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なぜ人は性器を隠すのか? エントロピーの理論(27)
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投稿者 BRIAN ENO 日時 2019 年 1 月 06 日 22:43:56: tZW9Ar4r/Y2EU QlJJQU4gRU5P
 


なぜ人は性器を隠すのか? エントロピーの理論(27)

2003
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私たち人間は、自分の性器が他者、とりわけ異性の他者に見られることに強い羞恥心を感じる。植物は、自分の性器である花を、それこそ「はなばなしく」誇示し、動物も、自分の性器の露出を恥ずかしいとも何とも思っていない。なぜ人間だけが恥ずかしそうに自分の性器を隠さなければならないのか。

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1. 人間だけがセックスをタブーにしている

私たち人間は、自分の性器が他者、とりわけ異性の他者に見られることに強い羞恥心を感じる。植物は、自分の性器である花を、それこそ「はなばなしく」誇示し、動物も、自分の性器の露出を恥ずかしいとも何とも思っていない。なぜ人間だけが恥ずかしそうに自分の性器を隠さなければならないのか。

人間にとって、性器の露出は、恥ずかしいだけの問題ではない。日本では、自分の性器の写真をインターネット上で公開すれば、猥褻図画公然陳列罪で逮捕される。ところが、これはよく考えると奇妙なことではないだろうか。一般に、犯罪行為は、それが他者の利益を損なうから処罰される。利他行為を法で禁止することはナンセンスである。ではなぜ、一方で金を払ってでも異性の性器を見たいという人が多数いるにもかかわらず、その人たちの欲望を満たしてやることが有罪になるのか。

私たちが、性器を隠蔽しなければならないのは、セックスをタブー化するためなのかもしれない。しかし、この推測は、なぜセックスをタブーにしなければならないのかという新たな問いを生じさせる。セックスをタブー視している動物は人間だけである。動物の中には、隠れてセックスをするものもいるが、それは交尾中に捕食動物に狙われないようにするためとか、メスを独占しているアルファオスの目を盗むためといった動機に基づくのであって、恥ずかしいから人目を避けて性交するという動物は人間だけである。文化によっては、人前でのセックスが宗教的儀式として行われるところもあるが、そうした例外は、かえって衆人環視の元にセックスすることの非日常性を証拠立てている。

2. 性フェロモン代替説

結論を先に述べよう。私の仮説は、人間は、失った性フェロモンの機能を代償するために、性器を隠し、セックスをタブーにしているというものである。人間は、発情期を完全に失った唯一の動物であるが、普段隠している性器をあらわにすることにより、人為的に発情期を設定することができる。

一般に、動物は、フェロモンという嗅覚的信号によって発情期であることを知らせる。「嗅覚的」と言っても、フェロモン自体は無臭で、狭義の嗅覚によって感知されるわけではない。フェロモン信号の受信は、鋤鼻器官(ヤコブソン器官)という、人間の場合、鼻孔の内側近くにある小器官によってなされる「第六感」である。フェロモン信号を受けた動物に見られる、目と口を半開きにした、しまりのない放心状態の表情は、フレーメンと呼ばれている。人間が性的な刺激で恍惚状態になったときの表情と似ているのは、気のせいだろうか。

現在の人間においては、「第六感」は、嗅覚と同様に、他の哺乳動物と比べて著しく後退しており、発情をもたらす主要な刺激は、もはや嗅覚的信号ではなくて、視覚的信号である。しかし、かつては人間も、他の動物と同様に、フェロモンによって発情したであろうことは、現在にも残るフェロモンの痕跡的な働きによって推測される。

人間の性フェロモンは、思春期から壮年期にかけて、腋や性器などの特定部位のアポクリン腺から分泌される。女性に男性の性的魅力を格付けさせたイギリスでの実験によると、女性の被験者を、男性の腋の下から分泌される男性フェロモンの中に置くと、全員が、そうでないときと比べて、男性の性的魅力度を高く評価した。とりわけ、排卵期の(つまり、妊娠可能な)女性には大きな効果があった。男性に対する女性フェロモンの影響も、オーストリアの研究者によって確認されている。現に、フランスの娼婦は膣液を耳の裏に塗って、男を誘惑する。

