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フランス 1月11日 反テロ・共和政擁護の大示威行動 france2 のニュースから
http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/774.html
投稿者 晴れ間 日時 2015 年 1 月 12 日 21:35:01: FhUYgDFvAt2/E
 

1月11日にフランス全土で展開された「反テロ・共和政擁護」の大示威行動の様子を伝えるフランスのテレビ、france2 の同日20時のニュースのリンクを貼ります。

デモの様子は、日本でも断片的に伝えられています。ただ、この事件に対する日本での理解は、フランスでの受け止め方とやや(かなり?)異なるように思えます。

日本では、この示威行動が単にテロの犠牲者の追悼デモとしか伝えられていない場合があります。
「表現の自由」とはいっても、イスラムを冒涜した風刺新聞の方も悪いのではないのか、イスラム教をもっと尊重する態度を取るべきではないか、という意見も散見します。

結論から言えば、今回の事件を起こしたのはイスラム教徒ではありません。本来のイスラムとは何の関係もない過激主義テロリストの犯行です。
ついでに言えば、今回のテロの事件の犯人は3人とも既存のフランス社会の中で、非常にマージナルな存在でした。クアシ兄弟は両親の死後、少年期に施設で育っています。パリ南郊で警官を射殺した後、ユダヤ系の食料品店に立てこもり4人のユダヤ人を殺した犯人は、未成年の頃から強盗などで10年の禁固刑を科されるという犯罪歴がありました。
これは宗教や信仰の問題ではなく、社会的病理と社会の統合性の次元の問題でしょう。イスラミスム過激主義はこうしたマージナルな層に働きかけて戦闘員をリクルートしていると思われます。

デモ行進も、日本で言われるような単なる「追悼」ではなく、共和政と共和政の諸価値(自由・平等・友愛、人権、民主主義)を擁護することを目的とする示威行動です。フランスのメディアは「共和派の大行進」「共和派の大集合」という表現を使っています。そして(フランス共和国にとって)「歴史的な日」「歴史的なデモ」だと評しています。

「表現の自由」とは、作家や芸術家が文章や作品を表す際の自由だけを言うのではありません。全ての人間がもつ、自分の考えを表明する自由のことです。今回のようなデモに参加することも表現の自由の一形態です。
今回のデモの参加者は、仏全土で370万人に上ったと報じられています。家族連れの子供の参加が多いことも特徴です。大人は、子供たちの将来にとって大事なことだから子供を連れてきた、と語っています。参加した子供は、参加の理由(自由という価値の擁護)を明確に述べています。これが自分のデモ初参加、日本ふうに言えば「デモ行進デビュー」だ、という子供もいます。表現の自由を象徴する鉛筆を手にした参加者も多いですが、白紙の紙が配られたりもしました。白紙の紙に、自由に自分の考えや思いを書くように、という意図です。

イスラムを冒涜ないし嘲笑することは表現の自由とは違うだろうという、日本人に多い意見については、デモに参加したイスラム教徒とユダヤ教徒が路上で連帯しあう様、そして「私はシャルリ」(シャルリエブドを支持する、表現の自由を支持する) 、我々は共にフランス人であり、共和国の一員なのだ、と語っている事実に注目して下さい。「シャルリエブド」には風刺と笑いはあっても、憎しみはない、と言われています。(と、伝聞形で書くのは、私が直接雑誌を検査したわけではないからです。)

表現の自由とは、思想信条の自由とも重なります。今回のデモには、イスラムやユダヤ教も含む、フランスの全ての合法的宗教団体も参加しています。(フランスでは、統一教会や創価学会のように理性を狂わせ人々を蒙昧の状態に置く宗教はカルトであるとして、非合法です。イスラム原理主義・過激主義も宗教的蒙昧の最たるものです。)
イスラムやユダヤ教の関係者にとって、表現の自由とは、自分たちの信仰を守ることと矛盾なく重なるものです。表現の自由があるから信仰の自由もある、という立場です。

