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米医療界 日本では当たり前に行われている医療を無駄と指弾(SAPIO2014年11月号)
http://www.asyura2.com/14/iryo4/msg/308.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 10 月 13 日 07:33:05: igsppGRN/E9PQ
 

米医療界 日本では当たり前に行われている医療を無駄と指弾
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141013-00000011-pseven-int
SAPIO2014年11月号


「頭痛で脳波を調べるのは無意味」「前立腺がんのPSA検査はほとんど無意味」──アメリカの各医学会が、これまで行なわれてきた医療行為のなかで「無駄なもの」を追放するキャンペーンを始めている。

 こうした患者優先の医療は日本にも波及してくるのか。『絶対に受けたくない無駄な医療』(日経BP社)でこの取り組みを紹介した医療経済ジャーナリストの室井一辰氏が解説する。

 * * *
 アメリカの医学会ではいま、「チュージング・ワイズリー(賢い選択)」というキャンペーンが行なわれている。2011年に米国内科専門医認定機構(ABIM)財団という非営利組織が始めたもので、2013年末までに71の医学会や団体が参加している。

 それぞれの分野で行なわれている無駄な治療や検査をピックアップして、国民に公表するという画期的な取り組みだ。現在までに、およそ50の医学会などがすでに約250項目について「無駄な医療」と認定している。

 例えば、がんの中にはいきなり手術をするのを避けた方がよいがんも存在しているのは意外と知られていない。それは前立腺がんである。

 前立腺がんは「前立腺特異抗原(PSA)」という物質の値を血液検査で測定できるようになっている。前立腺がんの可能性をその値の高さから判断できるのだ。結果として、前立腺がんが疑われて、前立腺に針を刺す精密検査からがんが判明する人が増えている。

 ただし、そのなかで命に関わるがんは意外と少ない。

 米国をはじめ、前立腺がんが見つかっても、定期的な検査をするのみで、手術をしない「アクティブ・サーベイランス」という考え方が一般化している。臨床研究の結果、アクティブ・サーベイランスでがんが広がらないかを検査しながら、本当に治療が必要なタイミングを探るだけでも、命を脅かすことはないと分かってきている。

 逆に言えば、日本では、前立腺がんが見つかったら、すぐに手術しましょうという場合も珍しくないはずだ。

 本当に必要な手術であればいいのだが、果たして日本の医師はチュージング・ワイズリーに示されたようなアクティブ・サーベイランスの考え方を知った上で、可能性も探った上で治療開始の判断をしているのか。

 命の問題のみならず、手術をすれば、股間にメスを入れる負担があるほか、麻酔の事故、大出血のリスク、手術後のインポテンツ、治療そのものの経済的な負担などがある。果たしてリスクを上回る利益があるのか。改めて考えたいところだ。

 このほか関心のある項目としては、大腸がんの内視鏡検査を頻繁にせずに、せいぜい10年に1回でいいという項目がある。日本では毎年のように内視鏡の検査を受けている人もいるのではないか。チュージング・ワイズリーの考え方によれば、無駄ではないかとなる。

 チュージング・ワイズリーを眺めていくと、日本では当たり前のように行なわれている医療に対して、容赦なく無駄だと指弾しているのを目にすることができる。

「これまでの日本の医療にはウソがあったのかな」。そんなことも思わずにはいられないはずだ。ぜひ日本にも、このチュージング・ワイズリーの考え方を導入するとよいと考えている。


 

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コメント
 
01. 函館の犬。 2014年10月13日 10:04:20 : bhbAK3m6MJQx2 : ds9Iwt9WHc
10月から水痘(水ぼうそう)の予防接種が定期接種になりました。 バカです。
特に子供は、自然罹患させるべきです。それに接種効果は他の予防接種と比べても低いです。つまり予防接種を受けても水痘に罹患する確率がたかいです。

厚労省と製薬会社の利権そのものです。


02. 2014年10月14日 11:17:04 : rrhrFN6JLd
予防接種やワクチン。健常者に摂取するから大量に売れるからね。子宮頸がん予防ワクチンが典型だね。国家が買い上げ将来かかるかどうかわからないのに無料で(税金で)ワクチン接種して後遺症に苦しんでいる人多数。三原や松あきらとグラクソスミスクライン見てたらわかる。

03. 2014年10月15日 14:35:14 : x3cwDqe6Gc
今、大学生のこどもを出産するとき以来、保険証は使っていない。
出産時も、正常分娩だったので、保険証は、形式的に出しただけで
使ってはいない。
妊娠中の検診も、無料券が2枚あったので、2回受けたのみ。
病院も、病室には私のみ、というみんなが行かないところを選んだ。

