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なぜ有能社員が「嘱託」「参事」に祭り上げられ給料激減するのか(プレジデント)
http://www.asyura2.com/14/hasan92/msg/308.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 12 月 17 日 09:50:05: igsppGRN/E9PQ
 

なぜ有能社員が「嘱託」「参事」に祭り上げられ給料激減するのか
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141217-00014068-president-bus_all
プレジデント 12月17日(水)8時45分配信


■実力もやる気もあるのに、突然お払い箱に

 最近、「こころの定年」なる言葉をよく耳にする。

 定年間近の年齢になり、「誰の役に立っているのか」「このまま時間が流れていっていいのだろうか」などと社内での自分の価値に疑問を抱き、自信を失いかけている状況を言う。

 サラリーマンがある程度の年齢になると、会社でどこまで昇進できるのか、先が見える。50代の後半になると、定年まであと数年ということになり、指折り数えてしまう向きもある。ましてや60代になると、「これで人生も終わった」などという消極的な言葉も出がちだ。このように中高年の社員のやる気を削ぐことは、会社にとっても大きな損失のはずだ。そこで企業の中高年の活性化策を考えてみたい。

 【55歳の役職定年を機に居場所を見失う人々】

 かくいう著者も昭和34年生まれで、間もなく56歳になる中高年である。サラリーマン時代に親しかった同僚は、定年を数年後に控えている者が少なくない。彼らとは年に1度飲む機会があるのだが、その多くは元気がない。その理由は、「役職定年制」という制度の影響だ。

 役職定年制、略して「役定」は、50代にして管理職から降ろされることである。

 課長・部長・課長と呼ばれていた人が一夜にしてヒラになり、参事など意味不明な肩書きをもらうことになる。

 管理職から降りたといっても、実際にやる仕事は従前とあまり変わらない場合が多い。責任の大きさも変わらない。変わるのは給与の方で、ガタッと落ちるのがフツーだ。

 このように「役定」を迎えた中高年サラリーマンは、役員を除いて、仮に能力が落ちていなかったとしても、年齢という壁に阻まれて、ドスンと落とされてしまう。

 年齢という基準を作って、それに達した社員をヒラに落とす仕組みは、会社にとって有益な制度になっているのだろうか?  現代の50代というのは肉体年齢や精神年齢の個人差はあるものの、元気な人ならば、まだまだ能力発揮の余地があるはずだ。

 特にホワイトカラーは、肉体労働をしているわけではないので、50代から能力が落ちるわけではない。逆に、脂が乗り切っている人の方も多いだろう。私がコンサルティングしている企業でも、彼らの底力をしっかり活用し、業績につなげるケースは多い。

 とはいえ、第一生命主催の「サラリーマン川柳」には、こんなのがあった。

 「定年前 仲人した男(こ)の 部下になり」(淋人)

 まさに50代のサラリーマンの悲哀を込めた川柳で、複雑な心境が込められている気がするので、少しも笑えない。 当の本人にしてみれば、「もう自分は会社にとって要らない存在かも……」という気持ちにさせられているのだろう。

■元管理職が「嘱託さん」と呼ばれる日

 【60歳の定年を機に「嘱託」になり身も心も落ちてしまう人々】

 65歳までの継続雇用が法で義務化されたが、それでも多くの企業は60歳定年のままだし、それ以降の雇用は「嘱託」という立場が一般的だ。給与は現役社員の7割から5割程度まで落ちることが多い。

 60代の継続雇用は、妻にとっては有り難い制度であるようで、サラ川にはこんな句まである。

 「定年の 延長決まり 妻元気」(うつ蝉)

 このように家庭では、歓迎される継続雇用だが、当の本人の会社での居心地は必ずしも良いとは限らない。会社では、定年後の人のことを「嘱託」と呼ぶところが多い。このように「嘱託」と呼ばれてしまうと、当の本人は「あなたには期待していないよ」と言われたような気持ちになるだろう。

