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どこへ行く日銀の独立性:「経済はキタイだ!」効果は期待しても緩和策の狙いは国債管理だから建前の実効性は端から問わず
http://www.asyura2.com/14/hasan92/msg/131.html
投稿者 あっしら 日時 2014 年 12 月 06 日 04:05:26: Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: 追加緩和の効果「大きくない」 日銀・佐藤審議委員 投稿者 あっしら 日時 2014 年 12 月 06 日 03:08:52)


 中央銀行は、建前はともかく、独立性という危ない性質を実際に持つべきではない。

 中央銀行は国家の一機関として、世界における自国経済の現状分析を通じて、安定的な成長に資する金融政策を立案する任務を政府と協調して行う組織である。
 今の日本銀行にとって最重要のテーマは、国債サイクル維持である。

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[大機小機]どこへ行く日銀の独立性

 いつも明るく元気な黒田東彦日銀総裁が、実はやりきれなさを徐々に募らせているのではないだろうか。

 今度の衆院選挙はアベノミクス選挙だという。アベノミクスは金融の大胆な緩和、機動的な財政運営、成長戦略――の3本の矢からなる。
 だが財政は限界に近づき、成長戦略も即効性は期待薄である。もうしばらくは異次元の黒田緩和に頼らざるを得ない状況のようである。

 そのメカニズムは日銀の国債大量購入→ベースマネーの増加→通貨供給増→景気拡大・物価上昇だ。今のところ市場の期待にヒットし、円は下がり株価は上昇、雇用も改善している。
 しかし、異次元緩和にいくつかの壁が姿を現しつつある。ゼロ金利下で量的緩和がどう効くか。経済理論上もともとはっきりしていない。人々がその気になるかならないか賭けの要素がある。
 消費増税の影響を除いた消費者物価上昇率は10月には1%を割った。原油の下落が続けば、来年春にはゼロに近づく。エンジンをいくらふかしても上がらない。

 日銀は国債発行額とほぼ同額を市場から購入し始めた。禁じ手の日銀の直接引き受けとさして変わらない。上場投資信託(ETF)の大量購入は株式市場への介入でもある。サプライズの威力は回を重ねるに従いはげ落ちるのが世の常だ。

 円安にも副作用が見え始めた。黒田総裁が強い関心を示していた財政規律は消費増税先送りで肩透かしを食らった。
 選挙は低投票率のうちに与党勝利、というのが市場の多数説である。そうなればアベノミクス続行にお墨付きが与えられたことになる。だがこれは日銀がさらに政治に縛られ、フリーハンドを失うことを意味している。

 アベノミクスのスタート時には政府と黒田日銀は二人三脚だった。方向は今も大きく違わないが、微妙なずれが生まれつつある。将来、政府と日銀の距離はさらに広がる可能性は大きい。

 中央銀行の独立性は歴史の教訓から生まれた。根拠は2つ。一つは金融政策の高度な専門性。もう一つは民主主義下の政府は短期的利害にのみ目が向く癖があるからだ。
 政治の渦に巻き込まれ死語になりかけている中央銀行の独立性。どう考えるべきだろうか。黒田日銀はいずれ試されることになる。
(横風)

[日経新聞12月5日朝刊P.19]

 

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コメント
 
01. 2014年12月06日 15:41:21 : jXbiWWJBCA

S&Pがイタリアを格下げ、投機等級の1段階上
2014年 12月 6日 08:36 JST
[ローマ 5日 ロイター] - 格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)は5日、イタリア国債の格付けを「BBB」から「BBBマイナス」に引き下げた。ジャンク(投機的)等級の1段階上となる。格付け見通しは「安定的」。

今年2月に就任したレンツィ首相は野心的な改革の実施を公約に掲げてきたもののイタリア経済は縮小を続けており、S&Pによる今回の格下げはレンツィ政権にとり大きな痛手となる。

イタリアの債務水準は国内総生産(GDP)の132%と、ユーロ圏ではギリシャに次ぐ高水準。S&Pはイタリアの債務水準は2017年末までに2兆2560億ユーロ(2兆7700億ドル)に達すると予想、6月時点の見通しから800億ユーロ引き上げた。

また、イタリアの経済成長率は2015年は0.2%、2014─17年の平均は0.5%にとどまるとの予想を示した。

S&Pは「債務のこれほどの規模での増加、長引く低成長、競争力の低下は、『BBB』格付けにふさわしくない」とした。

他の格付け機関のイタリア格付けは、ムーディーズ・インベスターズ・サービスが「Baa2」、フィッチ・レーティングスが「BBBプラス」。格付け見通しはともに「安定的」。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0JJ2BL20141205


ECB、1兆ユーロ以上の債券買い入れ討議=独紙
2014年 12月 6日 02:52 JST
[フランクフルト 5日 ロイター] - ドイツの主要紙フランクフルター・アルゲマイネが5日報じたところによると、欧州中央銀行(ECB)は4日まで開催された理事会で1兆ユーロ(1兆2400億ドル)以上の規模の債券買い入れプログラムについて討議した。

同紙はユーロ圏の中銀関係者の話として、「バランスシートを1兆ユーロ以上拡大させるというこれまで公の場で論じられてきた方針について」議論されたと伝えた。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0JJ1V920141205



S&P、アイルランドを「A」に格上げ
2014年 12月 6日 08:40 JST
[ダブリン 5日 ロイター] - 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は5日、アイルランドの格付けを「Aマイナス」から「A」に引き上げた。格付け見通しは「安定的」。

