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腰痛で病院に行った場合に「抗うつ薬」漬けにされる恐れあり(週刊ポスト)
http://www.asyura2.com/14/iryo4/msg/216.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 8 月 02 日 07:51:35: igsppGRN/E9PQ
 

腰痛で病院に行った場合に「抗うつ薬」漬けにされる恐れあり
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140802-00000002-pseven-life
週刊ポスト 2014年8月8日号


 腰痛の約85%は、原因が特定できない「非特異的腰痛」に分類される。何か月も痛みが続くが、痛みの原因が特定できないケースだ。その非特異的腰痛を抱える人への抗うつ薬処方が注目を集めている。

〈慢性腰痛では抗不安薬、抗うつ薬も有効な治療薬〉(2013年3月24日付、朝日新聞)

〈鎮痛薬を使い、慢性腰痛で十分な効果が得られない場合は、抗不安薬や抗うつ薬も使う〉(同1月31日付、読売新聞)

 大新聞がこぞって「腰痛治療に抗うつ薬」を取り上げたのは、日本整形外科学会と日本腰痛学会が監修した『腰痛診療ガイドライン2012』で、慢性腰痛に対する第2選択薬として「抗うつ薬」が取り上げられたのがきっかけだった。

 腰痛で整形外科にかかったが、レントゲンやMRI(磁気共鳴画像)などで異常が発見されず、鎮痛剤を打っても効果がない。すると精神科の受診を勧められ、腰痛が心因性であると指摘され、抗うつ薬を処方される──記事の中にはそうした治療経過を紹介するものもあった。

 腰痛に「心因性」のものがある、というのが抗うつ薬処方のロジックで『週刊文春』の「腰痛治療革命」と題したレポート(2013年4月4日号)では、痛みの伝達をブロックする「内因性疼痛抑制系」について〈ストレスや不安に長く曝されると、この抑制系の働きが弱まってしまい、痛みを感じやすくなると言われている。そのため最近では、腰痛治療に抗不安薬や抗うつ薬も処方されるようになった〉と説明される。

 だが、問題点を指摘する識者は少なくない。フジ虎ノ門健康増進センター長で精神科医の斉尾武郎氏はこう語る。

「たしかに人間の体調と気分には密接な関係があり、心理的なストレスが原因で腰痛を起こす人はいるし、腰痛によってうつ状態になる人もいるでしょう。しかし、そうした患者さんに抗うつ薬を処方しても、痛みの症状が改善されるというはっきりしたエビデンス(証拠)はないのです」

 メディアが論拠とした『腰痛診療ガイドライン2012』の中にも、細かく見ていくと同様の記述がある。抗うつ薬について〈2008年のコクラン・レビューではエビデンスが不十分とされた〉とあるのだ。

「コクラン・レビュー」とは世界中の医学論文、臨床データを収集、分析する国際的プロジェクトによる評価のこと。数多くの研究を比較検討するため信頼性が非常に高いとされている。コクラン・レビューの作成メンバーであるNPO法人医療ビジランスセンター(薬のチェック)理事長の浜六郎氏はこう語る。

「三環系抗うつ薬は、糖尿病性の神経障害には世界的に標準治療ですが、いわゆる一般的な腰痛に対する効果があるというエビデンスはありません。近年使用が増えてきたSSRIと呼ばれる抗うつ薬ではそれがさらにはっきりしていて、むしろ口が渇く、尿が出にくくなる、用量を増やすと血圧が上がるなどの害があります」


 

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コメント
 
01. 2014年8月02日 23:30:21 : kysbwqAijc
神経に圧力が加わるのは、大きな変形がなくても起こると思われるので、通常の計測ではわからないし、決して心因性でもないと思う。まだまだ体には分からないことが多いにも関わらず、すぐに心理的なものにしてしまう傾向が強い。
 医者だけに頼らず、自らいろいろな工夫や体操をしてみるのもよいかもしれない。

02. 2014年8月04日 12:57:25 : nJF6kGWndY

医療コストの9割くらいはムダだろうな

http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/41374
余命10年未満の人に
予防的な検査をする意味はあるのか?
ガラパゴス状態で「無駄な医療」を続ける日本
2014年08月04日(Mon) 多田 智裕
 7月25日 田村憲久厚生労働大臣は、65歳から74歳の「前期高齢者」を「若年高齢者」へ、75歳以上の「後期高齢者」を「熟年高齢者」へと呼び方を変える案を公表しました。

 確かに、後期高齢者という呼び方を「冷たい」と批判する人がいます。そうした声に対応しようとする意図は分かります。けれども、呼び名は決して本質的な問題ではないはずです。

