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アメリカ離れを加速させるサウジの不信と不満:米英仏の政治的引き回しに辟易している国家だらけ
http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/900.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 2 月 06 日 03:52:42: Mo7ApAlflbQ6s
 


『ニューズウィーク日本版』2015−2・10
P.40〜43


アメリカ離れを加速させるサウジの不信と不満

盤石の友好関係というイメージとは裏腹に中東政策をめぐる亀裂が広がっている


 アメリカとサウジアラビアは永遠の相互依存関係にあり、その同盟は決して揺るがない。アメリカには石油が、サウジアラビアには安全保障が必要なのだから―そんな見方は、今や根拠を失いつつある。

 オバマ米大統領は先週、急きょサウジアラビアを訪問。先日死去したアブドラ国王の後を継いだサルマン新国王と、見解が相違する中東政策について幅広く話し合った。
 問題はイスラエルやシリアをめぐる対立だけではない。米政府が、サウジアラビアと敵対するイランと核協議で合意しようとしていることだけでもない。

 サウジアラビアは数年前から独自外交を展開している。「アメリカはもはや取引相手にすぎないらしい」と、チャールズ・フリーマン元駐サウジアラヒア米大使は言う。「彼らが重視するのは、自分たちの利益だ」

 両国は70年前から、石油と安全保障の交換を軸に絆を深めてきた。湾岸戦争当時には、サウジアラビア国内に50万人規模の米軍が駐留。アメリカは原油価格が高騰しても、サウジアラビアの生産拡大を当てにできた。

 くさびを打ち込んだのが、9・11テロだ。実行犯の大半がサウジアラビア人だったため、アメリカには今も、サウジアラビア政府を疑う声がある。対するサウジアラビアは、03年のイラク戦争でアメリカに不信感を抱いた。開戦はイランの影響力拡大を招くと考えたからだ。

 オバマ政権になっても、失望は続いた。11年に「アラブの春」がエジプトに訪れた際、親米路線を続けるムバラク大統領をアメリカが見捨てたと、サウジアラビアは激怒した。後任となったムスリム同胞団出身のモルシ大統領を、アメリカが支持したことも問題だった(ムスリム同胞団はサウジアラビアで活動を禁じられている)。

 13年7月、事実上のクーデターでモルシ政権が倒れるとサウジアラビアはクウェートなどと共に、エジプトに120億jの経済援助を約束。一方、オバマ政権は人権問題を理由に、対エジプト援助を数カ月間停止した。


イエメンという追い打ち

 態度の変化は経済面にも及んでいる。米通商代表部(USTR)によれば、アメリカの対サウジアラビア輸出総額は12年に250億jだったが、13年には190億jに減少。一因は、サウジアラビアの自動車輸入先がアメリカから中国へシフトしていることにあるという。
 原油価格が下落する今も、サウジアラビアは生産レベルを維持している。原油安容認の狙いは、シリアを支援する産油国イランやロシアに打撃を与えることだけなく、米シェールオイル業界の競争力をそぐことにある。

 両国にとって新たな試練となるのが、サウジアラビアの隣国イエメンの情勢だ。1月下旬、クーデターで親米政権を倒したイスラム教シーア派武装組織ホーシー派は、イランから支援を受けているとされる。イエメンがさらに混乱すれば、同国を拠点とするアルカイダ系テロ組織の台頭を招く恐れもある。

 米プリンストン大学のバーナード・ヘイカル教授(中近東学)は、サルマン国王とホーシー派の対話にオバマが一役買うことを期待する。「イエメン内のあらゆる勢力との接触をサウジアラビアに促せば、アメリカは極めて生産的な役割を果たせる」と、ヘイカルは米ラジオ局に語った。「イエメンの安定化に貢献できるだろう」
 問題は、サウジアラビアがオバマを信頼できるかどうかだ。

ジョナサン・ブローター
(外交・安全保障担当)」

 

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コメント
 
01. 2015年2月06日 05:43:03 : EsC4l8tiOQ
サウジアラビアが中東の盟主であり続けるためには
アメリカとイスラエルの軍事力を背景のしなければ成り立たないのが
サウジアラビアは理解してるし望んでいることだ
これはアメリカの中東政策とも一致してる
サウジと米国が離反対立することなどありえないですよ
オバマなんてどうでもいい中東政策だからね。

02. 2015年2月06日 09:30:28 : QU05BQETOA
サウジとアメリカは利害でくっついているだけで、利害が異なれば協力はしませんよ。
サウジと言う国は一握りの王族によって支配されているけれど、その内実というと親米派とメッカの太守としての非米派とでヘゲモニーのとりあいをしているわけで、必ずしも王族が一枚岩と言うことは無い。
ワッハーブ派のサウジは異教徒の軍隊を置いた湾岸戦争以降、アメリカとの協力については皮一枚で米軍駐留反対派の意見を抑えてきた関係上、いつまでもアメリカの顔色ばかり伺っていられない事情がある。
また、王族支配に反発する勢力(当然、反米反イスラエルのイスラム保守派)も存在するし、あまり知られていないけれどサウジにはシーア派がおり政治的にも社会的にも傍流に追いやられているので、ことさらイランを敵視するわけです。
親米派のアブドラ国王が死去したが、サルマン新国王は国王といえども79歳の高齢であり長期の王権体制を築けるか疑わしい。
たとえばOPECでもいつまで発言力を保てるか、新興産油国であり世界最大の原油産出国であるロシアは非OPECの動きを中国と共同で構築しようとしているときに、サウジはいつまでもアメリカの御機嫌取りをしているわけにはいかないわけで、遅まきながら中東アラブでも冷戦後アメリカ一人勝ち10年が終結したことが理解されたと見たほうがいいのだろうと思います。
したがい、アラブ中東も流動的にならざるを得ず、サウジとアメリカとの関係も是々非々で動くことになるでしょう。



03. 2015年2月06日 10:47:34 : uC8DKpjnU6
サウジアラビアはアメリカにとって中東における日本国
日本人なら判ると思うがサウジの全勢力にとってアメリカ
と敵対するという選択肢はそもそも存在していない。

04. 2015年2月06日 11:16:52 : QU05BQETOA
>サウジアラビアはアメリカにとって中東における日本国

違いますね。
サウジの目的はメッカの太守としてのイスラムの保護と隆盛。
アラブは人工的境界線が引かれて、たしかに英米仏の思惑がそこに付加されているけれどそこには冷戦のくびきがあったからで、たとえばパレスチナを巡る第四次中東戦争のときサウジのファイサル国王はイスラエル寄りの米とオランダに原油を非売することと非アラブ諸国に対して減産の命を出してクサビを打ち込んだことがある。
日本ではオイルショックといったアレです。
サウジはパレスチナ支援で資金支援も軍隊も送っていた歴史があるわけです。
サウジだけではなくクウェートもそうでした。
その後、ファイサル国王が国内で王族の一人から暗殺されると、徐々にサウジは親米色を強めていきます。
ですが、サウジ国内はけして親米一色ではないのです。



05. 2015年2月08日 08:44:29 : 1xKk6eF1J2
ドルの価値が下がった(アメリカが勝手に下げた)ことが原因。
それまで「実」だと思っていたものが「虚」だということが判ったから、怒り心頭に達し、現在に至る。「実」を持ってるサウジにとっては許しがたいこと。
止まらないねこれは。

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