だが、人間において性フェロモンが果たす役割は、決定的に小さくなってしまった。これは、繁殖戦略上不利なことである。私たちは、発情期とかフェロモンとかを動物的だとして軽蔑し、これらを捨てたことを進歩と考えがちである。しかし、フェロモンは、光学的刺激とは違って、夜間でも有効だし、密閉されない限り、障害物を乗り越えるので、コミュニケーションの手段としては優れている。また、発情期がなくなったおかげで、排卵期がわからなくなり、男たちは、自分の子孫を残すという本来の目的からすれば「無駄な」セックスをしなければならなくなった。こうしたデメリットを考えるならば、人間が自発的に、フェロモンを捨てたとは考えられない。いったい、いつから私たちの祖先は、排卵期にだけフェロモンに刺激されて発情するという通常の性生活から逸脱したのか。

3. ボノボとヒトの繁殖戦略

前節の[どうしてヒトは人となったのか]で、人類の進化の起源を説明する仮説として、アクア説を紹介したが、ここでも、アクア説を用いて、人間の特殊性を説明できる。フェロモンは空中でのみ正しく異性に伝わるのであって、水中では流されて機能しない。だから、水中への適応放散でヒトがチンパンジーと分岐して以来、男は、女がいつ発情しているのかわからなくなったと考えることができる。

チンパンジーからヒトが分岐してから250万年ほどして、ヒトと同じように水によって隔離されることにより、ボノボ(ピグミーチンパンジー)はチンパンジーから分岐した。ボノボは、現在、ザイール川に囲まれたコンゴ盆地の熱帯雨林地帯に生息しており、チンパンジーと違って、平気で水の中に入る。人間ほどではないにしても、水中生活にある程度適応した結果、ボノボは、チンパンジーよりもDNA配列が人間に近いわけでもないのに、チンパンジー以上に人間に似ている。

多くの陸棲哺乳類は、後背位で交尾するが、水棲哺乳類は、通常対面位で交尾する。陸棲哺乳類にとって、腹を上にすることは、攻撃に対して無防備になるきわめて危険な行為なので、後背位が好まれる。これに対して、水棲哺乳類の場合、水中で後背位のセックス(マウンティング)をしようとすれば、メスは頭が水中に埋没して呼吸できなくなってしまうので、対面位が好まれる。人間は、対面位を「正常位」と呼んで常用しているが、これもアクア説の一つの根拠となっている。そして、ボノボもしばしば対面位で交尾する。

ボノボと人間との最大の類似点としてよく指摘されることは、メスが排卵期以外でもセックスすることである。そのため、ボノボは人間と同様に、発情期を失っていると言われることがあるが、ボノボの場合、発情期が長いだけで、発情期そのものが消滅したわけではない。ボノボのメスは、ピンク色の性皮を膨らませて、オスに発情していることを知らせるが、人間の女性の身体には、男性に、それどころか女性自身にもはっきりわかるような発情のシグナルがない。

性行動を解発するフェロモンが機能しなくなるということは、種の存続にとって重大な問題である。言うまでもなく、セックスには準備が必要である。男性は、陰茎を勃起させなければいけないし、女性は、小陰唇を充血・膨張させ、バルトリン腺から薄い乳白色の液を分泌して、膣口を挿入されやすいように、なめらかにしなければならない。性フェロモンには、異性を惹きつける働きと性行動を解発する働きがある。たんに異性を見つけるだけなら、通常の光学的刺激で十分だ。しかし、異性を見るたびに、発情してセックスしていたのでは、仕事にならない。オスとメスが別々に行動している動物の中には、たんにメスと出会うだけでオスが発情して、交尾する種もあるが、男女が日常的に混じって生活している人間の場合、それでは困る。性行動の誘発には、もっと非日常的な刺激が必要だ。

