ＴＰＰ交渉でも米国に見放された日本
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★「天木直人氏の視点ー（2014/01/18）」★　：本音言いまっせー

　きょう１月１８日の毎日新聞が報じた。

　週明けの２０日深夜から２１日未明（日本時間）に甘利ＴＰＰ担当相がフロマン米通商代表部と電話協議して行き詰まったＴＰＰ交渉の打開を図ると。

　こんな重要な協議を電話一本で出来るというのだろうか。

　なぜ米国に飛んで直談判をしないのか。

　そう思って読み進んでいくと、毎日新聞のその記事はこう書いていた。

　「２２−２５日にスイスで開かれる世界経済フォーラム年次総会（ダボス会議）の場で会談することも検討したが、スケジュールの調整がつかなかった」と。

　これを要するに甘利大臣はフロマン代表に会ってもらえないということである。

　その一方で、きょう１月１８日の朝日新聞は「けいざい深話」というコラムの中で鶴岡首席交渉官がしみじみとつぎのように語ったと教えてくれている。

　「フロマンと直接やらないとダメだな」

　これを要するにもはや政治決着しかありえないということだ。

　そのフロマン代表が甘利ＴＰＰ担当大臣を相手にしていないのであるから残る方法はただ一つである。

　すなわちオバマ大統領と安倍首相の首脳会談による政治決着しかない。

　私が笑ってしまったのは安倍首相もそのことを認めていたということだ。

　その朝日の記事はまた次のように書いていた。

　すなわち安倍首相は昨年１２月２０日の報道番組で次のように語っていたという。

　「基本的には担当大臣で決着する」と強調しつつ、「必要であれば私がオバマ大統領と話すことになるかもしれない」と。

　その必要性はすでに来ている。

　問題は安倍首相がオバマ大統領と話せば解決できるかということだ。

　その以前の問題として、そもそも安倍首相はオバマ大統領に会ってもらえるのか。

　４月のオバマ大統領の訪日時では遅い。

　いや、そもそもオバマ大統領は４月に訪日するのか。

　折から米国は韓国とのＴＰＰ事前協議を本格化させている。

　日本はＴＰＰ関税撤廃で全面降伏させられるか、ＴＰＰで韓国に先行させられるか、というところまで追い込まれている。

　どうやら安倍首相は靖国問題だけではなく、ＴＰＰ交渉でもオバマ政権に見放されたようだ。

コメント
01. 2014年1月19日 00:17:00 : dzSvvl4VUI どうせ、ゲリゾーはオバマの言い分を丸呑みするさ。アメリカのいいなりで自分の意見などない。 逆らえば又下痢になるからな。全面降伏だ。これでもネトウヨはゲリゾーを支持するのだから、脳みそがひとかけらもない痴愚だろう。
02. 2014年1月19日 02:26:26 : zR8XMRTwDk >>1 それ以前に安部じゃない政権が望ましい、って方向で施策するんじゃねえの。
03. 2014年1月19日 02:28:29 : zR8XMRTwDk 安部？ムーニストだろ、ってのがアメリカでまた出てくると思うよ、オバマの対日施策とは関係なしにね。
04. 2014年1月19日 02:32:03 : l5GGEmvFhw これは意味が分からない もともと、天木は回りくどい言い方をし過ぎて何が何だか分からなくなるときがある 自分だけの思い、考えというものを、すべて明らかにせず、思っていることと反対側からモノを言うものだから、誤解を受けるということもある 韓国は撒き餌、狙いは最初から日本 交渉が進展しないのなら、それは日本にとってプラス 安倍政権が右往左往するのは、見ていて楽しいものだが（そりゃ、それみたことかと言いたいだろう） ＴＰＰでは、そうは言っていられない 政権の性格上、全面譲歩の選択はあり得る
05. 2014年1月19日 03:00:14 : zKhrRT3tBk 端から、バラク・オバマは嘘つき晋三君と、さしで会談する気はないのでは！？ そもそも、日本国は長らく米国の植民地状態が継続！さしたる、恐れも慄きも感じていない表向きは金満国として煽て。本音は小馬鹿にしているのだ。 何時でも、何処でも、脅せば靡くひ弱な国家、国民と揶揄している。 傲慢さは今始まった事ではないが、嘘つき晋三君の米国への態度がちょっつ、鼻に罹るので、一発ぶちかまして、硬軟、無視してやろうかと舐めて罹ったと言う事でんがな。ここは、本来、小沢先生の出番なのだが、愚劣・卑劣・低劣与党（自公）、へたれ野党群、マスゴミ、衆愚が挙って、阻止してる。コヤツ等は己の馬鹿さ加減の認否すら理解（思考能力・回路）不能（自主的放棄）で、真面な国民の幸福を蔑（犠牲）にしている。何時になっても成熟できない似非民主国家じゃのう！
06. 2014年1月19日 09:10:28 : xwh4HxgJeE アメリカの顔色ばかり見ては何時までたっても駄目だろ
07. 2014年1月19日 10:42:36 : EnDzESnzpw 天木先生の外交解説は大変ためになるのですが、本ブログ左端に主著「さらば日米同盟！」が掲げてあるじゃないですか。日刊ゲンダイもそうですがアメリカの言いなりになったら属国のポチ、これはそうですが今回は主品目の関税維持か撤廃かの交渉でしょう。ここは党派を問わず天木先生も「米国に一歩も譲歩するな」とか「だからＴＰＰには参加をするな」とかご意見を明確にすべきではないですか。まあ毎日読んでいれば自ずと解るし、有料メルマガに詳しく書いてあるのかもしれませんが…米国に対して意見を出したら「もうこいつは終わりだｗ」では常連読者も天木先生に「じゃあどうすりゃいいんだよ！」と突っ込まざるを得ないと思うのですが。個々のイシューと倒閣政局はいったん分けてご意見を述べられた方が混迷する政治のあるべき解答、方向性のヒントが得やすいと思うのですが。日頃の愛読者として申し上げました。
08. 2014年1月19日 11:30:16 : 6fBmHYGVdE 日本を切り離して韓国とＴＰＰをやると言うのなら放っておけばよい。　安倍自民は存在する意味が無くなって自滅する。　そうなれば財界・官僚・マスコミは困り果てるだろう。　その挙句に小澤を潰したことを後悔するのだろうか。
09. 2014年1月19日 15:01:30 : C48BvJV1fk こうなったら、日本国民全体からすれば、「安倍首相がオバマ大統領に会いに行かれたければ、どうぞオバマ大統領に、幾らでも馬鹿にされて来い」と言って会いに行かせてあげるしかございませんね。 アメリカのオバマ大統領に対しても、まんまと騙されたふりをして、「安倍首相が会いに行かれた時には、もう容赦なく、どうぞ安倍首相なんか馬鹿にして下さいます様、どうぞよろしくお願い申し上げます」と誇りを持って応えてあげるしかございませんね。 それで安倍首相が馬鹿にされて、自ら涙を流しながら日本に帰ってきた時には、「こうなったのも、自らが選択した運命にほかなりませんし、自明のことでしかございません。日本政府に対しては、アメリカの言いなりになって、幾らでも福島県民の皆様にご奉仕をしてください。」とうことで突き放してしまえば良いのだし、中国に対しても、誇りを持って、まんまと騙されたふりをして、「今後は容赦なく、安倍首相なんか、もっともっと幾らでも馬鹿にして、靖国神社については、もう幾らでも冒涜して下さいます様、どうぞよろしくお願い申し上げます」と誇りを持って応えて上げる様にして行けば良いのでは無いでしょうか。

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