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脱原発派分裂、争点隠し、大雪が問題ではない 日本の歴史のとらえ方に課題あり (世相を斬る あいば達也) 
http://www.asyura2.com/14/senkyo161/msg/247.html
投稿者 笑坊 日時 2014 年 2 月 10 日 15:15:41: EaaOcpw/cGfrA
 

http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/b2adfa092a254fec1fbaa7cb487002cf
2014年02月10日

 マスメディアの総シカトで、組織票ゼロの細川がどこまで伸びるか、国民の政治への意識レベルを知る上でも興味深い都知事選であった。マスメディアの思惑通りと云うか、政治家と官僚による統制圧力の影響をすり抜け、細川・小泉の掲げる「脱原発」を通して語る自由社会主義な政治哲学が、どれほど国民に理解できるものかのマーケッティングには最適な選挙になるはずだった。しかし、前日の信じられない大雪が、その興味深いマーケッティングに水を差してくれた。状況把握と云う点で、テスト・マーケッテイングの域を出ないものになった点は残念だ。

 舛添:211万、 宇都宮:98万、 細川:95万、 田母神:61万票と云う票数を見比べても、マスメディアやコメンテータらが口々に語る、舛添勝利の分析など、屁の役にも立たないことは自明である。46,14%の投票率では、参考程度の資料にしかならない。しかし、組織票による投票行動とは別に、いまだに60代以上の層に、再配分を求める癖が元気に生きている点には驚かされる。最も再配分の恩恵を受け続けている人々が、更に厚みのある配分を希求している“浅ましい姿”が浮き彫りになったことは、衝撃的だ。

 高齢者とは、どこまで欲が深いのだろうか(笑)。高利回りを謳う詐欺商法に騙される人々が多いことからも、奇妙な現象だなと思っていたが、呆れてモノも言えない。何時から、日本人はこんなにも醜い人々になったのだろう。到底、自立と共生だとか、「自由社会主義」なんて新しい政治哲学など、話す必要もないし、話しても無意味なことだろう。少なくとも、70代以上が世直しには役立たずと云う調査は出来た。20代、30代において田母神支持がかなり存在する問題は深刻だろう。投票に行った、これら世代の人々には配分云々よりも、取りあえず世の中が滅茶苦茶になって、リセットしてしまいたい感情が勝っているのだろう。

 「永遠のゼロ」の映画や本を素晴らしかった、と感動する世代の怖さがある。ただ、彼らに、何一つ真っ当な歴史も、社会の仕組みも教えようとしなかった大人世代に罪があるのだろうが、LINE世代、アニメ世代、AKB世代に語る言葉を探すことも容易ではなかったのだろう。なにせ、若者の中には「えっ!日本とアメリカ戦争したの?」と云う人種さえいるのだから。自分たちは、逃げ切り世代に居るのだから、気の毒世代と云う妙な遠慮が、彼らに、歪んだ欲求を持たせてしまったかもしれない。永遠の零と云う題名、実は彼ら世代の社会を指摘しているような気にもなってしまう。しかし、ゼロでは済まず、マイナスも視野に入れるべき、これからの日本。理想(目的)をもって、破壊に勤しんで欲しいものだ。

 そのためには、時代感覚をどれ程磨くかだが、今の日本には、磨ける場所がない。マスメディアが世界の個別の紛争は伝えるが、世界全体が、どのような気づきを持って、どのような考えの人々が増えてきているとか、総体的思考のプロセスを報じることは滅多にない。また、報じたとしても、世界観、時代観といったものに、興味がない限り、その報道や言説を見聞きすることはなく、知識人の思考ゲームの範囲にとどまってしまう。マスメディアやテレビのコメンテータは、今回も争点隠しが功を奏したとか、安倍への支持率が、そのまま都知事選に持ち込まれた等々と語り、都民にとって、原発問題は喫緊の課題ではなかったという。