そこで人間は、日常的に性器を隠蔽することにより、性器の露出を非日常的な刺激にした。女性の身体は、直接には発情を誘発できない。だから、衣服という媒介を通して、その否定によって、発情を誘発する。セックスをタブーとすることは、セックスの否定ではなくて、むしろ肯定である。刑法第174条に明文化されている公然猥褻の禁止は、猥褻の否定ではなくて、肯定である。もっと正確に言えば、それは否定することによる肯定である。

人間とボノボは、排卵期以外でも発情するという点では同じである。だが、人間が性を非日常化する戦略をとったのに対して、ボノボは性を日常化した。人間の場合、自分の幼い娘が、近所のおじさんと性器を擦り合わせているのを見て平気でいられる親はいない。だが、これはボノボの社会では許容されている。ボノボたちは、相手がコドモであれオトナであれ、同性であれ異性であれ、挨拶代わりに、日常的にセックスまたはセックスもどきの行為を行っている。

日常的にセックスをすることは、一見すると、繁殖に有利であるかのように思える。それゆえに、性を日常化したボノボが、コンゴ盆地で絶滅の危機に瀕しているのに対して、性を禁欲的に非日常化した人間が全大陸で大繁殖していることは不思議に見える。しかし、これは不思議でも何でもない。セックスがタブーだからこそ、私たちはセックスに燃えるような欲望を持つことができるのだ。

4. 人類史における媒介革命

いったい、私たちの祖先は、いつから性器を隠し、セックスをタブーにしたのだろうか。初期人類が住んでいたアフリカでは、300万年前ごろから寒冷化と乾燥化が少しずつ始まり、200万年前からは氷河時代になった。一方では、乾燥化のおかげで、ヒトが住んでいた湖や川の領域が狭くなり、水辺で生活空間を確保する競争が激しくなり、他方では、寒冷化のおかげで、体毛を失ったヒトは、夜は寒さに適応できず、また昼は直射日光からむき出しの皮膚を守ることができず、多くの傍系の猿人が、この時代に滅んでいった。

寒さと直射日光から体を守るためには、衣服を発明する必要があった。そして、それを成し遂げたのが、180万年前に登場したホモ・エルガスターであると推測できる。この初期のホモ・エレクトス(原人)が着ていた動物の毛皮は腐りやすく、服を着た化石の人骨などの直接の証拠は残っていないが、間接的な証拠ならある。顕微鏡を使えば、ホモ・エレクトスが使っていた骨角器に皮を加工した跡があることがわかる。服を発明したからこそ、ホモ・エレクトスは、ヒトとして初めて出アフリカを果たし、アフリカよりも寒いユーラシア大陸に進出することができた。

日常的に衣服を着ることで、異性の性器が珍しくなった。そのため、既に衰退しつつあったフェロモンに代わって、性器の露出という光学的刺激が性行動を解発する機能を持つようになり、そしてフェロモンは、役立たずになったおかげでますます衰退して今日に至るようになったと考えることができる。

フェロモンの衰退がホモ・エレクトスの時代に決定的になったと私が判断するもう一つの根拠は、ホモ・エルガスターより20万年前に現れたホモ・ハビリスに顕著だった性的二形性(男性と女性の体の大きさ、頭蓋の容積などの差異性)が、ホモ・エルガスターでは小さくなっているという事実である。

ホモ・ハビリスは、最初に言語と本格的な道具を使い始めた人類で、ホモ・エルガスターの先祖とされているが、ホモ・ハビリスの男が女よりも大きいということは、当時はまだ一夫多妻制であったということを、そして性的二形性が小さくなったということは、ホモ・エルガスターの時代以降、人類は一夫一婦制になったということを意味している。フェロモンにより発情期がわかるのなら、発情している女とだけセックスをすればよいのだから、一夫多妻制が維持できる。フェロモンが機能しなくなると、男は、女の発情期がわからなくなるので、女を妊娠させるために、複数の女と絶えずセックスをしなければならないが、それは無理な話である。

