米陸軍、兵力15％削減 戦後最小規模、アジア重視は堅持 国防予算案

　【ワシントン＝吉野直也】ヘーゲル米国防長官は24日、国防総省で記者会見し、2015会計年度（14年10月〜15年９月）の国防予算案の概要を発表した。現在52万人の米陸軍の兵力を約15％減となる44万〜45万人規模に削減する一方、テロやサイバー対策の強化により、多様化する脅威に対応する考えを表明した。アジア太平洋重視の堅持も明らかにした。

　陸軍の削減は今年末までにアフガニスタンに駐留する米軍の戦闘任務が終了することを受けた措置。計画が実現すれば、陸軍は第２次世界大戦後で最小規模となる。ヘーゲル氏は２つの大規模な地上戦に同時に勝利するための「二正面作戦」は想定しないと指摘。対テロや地域紛争に対処するため少数精鋭の特殊部隊を増員すると強調した。
　この日、ヘーゲル氏が国防予算案を説明したのは、オバマ大統領による議会への予算教書提出を３月４日に控えているため。連邦議会の合意により、15会計年度の国防予算は4960億ドル（約51兆円）と説明した。陸軍削減と合わせ、冷戦時代に対ソ連戦を想定したＡ10対地攻撃機、Ｕ２偵察機も退役させると述べた。

［日経新聞２月２５日夕刊Ｐ．１］

コメント
01. 2014年2月25日 19:05:54 : MEJkFnPqrk 減らしたって言うけどまだ五千万ドル弱だから、湾岸戦争より以前よりずっと多いじゃないか。　でもアジアはチャイナとジャパンが勝手にやれって言われるのも困るし、ヨーロッパはドイツとロシア任せるって言われたら、フランスやイギリスは立場がない。　どうする？
02. 2014年2月26日 12:56:14 : nJF6kGWndY >その穴を埋めさせられようとしている日本とドイツ いつまでも他国に安全保障依存はできないのは当たり前だからな それに別にイヤなら、やる必要はない 尖閣や沖縄を中国に取られ、対馬は韓国、北海道はロシアでも、当事者たちが文句がなければ、それも悪くはないだろう
03. 2014年2月26日 12:58:23 : nJF6kGWndY 少子高齢化が進み、国力が衰退している現状では、プライドを捨てて減築思想で行く方が、より生活水準は低下せずにすむことは間違いはない どうせ、これまで対米従属だったのだからなｗ

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