 2年ほど前に本コラム「『数%しか有効性のない医療はもうやめます』」で、アメリカの“Choosing Wisely”(賢く選ぼう)キャンペーンを紹介しました。無駄な医療をなくそうというアメリカ医学会のプロジェクトです。

 同様の動きは、欧州各国やオーストラリアにも広がりを見せています。“念のため”行っていても症状の改善や治癒につながらない医療行為は数多くあります。そうした医療行為をなくそうという動きは、世界的なものになってきています。

 アメリカの9つの医学会が始めた“Choosing Wisely”は、現在、50の医学会が250以上の「現在行われている無駄な医療のリスト」を公表するまでになっています。公表されたリストを詳細に見ていくと、「余命10年未満の人に予防的検査や治療は無効なのでやめるべし」という方向に進んでいることが分かります。

 アメリカから黒船が襲来しているのに、日本の医療はいつまで高齢者の呼称のような感情的問題にこだわり、ガラパゴス化を続けてゆくのでしょうか?

終末期医療や高齢者に対する「無駄な医療」とは

 “Choosing Wisely”キャンペーンにこの2年で新しく追加されたリストを見てみましょう。

・認知症のある人に対して胃ろう(筆者注:胃に穴を開けて栄養を流し込む処置)による経管栄養を行ってはならない。

・70歳以上の高脂血症に対してコレステロールを下げる薬を出してはならない。

・65歳以上の人に糖尿病投薬治療を行うのは避けるべし(65歳以上は今よりも大幅に緩い基準値で治療を行うべし)。

・65歳以上は子宮頸がん検診を行ってはならない(30〜65歳の方も3年に1回以上行ってはならない)。

・余命10年未満の人に乳がん検診や大腸がん検診や前立腺がん検診を行ってはならない。

・余命10年未満の人には全てのがん検診を勧めてはならない。

 このように、終末期医療や高齢者に対する無駄な医療のリストが目立ちます。

 これらのリストは各学会の公式見解ですので、様々な思惑のもと、“当たり障りのない部分”だけが述べられています。ただ確実に言えるのは、世界的には、「高齢者に対する予防的な医療は治療効果がほとんど得られず、無駄だからやめるべきだ」という流れになっているということです。

余命10年未満の人にがん検診は必要か

 各リストには短い説明文がついています。

 自力で食事がとれない認知症の人に対する胃ろうが無駄である理由については、「無理に液体や栄養を流し込むことで体に負荷をかけ、合併症を引き起こす上に、本人の苦痛緩和や生活の質の改善につながる証拠がない」と述べられています。

 余命10年未満の人にがん検診を行ってはいけない理由は何でしょうか。がんの種類により事情は異なりますが、私の専門である大腸がんに関して言うと、次のような意味だと思われます。

 つまり、「大腸がんは進行が遅いタイプのがんである。そのため余命10年未満の高齢者にとっては、明らかながんを疑う症状がない状態で大腸内視鏡検査を行って早期発見したとしても、寿命にはほとんど影響がない。よって行うべきではない」ということです。

 内視鏡検査を専門としない施設においては、大腸内視鏡検査そのものに伴う穿孔、内視鏡で、腸に傷をつけて穴を開けてしまう合併症が現時点でも発生しています。また、大腸ポリープの切除は腸を傷つける手術ですので、出血や穿孔の合併症は、どんな名人が行ってもゼロにはなりません。

 放置しておいても少なくとも5年は命に関わることはない大腸ポリープを発見、治療するために、余命が10年未満の人に大腸がん検診を行うことは、メリットよりもリスクの方が大きいと考えられるのです。

黒船が襲来してもガラパゴス状態を続ける日本

 冒頭の厚生労働大臣の発言からも分かるように、日本では、終末期医療も高齢者に対する医療も感情論に終始して、基準を作る議論は一向に進んでいません。

 それどころか、むしろ逆に「がん検診受診率を上げる」という国策のもとに、高齢者に対するがん検診を強化して、70歳以上の方のがん検診は無料にするなどの措置をとっています。

 もちろん、現場レベルではやみくもに高齢者のがん検診をすることはありません。以下のように説明し、がん検診を見送ることは普通に行われています

 「認知症が進んでいるため胃カメラ検査は暴れてしまい、できません。無理矢理検査をして、もしガンが見つかったとしても手術などの治療もできませんので、このまま検査はしないで経過を見ましょう」

 「大腸がん検診便潜血陽性(要精密検査)ではありましたけれど、87歳と高齢で、体力も落ちています。大腸内視鏡などの検査をするのは困難なので、これは特に精査しないで経過を見ましょう」

 しかし、日本の国策はどうなのでしょう。「これらの医療は無駄である」という黒船が襲来しても、「日本には当てはまらない」としてガラパコス状態をこれからも続けていくのでしょうか? 広く事実が公開され、議論されるべきだと思います。


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