レヴィストロースは、人間を自然から区別しているのは、近親相姦のタブーだと言った。しかし、人間以外のほかの霊長類も、みな近親相姦を回避している。なぜ、もともと回避している近親相姦をわざわざタブーの意識でもって、さらに禁止しなければならないのか。タブーという人間に特有の現象の起源を考えるのなら、人間に特有の回避現象に着目するべきだ。

ヒトは、水中生活に適応したために、陸上へ戻った時、そのまま無媒介に裸で生活するわけにはいかなかった。そのために、ヒトは、自分と環境との間に道具・言語・衣服・タブーを媒介させざるをえなかった。この意味で、ホモ・ハビリスやホモ・エレクトスの誕生を媒介革命と呼ぶことができるかもしれない。

前文明社会の中には、女が男の前で開脚し、性器を見せて男を誘惑するところもあるが、文明が進むにつれて、男は、露出した乳房や尻などの光学的刺激、さらにはセックスを連想させるたんなる言葉など、より媒介された、間接的な刺激で発情するようになる。文明の歴史は、媒介的否定の歴史だといってもよい。

媒介革命によって、人類は、連続的な動物の世界から自らを分離し、不連続な文化的存在に向けて一歩進めることになった。だが、より高次の文化的存在になるには、もう一つの革命が必要だった。それが次の節のテーマである。

読書案内


書名
匂いのエロティシズム

媒体
新書

著者
鈴木 隆

出版社と出版時期
集英社, 2002/02


書名
進化の傷あと―身体が語る人類の起源

媒体
単行本

著者
エレイン モーガン 他

出版社と出版時期
どうぶつ社, 1999/01

追記

人が性器を隠すのは、性フェロモンの機能が失われたことの代替だという説を私が出したのは、2002年の11月で、今でも、この仮説は正しいと信じているが、細部の論点に関しては、考えを変えてきたので、その変遷をここに記しておきたい。

2002年当時、性フェロモンの機能は、水中生活でなくなり、その頃から性器を隠蔽し始めたと想定し、次のように書いた。


いったい、私たちの祖先は、いつから性器を隠し、セックスをタブーにしたのだろうか。アクア説によれば、ヒトは水中生活をしているうちに体毛を失った。300万年前ごろから始まった、アフリカの気候の寒冷化・乾燥化に伴って、再び陸上生活を余儀なくされた時、ヒトは、かつて体毛が担っていた保温や直射日光遮断の機能を衣服に代行させた。では、人間は、服を着るようになったから、性器の露出を恥ずかしいと思うようになったのだろうか。そうではない。熱帯雨林地帯に住んでいて、服を着る必要がない、ほとんど全裸の未開社会の人々ですら、性器だけは通常隠蔽している。

ヒトは、水中生活で体毛を失ったと言ったが、人間には、例外的に毛が残っている箇所が三つある。頭部と腋の下と性器周辺である。頭髪や髭などが残存しているのは、呼吸のため、頭が水中に没することが少なかったからである。人間が腋の下と性器周辺に毛を生やしているのは、腋と性器から放出されるフェロモンを毛に付着させることにより、効果的に空中に散布するためである。しかし、それなら、水中ではフェロモンが無効になるのだから、他の体毛と同様に後退してもおかしくないのではないだろうか。

この問いに対しては、次のように答えることができる。腋の下の毛は、通常上腕によって覆われていて、水流に直接晒されないので、残存した。そして、陰部も何かによって覆われていたので、毛が生えたままになったのではないだろうか。もしそうなら、ヒトは水中生活をしていたころから、性器を隠していたことになる。性フェロモンは、微量ではあるが、乳頭や臍の穴からも分泌される。それなのに胸部や腹部の毛が後退したのは、これらの部位が水流に対して保護されていなかったからだと推測できる。