まわりから、なぜ、そんなに元気かと聞かれたら、健康の秘訣は
病院の門をくぐらないこと、と話している。


04. 2014年10月15日 17:16:40 : nJF6kGWndY

善悪は別にして、向こうは、大分、先を行っているからな

http://www.cnn.co.jp/career/35055153.html
フェイスブックとアップル、卵子凍結に保険適用
2014.10.15 Wed posted at 11:38 JST

卵子凍結に保険が適用される
ニューヨーク(CNNMoney) 米IT大手のフェイスブックとアップルが、女性従業員の卵子凍結を医療保険の適用対象とする方針を決めた。
卵子凍結は、将来の出産に備えて卵子をあらかじめ採取して保存しておく技術。米国では2012年にもはや「実験的」な医療ではないと認められたが、がん治療で卵巣機能を失う恐れのある場合などを除き、一般に保険は適用されない。主要企業が健康な女性の卵子凍結を適用対象としたケースは、これが初めてとされる。
フェイスブックの保険では今年1月から、卵子凍結を含む妊娠医療が最大2万ドル(約214万円)までカバーされている。アップルも来年1月から適用を開始する予定だという。
凍結の費用は1サイクルにつき少なくとも1万ドルで、その後の保存に年間500ドル以上かかる。医師から20個以上の卵子を保存するよう勧められ、凍結を2サイクル実施するケースが多い。
卵子凍結によって、女性は出産をあきらめることなくキャリアを築くことができる。しかし一部には、女性に当面「子育てより仕事優先」という選択を強いることになると懸念する声もある。
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05. 2014年10月28日 11:33:54 : nJF6kGWndY

究極の医療費削減策

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42028
なぜ私は“最後の薬”を飲むことを決めたのか、
29歳女性の安楽死予告に米国で賛否の声
2014年10月28日(Tue) 石 紀美子
 米国での「尊厳死」という言葉の意味合いは、日本とは異なる。日本では「過剰な医療を施さない」「痛みで苦しませない」というニュアンスが強いが、米国の「尊厳死」とは、医師や専門家の幇助を受けて自殺する「安楽死」を指すことが多くなってきている。

 今月の初め、ある動画がネット上で公開された。米国オレゴン州在住の29歳の女性が「尊厳死」を選ぶに至った過程を告白したものだ。いわば安楽死を予告するこの動画は大きな注目を集め、すでに300万人以上が動画にアクセスした。

 ブリッタニー・メイナードさんは、進行性の早い脳腫瘍により、医師より「余命半年」と宣告された。死ぬまでの期間が激痛との戦いとなり、間もなく完全介護が必要になることを彼女は知る。

 ブリッタニーさんは、昨年結婚したばかりだった。病気を発症したのは結婚後。彼女がこれまでの経過と闘病の様子を説明する画面の背景には、まぶしいほどの笑顔を見せる結婚式の写真や、世界の秘境を旅して回っていた頃の健康で意思の強そうな美しい彼女の写真が映し出される。だが動画の中の彼女は、治療の副作用で、元気だった頃とはまるで別人のようだ。

 彼女は家族とともに多くの専門家に相談し、調べられるだけ調べたが、決定的な治療法は存在しなかった。今や、死が避けられないという現実を受け入れなければならない。「それなら自宅で愛する人たちに囲まれ、静かに平和に逝く。それを選択する権利が私にはある。そして、誰にも与えられるべき権利だ」。そして彼女は、10月末にオレゴン州で医師による自殺幇助を受けて命を絶つ覚悟をしたと語る。

 彼女は死ぬために、それまで暮らしていたサンフランシスコから、尊厳死法のあるオレゴン州に移り住んだ。オレゴン州は、「医師による自殺幇助」を合法化した最初の州だ。同州で1997年に「尊厳死法」が施行されてから、現在では全米5つの州で自殺幇助が合法化されている。オレゴン州では、昨年までに752人の人が「尊厳死法」を利用して命を絶った。

個人の意思を尊重するオレゴン州の「尊厳死法」

 今なおキリスト教的信念が根強い米国では、2つの「命」を巡る戦いがある。1つは「中絶」。もう1つは「尊厳死」。命は個人の選択か、それとも踏み込んではならない聖域なのか、米国でも国を二分した議論が続いている。

