通常、シンセは、
その黎明期から、
実用化に至る過程で、

鍵盤が、備わり始めたことで、

キーボード・プレイヤーの
扱うものという概念が主流であった。

キース・エマーソンやリック・ウェイクマンが、
大きく、シンセの扱いを世に広めたと思う。

当初、シンセは単音しかでなかったが、
それでも、

鍵盤奏者の扱う楽器には、変わりはなかった、

スタジオ録音では、
鍵盤奏者でなくとも、
効果音的に使用したりノイズ等で
使用したり、
モンキーズ等では、
使われてきたそうである。

しかし、ステージでは鍵盤奏者の
楽器と言う位置づけであったが、

一人だけ、鍵盤奏者でない男が、
ステージで、シンセを扱っていた。

ブライアン・イーノである。

彼のアプローチは、

メロディでもない効果音でもない、

唯一無二のシンセの使い方をしていた。

それを、テープレコーダーと合わせて、
ステージで使用していたのである。

彼の、影響で、

鍵盤奏者の手から離れたシンセは、

その後、多様性を産み、
大きな飛躍と、
拡大を続けるのであった。

多くの鍵盤奏者が、
和音が出るようになった
シンセに飛びついたが、

結局は、メーカーが工場出荷時に
プリセットした音をそのまま使用する鍵盤奏者が、
氾濫して、

シンセサウンド自体が類型的になったが、

イーノだけは、

ヤマハの初期のＤＸ−7を、
使いこなし、

いちからオリジナルの音を創造し、
それをレコーディングに使用して、
未知なる音の創造に、尽力した。

コメント
01. チベットよわー 2014年3月27日 14:38:57 : Xy93FIMaJupUQ : ua02wnQeDA シンセというと、やはりシブガキ隊のフックンじゃなかった The Whoの名盤『Who's next?』が真っ先に思い浮かぶ。 「アメリカの市場と勝負する」というはっきりとした意志を持った ピート・タウンゼント作のアルバムのオープニングをきるのが Baba O'Rileyであり、いまでもクイーンのWe will rock you と並んでアメリカの大イベントにはかかせないプレリュードとして機能する。 単純でわかりやすいアメリカ人向けの楽曲。その単純さをばらすような アクセントを与えているのがシンセ・・・・・・そういうイメージ ちなみにクイーンは初期アルバムには必ず「我々はシンセサイザーは 使用していません」という一文を入れていた。
02. BRIAN ENO 2014年3月28日 11:53:17 : tZW9Ar4r/Y2EU : ppYZWSgE3g ＞ちなみにクイーンは初期アルバムには必ず「我々はシンセサイザーは 使用していません」という一文を入れていた。 たしか、ヤン・ハマーはギターの音を、 一番リアルにシンセで創った男だが、 彼のアルバムには、 このアルバムでは、 一切ギターを使用しておりません・・ と書いてあったような記憶がある・・ 真偽のほどは不明・・

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