http://www.asyura2.com/14/hasan92/msg/936.html
Tweet |
販売中止で店頭から消えた「ペヤングソースやきそば」(川口良介撮影)
販売が中止され、店頭から撤去された「ペヤングソースやきそば」=昨年12月11日、東京都江東区のスーパー(川口良介撮影)
2015.1.17 11:00更新
http://www.sankei.com/premium/news/150117/prm1501170004-n1.html
ゴキブリの混入が指摘され、店頭から「ペヤングソースやきそば」のブランド全商品が姿を消してから1カ月が過ぎた。根強い人気を持つ商品で、愛好家にとっては我慢の日々が続いているという。一部では“禁断症状”もみられ、他社の商品で気を紛らわせる愛好家も出現。インターネット上では異常な高値で売買される混乱も出ており、愛好家からは「早く復活してほしい」と悲鳴が漏れている。
真の愛好家はひたすら我慢の日々
発売元の「まるか食品」(群馬県伊勢崎市)によると、店頭からペヤングが消えて1カ月がたち、当初殺到した消費者からの批判はすっかり影を潜め、最近では販売再開を望む激励の電話が増えているという。
「あの独特の味をみな渇望している」。甲府市の会社経営、奥山祐治さん(55)は話す。
10代のころから独特のソースと縮れた麺のとりこになったという奥山さん。海外で約10年暮らしていた際も、日本での値段の3倍を超えるペヤングを日本食ストアで買い求めていたほど、生活に欠かせないものとなっているという。
少なくとも週4個は食べ、ペヤング好きが高じて3年ほど前には「全日本ペヤング愛好会」という組織を立ち上げ、グラタンや軍艦巻きなどの調理法を仲間と披露するイベントを開くなど活動を続けてきた。
ただ、騒動以降、店頭からペヤングが消え、奥山さんは好物を口にできない日々が続いている。ネットオークションサイトでは、希望小売価格約170円(税抜き)の何倍もの値段で出品されている。こうした異常事態にも、奥山さんは「混乱に乗じ利益を得ようとする出品者にくみするのは真の愛好家といえない」と手を出さず、ただひたすら我慢の日々を送っているという。
虎の子の1個を家族に食べられ悲嘆、撤去に憤慨… 愛好家に“禁断症状”
全日本ペヤング愛好会の会員で、愛好家を指す「ペヤンガー」という言葉を考案・普及させた「夕刊フジ」の中本裕己報道部長も我慢を続けている。
「問題を報道する立場上、『応援する』というような私情は挟めない。冷静に伝えることに徹しているし、安全が確認されるまでは食べない」と言い切るが、「内心は早く販売を再開してほしいと切望しているんですよ」と本音を漏らす。
他の愛好家もおおむね同じ立場に置かれ、奥山さんによると、同愛好会の176人の会員の中には、“禁断症状”を呈する者も出ているという。
買いだめしていた虎の子の1箱を子供にこっそり食べられて落ち込む愛好家や、騒動直後の混乱期に新聞の折り込み広告を見て急いで店に買いに行ったものの、すでに棚から撤去されていて店で暴れそうになった愛好家もいたという。
奥山さんは「(日清食品のカップやきそば)UFOなど他社製品に乗り換えたり、なぜか似たような味がする袋ラーメンなどで気を紛らわしたりする愛好家が出ている」と説明する。
業界の勢力図に目立つ動きなし 根強いファンがペヤング支える
ただ、カップ焼きそば業界の勢力図に目立った動きはない。日清食品(東京都新宿区)によると、昨年はペヤング騒動の前からUFOの売り上げが好調だったという。担当者は「どれだけ影響を受けているのかは正直分からない」と話す。
「一平ちゃん」を販売する明星食品(東京都渋谷区)も、ペヤング騒動の前から袋麺の出荷数は前年比で1割以上の伸びだといい、担当者は「パッケージをリニューアルした影響で、ペヤングからのシフトではない」とみている。
「昔ながらのソース焼きそば」を販売する東洋水産(東京都港区)も、ペヤング問題の影響はないとしている。
奥山さんは「ペヤングは独特の味。一時、“浮気”をしても必ず戻る。1日も早く安全性が担保され、販売が再開されることを望んでいる」と話す。
ペヤングの製造・販売再開のメドは立たず
ペヤングソースやきそばは昭和50年に発売が開始された。発売元のまるか食品によると、当時は、カップ麺は袋麺に比べかなり高価な時代で、若いカップルにも1つを仲良く食べてほしいという願いを込め「ペア」と「ヤング」を掛け合わせて命名されたという。
カップ麺として初めて四角いパッケージを採用。さらに、粉末ソースが主流だった時代に、液体ソースを初めて登場させて脚光を浴びたという。「かなり斬新なカップ麺だった」。まるか食品の担当者は、こう説明する。
ソースはあっさりとした味になるように工夫したといい、麺も縮れさせ、ソースを吸収しやすいようにした。担当者は「味付けは発売以来、変えていない」と胸を張る。
騒動の前まで2工場で年間1億個を製造し、売り上げは約130億円を誇っていたという。まるか食品は、ゴキブリ混入の原因究明を進めているが、「特定は難しい」という。
約150人の従業員は解雇せず、異物混入を防ぐ対策の検討を進めているが、製造・販売再開のメドは立たないという。まるか食品の担当者は「ファンの期待を裏切る結果となり、申し訳ない。早く安全な体制を構築したい」としている。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。