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ロシアの反体制ブロガー、アレクセイ・ナバリヌイ氏が１２月３０日、着服の罪で有罪判決を受けた。タス通信によると、判決を不当だとして、ナバリヌイ氏の支持者１５００人がクレムリン近くの広場で抗議行動を行い、本人やその支持者約１００人が、無許可で集会を開いたなどとして警察に拘束された。
３０日の判決では、取引のあった化粧品販売会社から４００万ルーブル（約８４０万円）以上を着服したとして、執行猶予３年半の有罪判決を受けた。弟も罪に問われており、同じ期間の実刑判決だった。
２０１３年にも国営企業に損害を与えたとして、５年間の執行猶予判決を受けており、一連の事件は「政治的な迫害」との見方もある。抗議集会は、サンクトペテルブルクやエカテリンブルクなどでも開かれた。
また、欧州連合（ＥＵ）は判決を、「政治的動機によるものだ」と批判。米国も「不穏な動きだ」と警告した。ウクライナ危機をめぐって対立する欧米との間に、さらに火種を抱えることにもなった。
ナバリヌイ氏は大企業や官僚の汚職を見つけて自らのサイトで「告発」してきたロシアで有名なブロガー。モスクワなどの「反プーチン集会」の中心メンバーで、１３年のモスクワ市長選に立候補。来月には、プーチン政権が進めるインターネット検閲に抗議する集会を計画していた。
判決はツイッターなどで広まり、クレムリン近くでの集会に支持者が集まった模様だ。２月から自宅で軟禁状態に置かれているナバリヌイ氏は、集会参加は認められないとして広場に入る直前に拘束され、アパートに連れ戻された。
参加者によると、警察は午後７時過ぎには広場を封鎖し、出入りを制限した。参加者らは「年始の休日の直前に突然、判決が出たのはおかしい。大統領の関与があったはずだ」と批判した。（モスクワ＝中川仁樹）
http://digital.asahi.com/articles/ASGD0269ZGD0UHBI002.html
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