もちろん「私はシャルリではない」(シャルリエブドは支持しない)と言うフランス人もいます。宗教や権威を風刺(嘲笑)することには賛成しないという人は、日本人には多いのではないでしょうか。
フランスで、その代表格は、極右政党FN(フロン・ナシヨナル、国民戦線)の創設者であるジャンマリー・ルペンです。ジャンマリー・ルペンは、シャルリエブドを「アナルコ・トロツキズム」だと評しています。日本人の感覚は、これに近いかもしれません。
FNの二代目党首、娘のマリーヌ・ルペンは、FNが今回の統一行動に参加することを望みましたが、オランド政権は参加を許可しませんでした。日頃、移民排撃を唱えているFNを参加させれば、イスラム系住民への差別と排撃を認めることになるからです。FNはパリでは排除されましたが、地方での参加は認められました。ただし、FNが市政を握る自治体では、積極的な参加はなかったようです。
FNは、党の綱領では共和政(君主制の反対概念)の価値を支持する、守ると明言していますから、フランスの共和主義(議会制民主主義)の伝統から逸脱しているとは言えないでしょう。しかし、移民への憎しみや過激な移民排除の主張は、左翼のみならず、他の保守政党とも異質であり、オランド政権は認めることができなかったのです。

イスラム教徒だけが中世的蒙昧の中で生きているのではありません。
日本の場合は、天皇制(国家神道)は自由な議論が行われないタブーのままです。批判や攻撃を受けることを恐れて、自由な言論を抑制する人が多いのではないでしょうか。
表現の自由は、日本に存在するのでしょうか。
ここ阿修羅でも、反ユダヤ主義の言辞を平気で吐く人、歴史修正主義の立場を取る人、天皇制へのおもねりを表す人が沢山います。安倍内閣を批判したり、小沢一郎氏を擁護する人の中にも、そういう人は普通にいます。
日本が民主的で自由な国家・社会になることを望むのであれば、民主主義の先進国に学ぶ姿勢も大切でしょう。

以下は、france2 のサイトとのリンクです。数日間は視聴可能だと思います。

1月11日(日)夜20時のニュース
番組【全部】
http://www.francetvinfo.fr/replay-jt/france-2/20-heures/jt-de-20h-du-dimanche-11-janvier-2015_788115.html

番組の【部分】

ニュース冒頭部(統一行動の一日のまとめ)。
「私はユダヤ教徒、私はイスラム教徒、私はキリスト教徒、私は無神論者、私はシャルリ」というスローガンが、デモ参加者の精神を表しています。この異なるものを包摂するのが「共和国」(自由と民主主義)です。
「テロリズムに対する国民の団結」がこの日の統一行動の目的です。
http://www.francetvinfo.fr/economie/medias/charlie-hebdo/video-les-images-marquantes-de-la-marche-republicaine-sans-precedent-a-paris_794513.html

50ヶ国近くの各国代表も、デモに参加しました。その中にはイスラエルとパレスティナの元首もいます。今後のテロ対策に向けて、各国の連携が強められる予定です。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/terrorisme/video-rassemblement-historique-de-dirigeants-internationaux-a-paris-autour-de-hollande_794539.html

デモの後も、会場を去らない人々。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/tueries/video-marche-republicaine-le-rassemblement-se-poursuit-place-de-la-republique_794537.html

デモの先頭に、テロの犠牲者の遺族たち。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/terrorisme/video-rassemblement-francois-hollande-retrouve-les-familles-des-victimes_794545.html

デモに生まれて初めて参加した人々、特に子供たち。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/terrorisme/video-marche-republicaine-a-paris-beaucoup-manifestent-pour-la-premiere-fois_794541.html

日頃住民から煙たがれていた警官も、あらためて住民から感謝を受ける。
「私はシャルリ、私はユダヤ人、私は警官」というスローガン。
犠牲者を出した警官の同僚(労働組合)もデモに隊列を組んで参加。
http://www.francetvinfo.fr/economie/medias/charlie-hebdo/video-merci-la-police-la-gendarmerie-aussi-scande-dans-la-marche-de-paris_794523.html

