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陣太鼓を打ち鳴らすワシントン(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/829.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 6 月 19 日 00:45:16: igsppGRN/E9PQ
 

陣太鼓を打ち鳴らすワシントン
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-cd05.html
2014年6月19日 マスコミに載らない海外記事


Paul Craig Roberts
2014年6月17日

読者の皆様に、良いニュースだけ、せめて良いニュースの例え一つでもお伝えできたらと願うものだ。悲しいかな、善はアメリカ政策の特徴であることを止め、ワシントンやヨーロッパ属国諸国の首都から放射されるいかなる言動や行動中にも見いだすことができない。欧米世界は悪に屈してしまったのだ。

Op-Ed Newsに掲載された記事で、エリック・ズースは、ワシントンがロシアに対する核による第一撃の準備をしている兆しがあるという私の記事を支持している。
http://www.opednews.com/populum/printer_friendly.php?content=a&id=180039

アメリカの戦争教義は変更されてしまった。アメリカ核兵器はもはや報復攻撃力に限定されず、先制核攻撃の役割へと昇格した。ワシントンは、ロシアとの弾道ミサイル迎撃ミサイル制限条約から脱退し、弾道ミサイル迎撃ミサイルの盾を開発し、配備している。ワシントンは、厚かましいウソとプロパガンダで、ロシアとロシア大統領を悪魔化して描き、アメリカと属国の国民を、ロシアとの戦争に備えさせている。

ワシントンは、ネオコンによって、ロシアの戦略的核戦力は衰弱していて、準備できていない状態で、もってこいの攻撃標的だと説得されてしまっている。この誤った信念は、アメリカ・エリートの組織、外交問題評議会の刊行物、フォーリン・アフェアーズの2006年4月号、ケイル・A・リーバー助教授とダリル・G・プレス準教授による論文“核の優位を確立したアメリカ”に代表されるような十年前の主張、時代遅れの情報に基づいている。
http://www.foreignaffairs.com/articles/61508/keir-a-lieber-and-daryl-g-press/the-rise-of-us-nuclear-primacy

ロシア核戦力の状態や、ワシントンによる第一撃の成功や、報復攻撃に対するワシントンの弾道ミサイル迎撃ミサイルの盾による防御策の有効度とは無関係に、私が投稿したスティーヴン・スターの記事“核兵器の致死性”が、核戦争に勝者はないことを明らかにしている。全員死ぬのだ。
http://www.paulcraigroberts.org/2014/05/30/lethality-nuclear-weapons/

フィジックス・トゥデイ2008年12月号に発表された論文で、三人の大気科学者が、戦略的攻撃能力の削減に関する条約が実現を目指している、1986年の70,000発の核弾頭から、2012年末の1700-2200発の核弾頭という核兵器備蓄の大幅な削減によってさえ、核戦争が地球上の生命にもたらす脅威を減らすわけではないことを指摘している。著者達は、何億万人もの死者という直接的な爆風効果に加え、“間接的な効果が人口の大部分を抹殺する可能性が高い”という結論を出している。火事嵐による成層圏まで上がる煙が核の冬を引き起こし、農業は崩壊する。爆風と放射能で死ななかった人々は餓死するのだ。
http://climate.envsci.rutgers.edu/pdf/ToonRobockTurcoPhysicsToday.pdf ロナルド・レーガンとミハイル・ゴルバチョフはこれを理解していた。不幸にして後継のアメリカ政権は全く理解していない。ワシントンにとって、死ぬのは相手側だけの話で、“例外的な国民”ではないのだ。(アメリカ合衆国とロシア連邦との間の戦略的攻撃能力の削減に関する条約SORTは、どうやら失敗したようだ。ストックホルム国際平和研究所によれば、9ヶ国の核兵器保有国は、依然総計16,300発の核兵器を保有している。
http://rt.com/news/166132-nuclear-weapons-report-obama/ )

ワシントンには、間違って、核戦争で勝つことができると考えていて、核戦争を、ワシントンの対世界覇権を阻止するロシアと中国の勃興を防ぐ手段として見なす政策立案者達がいるのは事実だ。アメリカ政府は、どちらが与党かとは無関係に、地球上の生命に対する巨大な脅威なのだ。自ら文明が発達したと考えているヨーロッパ政府は、ワシントンが覇権を追求するのを許してしまっているのだから、文明国などではない。この追求こそ生命絶滅の脅威なのだ。“例外的で、必要欠くべからざるアメリカ”の卓越を認めるイデオロギーは、世界にとって膨大な脅威だ。

