旧正月を迎える　その６７蒲田の富士山

旧正月を迎える　その６７
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投稿者蒲田の富士山日時 2021 年 1 月 31 日 14:43:42: OoIP2Z8mrhxx6　ipeTY4LMlXiObY5S

旧暦について、以前にＷｉｋｉを見ていたら、杉浦明平の著作を発見した。
『海の見える村の一年：新農村歳時記』（岩波文庫）
愛知県の農村の一年についての、ルポルタージュ。
今日のこの投稿に備えて、図書館から、借りて来なければいけなかった。
ズボラじいさんは、それがなかなか出来ない。
　
村の会合で、新年会を新暦にするのか、旧暦にするのか、だいぶ混乱していた様子が記されていたと思う。
お盆も。
　
ちょっと、これ借りてみて、訂正するところがあったら、以下にコメいたします。
２００文字あるか？　

1. 斜め中道 (-_-ﾒ)[3462] js6C35KGk7kgKC1fLdIp 2021年2月02日 17:38:30 : 460ZVzz1ys : SDZ2LjR6cm1sVk0=[6544] 報告

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俺の田舎の方じゃ「旧暦」ですにゃ♪
（薩摩の山奥ですが。）

2. ＡＮ[1782] gmCCbQ 2021年2月02日 20:39:10 : 7TkzMLzxKM : cGh5emt2eldjV2M=[289] 報告

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ウィキには「杉浦明平」の項目があって、「海の見える村の一年：新農村歳時記」も著書の中にありましたが、中身が分かりません。
　きっと富士さんが紹介してくださるのよね＾＾

　しかし、いまだに旧暦を国立天文台が計算してる、ってのはちょい驚き。
　それをまたマスゴミが「124年ぶり」とか仰々しく伝えるのは、驚きではなく、怒り。
　ところで、立春と元旦の違いってなーに？（ウィキ見ても分からん）

3. 斜め中道 (-_-ﾒ)[3466] js6C35KGk7kgKC1fLdIp 2021年2月02日 23:09:35 : APMoUqzbQw : dlJWTElhY3lWLmM=[63] 報告

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「立春元旦関係」
・・・で、検索するあるよろし😀

4. ＡＮ[1783] gmCCbQ 2021年2月02日 23:37:14 : 7TkzMLzxKM : cGh5emt2eldjV2M=[290] 報告

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あ、そっか……馬鹿な質問でした＾＾；；

5. 蒲田の富士山[514] ipeTY4LMlXiObY5S 2021年2月25日 13:23:18 : FeXWoZlgHk : SHRRMmhsaVFaMXM=[8] 報告

