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同性婚に反対した過去に批判集まる──Mozillaトップ辞任劇めぐりさまざまな議論  ITmedia
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投稿者 ダイナモ 日時 2014 年 4 月 12 日 02:21:12: mY9T/8MdR98ug
 

 かつて同性婚に反対していたことが問題視され、激しい批判にさらされていた米Mozillaのブレンダン・アイクCEOの辞職が4月3日、発表された。これを受けて翌4日、シリコンバレーのIT関係者の間では、アイク氏は当然の報いを受けたのか、あるいは同氏こそが不寛容の犠牲者であるのかの議論が沸き起こった。

 Mozillaの人気Webブラウザ「Firefox」のボイコットを呼び掛けていた出会い系サイトをはじめ、一部の向きは、就任から2週間も経たないうちのアイク氏の辞職を歓迎している。だが、一方では、「アイク氏は犠牲者であり、アイク氏を批判するのは、異なる意見に対する不寛容さの表れだ」と指摘する声もある。

 非営利ソフトウェア企業Mozillaの共同創業者であるアイク氏は、プログラミング言語「JavaScript」を開発した人物。同氏は2008年、カリフォルニア州での同性婚の禁止を目指した州憲法修正案「Proposition 8」を支持する陣営に1000ドルを寄付している。この修正案は住民投票で可決されたが、その後、連邦裁で無効とされている。

 4日、アイク氏にコメントを求めて問い合わせたが、返答は得られなかった。だが同氏は辞職前にブログにコメントを投稿し、自らのスタンスが引き起こした「心痛」について謝罪している。同性婚に対するアイク氏の見解については、社内では2年近く前から知られていたが、3月24日に同氏がCEOに就任したことで、論争に火がついた。

 ソフトウェア開発会社Rarebitの創業者であり開発者であるゲイカップルのハンプトン・キャトリン氏とマイケル・キャトリン氏は、アイク氏のCEO就任を受け、Mozillaのアプリストアから自社のソフトウェアアプリを削除した。出会い系サイトのOkCupid.comはユーザーにFirefoxのボイコットを呼び掛け、TwitterではMozillaの従業員を名乗る複数の人物がアイク氏の辞職を要求した。

 だがアイク氏辞職のニュースを受け、4日、Twitterには反発の声が続出した。その多くは、「北カリフォルニアのリベラルな風土にそぐわない見解を持つ人たちに対し、シリコンバレーこそが不寛容である」と示唆する内容となっている。

 Rarebitのハンプトン・キャトリン氏でさえ、この問題がこれほど大きく発展するとは予期しておらず、アイク氏の辞職には心を痛めているという。

 「人は誰でも個人的な意見を持っていいはずだ。だがそれと同時に、われわれには同意しないことや、自分の個人的な話をすることによって誰かの考えを変えようとすることも許されている」と、Rarebitの2人のキャトリン氏は声明で述べている。

 「Proposition 8に賛成票を投じた人たちがみな邪悪だなどとは、われわれは少しも考えていない。大半は、この修正案がもたらすであろう影響の大きさを理解していなかっただけのはずだ」と、両氏は続ける。

 両氏によれば、実際、Proposition 8に賛成した人たちの多くは、「この修正案が友人や家族の一員に及ぼす影響や心痛の大きさ」を思い、考えを変えたという。

 同性婚に反対する陣営にアイク氏が1000ドルを寄付した当時、ゲイの権利をめぐる政治的背景は現在とは大きく異なっていた。当時大統領候補者だったバラク・オバマ現大統領と民主党の最大のライバルであったヒラリー・クリントン氏が同性婚支持を表明したのも、それから5年も先のことだ。

 2008年の年末時点で、米国で同性婚を認めていたのはマサチューセッツ州とコネチカット州だけだったが、現在はカリフォルニア州も含め17州が同性婚を合法化している。


謝罪のコメント

 アイク氏はCEO就任後にブログにコメントを投稿し、かつて自分の姿勢が引き起こした「心痛」に対して謝罪するとともに、今後は同性婚カップルに対する福利厚生の提供も含め、MozillaのCEOとして平等の文化を支持すると明言していた。

 辞職について発表した3日のブログ投稿によれば、アイク氏はしばらく休みを取って家族と過ごす時間を増やす予定だが、今後もブラウザソフトウェアの諸問題には取り組む考えという。

 OkCupidなど、一部からは、アイク氏の辞職を喜ぶ声もあがっている。

 「OkCupidのボイコットが、あらゆるパートナーシップに平等な権利を与えることの重要性について大いに意識を高める結果につながったのは喜ばしいことだ」と、OkCupidはTwitterのメインアカウントで述べている。

 シリコンバレーの住民は、自分が「出自や政治的、宗教的信念にかかわらず、才能豊かな人材を歓迎する能力主義のコミュニティー」の一員であることに誇りを持っている。

 だがアナリストによれば、アイク氏をめぐる今回の一件は、そうした寛容さにも限度があることを示したという。

 サンフランシスコ一帯は昔からLGBT(性的少数者)コミュニティーに理解のある街として知られ、ゲイの権利が広く認められている。アナリストによれば、シリコンバレーのIT文化はそうした感受性の強さを反映しており、各社のCEOはそうした雰囲気作りに一役買っているという。

 「シリコンバレーにはある程度の英雄崇拝の傾向がある」と、IT業界の文化を研究するサンノゼ州立大学の人類学者、ジェーン・イングリッシュ・リューク氏は指摘する。

 「CEOは企業の顔であり、ビジネスリーダーの発言はその会社に対する人々のイメージを左右する」と、同氏は続ける。

 バンダービルト大学で経営学と社会学を教えるブルース・バリー教授によれば、アイク氏の辞職は、知名度の高い企業の幹部に対し、「たとえ個人的な考えであっても、評判の良くない考えは非難の対象にされかねない」ということを知らしめる結果になったという。

 「これを機に、企業の幹部は、自分の個人的な考えにも責任を負わされる可能性を理解するだろう。トラブルに巻き込まれたり、昇進に支障をきたしたりといった不安から、人は自主検閲を行うようになる。だがこれは一般社員なら、とうの昔から知っていることだ」と、バリー氏は続ける。

 Mozillaは今回の論争への対応が迅速でなかったことを謝罪し、「平等と言論の自由」の衝突を解消し、両立を目指す考えを示している。

 Mozillaのミッチェル・ベイカー会長はアイク氏の辞職を発表した3日付けのブログ投稿で、次のように述べている。「意味のある言論のためには、平等が必要であり、平等のために戦うには、言論の自由が必要だ。これら2つの両立は、ときに難しいこともある」


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1404/11/news111.html  

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