全ての宗教・宗派(非合法カルトは除く)の代表もデモに参加し、互いに連帯する。
ユダヤ教徒の男性が「表現の自由=信仰の自由」と語る。治安当局にも感謝の言葉。
今回の事件後にイスラム教徒への偏見の強まりを警戒する声も。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/terrorisme/video-marche-republicaine-toutes-les-confessions-unies-dans-la-rue_794543.html

テロの犠牲者の遺族(今回亡くなったユダヤ人の若者の父親と、別の事件で特殊部隊員だった息子を殺されたイスラム教徒の母親)。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/terrorisme/video-merah-coulibaly-deux-parents-de-victimes-endeuilles_794547.html

右翼(日本で言う保守派)から左翼まで、諸政党も共和国をテロから守るために結集する。(極右政党FNは除く)
保守派からは、前大統領サルコジのほか、フィヨン、ジュペ、ラファラン、バラデュールら。
左翼からは、ジョスパン、ロカール、クレソン、エローら。元首相たちがオランドの招きに応じて大統領府に入る。
街路では、右翼〜左翼の各政党の指導者たちがデモの隊列を組む。「国民統一」(過激原理主義のテロに対する国民の団結)の重要性を喚起。
現首相ヴァルスは一市民としてデモに参加。
労働組合だけでなく、経営者団体もデモに参加。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/terrorisme/video-marche-republicaine-la-classe-politique-unie_794549.html

解説委員の話(略)。
デモの裏側。治安部隊と警備(略)。

オランドは、ユダヤ教のシナゴーグを訪問(弔問)。
食料品スーパーで殺された4人は皆ユダヤ人。
http://www.francetvinfo.fr/economie/medias/charlie-hebdo/video-hommage-a-la-grande-synagogue-de-paris_794563.html

リヨンでも30万人以上がデモに参加。子供連れの家族が多い。
http://www.francetvinfo.fr/economie/medias/charlie-hebdo/video-plus-de-300-000-personnes-dans-les-rues-de-lyon_794571.html

その他の地方都市や海外での動き(略)。

番組ゲストのコメント。今回の統一示威行動は歴史に残るだろう。
歌手のアブダル・マリクの話が印象的。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/tueries/video-cette-journee-restera-dans-l-histoire_794577.html


 

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コメント
 
01. 晴れ間 2015年1月12日 23:48:16 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
パリ地方のイスラム教徒の最大の拠点であるパリのモスクが、ダリル・ブーバクール師の名で出した、イスラム教徒に1月11日の反テロ・統一行動デモに参加を促すアピールがサイトに出ていますので、リンクを貼ります。
http://www.mosqueedeparis.net/appel-a-la-mobilisation-des-musulmans-pour-la-marche-republicaine-du-dimanche-11-janvier/


今回の統一行動では、高齢のこの方ではなく、ドランシィのイマム?の特徴のある顔が目立ちました。
前者は、かつてルシュディのフランス訪問には反対したし、後者もシャルリエブドを「無責任」と批判したこともあります。そうした批判も、表現の自由です。
それでも、フランスのイスラム教徒団体は今回のデモには参加すべきだと判断したのです。

シャルリエブドはキリスト教を同じように批判するのかと言う人がいますが、フランスの共和政はキリスト教(カトリック)とは激しく対立しながら確立していったのです。それに、そもそもフランス人のキリスト教離れは、100年以上前にあらかた済んでいます。習俗としてはもちろん残っていますよ。熱心な信者も一部にはいるでしょう。

カルト脳でなければ、相互に批判しながらも、自由に意見交換し、手をつなげるのではないですか。


02. 晴れ間 2015年1月13日 00:05:16 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
>>01

私の友人の大叔父さん??は、生前(19世紀です)、アナキストとして反キリスト教(カトリック)の活動をしていました。そのため、死んだとき、教会が墓地に埋葬させてくれなくて、遺族は棺桶をかついだまま一週間くらいあちこちを歩き回ったそうです。
市井の、無名の人々が、そうした活動をした結果、政教分離、国家と宗教の分離が実現したのです。

カルトが遍在する日本はまだまだですね。自由思想を貫くのは日本では難しいですね。
阿修羅でイスラム過激派への妙な「理解」を示す人がいることには、本当に驚かされます。
その方々は、カルト大好き人間でしょうか。
私は、正直、カルトは気持ち悪いです。私の理性が受け付けません。