 そもそも、この「嘱託」とは、どんな意味なのだろうか?  辞書をひいてみたら、次のように載っていた。

 「仕事を頼んで任せること。委嘱」「正式の雇用関係や任命によらないで、ある業務に従事することを依頼すること。また、その依頼された人やその身分」

 わかったような、わからないような解説である。仮に、若い社員から「嘱託さん」と呼ばれたら、どんな気分になるかと想像して欲しい。良い気分になる人は皆無のはずだ。

 話は変わるが、そもそも年齢に対して持つイメージは、時代とともに随分変化してきたと思う。それを感じさせるのはサザエさんだ。お父さんの波平は、54歳という年齢で、現役の社員である。

 だが、現代人の感覚からして、波平が54歳に見えるだろうか?  NOだと思う。妻のフネさんが50歳だとは到底思えないだろう。サザエさんにしても24歳という若さだ。その年齢でタラちゃんがいるのだから、20歳そこそこで子供を産んだことになる。マスオさんだって28歳には見えない。

 サザエさんという漫画は昭和20年代に誕生した。だから、その時代では、そんな感覚だったのだ。戦後60年以上経たのだから、もう年齢に対する感覚を一新しても良いのではなかろうか?  イマドキの60代は、決して老け込んでいない。まして50代はバリバリのはずだ。

■60代を「第2現役社員」と呼べ

 中高年の活性化は、企業にとり、大きな課題になっていると想像する。会社の就業規則は、昔ながらの感覚を引きずっているものが多いので、それを一新することを提案したい。

 【提案1】年齢で一律に引きずり落とす「役職定年制」を廃止する

 幹部は年齢ではなく、能力によって抜擢されるべきだ。給与についても、幹部として続行する者には、更に賃上げがあっても良い。

 【提案2】60代のことを「第2現役社員」と呼ぶ

 これからは年金制度のことを考えても、65歳まで勤務するほかない時代である。だから当の本人も自覚を持って勤務してもらいたい。そこで60代の従業員に対する呼び方も変更したい。「第2現役社員」というネーミングはいかがだろうか?  「嘱託」と呼ばれるよりも良いと思う。

 【提案3】60代になっても年金を意識せず働く

 60代の給与は、年金を併給することを前提にして決定されていることが多い。だから一般的には、月額20万円前後になっているケースが多い。しかしながら、年金は徐々に65歳まで支給されなくなるのだから、最初に年金ありきという感覚は捨て去っても良いのではないかと思う。

 働きぶりが現役社員と何ら変わらない場合は、会社は給与もやる気が出る金額にすれば良い。例えば、30万円でも、40万円でも良いのではないか。会社にしてみれば、従業員に払った給与以上の働きをしてくれれば良いはずだ。

賃金コンサルタント 北見昌朗=文


 

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コメント
 
01. 2014年12月17日 11:07:29 : nJF6kGWndY

高齢でも働ける社会にして、正規も非正規も、男女老若を問わず、同一労働同一賃金原則を徹底できれば理想だが

成長による長期的な期待パフォーマンスや、リスクのある案件での評価などもあり

現実の日本の全ての労働現場が、そう簡単に個人ごとの評価ができるほど簡単ではない


http://diamond.jp/articles/-/63828
出口治明の提言:日本の優先順位
2014年12月17日 出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長兼CEO]
先進国では他に例を見ない安定政権が誕生
今こそ中長期的課題に取り組むべき好機だ
 第47回衆議院議員総選挙の結果は、自由民主党が総議席(475)の61%に相当する291議席を得て完勝した。その一方で、選挙戦は盛り上がりに欠け投票率は52.66%と過去最低を記録した。政党支持率が最もよくあらわれる比例代表区の得票率を見ると、自由民主党は33.11%であったので、自由民主党は有権者の17.44%の支持により、61%の議席を得たという計算になる。メディアでは棄権は既成政党に対する不信(ノー)の表れだ、等という論評が見られるが、棄権は当コラムでも述べたように結果的には比較第1党(今回なら自由民主党)に投票したのと全く同じ効果を持つということを忘れてはなるまい。

 ともあれ、安倍首相は、制度の建前上は今後4年間のフリーハンドを得たことになる。連立政権を組む公明党の議席(35)を合わせると、326議席(68%)となり、総議席の3分の2を優に超えるので、前回に引き続き、法律の再議決も可能となった。安倍政権は当面安定に向かうだろう。

