『ニューズウィーク日本版』２０１４−４・１５
Ｐ．１５

「米政府がＳＮＳでカストロ打倒を画策？

　中東に押し寄せたアラブの春など、SNSが民主化運動の起爆剤になる例が相次いでいた頃、
米政山仰がＳＮＳを使ってキューバのカストロ政権打倒を画策していたとの疑惑が浮上した。
　ＡＰ通信によれば米国際開発庁（ＵＳＡＩＤ）は１０年、キューバ国民向けにツイッターもどきのＳＮＳ「スンスネオ」を開発。ネット検閲を避けるために携帯電話のテキストメッセージを使っアプリで、一時は４万人の利用者を集めたという。

　反政府活動家が検問を回避できるよう米当局が支援するケースはほかにもあるが、スンスネオはアメリカの関与が隠されていた点で異例だ。しかもＣＩＡ（米中央情報局）ではなく、開発援助を担うＵＳＡＩＤが関与していたことに驚きが広がっている。利用者は米政府が開発したアプリだと知らされず、１２年にはサービスが打ち切られた（米当局は民衆を扇動してデモを起こそうとした意図は否定）。

　下手な工作が発覚したダメージは大きい。USAIDは活動先の政府の転覆を狙っていると批判するロシアのプーチン大統領らに格好の攻撃材料を与えてしまったからだ。キューバ政府も携帯電話やネットの利用規制緩和を撤回するかもしれない。

ジョシュア・キーティング」

フォローアップ:

▲上へ　　　　　 ★阿修羅♪ > 国際8掲示板　次へ 　前へ

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。