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中国がロシア貿易決済で人民元利用拡大を提案、ルーブル下落受け  ロイター
http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/683.html
投稿者 ダイナモ 日時 2014 年 12 月 22 日 09:39:23: mY9T/8MdR98ug
 

[北京 21日 ロイター] - 中国の高虎城商務相は、ロシアとの貿易決済で人民元の利用を拡大することを提案した。ルーブルが下落するなか、通商の安全性と信頼性を確保するため、としている。香港のフェニックスTVが20日に報じた。

ルーブルは先週前半に対ドルで急落。年初来では45%下落した。

商務相は、人民元利用は近年拡大していると指摘。ロシアに対する欧米の制裁導入後に、そのトレンドはより顕著になった、としている。

また、中国とロシアは今年、通商目標1000億ドルを達成できると述べた。両国間貿易は昨年は1.1%増加、892億ドルに達した。

商務相は、両国間で進めているエネルギーや製造業に関する協力について、ロシアの状況には影響されないと表明。中国は、両国経済がいかに相互補完するかなど、本質的な問題に関心を持っていると述べた。


http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2014/12/140407.php  

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コメント
 
01. 2014年12月22日 22:39:40 : jXbiWWJBCA
 
中国が目指す中国中心の国際秩序 - 岡崎研究所


米ワシントン・ポスト紙のコラムニスであるファリード・ザカリアが、11月13日付の同紙に「中国の増大する力」と題する論説を寄せ、中国は既存の国際秩序に挑戦しており、アジアでの冷戦にもなりかねない、と論じています。

 すなわち、ロシアはその部隊をウクライナに送り、西側に正面から挑戦しているが、長期的には中国がより大きな脅威である。ロシアは、世界のGDPの3.4%しかない衰退する大国である。一方、中国のGDPは16%で、世銀によると、日本の約4倍、ドイツの5倍にあたる。

 オバマ大統領と習近平主席が気候変動について歴史的合意をしたのは良いが、中国政府は、米国が作った1945年以来の戦後国際秩序を、中国の秩序で置き換えようとしている。もし中国がこの道を継続すれば、この四半世紀で最も重要で危険な国際政治のシフトになろう。

 もちろん、胡錦涛時代にも、米国に替わり、中国が世界を主導するように求める本、例えば『中国の夢:ポスト米国時代における大国思考と戦略姿勢』などがあった。しかし、習近平の民族主義的言説は増えている。クリスチャン・サイエンス・モニター紙の統計では、人民日報の反西側論は2014年に前年比3倍に増えたという。中国は、アジアその他の地域で、既存国際秩序の代替を提案している。

 この夏、中国は、IMFに対抗する国際金融機関、BRICS銀行を作ることで関係諸国と合意した。10月、中国は、世銀に対抗する500億ドルのアジア・インフラ投資銀行を立ち上げた。また、習近平は、「シルクロード」復活を推進すると述べた。

 中国が公共財を提供するのはよい。しかし、中国は、既存の秩序を強化、改革するよりも、それに取って代わる中国中心の秩序を望んでいるように見える。習近平が、アジア相互信頼醸成会議で「アジア人がアジアの安全保障を確保すべきである」と述べたように、中国の構想では、米国が除かれている。

 キッシンジャーは、最近の著書『世界秩序』で、中国は平等な国家からなる世界システムになじめず、自国を世界のトップ、唯一の主権国家と考え、外交は交渉よりも世界階層秩序での各国の位置付けを決めるものと考えている、と述べた。

もし、中国が他国に既存システムか、新秩序かを選択するように要請すれば、アジアでの新冷戦の条件を作り出しかねない。それはアジアでの平和、繁栄を可能にしてきた現在の国際秩序を掘り崩すことになろう、と述べています。

出典:Fareed Zakaria ‘China’s growing clout’(Washington Post, November 13, 2014)
http://www.washingtonpost.com/opinions/fareed-zakaria-chinas-growing-clout/2014/11/13/fe0481f6-6b74-11e4-a31c-77759fc1eacc_story.html

* * *

 この論説は、中国の最近の行動が、米国の作った戦後秩序に対する挑戦であると指摘しています。大筋で正しい観察であると思われます。IMFに代わる国際金融機関、アジア・インフラ投資銀行の設立、アジア人によるアジア安全保障の提唱などは明らかにそうです。

 安全保障関係については、中国の軍備増強、海洋進出に対抗し、抑止力等を強めることが重要で、中国が開く国際会議を特に気にすることはありません。

 アジア・インフラ投資銀行については、アジアのインフラ整備は必要で、中国が見返りなしに援助をするのならいいと思います。しかし中国は、IMF、世銀、アジア開発銀行の活動と競合しようとしていて、そうなれば、例えばIMFの融資条件を無意味にします。各機関での投票権付与で、中国の経済力に見合わない投票権しか認めてこなかった既得権を守ろうとした欧米の対応にも問題はあります。しかし、既存システムと中国が作ろうとするシステムが両立し得るかどうかを含め、中国のこういう動きには慎重に対応すべきでしょう。