少子化対策はフランスを真似よ

 ところで、世界を見渡してみると、安倍政権ほど安定した政権は、少なくとも先進国では他に例を見ない。上下両院とも安定多数を擁し、政権の支持率も安定して高い政権は、実は世界のどこにもないのである。

 平たく言えば、わが国は「思い切った改革を成し得る強い政権」を手に入れたのだ。ここで中長期的な課題にメスを入れずしていつメスを入れるのか。中長期的に見たわが国の最大の政策課題が少子高齢化にあることは言を俟たない。今こそ、少子高齢化について抜本的な対策を骨太に講じる時である。今回は敢えて枝葉には触れず、太い幹の部分に限定して論じてみたい。

 まず少子化対策から述べてみよう。わが国は明治維新の時も、敗戦後の再出発の時も、他国の進んだモデルを上手に取り入れることで繁栄を実現してきた国柄である。創造よりも応用、活用、キャッチアップに長けていると言ってもいい。そうであれば、少子化対策についても、フランスやスウェーデンなど(少子化対策の基底となる)出生率を現に向上させた先例にならうべきであろう。

 フランスの少子化対策については以前にも述べたが、フランスの文化を守りたいという市民のコンセンサスを出発点にして、フランスの文化を守るということはフランス語を母語(マザータング)とする赤ちゃんを増やすことだ、赤ちゃんはフランス社会の未来であり、フランス社会の宝であるという共通認識を土台にしている。その上に、シラク3原則が樹立された。

 第1原則は、赤ちゃんを産む産まないは100%(産む性である)女性が決めるべきだ。女性はいつでも産みたい時に赤ちゃんを産んでいい。ただ、産みたい時と女性の経済力が一致するとは限らないので、その差はできるだけ社会のサポート(税金)で埋めよう、赤ちゃんをたくさん産んでも経済的に困らないようにしよう、というものである。第2原則は、赤ちゃんを産んだ女性がいつでも働けるよう待機児童ゼロを自治体に義務付けるというものである。第3原則は、子育ては例えば留学と同じだと見なして、育児休暇を終えた親は、元の職場に元のランクで無条件に戻れることを法定したことである。

 加えて、法律婚であるか否かにかかわらず、産まれた赤ちゃんには何の罪もないので、すべて100%平等に扱うとした。赤ちゃんが社会の宝であると考えれば、論理必然的な結論であろう。また、カップルの自由で多様な結びつきを容認すべくPACS(民事連帯協約)という制度も用意した。

 もちろん、少子化対策予算もGDPの3%以上とわが国の3倍の水準である。こうした政策を総動員した結果、フランスの出生率は、わずか10〜15年で1.6%レベルから2%を超える水準まで急回復したのである。少子高齢化については、敗戦後のわが国がアメリカをモデルにしてキャッチアップを図ったように、フランスをそのままモデルにしてキャッチアップを図るべきだと考えるがどうか。

高齢化対策の基本は定年の廃止から

 次は高齢化対策である。高齢化社会は、ある意味では人類の夢の実現である。あの秦の始皇帝も不老長寿を願ったのではなかったか。わが国は高齢化社会の理想モデルを世界に先駆けて樹立すべきである。これはとてもチャレンジングな試みだ。

 ところで高齢化社会の夢(理想)は、平均寿命の延伸ではなく健康寿命の延伸にある。平均寿命と健康寿命の間の期間が介護を受ける期間となるが、動物である人間にとっての一番の幸福は、「自分で食事を摂り、自分の足で歩いて自分でトイレに行ける」ことである。介護の期間は短ければ短いほど良いことは明らかである。

 では健康寿命を延ばすにはどうしたらいいか。多くの医者の共通意見は「働くこと」であるという。働けば規則正しい生活が送れるばかりではなく、頭も手も足も使うので老化が防げるという。そうであれば、骨太の高齢化対策は先ず定年を廃止して働きたい人はいつまでも働けるような労働環境を創り出していくことにあろう。

