ナイジェリア 治安悪化で市民の犠牲増加［ＮＨＫ］
6月6日 5時51分

西アフリカのナイジェリアでは、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」とみられる武装グループが村を次々と襲撃して、住民ら２４０人以上が死亡するなど、治安が極度に悪化するなか、市民の犠牲が増え続けています。

ナイジェリアの治安当局などは５日、北東部のボルノ州で、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」とみられる武装グループが、３日前に、３つの村を次々に襲撃し、これまでに住民ら少なくとも２００人が死亡したと明らかにしました。武装グループは、政府軍の軍服を着て、軍用のトラックに乗って現れ、政府軍が護衛に来たと思い込んだ住民たちを１か所に集め、一斉に銃撃したということです。
また、４日夜にも同じボルノ州で、ボコ・ハラムとみられる武装グループが村を襲い少なくとも４２人が死亡したということです。

イスラム教の独自の解釈に基づく国づくりを目指すボコ・ハラムは、北東部を拠点に各地で襲撃や爆弾テロを繰り返し、今年だけで少なくとも２０００人の市民を殺害しています。
また、ことし４月には２００人以上の女子生徒を学校の寮から連れ去り、２か月近くにわたって拘束を続けています。
これに対して政府軍は、北東部の３州に非常事態宣言を出して、大規模な軍事作戦を進めていますが、活動を抑え込むことはできておらず、治安が極度に悪化するなか、市民の犠牲が増え続けています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140606/k10015016421000.html

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ナイジェリア、武装勢力が学校襲撃―国際会議控えた首都
By
Drew Hinshaw and Gbenga Seun Ijagba
2014 年 5 月 7 日 10:22 JST

　ナイジェリアの首都アブジャで6日、子供たちが乗った小さなスクールバスを奪おうとして3人の武装した男たちが学校になだれ込んだ。同地では数千人のビジネスマンや政治家を迎えて世界経済フォーラム（WEF）・アフリカ会議が7日に開かれる予定だ。
　ナイジェリア政府は、数百人の女子生徒を拉致したイスラム武装勢力の追跡を続けている。
　アブジャの会議では、今年アフリカ大陸でトップの経済国の地位を南アフリカから奪ったナイジェリアの発展ぶりが示されそうだ。中国の李克強首相やアフリカ諸国の首脳、企業トップらが出席する。

　6日の事件は、出席者の受け付けが行われる場所から車で15分のニャニャ地区で、午前8時に起きた。犯人らは子供の拉致に失敗したあと、スクールバスを盗んで逃走した。けが人はなかった。
　犯行声明は出ていないが、ナイジェリア北東部、カメルーンとの国境沿いを本拠地とするイスラム過激派ボコ・ハラムの仕業とみられている。一連の攻撃は、ナイジェリア政府が依然として同国北部の反政府活動を抑えられないことを示す。同国はイスラム教徒の多い北部貧困地域と全般に豊かでキリスト教徒の多い南部に分裂する危機をはらんでいる。同国の治安部隊は反乱勢力を打倒する能力がないこと―その意向もないことが多い―が明らかになっている。
　これらの攻撃は、ナイジェリアから学校を絶滅させることを目的にした戦争が世界的注目（と同時に非難も）を集めているボコ・ハラムの情報戦の新たな勝利となった。

　同国のジョナサン大統領は4日、「われわれは女子生徒たちが解放されるまで、できることを全て行い、これを続ける」と言明した。その翌日、ボコ・ハラムの指導者アブバカル・シェカウ容疑者はビデオで、拉致を認めるとともに、ナイジェリア国家に対する戦争の戦利品として少女たちを奴隷として売り飛ばすと述べた。同容疑者は1時間近い動画で、「少女らはわれわれの奴隷であるため、これを嫁がせる」とし、「9歳で嫁がせる。12歳でも嫁がせる」と語った。
　少女らはこの動画には映っておらず、どこにいるのかは分かっていない。しかし、ボコ・ハラムはしばしば現れ、村々を襲い、学校の生徒たちを殺している。

　米ワシントンのジェームズタウン財団のアフリカ問題アナリスト、ジェイコブ・ゼン氏は「ナイジェリア軍が本気で戦っているとは思えない」とし、「ジョナサン大統領からは同じ言葉を聞いている。これは一時的な問題だ。しかし、現場では誰も何もしていない」と述べた。
　米当局者は6日、拉致問題を支援するために、軍や法執行機関の専門家と捜査官のチームを組織していると話した。
　一方ナイジェリア北部の町ワラベの住民はこの日、近くの都市マイドゥグリに駆け込み、ボコ・ハラムの襲撃を受け、12〜15歳の少女8人が拉致されたと話した。住民のモハメド・アダムさんは「彼らは重武装しており、銃撃してきた」と述べた。

　ボコ・ハラムに悩まされているのはナイジェリアだけではない。カメルーン政府によると、同国では6日、数十人が軍の基地を襲撃し、拘束されていたメンバー1人を連れ去ったという。
　ボコ・ハラムは過去数週間、政府軍兵士の首を切り、メンバーがその遺体を喜んで見ている場面を映した動画を公にしている。

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304555804579546600197882852

コメント
01. 無段活用 2014年6月08日 00:15:41 : 2iUYbJALJ4TtU : RRgWEIiZw2 この問題で、米軍はチャドに軍部隊を派遣した。 http://www.cnn.co.jp/usa/35048271.html ファーストレディが声を上げて、西側世界の著名な女性たちがそれに続いていたが、 旧宗主国としてこの地域に責任を持つべき、イギリスやフランスがこの問題で部隊を 派遣したという話を聞かない。ECOWAS諸国が軍を出したという話も聞かない。 ECOWASはフランスと共にマリの内戦には介入していたはずだが。 米国が前面に出ている、というところにこの問題の胡散臭さを感じているが、それは 私だけか？

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