 ある機関が出来る時に、外部にとどまるか、中からその活動に影響を与えるかを考え、決断する必要がありますが、このアジア・インフラ投資銀行は、中国主導で、他の加盟国の投票権は決定的ではなくなるでしょうから、出資のみして、影響力なしということにもなりかねません。中国の提案の背後にある意図をきちんと考える必要があります。

 中国は、世界を階層的に捉え、そのトップにいたいと考えていることは中国の言説に垣間見えますが、これは米国主導秩序の改革などより大きな話です。

 中国共産党、習近平が何をしようとしているのかは、よくわかりません。中国は、かつてのソ連のように共産主義を広めようとしているわけでもありませんし、民族主義で中国を豊かにかつ強くするという単純な目標を追求しているように思われます。ただ、中国は多民族国家で、漢民族主義だけでは諸問題が出てくるでしょう。

 なお、世銀は購買力平価で中国GDPは日本の4倍としていますが、購買力平価による評価はそれが実力と単純に考えない方が良いでしょう。

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凜2014年12月21日 23:55ロシアが中国を恐れていることを中国紙が掲載
 


1 記事の紹介


 今日紹介させてもらうのは、ある意味前回の続きで(ロシアの経済危機と中国)、『環球時報』の「俄媒:对中国崛起惧怕 将阻碍俄“转向亚洲”」になります。

 ロシア『モスクワ時報』の記事の翻訳を紹介しているものです。内容は、ロシアは西欧との関係悪化から、アジアへの転換を謳っているが、モスクワと北京は正式な同盟を結ぶ十分な利益がありかという記事です。

 以下は適当に省略しながら、大筋を追った意訳となります。
 ロシアと中国は似ているところがあり、イデオロギー面でもアメリカに対する不満があり、共に多極化を目指している。アメリカの分析家では、露中は“ヨーロッパとアジアのNATO”を形成し、アメリカの利益を損ねるとするものもいる。

 しかし現実を詳しく見ると、ロシアは中国の発展を恐れており、モスクワと北京が正式に同盟を結ぶ可能性は極めて低い。

 露中の同盟を妨げているのは、両国の力の不釣り合いで、ソ連解体時なら、両国の経済の規模は同じくらいだったが、現在では、中国はロシアの5倍にもなっている。前世紀の中ソ同盟では、モスクワが主導権を握っていたが、今日では、ロシアが従属する立場だ。

 それ以外に、多くのロシア人は中国が露を原材料の供給者に見なすだけではないかと心配している。人口が多く資源が欠乏する隣国に対し、モスクワは中国が軍事行動をとらないか心配している。

 ロシアの専門家は、中国軍隊の重点は現在、東シナ海と南シナ海だが、いつか北京の野心が北に向くのではないかと思っている。

 ロシアは中国の増加する力を利用して、アメリカに挑戦する機会を狙っているが、潜在的な恐れや憂慮、更には中国の主導関係を受けたくない思いがあり、中露の同盟が結ばれる可能性は低い。

2 平和国家


 この記事を取り上げようと思ったのは中国の場合、翻訳記事の形を借りて自分たちの主張をすることがよくあり、例えば、中国礼賛は良く見かけます。

 特に中国は自分たちを「平和国家」だと思っているので、他国の新聞(国民)が中国を平和国家として賞賛しているという記事は良く見かけます。

 ところが、今回はロシアが中国を警戒しているという話で、更にはその原因の1つが中国の軍事力だというので、少し違和感を覚えたという話です。


3 優越感


 ただ、これもある種中国はロシアより上という優越感を満足させるための1つの要因という形であれば、わからないではありません。

 つまり、中国人読者に中国はロシアより強いので、ロシアが中国を恐れているという形で優越感に浸らせるという構成をとっているという話です。

 実際問題として、確かに中国の経済力に代表される国力はかなりのものがあるわけですが、兵器(開発)という意味では、ロシアにはまだまだこれまでの経験や技術があり、一概にどうこう言えないわけですが、こう書かれると満足する中国人も多いだろうなという話です。


4 最後に


 ま、私も中国とロシアがすんなり手を結ぶとは思っておらず、どちらも腹の探り合いというか、自分に有利な交渉結果を導き出そうと疑心的な目で相手を見ているというのは確かかと思います。

 そういうところは記事からもいかんなく読み取れ、いろいろ興味深い読後感を残してくれたが故の今日のエントリーでした。
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