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アメリカの戦略、シェール開発の二つの狙い
http://www.asyura2.com/14/jisin20/msg/813.html
投稿者 taked4700 日時 2015 年 8 月 21 日 21:49:29: 9XFNe/BiX575U
 

http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/13226815.html
アメリカの戦略、シェール開発の二つの狙い

 アメリカのシェール開発には水平掘りと水圧破砕と言う技術が用いられていて、それが将来の高温岩体発電をねらったものだと言うことは既に何回も述べてきました。

 以前から考えていたことですが、もう一つの狙いがシェール開発にはありそうだと言うことを述べたいと思います。それは、地震対策、つまり、地震被害を少なくさせるためだということです。

 アメリカやヨーロッパは地殻が日本に比べて格段に硬く、そのため、地表近くで地震が発生します。震源深さが5キロ程度であることが普通であり、スイスに近い山岳地域ですと、震源深さがマイナスで表示されることもあるほどです。つまり、山岳地帯の地下であり、海水面に比べると高い地点が震源になっているということです。

 シェール開発で水平方向に井戸を掘る深さは数キロ、つまり、3キロ程度です。地上から鉛直方向に3キロ程度掘り下げ、その深さで水平に井戸を掘るわけです。シェールは頁岩という岩であり、シェール井戸を掘ることは、ある意味、その岩盤を破壊していることと同じです。特に水圧破砕はシェール井戸の周囲の岩盤に細かい亀裂を入れることになり、地震波が岩盤を伝わりにくくする効果があります。

 以前は、震源深さが5キロ程度であるのに、深さ3キロ程度のところに亀裂を入れてもあまり地震そのものを防ぐ効果はないと考えていたのですが、たとえそうであっても、シェール井戸が地震波の減衰を起こさせるために、原発に地震の影響を与えにくくする効果はあると思えるため、この記事を書くことにしました。

 アメリカでのシェール開発区域の地図( https://en.wikipedia.org/wiki/File:United_States_Shale_gas_plays,_May_2011.pdf )と原発の分布図( http://www.mapcruzin.com/images/seismic-nuke-facility-450x273.png )、そして最新2週間の地震発生地図( http://www.emsc-csem.org/Earthquake/Map/zoom.php?key=5&typ=world#5 )を比べると、ニューヨーク近隣の原発密集地域とミシシッピー川中流域の地震活動が活発化している地域との間に、マーセラスというシェール開発区域があることが分かります。ミシシッピー川中流域は200年ほど前にニューマドリッド地震と言うマグニチュード8クラスの地震が発生した区域です。

 ただし、ニューマドリッド地震の再来に対する対策としては意味があっても、5大湖やセントローレンス川の流域を震源とする地震には対策となっていないはずで、やはり、原発廃炉が必要であることに変わりはないはずです。よって、アメリカは、基本的に今後原発廃炉を順次進めていくことは確実であると思えます。順次と言うことの意味は、2004年のスマトラ島沖地震や2011年の東北地方太平洋沖地震を見て、まずはアメリカ西海岸の原発廃炉を進め、その次にニューヨーク周辺の原発廃炉に取り組むということです。

 翻って日本を見ると、アメリカの様な戦略的な投資が出来ていないように思います。アメリカに比べて格段に地震影響は大きく、特に静岡県にある浜岡原発の危険性は際立っていますが、1号炉と2号炉の廃炉がされただけで、3号炉から5号炉については再稼働を目指しているとされています。同様に、今後南海トラフでの巨大地震の発生が近いとされていて、その震源域を空白域として、その周囲でマグニチュード6から7程度の地震が続発するはずですが、そういった地震頻発地域には川内原発や伊方原発、島根原発が立地しています。

2015年8月21日21時35分 武田信弘   

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コメント
 
1. 茶色のうさぎ 2015年8月22日 09:46:19 : qtmOTsgWNIsK2 : ReP8zKOBCw

なぜ安定している岩盤に、ヒビ、入れるの。?ばか?

地震を誘発すんのか。?あほ

そこまでして、エネルギー政策は、馬鹿と思います。!