 訴訟社会の米国において、オレゴン州が17年にもわたり自殺幇助の法律を守ってこれた理由は、大きく分けて2つある。

 1つは、命を絶つために飲む薬は必ず自分の手で飲まなくてはならないとしている点だ。医師や専門家が立ち会うとしても、いかなる手助けも許されない。

 以前、別名「死の医師」として有名になった安楽死推進者のジャック・ケヴォーキアン医師が最終的に殺人罪で有罪となり、服役するに至ったのは、彼が患者の自殺を手助けしたからである。患者が自分の手で行うのが困難だったこともあるが、ケヴォーキアン医師が致死量に至る薬を患者の血管に注入したことが、有罪となる決定的証拠となった。

 もう1つは、医師から致死量の薬を処方されたり、薬局で手に入れたりしても、最終的にそれを飲むか飲まないかは患者の自由だという点だ。末期病患者は、苦しみに堪えられなくなったらいつでも楽になれるという安堵感を得られる。さらに、覚悟が決まったらすぐにでも薬を使うことができる。医師は必ずしも飲む瞬間に立ち会わなくてもよいことになっている。

 個人の自由を重視している様子は数字を見ても明らかだ。「尊厳死法」を使って医師から致死量の薬を処方されたのは、昨年までに1173人。このうち実際に薬を使って死を選んだ人は752人しかいない。かなりの割合の人たちが実際には自然に死を迎えているのだ。

 つまり、個人の意思と行動を基軸としたことが、この難しい法律を保てた理由と言える。

患者が「最後の薬」を得るまで

 ブリッタニーさんは尊厳死を望んでオレゴン州に移住した。尊厳死を求める人は、18歳以上のオレゴン州民で、意思疎通に問題がなく、余命6カ月以下の末期病患者であることが条件だ。

 オレゴン州に自宅を移し、在住を免許証などなにかしら証明できれば、州民として認められる。条件を満たし、尊厳死を望む患者は、以下の5つの手続きを踏むことになる。

(1)州で医師免許を持つ医師に、尊厳死を望んでいることを口頭で伝える。別の医師による診断を受け、病気が末期的であること、本人の判断力がはっきりしていることなどを証明する診断書を作成してもらう。

(2)15日間待つ。

(3)医師に2度目の要請を口頭でする。

(4)医師に依頼書を提出する。この依頼書には2人の証人がいる。そのうち1人は、財産相続人、家族、介護人であってはならない。承認されれば、医師が薬の処方箋を渡す。

(5)48時間の待機時間を経てから、薬局で薬をもらう。

 当然のことながら、この間、気持ちが変わればどの時点でも止めることができる。

 オレゴン州では、主に「セコナール」という鎮静作用のある薬が使われている。処方された一定量を医師から指示された方法で飲み、眠るようにこの世を去ることができる。

 多くの人はその際、親しい人たちだけでなく、信頼している医師か、尊厳死を推進する団体のボランティアの同席を求める。薬を飲む前に、もう一度、尊厳死を選ぶ気持ちに変わりがないことを確認する。

 尊厳死を選んだ人たちが、最後の日を迎えるまでにどのような旅路をたどるのかは、ドキュメンタリー映画“How To Die in Oregon”(オレゴンで死ぬには)で知ることができる。

 本人だけでなく、家族や担当の医者、友人たちの葛藤と悲しみがやがて理解に変わり、受け入れて行く様子、そして当事者が薬を手に入れた後、さらに時間をかけて死を受け入れて行く様子が克明に記録されている。

死亡診断書には患っていた病名が

 尊厳死を支持するか否かの議論は、とかく感情的になる傾向がある。特に米国では、キリスト教団体が大きな発言力を持っている。ブリッタニーさんも、告白ビデオを公開してから、尊厳死に反対する団体から激しい非難を浴びた。

 同時に、過去に患者から懇願されて安楽死に手を貸したことがある医者や、尊厳死を望みながら、オレゴン州など合法な地域に引っ越す時間も体力もなく、苦しみながら壮絶な死を迎えた人の家族などからは、ブリッタニーさんの決断を支持する声が寄せられている。ブリッタニーさんの告白ビデオが、安楽死の是非について社会全体が考え直すきっかけを与えていることは確かだ。

 現在、ニュージャージー州では尊厳死法を通すかどうかの話し合いが進められている。少しずつではあるが、米国社会は明らかに尊厳死を肯定する方向に進んでいる。

 これまでオレゴン州で尊厳死を選んだ人たちの平均年齢は71歳。男女比はおよそ半々である。尊厳死を選んだ理由は、「介護が必要になることが恐ろしい」「人生を楽しむことができなくなった」「自分の尊厳が保てない」といったものだ。

 尊厳死法に基づき、彼らの死亡診断書には、「自殺」ではなく、患っていた病気の名前が死因として書き込まれることになっている。


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