http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140108-00000007-pseven-cn
NEWS ポストセブン 1月8日(水)7時6分配信

　2013年11月、中国は日本の領土上空を含む空域に防空識別圏を設定した。そこには日本の航空会社も飛んでいることから、「万一、中国軍に撃墜されたらと思うと、飛行機に乗るのが怖い」という不安の声も上がるほど。2014年、中国の暴走は止まるのか。外務省時代は「伝説の外交官」と呼ばれ、安倍首相の信頼も厚い外交政策研究所代表の宮家邦彦さんが答える。

　＊　＊　＊

　私は日中関係を短期的に改善することは難しいだろうと思っています。1972年に国交正常化をしてから冷戦が終わるまでは、日中関係は非常に良好でした。それは中国の力がまだ弱く、ソ連と対抗していた時代だったので、アメリカや日本と仲良くする必要があったからです。しかし、1991年にソ連が崩壊し、その必要性はなくなりました。

　今の“暴走”は、19世紀のアヘン戦争以来の民族の屈辱を晴らすという非常に強力な民族主義的な政策に基づいています。中国はまず南シナ海において、力による現状変更を進めてきました。それが東シナ海にも及び、海域から空域へと着々と自己主張の範囲を広げてきています。防空識別圏の設定もその戦略の一環と考えれば理解しやすい。

　安倍政権の国家安全保障会議の創設や集団的自衛権容認に向けた動きが、中国を刺激するのではないかという声もあります。しかし、日本が中国を刺激しないように宥和（ゆうわ）外交をしても、中国の政策が変わることはないでしょう。

　米中激突の危険性を指摘する人もいますが、中国はアメリカとけんかをするつもりはありません。けんかしても勝てないからです。それゆえアメリカの出方や能力を試しながら、最終的に戦わずして勝つ方法を考えています。

　日本のすべき対応は、まず話し合いによって、中国に国際社会の一員としての役割を果たすよう働きかけること。その一方で、万一中国が力による現状変更を本気で考えてきた場合には、それを断念させるだけの充分な力を持っておく必要はあると思います。

コメント
01. 2014年1月08日 10:51:30 : SrmPqLSMME 当然である。 敗戦国が不戦の誓いなどやってはいけない。 寸土でも侵略する国があれば戦争をもって対抗すると 宣言せよ。
02. 2014年1月08日 10:55:20 : EkGNc0nBio > その一方で、万一中国が力による現状変更を本気で考えてきた場合には、それを断念させるだけの充分な力を持っておく必要はあると思います。 同感！　その通り！ 「それを断念させるだけの充分な力を持っておく」ためには、憲法の前文の一部と９条の改正が必要である。
03. 2014年1月08日 10:57:28 : ofqRqb3lqw 現在の中国軍の実力が、東シナ海を渡って日本を攻略するものがあるかどうかを考えて見ると、その様な力は無いと見ることができる。　中国軍の強みは圧倒的な兵力にあるが、それは陸上兵力であって海を渡って日本に攻め込む術は無い。　もし中国が日本を攻略するとすれば、まず海軍力を現在の数倍以上のものとし、かつ航空兵力を近代化し量的にも拡大しなければ話にならない。　フィジカルな兵器の量的拡大や質的な向上もさることながら、それを操作する兵員の質的向上が求められるのは勿論である。　艦船・航空機から兵員に至るまで、同時に統一された通信により作戦の指揮を行い、その上膨大な物資を常に補給せねばならい。　核兵器を使用して日本を一挙に壊滅することは可能であるかもしれないが、現在の世界で核による先制攻撃を行う事は事実上不可能であるし、世界中の世論が敵に回るし、ロシアの干渉を招くことを考えれば全く不得策であろう。　空軍にしろ海軍にしろ量的拡大だけでも時間がかかるし、その兵員の訓練にかかる時間を考えれば、日本に対する侵攻は出来ないと言う結論となる。　朝鮮半島を中国領土化してののちであれば、状況は今よりはましになるが、実際問題として不可能なことだろう。
04. 2014年1月08日 11:43:08 : SrmPqLSMME 日本の海上貿易ルートを脅かし、日本を干し上げることが可能。 それに対抗する軍備を充実しなければ、中国の隷属下に置かれる。
05. 2014年1月08日 12:08:32 : qABQvdTAB6 >日本のすべき対応は、まず話し合いによって、中国に国際社会の一員としての役割を果たすよう働きかけること。 >その一方で、万一中国が力による現状変更を本気で考えてきた場合には、それを断念させるだけの充分な力を持っておく必要はあると思います。 たしかにその通り。 そのためには日米同盟の更なる強化が必須。 中国はチベットやウィグルには軍事侵攻して自国領土化させたが、日本にそうしないのは日米同盟の成果。 つまり中国はやはり、世界最大の軍事力を持つ米軍は恐がっているということ。 限りある日本の軍備だけでなく、日米同盟の強化こそが中国の軍事暴走を抑止させる最大の武器ですね。 [１２削除理由]：小沢・細川が邪魔だと言い続けるアラシ
06. 2014年1月08日 16:15:28 : rAZs4KvhOE 今までは米の本気があったから中国は実力行使を断念してきた。 しかしオバマ政権になってからは弱腰が目に余る。だから中国が実力行使をちらつかせ始めた。イヤ、防空識別圏設定は実力行使と言っても良いだろう。 共和党政権に変われば潮目は変わると思うが、全体としての退潮傾向は避けられないだろう。 日本が、ある程度空白を埋める力を持つのは当然だ。
07. 2014年1月09日 00:58:36 : K6bYxP06KQ 米の本気wwww ニクソンに聞いてこいよ、台湾を投げ捨て日本の頭越しに中国と結託したのは どれだけ本気だったのか。 まぁ、地獄でな。

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