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3.5兆円の経済対策について(在野のアナリスト)
http://www.asyura2.com/14/hasan92/msg/531.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 12 月 28 日 23:34:05: igsppGRN/E9PQ
 

3.5兆円の経済対策について
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52670694.html
2014年12月28日 在野のアナリスト


来年の日本経済は、かなり大変なことになりそうですが、そんな中で政府による3.5兆円の経済対策が出てきました。しかし政府よりの某紙など、バラマキではないか? と明らかにこれまでと違う論調をとるほど、中身には疑問があります。そもそも補正予算で組むことなのか? 一般会計として、毎年計上すべき内容なのではないか? 予算をとる必要があるものか? などの問題ある項目も散見されるので、ランダムで取り上げてみたいと思います。

まず『火山観測研究基盤の整備、観測体制の強化、国立公園山岳部の安全対策』ですが、整備ぐらいは単年度の予算でできても、それ以外は補正で行うものではありません。『災害復旧』や『災害廃棄物の処理支援』も挙げられますが、これなど一般会計の予備費を充てるべきです。というより、予備費の不足を補正予算で賄うなら、一般会計を少なく見せるための操作、とすら疑われます。これでは毎年、大型の補正予算を組まなければならず、財政規律の不透明感を強めることにもなる。『学校施設等、社会福祉施設等の耐震化』という話も同様に、なぜ補正予算で対応するのか? また『〜等』とはどこまでの範囲か? これまでも市役所、庁舎の出先機関などの耐震化は率先してすすめてきましたが、今回もそちらが優先される恐れもあります。

『地方への新しい人や企業の流れの支援等』という項目など、予算の使途が不明確です。『地域における新たな産業の創出、革新を促す仕組みづくり』なども同様ですが、項目は二つに別れていても、実行することは同じです。また地域によっても異なる対応が必要ですが、項目が別れていると、担当する省庁が異なる恐れがあり、船頭多くして…ということになりかねません。『地域の魅力の情報発信の支援』など、単年度の補正ではなく、国家戦略として長期に亘って行わなければ、効果は限られますし、またほとんど意味を為さなくなってしまうでしょう。

『建設分野における外国人材活用の適正化事業』など、要するに安価な外国人労働者を招いて、公共工事を担わせる、ということですから、内需への寄与度の低下も招きます。そもそも、労働力調査をみる限り、建設分野より福祉の人材不足の方が顕著であり、一方でこれまでも看護分野に研修生をうけいれた結果、試験が難しくて研修を終えると本国に戻される、といったことも起きています。賃金がよければ人材も集まるのに、それと逆行するのは脱デフレにも反します。

原発関連の予算はもっと奇妙です。『原発周辺地域における防災対策の充実・強化』を補正予算で行うのか? 『研修用プラントシュミレータの整備事業』などもそうですし、これから原発を動かすための予算が、なぜ補正なのか? 理解に苦しみます。『水素ステーション、EV用充電ステーションの整備』が入っているのですから、これから需要の高まる水素を、爆発を起こすほどに原発の高温蒸気でつくりだす、などがあれば、経済・エネルギー対策ともなり得るでしょう。ただし、さらに原発は危険、というイメージが定着するのでしょうが、今は何とも宙ぶらりんのまま、なぁなぁで原発を再稼動する、そのための予算まで補正に入っている印象です。

全体的に『プランの推進』やら、『取り組みの推進』などは、予算をかけて行う必要性を感じません。『良好な治安の確保』なんて、まさに補正で行うべきものではないのです。法人税減税3.2%などとも報じられますが、外形標準課税の導入や繰り延べ決算の見直しなど、市場としては反応しにくい内容となっています。そもそも法人実効税率は16%ともされる中で、トータルで増税になる法人も出てくるはずですから、まさに黒字を続けている企業はさらに優遇される、というだけの話になります。方向性と中身の伴わない補正予算による経済対策。しかも金額も昨年よりも下がり、単なる一般会計の『惰性予算』になってしまっているのでしょうね。


 

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コメント
 
01. 2014年12月29日 00:45:29 : LBtbDXFoS6
今年の増税前の消費税による税収が毎年、だいたい10兆円だそうだな。
それを3.5兆円もパラパラばら撒くのかよ?
そんなアホをするくらいなら、消費税上げずに下げろ!
その方がよほど、国民や地方のためんなる。