陰毛は、ちょうど睫毛や鼻毛と同じ働きをしていて、性器に異物が混入しないように生えているのではないかと反論する人もいるかもしれない。なるほど、女性の陰毛に対しては、この説明が有効だ。では、男性性器の場合はどうだろうか。保護するべき亀頭は剥き出しで、代わりに、どうでもよさそうな所に陰毛がむじゃむじゃと生えている。男の陰毛には、勃起した陰茎からあふれ出る男性フェロモンを受け止める機能があったが、フェロモンが機能しなくなれば、もはや存在理由はない。

女性にとって、乳房は第二の性器と言われる。乳房の露出が恥ずかしいのは、陰部の露出が恥ずかしいのとは事情が違う。後者の場合は、《恥ずかしいから隠す》であるのに対して、前者の場合、《隠すから恥ずかしい》のである。熱帯雨林地帯の女性は、近代文明の影響を受けるまでは、男性に乳房を見られることを恥ずかしいとは感じなかった。水中生活を送っていたヒトも、そうだったに違いない。その証拠に、乳首からフェロモンが分泌されるにもかかわらず、乳房の毛は完全に失われてしまっている。水中生活をやめ、寒冷化・乾燥化した気候のもと、胸まで覆う服を着て陸上生活をするようになってから、かなりの時間をかけて、乳房は、男女の性差を示す記号として、陰部に準じる扱いを受けるようになったと考えることができる。

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しかし、その後、陰毛と腋毛は、アポクリン汗腺から分泌される性フェロモンを効果的に散布するために残ったと考えるようになった。こうした毛が残ったということは、水辺から離れた後も、性フェロモンは、ある程度機能していたということを示唆している。そこで、衣類の発明が性フェロモンの機能を弱めたとしたわけだ。


寒さと直射日光から体を守るためには、衣服を発明する必要があった。そして、それを成し遂げたのが、180万年前に登場したホモ・エルガスターであると推測できる。この初期のホモ・エレクトス(原人)が着ていた動物の毛皮は腐りやすく、服を着た化石の人骨などの直接の証拠は残っていないが、間接的な証拠ならある。顕微鏡を使えば、ホモ・エレクトスが使っていた骨角器に皮を加工した跡があることがわかる。服を発明したからこそ、ホモ・エレクトスは、ヒトとして初めて出アフリカを果たし、アフリカよりも寒いユーラシア大陸に進出することができた。

[なぜ人は性器を隠すのか]

しかし、コロモジラミの遺伝子解析によると、人類が毛皮の服を着始めたのは今から約7万年前である [Kittler, R., Kayser, M. & Stoneking, M. : Molecular evolution of Pediculus humanus and the origin of clothing, Current Biology 13, 1414-1417 (2003)]。この結果は、現生人類がアフリカを離れて寒冷地に移住した時期と符合しているので、信憑性が高い。

熱帯のアフリカでは、寒さから体を守る必要はない。水中から出た人類の肌を直射日光から守るようになったのは、服ではなくて、全身に広がったエクリン汗腺である。寒さから体を守るために衣類が発明される前に、性器の隠蔽が始まっていたと考えたほうが良さそうだ。

ともあれ、2002年版で書いたように、「熱帯雨林地帯に住んでいて、服を着る必要がない、ほとんど全裸の未開社会の人々ですら、性器だけは通常隠蔽している」のだから、


日常的に衣服を着ることで、異性の性器が珍しくなった。そのため、既に衰退しつつあったフェロモンに代わって、性器の露出という光学的刺激が性行動を解発する機能を持つようになり、そしてフェロモンは、役立たずになったおかげでますます衰退して今日に至るようになった

[なぜ人は性器を隠すのか]

という説明はおかしいということになる。性器は、隠さなければならないから隠すのであって、衣服の着用と性器の隠蔽は別の目的があると考えなければならない。では、なぜ私たちは性器を隠さなければならないのか。

私は、現在では、「自然排卵動物である人間を人為的に交尾排卵動物にするために性器を隠している」と考えている。詳しくは、[人はなぜ性器を隠すのか]を参照されたい。

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