S&Pは今回の格上げについて、「経済成長見通しが堅実となっていることで、政府の財政状況の一段の改善が下支えされるとのわれわれの予想を反映している」とした。

アイルランド政府は2014年の経済成長率は5%近辺になるとしており、実現されればユーロ圏で最も大きく成長することになる。

S&Pは同国の向こう3年間の成長率は平均3.7%になると予想。失業率は2017年までに9%近辺と、10年ぶりの水準に低下、同年の債務の対国内総生産(GDP)比率は91.4%に低下するとの予想を示した。

S&Pは2009年3年にアイルランドの「AAA」格付けを剥奪。金融危機に陥った同国を他の格付け機関に先立ち格下げした。ただ、今年6月には同国の格付けを「Aマイナス」に引き上げ、他の機関より先にA段階を回復させている。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0JJ2BT20141205



米FRB、経済強含んでいるとの認識示す必要=クリーブランド連銀総裁
2014年 12月 6日 08:56 JST
[ワシントン 5日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は5日、連邦準備理事会(FRB)は、米経済が力強さを増している明らかな兆候が出ているとの認識を示すために声明を調整し、金利は当面は上昇しないとのメッセージを発信することをやめる必要があるとの考えを示した。

同総裁はロイターのインタビューに対し、FRBの他の高官と比べて、自身は米経済に対し楽観的な見方を持っているとし、より早い時期に利上げを開始することを望んでいると述べた。

時期尚早な利上げで景気回復が損なわれる恐れがあるとは認識しているとしながらも、あまりにも長く待ち過ぎれば、その後により急激な一連の引き締めを実施する必要に迫られる可能性があり、そうなればFRBがこれまで発してきたメッセージに矛盾するとの立場を示した。

今月16─17日の連邦公開市場委員会(FOMC)については、自身の考えより文言がハト派的だった場合、反対票を投じるかはまだ決めていないとしている。

利上げ開始時期については、来年の「ある時点」と述べるにとどめた。

メスター氏は6月にクリーブランド地区連銀総裁に就任したばかり。ただ、就任後6カ月ですでにFRBの政策をいかにうまく伝達するか主導権を発揮しており、同氏の発言がFRBが利上げ開始に踏み切る要因を示唆する文言の変更につながる可能性もある。

メスター総裁は今年のFOMCで投票権を持つメンバー。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0JJ2CF20141205


石油価格、数年で100ドル近くに反発=国際機関
2014年 12月 6日 02:31 JST
[ストックホルム 5日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)のチーフエコノミスト、ファティ・ビロル氏は5日、今後数年間で石油価格は1バレル当たり100ドル近くまで反発するとの見通しを示した。

ビロル氏は当地で開催の会議で長期的な石油価格の見通しについて聞かれ、「石油価格は今後数年で需給バランスが均衡することから、100ドル近くに達するだろう」と述べた。

「現在起きていることで判断力を失ってはならない。地質学および石油市場の経済学から判断すれば、数年後に価格が上昇に転じても驚くべきことではない」とした。

北海ブレント原油先物は今週初めに68ドルを下回り、5年ぶりの安値をつけた。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0JJ1T920141205

 


11月米雇用増は約3年ぶりの大きさ、来年半ばの利上げ観測裏付け
2014年 12月 6日 05:13 JST
[ワシントン 5日 ロイター] - 米労働省が5日発表した11月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が32万1000人増えた。予想の23万人増を大きく上回り、2012年1月以来約3年ぶりの大幅な伸びとなった。

賃金も上昇し、連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期が早まる可能性が意識されるほど、景気が底堅いことを示した。

雇用の伸びが20万人を超えるのは10カ月連続で、1994年以来最長。米経済が中国やユーロ圏などの景気減速や、日本のリセッション(景気後退)などの影響を大きく受けていないことがあらためて示された。

失業率は横ばいで6年ぶり低水準の5.8%。9月、10月分の雇用の伸びは、前回発表から計4万4000人上方修正された。

バイニング・スパークスの首席エコノミスト、クレッグ・ディスミューク氏は「来年6月、もしくは3月までに利上げを開始するよう、FRBに対する圧力が高まると考える」と話した。

コメリカの首席エコノミスト、ロバート・ダイ氏も、「FRBによる2015年半ばの利上げ開始にゴーサインを出すものだ」としている。

年初から11月までの雇用者増は265万人と、前年同期の233万人を超えている。MUFGユニオン・バンクの首席金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏は、「米経済は急上昇しており、正しい方向に向かっている。見通しも底堅い」と述べた。

時間当たり賃金は0.09ドル増と、昨年6月以来の大幅な伸びを記録。労働市場が力強さを増していることで、賃金の伸びも加速していることが確認されたとの見方も出ている。賃金の伸びはFRBが利上げ開始時期を決定するにあたり重要なカギとなる。

ムーディーズ・アナリティクスのシニア・エコノミスト、ライアン・スィート氏は、「今後数カ月間、今回と同じくらいのペースでの改善が続けば、労働市場の需給が引き締まりつつあることの明らかな兆候となり、来年には労働市場が低迷から抜け出すことが示唆される」と述べた。

ただ、時間当たり賃金の前年比での伸びは2.1%にとどまり、FRBが利上げに踏み切りやすい水準とされる3%以上を依然大きく下回っている。

ナロフ・エコノミック・アドバイザーズの首席エコノミスト、ジョエル・ナロフ氏は、「FRBが次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で労働市場が引き締まりつつあると言及することはないと考えている」と述べた。

とはいえ、イエレンFRB議長が労働市場のスラック(需給の緩み)を見極めるために注目している項目の多くが改善。本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は11.4%と、前月の11.5%から低下し、6年ぶり低水準を更新した。

労働参加率は横ばいの62.8%。平均週間労働時間は34.6時間と、2008年5月以来の高水準となった。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0JJ1O220141205


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