02. 2014年12月29日 08:21:17 : oA9GE6uXgc

<税制大綱>固まる 法人減税2年で3.29%
毎日新聞 12月28日(日)21時8分配信

<税制大綱>固まる 法人減税2年で3.29%
2015年税制改正大綱のポイント
 自民・公明両党の2015年度税制改正大綱の全容が28日、判明した。経済政策「アベノミクス」の目玉政策と位置付ける法人税の実効税率(標準税率34.62%、東京都は35.64%)は、15年度に2.51%引き下げる。さらに16年度までの2年間で計3.29%以上の引き下げを目指す方針。税率下げに必要な財源を確保するため、赤字法人にも課税する法人事業税(地方税)の外形標準課税(資本金1億円超が対象)を拡充するが、中堅企業については15年度から2年間、増税額を半分に抑える負担緩和策を導入。賃上げ企業の税負担を軽減する制度も新設・拡充する。

【贈与税】出産育児も非課税…1000万円上限で調整へ

 ◇外形標準負担緩和も

 自民・公明両党は28日夜、東京都内で与党税制協議会を開き、大綱の最終案について協議。法人減税を通じて企業の賃上げの動きを後押しし、消費回復で経済成長を軌道に乗せる方針で一致した。

 最大の焦点の法人実効税率は15年度に2.51%下げ、16年度も0.78%以上下げ、合計の下げ幅を3.3%近くまで広げる。1.5兆円程度の代替財源が必要になる計算だが、外形標準課税を2年連続で拡充することなどで確保できる財源は現時点で1.2兆円程度。財源の上積みが今後の課題となる。

 外形標準課税は事業規模に応じて課税する仕組みで、給与総額やオフィス賃料などに基づいて税額を計算する。与党内から「中堅企業への負担増を軽減すべきだ」との声が上がったため、一定の事業規模を下回る企業を対象に負担緩和策を導入。外形標準課税の税額が前年度より増えた場合、その半額を免除する。

 企業に賃上げを促す税制も新設・拡充する。新たに一定以上の賃上げを行った企業を対象に、賃上げ相当分を外形標準課税の納税額から差し引ける制度を新設。国税の法人税で賃上げ企業を優遇する「所得拡大促進税制」も適用要件を一部緩和し、企業の賃上げ意欲を引き出す構えだ。

 一方、自民、公明両党は28日の協議で、生活必需品の消費税率を低く抑える軽減税率については衆院選の両党共通公約を踏襲し、税制改正大綱で「17年度からの導入を目指す」との文言を盛り込む方針を確認した。二輪車所有者が毎年払う軽自動車税の引き上げ時期は、予定していた15年4月から先送りする方向だ。【横田愛、宇都宮裕一】

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最終更新:12月28日(日)23時36分毎日新聞

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法人税2年で3・3%下げ…税制大綱30日決定
読売新聞 12月29日(月)3時0分配信

 政府・与党は28日、2015年度税制改正で最大の焦点である法人実効税率(34・62%。東京都は35・64%)の引き下げについて、下げ幅を15年度は2・51%、16年度までの2年間では計3・28〜3・29%とする方向で最終調整に入った。

 数年で5%程度を引き下げる目標の半分以上を最初の2年間で達成し、安倍政権が課題とする経済成長を進める。

 自民、公明両党の税制調査会が最終協議を進めている。30日にまとめる与党税制改正大綱に盛り込む。

 法人実効税率は、企業のもうけにかかる実質的な税負担の割合を示す。ドイツは約29・5%、中国や韓国は25%程度と日本より低い。経済界から「企業の国際競争力を高めるため、実効税率を引き下げるべきだ」との要望が強かった。

 税収は15〜16年度の2年間で1兆5000億円程度減る計算で、当初は企業にとって減税となるが、17年度には増税にも減税にもならないようにし、財政への影響を抑える方針だ。

 具体的には、15〜17年度に〈1〉赤字企業でも事業規模に応じて課せられる「外形標準課税」の拡大〈2〉過去の赤字を翌年度以降に繰り越し、黒字と相殺して法人税を減らせる「繰り越し控除」の縮小〈3〉関連会社の配当金にかかる法人税の非課税措置を縮小〈4〉研究開発に取り組んだ企業への優遇税制の縮小――を行う。

最終更新:12月29日(月)3時0分読売新聞

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<税制大綱>固まる 法人減税2年で3.29%写真 毎日新聞 28日(日)21時8分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141228-00050072-yom-bus_all


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