21世紀、“欧米文明”と欧米マスコミの支持を得て、欧米によって、7つの国々が国丸ごと、あるいは一部を破壊されたことが、欧米世界の指導部には道義心や人間的な思いやりが欠如していることの有力な証拠だ。ワシントンが“核の卓越”という偽りの教義で身を固めた以上、人類にとっての見通しはお先真っ暗だ。

ワシントンは第三次世界大戦への準備を開始しており、ヨーロッパも同調しているように見える。つい2012年11月まで、NATO事務総長ラスムセンは、NATOはロシアを敵とは見なさないと言っていた。もはやホワイト・ハウスの愚者と、そのヨーロッパの臣下連中が、ロシアに、欧米が敵であると得心させたので、ラスムセンはこう宣言した“ロシアが今や我々を敵と見なしている事実に、我々は順応しなければならない”東ヨーロッパと中央ヨーロッパの軍と共に、ウクライナ軍を強化して。

先月、元駐ロシア・アメリカ大使で、現NATO事務次長のアレクサンダー・バーシボーがロシアは敵だと述べ、アメリカとヨーロッパの納税者は、“ウクライナのみならず、モルドバ、グルジア、アルメニア、アゼルバイジャンでも”軍の近代化 の為に、しぶしぶ支払わざるをえないのだと述べた。

こうした呼びかけは、単にアメリカ軍安保複合体の手先によるいつもの更なる軍事支出要求活動と見ることも可能だ。イラクとアフガニスタンでの“対テロ戦争”に敗北してしまった為、ワシントンに代替物が必要で、冷戦復活に取り掛かっているのだ。

軍事産業とそのサクラやワシントンの一部の見方はおそらくそうだ。しかし、ネオコン連中は更に意欲的だ。連中は単に軍安保複合体の更なる利益を求めているわけではない。連中の目標はワシントンの対世界覇権であり、それはつまり、オバマ政権が、ヨーロッパの家臣達と共謀して、ウクライナのロシア系住民に与えている戦略的脅威の様な無謀な行動を意味している。

昨年秋以来、アメリカ政府は、ウクライナに関して白々しいウソをつき、ワシントンの行動の結果を、ロシアになすりつけ、ワシントンがカダフィ、サダム・フセイン、アサド、タリバンや、イランを悪魔化したきたのと全く同様に、プーチンを悪魔化している。売女マスコミとヨーロッパの各首都は、ウソとプロパガンダを支持し、際限なく繰り返している。その結果、アメリカ国民のロシアへの態度は、極めて否定的な方向に変わった。

ロシアと中国がこれを見て一体どう思うと読者はお考えだろう? ロシアは、レーガン-ゴルバチョフ合意に違反して、NATOがロシア国境に迫るのを目にしている。ロシアは、アメリカが弾道ミサイル迎撃ミサイル条約から離脱して“スター・ウォーズ”の盾を開発するのを見ている。(この盾が機能するのか否かは重要ではない。この盾の目的は、政治家と大衆を、アメリカ人は安全だと説得することだ。) ロシアは、ワシントンが、戦争教義における核兵器の役割を、抑止力から、先制第一撃に変更するのを見ている。現在、ロシアは欧米から連日ウソの流れを聞かされ、ワシントンが“テロリスト”とレッテルを貼ったロシア系ウクライナ人民間人が、キエフにいるワシントン家臣によって、欧米からの抗議の片鱗も無しに、白リン弾等の兵器で虐殺されるのを目の当たりにしている。

大砲や空爆によるロシア派ウクライナにおける住宅やアパートへの大規模攻撃を、天安門広場25周年の時期に行いながら、ワシントンと、その傀儡は、起きてはいなかった出来事について中国を非難している。天安門広場では、虐殺はなかったことを今では我々は知っている。トンキン湾、サダム・フセインの大量破壊兵器、アサドの化学兵器使用、イランの核兵器等々と同様の、もう一つのワシントンのウソにすぎなかったのだ。世界がワシントンのウソが作り出したエセ現実の中で暮らしているというのは驚くべき事実だ。

映画マトリックスは、欧米の暮らしの真実を描写したものだ。国民は、支配者が国民の為に作り出したニセの現実の中で暮らしているのだ。極少数の人々だけがニセの存在から脱出して、人々を現実世界に連れ戻そうと固く決意しているのだ。彼等は、人々が暮らしているニセの現実から人を解放する力を持っていると正しく信じている“ザ・ワン(救世主)”たる、ネオを救出する。反逆者達の指導者、モルフェウスは、ネオにこう説明する。

