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G8からG7に逆戻り、西側の保守化が進行:ロシア追放もポーズだけだが、G9(G8+中国)への改編契機となる可能性
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投稿者 あっしら 日時 2014 年 3 月 27 日 14:24:08: Mo7ApAlflbQ6s
 


G8からG7に逆戻り、西側の保守化が進行
 2014年03月27日08:11

 ホワイトハウスは現地時間24日、オバマ大統領が他の西側の指導者との協議を経て、ロシアのG8の一員としての資格を一時停止することを決定したことを発表した。これはG8からのロシアの「追放」と解釈されている。ロシアは1990年代にG8に加わったが、これは民主化の道を歩むロシアに対する西側の「褒賞」と見なされた。今やロシアが再びG8から追放され、G8がG7に逆戻りする。ロシアと西側の縁は終り、歴史は後戻りするようだ。

 だがこれは歴史の輪廻ではない。G7はすでに世界のGDPの70%以上を占めた、かつてのG7ではない。ロシアも負債が山積みで西側の援助を請い求めていた、かつての「没落した旧家」ではない。G20が重要性でとうにG8を圧倒しているうえ、BRICSもある。G8は自らの吸引力が最低の時にロシアを「追放」したのであり、そのアクションは自信のあるスマートなものではなく、ロシアが全く平気な様子であることの方がかえって人目を引いている。

 ロシアのいなくなったG7がさらに世界の舞台の脇に追いやられることは必至だ。G8におけるロシアの経済規模は小さいが、その加入は西側の「富裕国クラブ」の自己超越を代表していた。今回たもとを分かつことは、西側の中核国にとって「世界へ向かう」プロセスの失敗だ。

 新興国の台頭によって、人類社会における西側世界の重みが次第に減るのは必至だ。例えばG7のGDPはすでに世界全体の50%以下に落ち込んでおり、今後の10年も下落し続ける。西側中心主義は厳しい試練に直面している。

 だが西側の衰退は相対的なものに過ぎない。西側は幾重もの難題に直面しているが、その競争力と影響力は21世紀を通じて残るだろう。今日の西側は大量の機会を受け継いでおり、戦略において多くが潤沢だ。ただ西側は、いくつかの調整が不可避だ。

 もしG7がG8になった後に西側がロシアを全面的に尊重することができれば、G8はG9、G10へと引き続き拡大し、さらには中国などカギを握る新興国を取り込むこともできただろう。今日のG20は全く新たなものではなく、当時のG8の拡張版となっただろう。そうであったら、欧州の政治もウクライナでの最近の亀裂を回避できたと見られる。

 西側はロシア「追放」について自らを省みるべきだ。西側はなぜ巨大なロシアを呑み込むことができなかったのか、そして呑み込めなければ、なぜ決裂しなければならないのか?G8はなぜ異なる文明を受け入れるるつぼとなることができないのか?グローバル化の時代にあって「混じりけのない西側」は一体持続可能なのか?

 ロシアを受け入れたかと思えばまた追放する。これは西側政治の身勝手さと度量の狭さを証明した。G8加入は元々栄誉として与えられるべきものではなかった。ロシアの参加は西側の中核国にとって非西側世界と深く接触する機会であり、西側の進取継続の1つの段階となるべきだった。

 折しも今回、西側はG8からロシアを追放することで、規模が小さくなっただけでなく、気勢も大いにそがれた。人々にはG7がさらに保守化し、ひいては自己愛に陥ると考えるだけの理由がある。衝突がなく、会議のたびにあれほど一致する。これは西側の直面する真の世界ではない。G7はG20を前にさらに影が薄れるだろう。

西側には依然、敬意に値する強大さがある。だがそれはすでに、世界を支配できる強大さではない。西側は一歩引き下がれば世界が広々と開ける。もし西側利益至上主義にしがみつき、世界「統治」を依然望むのなら、いくら強大な西側国でも自分が力不足で、至る処に危機がはらんでいることをひしひしと感じるだろう。

 ロシアは一体西側の長期的圧迫を受けて「反発」「反抗」しているのか、それともプーチン大統領の下で帝国「拡張」の道を再び歩んでいるのか、それともクリミア危機は複数の要素を兼ね備えたメッセージなのか?モスクワの今回の挑戦の性質への認識は、この世界に対する西側の基本的メンタリティーを反映している。

 西側はすでに自らの利益の境界を極限にまで拡大しており、時に他国の「玄関先」にまで進出するだけでなく、他国の「家の中」にまで進入する。西側は政治、心理的縮小を行い、世界がはっきり見えるだけの距離を保つ必要がある。世界の「複雑性」は決して邪悪の代名詞ではない。西側は多元性の尊重を学び直さなければならない。(編集NA)

 「人民網日本語版」2014年3月27日

http://j.people.com.cn/94474/8579661.html

 

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