別の案も沢山あんでしょ。! うさぎ♂

wiki>頁岩は有機物に富むものが多く、特に有機物が多いものは常圧で触媒を用いず乾留すれば石油を回収することができるので、オイルシェールと呼ばれる。 <現在安定してるのだから、いじるな。!💢


2. 2015年8月22日 17:49:49 : nJF6kGWndY

>シェール井戸が地震波の減衰を起こさせるために、原発に地震の影響を与えにくくする

地震動により原発に直接ダメージを与えられるのは、ほぼ直下型の巨大断層地震のみだから

いずれにせよシェール井戸による原発地震被害への影響は無視しうるレベル


3. taked4700 2015年8月23日 10:02:10 : 9XFNe/BiX575U : 2STi1BkCoE
>>01

>地震を誘発すんのか。

現状認識が異なっているのです。アメリカ大陸やヨーロッパ大陸では2000年ごろから地下からの大音響と家屋がカタカタと揺れるという現象が観察されてきています。つまり、既に大地震がひっ迫しているという認識なのです。ニューマドリッド地震の再来を想定しているはずで、まずはテキサス州でのシェール開発をやり、太平洋側からの地殻圧力を減少させ、次にマーセラスのシェール開発をやって、次なるニューマドリッド地震からの被害を減少させようとしていると思います。

ともかく、震源深さは5キロ程度が多く、地下3キロ程度のところにショックアブソーバーを入れれば、地表面への影響を減少させることが出来るのは事実だと思います。

なお、地震の揺れ方はアメリカと日本では全く異なります。アメリカでは、super sharewave という現象が観察されている様子です。これは、日本で言う地震衝撃波と同じものであるはずです。アメリカでは、日本の横揺れ被害、つまり、プリンの上の横揺れ被害はほとんどないと思われます。アメリカの地盤が格段に固いためです。


4. taked4700 2015年8月23日 10:14:55 : 9XFNe/BiX575U : 2STi1BkCoE
>>02

>地震動により原発に直接ダメージを与えられるのは、ほぼ直下型の巨大断層地震のみ

明確に違います。硬い地盤に於いての地震活動を誤解されています。いわゆる縦波の被害が発生し、プラスして横波における地震衝撃波被害が想定されているのです。つまり、地震波の進行速度が実際の活断層の破壊進展速度と同じになり、結果として地震波が同期し、振幅が数倍になるため、衝撃波となってしまうのです。

いわゆる揺れによる被害ではなく、エネルギーの過剰な集中による被害です。例えば、金属が加熱されると形状を失い溶けてしまうのと同じです。

一番身近に衝撃波の被害を見ることが出来るのは火山噴火などに伴う空振現象です。この現象が起こると、噴火口から数キロから10キロ以上離れた地点での窓ガラスがバンと叩かれたような被害を受け、時にはガラス自体が割れてしまいます。この時、特に空気が「揺れ」ているようなことはありません。


5. 茶色のうさぎ 2015年8月23日 12:57:40 : qtmOTsgWNIsK2 : R8r94kW2ZI

?????大陸のど真ん中に穴あける???ばあ?

ど真ん中での原因の解明は。?究明と認定は。?その他の例は。?

モンゴルでもかな。?

地下水のくみ上げの隠蔽。? その他の魂胆があるね。! もっと勉強が必要。! うさぎ♂

ぜったい反対。!


6. 2015年8月24日 10:34:48 : nJF6kGWndY

>>04 横波における地震衝撃波被害が想定されている

そういう経路での震動は弱いから、原発被害において、完全に無視しうると言っている


7. taked4700 2015年8月24日 18:37:34 : 9XFNe/BiX575U : VMvo8qlXbA
>>06

>そういう経路での震動は弱いから、原発被害において、完全に無視しうると言っている

すいません。自分は、横波における地震衝撃波について、「そういう経路での震動は弱い」というような話は聞いたことがありません。
どのような根拠をもとにそうおっしゃっているのか、教えて頂けませんか。


8. 2015年8月25日 00:36:26 : nJF6kGWndY

>>07 >>04 横波における地震衝撃波被害

最近は、600〜2000GAL程度まで想定されているが

数kmといったくらい、かなり断層が近くにない限り、そのような震動は起こらない

それはM9地震で震度6超えであっても、女川での被害がほとんどなかったことからも明らか

そして、米国でシェール井戸は、原発の数kmといった近くにはない

つまりシェール開発により、原発被害が軽減される可能性はほぼ無視しうるということになる

http://www.oshietegensan.com/atomic/atomic_l/2400/
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/503.html


9. 2015年8月27日 21:36:18 : jXbiWWJBCA
シェール採掘でM4.4の地震=水圧破砕法が原因―カナダ
時事通信 8月27日(木)14時34分配信