“ネオ、マトリックスというのはシステムだ。そのシステムは我々の敵だ。しかし、その内部に入りこんで、あたりを見回すと、何が見えるだろう? ビジネスマン、教師、弁護士、大工。我々がまさに救おうとしている人々の心だ。だが、我々が救い出すまでは、これらの人々は依然としてそのシステムの一部だ。それで彼らは我々の敵になっているのだ。こうした人々の大半は、システムから切り離される用意が、まだできていないことを、君は理解しなければならない。そして、彼らの多くは余りに慣らされ過ぎていて、絶望的なほど、このシステムに依存しているために、彼らはそのシステムを守ろうとして、闘おうとするのだ。”

コラムを書く度に私はこれを経験している。システムから決して切り離されるまいと固く決心した連中が、抗議の電子メールを送りつけてきたり、様々なウェブサイトのコメント欄に政府の手先が誹謗文を書き込んだりする。連中は主張する。本当の現実を信じるな、偽りの現実を信じろと。

マトリックスは、ロシアと中国国民の一部、特に欧米で教育を受けた人々や欧米プロパガンダを受けやすい人々にまで広がっているが、概して、こうした人々はウソと真実の違いを知っている。ワシントンにとっての問題は、欧米諸国民を説き伏せることができるプロパガンダでは、ロシアと中国政府を説き伏せることができないことだ。

ワシントンが、南シナ海はアメリカにとって国家権益の地域だと主張し、壮大な艦隊の60パーセントを太平洋に割り振り、フィリピンからベトナムに至るまで新たなアメリカ空軍と海軍基地を建設すれば、中国が一体どのように対応すると読者はお考えだろう?

ワシントンが意図しているのは、軍安保複合体納税者のお金の一部を資金洗浄して、それを政治運動献金として流用できるように、納税者からの資金を確保することだと仮定しよう。ロシアと中国は、ワシントンの言葉と行動を、限定された額面通りに受け取るというリスクをおかせるだろうか?

今のところロシアは、そしてロシア(と中国)のみ、相変わらず思慮深い。ラブロフ外務大臣はこう述べている。“現段階では、パートナー達に、冷静さを取り戻す機会をさしあげたいと思う。次に何が起こるか見ようではないか。もし全く根拠のない対ロシア非難が続けば、経済的影響力で我々に圧力をかけようとするのであれば、状況を再評価しようではないか。”

もしホワイト・ハウスの愚者、ワシントンの売女マスコミとヨーロッパの家臣達がロシアに、戦争が起こりうるのだと説得すれば、戦争は起こりうるのだ。NATOが、ロシアに対して、最後には撲滅されてしまった1941年のドイツ侵略軍に匹敵するような規模と戦力の威力での通常攻撃を開始する見込みは皆無なので、戦争は核戦争となり、つまり我々全員の終焉を意味する。

ワシントンとその売女マスコミ連中が、戦争が陣太鼓を叩き続けていることを、しっかり肝に銘じよう。ワシントンと売女マスコミが言うこと全てが、明言していない狙いの役に立つウソであることを、長い歴史が疑いの余地なく証明していることを肝に銘じよう。共和党ではなく民主党に投票しても、あるいは民主党ではなく、共和党に投票しても状況を改めることはできない。

トーマス・ジェファーソンは彼なりの解決策を語っている。“自由という木には、時々、愛国者と圧制者の血を与えてやらねばならない。それが自由の天然肥料だ。”

ワシントンには、あまりに少数の愛国者しかおらず、あまりに多数の圧制者だらけ。

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Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでい る。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOSTが購入可能。

記事原文のurl:www.paulcraigroberts.org/2014/06/17/washington-beating-war-drums-paul-craig-roberts/
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陣太鼓を打ち鳴らすワシントン用に、砲弾の餌食供出に邁進する売国傀儡政治家。

永田町には、ほとんど愛国者はおらず、あまりに多数の売国奴だらけ。

自民党ではなく民主党に投票しても、あるいは民主党ではなく、自民党に投票しても状況を改めることはできない。自称野党の各夜盗各派も同じ。かろうじて評価できるのは、大本営広報部が決して推奨しない絶滅危惧種だけだろう。

筆者ロバーツ氏、アメリカ社会を『マトリックス』になぞらえた記事を何編も書いておられる。翻訳した記事の一例に、下記がある。
•『マトリックス』からアメリカ人を解き放つ
 http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-06e0.html
•アメリカ人をシステムから切り離すことは可能だろうか?
 http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-36c2.html


 

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