 経営者は、何故高齢者の雇用に二の足を踏むのか。それは年功序列型賃金体系の下では、高齢者の雇用コストが嵩むからである。だとすれば、年功序列型賃金を廃して、グローバル基準である同一労働同一賃金体系に移行すべく、施策を講じていけばいいということになる。

 一言で言えば、アングロサクソン型の「年齢フリー」の労働市場を創出していくことが、これからのわが国にとっては極めて重要である。定年の廃止に合わせて、生産年令人口の定義も現行の「15歳〜64歳」から「20歳〜70歳」に変更すべきである。当然、公的年金の支給開始年齢も70歳スタートを原則とすべきであろう(現行の健康寿命を勘案すれば、75歳よりも70歳を一応の基準とすることが現実的であろう)。

 ちなみに、労働市場が「年齢フリー」原則で再構築されるとすれば、社会保障も「年齢フリー」原則で再構築すべきであろう。その時は「貧窮度」原則を正面に打ち立てるべきである。公的年金は、70歳以上かつ一定の所得や資産がない人に限って支給する。健康保険の自己負担は、年齢フリーであるから、高齢者も一律に3割負担として、逆に年齢にかかわらず一定の所得や資産がない人に限って自己負担割合を減じるのである。

 以上述べてきた、定年を廃止して年齢フリーの労働市場を創出していくことは、労働力の不足に直面しているわが国の現状に照らしても整合的な政策となる。安定政権を手にした今こそ、首相の強いリーダーシップの下で、こうした骨太の少子化対策、高齢化対策にぜひとも着手してもらいたいものだ。

(文中、意見に係る部分は、筆者の個人的見解である)


02. 敏 2014年12月17日 18:12:25 : JT4J1baYguJw2 : AQE20MJP7I
 イマドキの60代は、決して老け込んでいない。まして50代はバリバリのはずだ。
  <自分ではそう思っていてもですがね
   現実にごく一部の人を除いて記憶力もかなり落ちていますし
   他業種に転職すれば自覚します
   20代の頃のように全力疾走できますか?
   特に眼は顕著に出現してきます。
  ◎40才過ぎると老眼は進行してきます
   水晶体は次第に濁り、白内障が進行してきます
   女性の場合は鏡を見て最近皺が減ったと感じる→眼の調節機能の低下
   水晶体が加齢により進行しても脳内での処理によって自覚しません
   テレビが経過年数に従ってボケてきても解らないのと同じです
   白内障の手術をすると殆どひとが驚きます。あまりの景色の鮮明さに
   その鮮やかな景色は、本人が5才の頃見ていた景色なのです
   自覚症状がなくても、50代以上でホルター心電図(24時間心電図)
   を装着すれば、かなりの数の不整脈が発見できます
   ただ治療の必要がないだけです
   多くの医者の共通意見は「働くこと」<確かにどの医師も定番のように
   言うのですが、医師の方が一般人よりも激務のせいか寿命が短いです 笑
   新しいことを勉強するとか、資格取得の為に勉強するのが脳のトレーニング
   は最適です、しかし気力が衰えています
   世界的には人口が爆発的に増えていることからして少子化は悪くない
   少子化前提での政治をすればよいだけ
   女性の場合、20代前半を頂点として女性ホルモンが減少し、閉経を
   迎えた時には、50才男性よりも女性ホルモンが少ないのが現実です
   老化には個人差もありますが、50代では男女問わず、確実に老化しています
   現代医療の問題は老化現象を病気と解釈することです 
   
    

03. 2014年12月17日 18:59:18 : AQE20MJP7I
課長・部長・課長と呼ばれていた人が一夜にしてヒラになり、<転職のチャンス
 と思って転職すれば良いだけ、本当に精神的、肉体的に若ければ通用するはず
 若さとは柔らかいことだから。
 男女問わず若さに拘る人間が多い、若=良 老=悪のような考え
 顔に皺が増えても、脳に皺が増えたわけでないと思えばよい
 昔なら、大老、老中、若年寄り、老練など老という字は悪いイメージ
 では無かったんだがなぁ 笑

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