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(昨夜の報道ステ)
水口章(敬愛大学教授)「膠着状態ということだが、IS側自体が対応として一本化できているかという問題があると思う。ISの流れとしてはシリア側の勢力とイラク側の勢力に分かれているので、それぞれが今、生存を考えて戦略的な行動をとっているわけだから、この同じ人質という問題もこの地域によって、活かし方が変わってきたと思う。そういう中で交渉の最終目的でブレが出ている可能性がある。イスラム国が戦局的に少し余裕がなくなっている状況です。空爆もかなり強く出てきているし、地上戦においても苦しい。ヨルダンで新しい変化、政府が変わるとか、非常に不安定な状況を作るとか、そういうものを一日でも早く生み出したいという考え方ではないかと思う」。
一方、イスラム国がイラク北部の要衝キルクークに大規模攻撃を仕掛けてきた。国内最大の油田があるキルクーク、去年6月にイスラム国が勢力を伸ばして以降、イラクの政府軍が撤退、クルド人部隊が実質掌握してきた。これまでもここの油田をめぐっては、イスラム国が襲撃を繰り返し、散発的な戦闘は発生していた。だが今回は、クルド人部隊の司令官など12人が死亡、25人が負傷など、これまでにない規模の銃撃戦になっているという。イスラム国はすでにキルクーク南西地域を占領しているという。
古舘「ここから何が見えるか、イスラム国の焦りなのか」
内藤正典(同志社大学教授)「微妙だ。イスラム国が押さえているモスルという町があるが、そこに今、米あるいはクルドの民兵組織が攻勢をかけるということになっている。それに対して反発するかのようにキルクークを襲撃した。このキルクークは、イラク戦争の後の2003年に、クルド自治区の方に入れるのかそれ以外(スンニ派)決めると言って、今日まで決まっていない。実はあそこをクルド側が支配する根拠はない。イスラム国のどさくさに紛れてクルド地域政府があそこを取ってしまった。イラクの中央政府からみても苛立たしいところであった。そういう厄介なところに介入して、イラクあるいはクルド地域政府を揺さぶろうとする戦略だと思う」。
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