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Re: 日本人の美質の伝統は、第二次大戦で一旦中断したと思う〜そして復活
http://www.asyura2.com/14/idletalk41/msg/188.html
投稿者 仁王像 日時 2015 年 5 月 11 日 20:15:12: jdZgmZ21Prm8E
 

(回答先: 日本の婦人の真の姿とその能力を知っているなら、この世にこれ以上勝れた、忠実な、勇気のある婦人はいない/英国人の見た明治の 投稿者 仁王像 日時 2015 年 5 月 07 日 20:12:33)

 女性に限らない日本人の美質の伝統は、第二次大戦で一旦中断したと思う。ダワーの上巻をパラパラとめくって思った。
 戦後、多くの日本人が外地から引き上げてきた。引き上げが間に合わず命を落としたものも沢山いた。帰還兵は、除け者のように扱われた。傷痍軍人は白衣をまとって物乞いをしなければならなかった。戦争孤児や浮浪児たちは最悪の仕打ちを受けた。戦争未亡人は、表向きは敬意を払われたが、実際は無視され差別された。少なからぬ女性たちがパンパンに身を落とさねばならなかった。日本人が、人間の尊厳が大きく損なわれたドロドロで凄惨な一時代は確かにあったのだ。
 その中で、当時としては稀有とも思える事例をダワーから引用する。

 (引用)
 (1946.6.9朝日)私は、去る5月20日南方より復員しましたが、わが家は焼かれ、妻子は行方不明、…誰一人としてやさしい言葉をかけてくれるものはなく、かえって白目視するばかり。仕事とてもなく思い悩んだはてに、とうとう悪魔の虜になりました。

 この男の悪魔とは、犯罪への衝動であった。はたしてこの男は、暗い通りで若い男性を呼びとめ物品を奪おうとした。すると意外にもそれは非番の警官であった。その警官は彼を逮捕せず、おまえの困難は乗り越えられるから、是非とも自信をもちなさい、と手持ちの百円と自分の衣服を男に与えたのである。この男は、真人間になると世間に誓うために投書したのであった。
【出典】「敗北を抱きしめて〜第二次大戦後の日本人」ジョン・ダワー/岩波‘11年 第1章

 日本人の美質は、このような人によって細々と引き継がれ、今、戦前や明治ほどでないにしてもかなり回復してきていると思う。外国人観光客の多くが、日本人は親切で優しいと評価するのは、他国ではそう見られない資質ではないかと思う。
 経済復興という経済面はもちろん、やはり底流として日本語と特有の気候風土がこの気質の復元力に預かって余りあると思うのである。

 (補足)
 NHKでやっていたと思うが、日本はその緯度からして本来は砂漠地帯になるべきところだったのが、西方にヒマラヤという巨大な山塊があるために、風が北回りか南回りになり温暖湿潤なモンスーン気候になったという。日本列島の深遠な成立ちを感じる。

・ヒマラヤ山脈がなくなると日本は砂漠化する?
 http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1592043.html  

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コメント
 
01. 仁王像 2015年5月12日 20:03:58 : jdZgmZ21Prm8E : oyIo0dchng
「敗北を抱きしめて」第4章 から

第4章 敗北の文化
≪闇市の商売気質≫
 「女はパンパン、男は担ぎ屋」という世相を皮肉った言葉があった。
 「闇市」と「闇の女」、これら二つの「闇」の世界には、大きな違いがあった。パンパンの世界は高度にアメリカ的なものであるが、闇市のほうは、たとえ米兵が歩き回ってはいても、すべてが日本人の世界であった。闇市特有の隠語(ショバ代等)は、やくざの暗黒世界からきていた。また、パンパンの世界は基本的に官能的なもので、暴力が使われることはたまにしかなかったのに対し、闇市のほうはほとんど常に食うか食われるかの世界であった。男たちは武器を持ち歩き、治安は力で保たれた。感傷が入り込む余地はほとんどなかった。闇市とは、非情な人間関係と無情な取引の場であった。闇市は敗戦とほとんど同時に出現した。
 このように闇市がはびこり、上から下まで腐敗が進行していた。日本の民族と文化は、他に類のない「家族」意識によって互いに助け合い、団結しているのだと人々は教え込まれてきた人間たちが、いまや同胞から容赦なく金を巻き上げているのであった。「大和民族」の団結も、血縁も、政治も関係なかった。そんな中で、男も女も過度の飲酒に走った。
 おぞましい話は掃いて捨てるほどあったが、強欲と退廃の裏には、したたかに生き抜く活力があった。この世界には、たしかに生への執着力があった。
 闇市では、日本人と他のアジア人との間に緊張が広がり、あからさまな暴力事件として爆発することもあったが、同時に闇市は両者が日常的に、ほぼ平等の立場でつきあえた数少ない場のひとつでもあった。


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