 【オタワAFP=時事】カナダ西部ブリティッシュコロンビア州当局は、州内フォートセントジョンで2014年8月に観測されたマグニチュード(M)4.4の地震について、シェールガスの採掘で用いられる「水圧破砕法(フラッキング)」によって引き起こされたとの見解を示した。
 水圧破砕法による地震としては世界最大級という。26日のCBC放送が伝えた。
 州の石油・ガス委員会によれば、採掘していたのはマレーシア国営石油会社ペトロナスのカナダ子会社プログレス・エナジー。現地では14年7月にもM3.9の地震が起きており、これも水圧破砕法によると考えられている。
 水圧破砕法は、砂や化学物質を混ぜた超高圧の水を地下の岩盤に吹き付けて砕き、中にあるガスを抽出する方法。米国では広く用いられている。環境保護団体は地下水汚染や地震発生につながる恐れがあると主張しており、欧州の一部諸国では禁止されている。 

【関連記事】
「水圧破砕法」でがん発症増=健康リスクに警鐘−米研究チーム
ロンドン郊外に大規模油田=空港付近で発見
シェール採掘、環境規制を導入=米
「シェールガス」
【特集】いまさらながら、ナイアガラ
最終更新:8月27日(木)19時52分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150827-00000078-jij-n_ame


10. 2015年8月28日 13:43:52 : YylixLkL5Y
発想がオカルト。アメリカ西海岸以外どこかの地点で地震が1回来る間に日本ならどこの地域でも数百回は来る。基本的な知識をわきまえておかないと。

それからシェールガスの熱で発電が可能なら日本の地熱発電はそれよりはるかに簡単に発電できるはず、当然コストも安くなる。


11. taked4700 2015年8月28日 21:56:45 : 9XFNe/BiX575U : VMvo8qlXbA
>>10

>発想がオカルト。アメリカ西海岸以外どこかの地点で地震が1回来る間に日本ならどこの地域でも数百回は来る。基本的な知識をわきまえておかないと。

意味がよく分かりません。アメリカと日本では地震発生回数が相当に異なるのは理解しています。ただ、そのことと、自分が書いた記事とは関係がないと思います。どこが関係しているのか、教えて頂けませんか。

>それからシェールガスの熱で発電が可能なら日本の地熱発電はそれよりはるかに簡単に発電できるはず、当然コストも安くなる。

シェールガスで発電が出来るかどうかなどのことは自分は述べていないのですが、なぜ、そんなことをコメントされるのですか??


12. taked4700 2015年8月28日 22:16:30 : 9XFNe/BiX575U : VMvo8qlXbA
>>08

>それはM9地震で震度6超えであっても、女川での被害がほとんどなかったことからも明らか

08さん、ご返答をありがとうございます。

ただ、いただいた説明には納得ができません。そもそも、日本と、特に日本の太平洋側の地質と、アメリカの大陸内陸部の地質を同じとして比較するのは実情に合っていません。

アメリカの地盤は日本に比べて格段に硬いのです。ニューヨークの高層ビルはほぼどれもが地表近くにある火成岩を基礎にして建設されています。

それに対して、日本の太平洋側の地盤は軟らかく、火成岩が地表近くにあることはほぼないようです。

更に、太平洋沿岸部の地層は、日本の内陸部の地盤に比べても軟らかい部分が多いようすです。日本の国土は原則として、太平洋の海底に数億年に渡って降り積もった火山灰とか砂が太平洋プレートの沈み込み運動によって大陸側に寄せられて作られたということです。

日本の都市は例外なく堆積地にあります。基本的に山から川の流れで運ばれてきた砂礫などが沈殿してできたのが日本の平地です。

日本の原発が立地する岩盤は例外なく砂岩か泥岩です。

アメリカの原発が立地する岩盤は、多分ほとんどが火成岩なのです。

地盤が硬いと、地震波は非常に伝わりやすくなります。というか、P波がとても伝わりやすくなるのです。

更に、そもそも、マグニチュードの意味が違うはずなのです。マグニチュードは、地盤の動いた量やその速度で決まる様子です。つまり、マグニチュードは揺れの程度を表しています。

同じマグニチュードでも、日本の場合はアメリカよりもかなり小さいエネルギーで地震が起こるはずなのです。硬い岩盤を破壊して一定の規模の揺れを起こすには、軟らかい岩盤で同じことをやるよりもかなり大きなエネルギーを必要とするはずですから。そして、この意味でも、P波の威力はアメリカで大きくなるはずです。


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