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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NMJLFD6KLVRV01.html
【記者：Ben Waber】 （ブルームバーグ・ビジネス）：
私は最近、本社オフィスが1970年代に設計されたフォーチュン100企業の１社を訪ねた。巨大企業の本社は、茶色がかった灰色が多く使われ刑務所好きの建築家が内装を手掛けたかのようだった。
ガラスを多用し広々とした空間を持つモダンなオフィスのような美しさがない。しかし何よりも、外光が全く入らないことが、どんよりした印象を与えていた。
光があまり入らないオフィスが雰囲気に加えて従業員の仕事ぶりにも影響するかどうかを、研究者たちはかねて調査してきた。最近の研究ではオフィスの中の明るさが仕事の成果に影響することが分かった。こうした発見は省エネへの関心の高まりと相まって、オフィスの設計に影響を及ぼし始めた。
オフィスの設計が従業員に及ぼす影響を調べるため、私の会社ソシオメトリックは米国の大手製造業企業で自然光の入るオフィスと昔ながらの蛍光灯がともっているオフィスを比較した。採光の違いによって従業員同士の接し方や仕事の仕方が変わるかどうかを調べるためだ。
人々が職場でする最も重要な行為は会話だ。太陽の光が会話に影響を与えるかどうかを見てみよう。われわれはそれぞれのタイプのオフィスで人が話すときの声の大きさを比較した。すると日光が当たっている方が、人のしゃべり方がエネルギッシュになることが分かった。
季節性情動障害や関連の症状についての研究を見れば、これは合理的だ。人類は戸外で進化したので、今も心理的にその環境に引き付けられるのだろう。日光は身体的にも情緒的にも人のエネルギーを高める。日の当たるところに人が集まり会話の機会が増えるという利点がある。
一方で、負の影響もある。自然光の入る部屋は人が集まって交流するのに適しているが、話し声が大きくなりがちで、集中を要する仕事の妨げになり得る。普段は交流のために日光の当たる部屋にいるのがいいが、短時間で報告書を仕上げる必要があるときは、人から離れた人工の明かりのついた部屋にこもるといいだろう。
原題：Your Gorgeous, Well-Lit Office Might Be Bad for Your Job （抜粋）
記事に関する記者への問い合わせ先：ﾆｭｰﾖｰｸ Francesca Levy flevy6@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先： Francesca Levy flevy6@bloomberg.net 木下晶代
更新日時: 2015/04/13 07:03 JST
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