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ウクライナ危機で問われるNATOの意味:存在意義が自覚される契機になることでNATOを救ったロシアのクリミア併合
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/445.html
投稿者 あっしら 日時 2014 年 4 月 10 日 20:47:58: Mo7ApAlflbQ6s
 


 複数の“謀略大国”が絡んで進む騒動は、本来あまり見えない謀略活動が赤裸々に語られるので面白い。

 このところウクライナ東部で盛んになっている騒動について、米国国務省は、ロシアが工作員を送り込んで騒動を煽っていると言い、ロシア政府は、米国の傭兵会社グレイ・ストーン(あのブラック・ウォーターの子会社)が傭兵を送り込んでいると暴いている。

 どちらも本当だろうから面白い。
 どんなに非難し合っても、お互いが練り上げたシナリオだから、落とし所はわかっている。

 これまで米ロ欧州合作で進められてきた今回の「ウクライナ危機」の目的を書いてきたが、NATOの存在意義を再確認させることまでは思い至らなかった。


※ 参照投稿

「デフォルトを嫌う金融家のため、危機を頼りにする軍需産業のため、「東西」の合作で分断と対立を煽られたウクライナ」
http://www.asyura2.com/14/senkyo162/msg/467.html

「ウクライナ情勢の今後:軍事的対応はハナからなしだが、実質的経済制裁も避けたい欧米先進国:焦点はウクライナ東南部地域の“地」
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/169.html

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『ニューズウィーク日本版』2014−4・15
P.14

「ウクライナ危機で問われるNATOの意味

アフガニスタン後をにらんでの「原点回帰」も道のりは険しい


 13年に及ぶアフガニスタンでの任務が終わりに近づき、NATOは新たな役割を模索していた。戦争の長期化と多大なコストは厭戦ムードを生み、域外地域における危横管理という冷戦後のNATOの役割に疑問を投げ掛けた。NATOの存在意義が問われていた。

 そんなNATOを救ったのはロシアだ。ロシアがウクライナ南部クリミア半島に侵攻したおかげで、NATOは原点に返れた。「NATOの最大の責務は加盟国の領土と国民の防衛」だと、先週の記者会見でアナス・フォー・ラスムセンNATO事務総長は語った。

 NATOはこの日の外相理事会でポーランド、ルーマニア、バルト3国など東欧の加盟国の防衛強化を決定。ロシアとの軍事および民間協力を全面停止し、「ウクライナ軍の治安能力向上」に向けた支援強化も決めた。

 しかし具体的な方法については意見が分かれたままだ。アメリカはポーランドとバルト3国に戦闘機を配備しているが、ロシアと国境を接するこれらの国々はより強い措置を望んでいる。一方、ドイツ、オランダ、イタリアなどは外交による緊張競和を模索中だ。
 ポーランドは領内に1万人規模のNATO軍を駐留させるよう求めている。ポーランドは99年、ハンガリー、チェコと共にNATOに加盟。04年には旧ソ連圏の他の7カ国がNATOに加盟した。こうしたNATOの東方拡大にいら立つロシアをなだめるため、NATOは新親加盟国への戦力配備を自制することに合意した。

 しかし今回、ロシアがクリミアを占領し、ウクライナとの国境付近に約4万人の兵力を集結させたことで、合意はほごになったと一部の加盟国は考えている。「ポーランドは条約の文言だけでなくNATO軍によって守られるべきだ」と、ポーランドのトウスタ首相は語った。


「冷戦終結後最大の危機」

 NATO条約第5条は、加盟国に対する攻撃はNATO全体への攻撃と見なして集団的自衛権を行使する、と定めている。
なのにNATOはアフガニスタンやリビアなど域外での任務に重点を置き、ヨーロッパにおけるロシアの脅威に備えができていないと、東欧の加盟国は以前から不満を漏らしている。NATOは「第5粂が定めていることを陸・海・空で日に見える形で実行する」べく計画策定中だと、ケリー米国務長官は語った。

 ロシアがウクライナに侵攻すれば経済制裁で対抗すると欧米の指導者は言う。しかしNATO内には、ロシアとウクライナが戦争になればより広範囲に飛び火するかもしれないと懸念する声がある。ウクライナの危機は「冷戦終結後最大の危機」だと、ラスムセンは言う。

 悪夢のシナリオはいくらでもある。民間人が多数犠牲になったり残虐行為が行われたり、ウクライナからの難民がEUに大量流入する事態になれば、欧米の介入圧力は増大するだろう。ロシアが経済制裁に対抗して、あるいはウクライナで激しい抵抗に遭って、バルト3国に矛先を向ける可能性もある。
 アフガニスタンでもコソボでもリビアでもNATOの介入は一応の成果を挙げたが、ウクライナ危機はNATOにとってそれ以上に大きな試練となるはずだ。たとえ紛争は回避できても、アメリカと欧州加盟国の軍事費格差の問題がある(現在アメリカ以外でGDPP比2%という目標に達しているのはエストニアとギリシャとイギリスだけだ)。

 しかし何より心配なのは、危機が深刻化した場合、団結を証明するだけの政治的決断力がNATOにあるかどうかだ。

ポール・エイムズ」

 

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