03. 晴れ間 2015年1月13日 17:08:25 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
別の方の投稿にコメントを書いた後で、フランス共産党の機関紙『ユマニテ』の記事をチェックしました。
今回のテロ事件の真因を、宗教問題ではなく、社会の統合の問題であると見る点で、私と一致しています。

私のコメント
09. 晴れ間 2015年1月13日 12:52:54 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
テロの土壌は、若者の貧困です。(貧困は若者に限りませんが。)
不況と新自由主義の圧力の下、雇用獲得をめぐる競争が激しくなり、フランス人(その多くも移民の子孫)の下層階級は移民排撃に走る。
貧しい家庭で育った子供ほど、社会的上昇の機会に恵まれない。移民系の若者の一部がイスラム過激派に狙われる、又は引き寄せられる。
「対岸の火事」と言っていられるほど、日本の子供や若者は恵まれているのでしょうか。
日本の若者はなぜ「反抗」しないのでしょうか。大人社会の反映でしょう。
ノホホンと「関係ない」と言っていられる神経がわかりません。
http://www.asyura2.com/14/senkyo177/msg/814.html


『ユマニテ』は、「移民の孫たち」に社会での居場所(仕事と生活の基盤)を与えて、疎外感をなくさせねばならないと主張しています。職業以前に、移民の子孫が学校教育の初期の段階で勉強についていけなくなる問題があります。
教育だけでなく文化へのアクセスの面で、無神論(無宗教)を「宗教抜きに自分を精神的に高める手段をもつ者たち」の占有物にさせてはならない、とも主張しています。
要するに、テロの背景は、社会的統合の問題だということです。

貧困が続く限り、宗教に救いを求める人はいます。
シャルリエブドがイスラムを冒涜したのが悪いとのみ主張する人たちは、宗教の土壌である貧困を放置したまま、イスラム過激主義を尊重せよとでも言うのでしょうか。
移民の受け入れについては、フランスは日本とは比較にならないほど寛容で、懐の深い国です。過去の植民地支配のことを持ち出せばキリがないですが、人種間の混淆は着実に進んでいます。


04. 2015年1月17日 16:01:44 : LeN221pt5A
嘘をつけ。
反ユダヤ的言動、「テロ擁護」とされる言動は厳しく制限されている。
言論・表現の自由?そんなものどこにあるのか。
体制に都合のより表現の自由があるだけだろう。

05. FEMA入予定者 2015年1月22日 22:35:15 : ooVFJUpR0dvWQ : TGpadjeeHc
 善意の集団に紛れ込む「悪意のあるプロ」(「勃発!サイバーハルマゲドン」ベンジャミン・フルフォード著より)
 エジプト政府を潰したのはアノニマスだった。たとえ実行したのはCIAのプロのサイバー部隊だとしても、その責任は、すべてアノニマスという「緩やかなネットワーク」のなかで雲散霧消していく。CIA,アメリカの介入とはならないのだ。
 悪意をもつ組織にとってアノニマスのような存在は、今や格好の隠れ蓑となっている。多くの善良な人々の緩やかなネットワークによって「悪意あるプロ」の存在は見えにくくなっている。要するにやりたい放題となっているのだ。
 付け加えておけば、エジプト動乱そのものが善意の大集団のなかに潜む「少数のプロ」によるテロ行為だった。エジプトの市民デモも、構造はアノニマスとまったく一緒だったのである。前章で紹介したロシア・トゥデイ(RT)はデモのリーダーたちはセルビアのベオグラードで訓練を受けたプロのアジテーターだった」と報じている。わたしの情報網では訓練地はアメリカの各都市だったが、いずれにせよ、革命を主導したAYM「青年運動連盟」はCIAのエージェントだったのである。だが彼らプロフェッショナルは陰に隠れ、闇に潜り、表舞台には善良な人々が映し出される。
 だからこそ世界中の人が騙されるのだ。隠された悪意を見抜くこともなかった。気がつけば闇の支配者の仕掛ける「テロ」に喜んで参加していたのである。


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