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新年会だけではなく、お正月そのものについてのお話しでした。
この本は１３章になっていて、８月中旬から始まり、また八月に戻っておしまいになります。
「海の見える村の一年」
１２月の章の、８９頁から９２頁まで。
　
以下引用－ーー
　
　年末が近づいてきた。畑では麦ふみ、大根ぬき。サヤエンドウの初ものをつむものが見られ、海では相変わらずノリ、ノリ、ノリだが、そのひまを見て、門徒の女たちは女人講に集り、おそろいで本寺である野田（田原町）の西園寺まいりに出かける。夜になると、消防団の夜警がはじまり、二十八日の夜は、一部の部落では餅つきの音がきこえる。
　小中山は、師走には檀家五〇〇戸から正月用の小型鏡餅一重ねずつか、それとも白米一升をお寺に奉納する。「それだけの餅をお寺の家族で食べきれるはずがない。坊主はその餅を近所のものや町の餅屋に売ってもうけとる」とうるさい連中が半分ねたみをこめて噂しあう。
　小中山は漁所であるから、歳末には、網元や漁業組合のお布施によって、魚類の供養がさかんにおこなわれたものだ。が、戦後、漁らしい漁はなくなったので、供養をしてもらうものもない。するとお寺の住職は、「ノリの供養をやりゃないかん」と組合の役員などを説きはじめた。
　「おっさん、ノリは植物だぞね」
と若い漁師が茶々をいれたということだが、その後盛大なノリ供養がおこなわれたかどうか、わたしはつい聞きもらした。
　
　　　　　　　　　　＊
　
　それよりも年末をさわがしたのは、新正月騒動である。この町は海の関係もあって、今にいたるまで盆、正月はずっと旧暦が守られてきた。ところが戦後もこの二、三年前から隣の田原町、赤羽根町が正月を新暦に切り替えた。この両町と縁組の多い泉地区では、娘が新正月の両町に帰ってくるし、嫁も新正月に在所へ行く。もちろん、都会に出ている身内も、新正月帰りが増えている。そこでこの地区から町長に、正月改正案が持ち出された。Ｇ町長はただちにそれに応じて、就任間もない一昨年の年末、区長会議に新正月案を提出した。が、区長たちは主旨には賛成だが、今年は間にあわぬから来年もっと早く準備と啓蒙とをしたうえで、ということになった。町長は一年間忘れていたが、十二月に入ってから、ふと思い出したらしく区長会議を招集して、全町新正月に切り替えようと提案した。区長たちは一応町に協力する約束をしたので、町長はさっそく新聞記者にもこの改革を発表した。地方版には三段見出しで、この記事がのった。
　ところが区長らはそれぞれの部落にもどって区の役員に相談すると、「旧正月がええ」と一蹴あれてしまった。そこで役場へ「旧正月でやらしてもらいたい」とたのみにいくと、町長は「約束をまもってくれにゃこまる」と強硬である。
　どこの部落放送も町長の顔を立てるために、一応「来年の新年は新暦で祝うことになりました」と放送したから、いたるところで混乱がひきおこされた。区は旧といい、町は新という、どちらが本当のお正月だろう。
　小中山では、選挙のたびに旗を立ててどなって歩くＭというすこし気のいい男が「新正月反対」というプラカードをもって、街頭演説をしてあるいた。
　「小中山の区長は新正月をやれといいます。が正月は旧でなくてはいかんであります。そんなこといいだすＧ町長はクルクルパーであるから、共産党の杉浦明平さんにたのんで、すぐに町長を首にしてもらいましょう。しかし全学連のように暴力ではいかんです。わしらは話し合いで、新正月なんちゅうデタラクタラをやめてもらわまいか」
　このＭさんの演説は別として、新正月反対論の理由は、大根漬とノリ採りの最盛期にかちあうこと、薯の代金が農協から支払われていないので年越しができないこと、正月の行事が旧でなくては気分が出ないことなどであった。
　旧正月にしても、やはりノリは忙しいし、今年は全滅したけど例年ならキャベツの出荷の最盛期にあたる。借金の支払いも今ではいろいろな収入のあるたびにおこなわれているから、大晦日払いというのは少ない、と賛成論者は反駁した。
　けっきょく、年末までに判明したところでは、新正月一本ときまったのは、泉地区七区、小中山、和地合計九区だけであった。
　Ｇ町長は年末の町会で「それでは旧正月でもかまいません」といいだす。と、川口釜之助議員から、
　「ばかいえ、町長。小中山じゃ、新正月だと区長がフレをだしたで、町長の命令に忠実にしたがうため、今朝、餅米を水に浸けてしまったぜ。旧正月でええというが、一ぺん水に浸けた餅米はかわかしても何もならん。小中山六〇〇戸の餅米代を町で弁償してくれるか」
とはげしい抗議が出た。
　はっきり旧正月一本を守ることにきめたのは、清田四区、向山、日出、伊良湖、堀切、小塩津の九区。保美は新でやれというフレだけはだしたが、新正月は区長だけが祝う。他の全区民は旧正月でいくことになった。文字どおり、新旧ごちゃごちゃに入りまじった正月になりそうである。
　ただし商店街である福江だけは、どちらにも賛成、新旧二回正月を祝えば、そのたびに町がにぎわう。正月は三回でも四回でも多ければ多いほど歓迎だといっている。
　
引用終了－ーー
　
なんか、ヘンなところが、ひらがな文ですが、これは原本がそうなので、変換忘れではありません。

6. 斜め中道 (-_-ﾒ)[3660] js6C35KGk7kgKC1fLdIp 2021年2月25日 19:15:13 : 460ZVzz1ys : SDZ2LjR6cm1sVk0=[6739] 報告

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田舎じゃにゃ～💛♪　いい感じ♪

7. ＡＮ[1815] gmCCbQ 2021年2月26日 03:03:38 : 7TkzMLzxKM : cGh5emt2eldjV2M=[322] 報告

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富士山さん、面白く読みました、ありがとー＾＾

　これが発刊されたのが1961年とありますから、書いたのはそのちょい前だったんでしょうね。
　６０年安保のころか……杉浦明平氏は町会議員やってたはずだし、日本共産党第8回大会が紛糾したのも1961年。
　前半の坊主批判？はさすがという感じ。
　正月には中立的な立場で書いてますが、実際に地方は大変な騒ぎだったんでしょうね＾＾；