 今回の細川・小泉ラインの「脱原発」の主張は、シングル・イシューのような形を採るが、決してシングルな課題を解決する問題ではない、と云う改革案であったことに気づく人々は少なかった。当初より、都民に対しては、かなり高度な咀嚼力を要求するテーマの設定だ、と云う危惧は現実になった。説明しようとすれば哲学論争に至るわけで、その論議に加われる人は、かなり限られてしまう欠点を持っていた。「脱原発」が、実は日本を覆い尽くす「既得権益」全体の破壊と云う目的を包含していたのだが、それを指摘する記者もいなかったし、総括的に噛み砕いて説明する解説もなかった。噛み砕いたのは、宮台真司くらいだろう。

 脱原発候補が割れた所為とか、メディアの争点隠しが功を奏したとか、細川陣営の内紛が原因だとか、色々と取りざたされるが、細川と宇都宮では、政治哲学がまったく異なるのだから、統一を目指すこと自体がナンセンスでもあった。錚々たる顔ぶれに人々も、「脱原発」と云うシングル・イシューに拘泥し過ぎた嫌いがある。おそらく、彼らの「脱原発」意識が、非常に強いために起きた、視野狭窄と云う面も感じてしまう。細川・小泉ラインの主張には、明らかにパラダイム・シフトと云う、哲学論争的な部分があるので、具体的問題への対応を考える宇都宮とは異なる社会的ムーブメントである。

 ただ、細川・小泉ラインが考えている方向性が、実はある時点まで同じ列車に乗れるが、或る分岐点があるのも事実だろうから、解説は相当難しい。筆者の考えは、その多くを細川の考えに賛同する。小泉の「脱原発」には、規制改革の意図の方が強く意識されているようにも思えた。細川が主張している、価値観のチェンジ、腹七分目の生きざま。この方向性の糸口を見出すためには、「脱原発」が象徴的位置にある、と考えたわけである。原発の是非を通じて、日本人の生き方そのものに問いかけ、その問題解決を共同して考えないと、先に展望はないと言っている。

 右翼の考える改革は戦前への回帰であり、左翼の改革は大きな政府への憧れであり、たいして大きな改革にはなり得ないのは自明。小さな政府と大きな包摂的共同体社会の国づくり。このイメージで成立している政党は、現時点で甘い点数で見ても、「生活の党」くらいのもので、他は、この方向性に馴染まない政党ばかりである。“大きな政府・小さな政府”と外交的に“タカ派・ハト派”で類別すると、「小さな政府でハト派路線」の政党が、日本の政治の中では、ぽっかりと穴が開いている。英国、ブレア、キャメロン政権が立つ位置に近い。精々「生活の党」が入るのだろうが、小沢一郎や所属議員の説明も不十分で、政党の体質としても、政治哲学としても理解されるに至ってはいない。

 日本の政治史において、明治維新が、近代、民主主義の始まりのように思う歴史観があるわけだが、そのことにより、縄文から江戸まで続いた、日本独特の政治と共同体の棲み分けと云う文化そのものが放棄断絶させられた、歴史的重要さに目が向かない点が不幸なのである。紀元前の縄文時代から、弥生、飛鳥、奈良、平安、鎌倉……江戸時代までの、1万2千年以上続いてきた文化を、たかだか200年程度の歴史内に封じ込め、国のかたちを考えること自体、筆者から見ると、ナンセンスなのである。歴史を逆走する必要はないが、欧米人が彼らの歴史の中で培った、文化と云う内臓を、日本と云う国に移植したのだから、移植免疫(拒絶反応)が起きるのは当然なのだ。日本人がそこに気づき、考えがパラダイム・シフトするのはいつのことか、筆者にも見当がつかない。


 

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コメント
 
01. 2014年2月10日 15:55:28 : 5b7otp3K92
ブレア、キャメロン(シティ-・オブ・ロンドン/金融マフィア)の立ち位置?

何かのジョークでしょうか?


02. 五月晴郎 2014年2月10日 15:57:06 : ulZUCBWYQe7Lk : aeZXwWpQQ6
あいばさんの投稿記事に共感します。

>右翼の考える改革は戦前への回帰であり、左翼の改革は大きな政府への憧れであり、たいして大きな改革にはなり得ないのは自明。
>小さな政府と大きな包摂的共同体社会の国づくり。
>このイメージ

が細川決起で具現化された。こう思ってます。

あいばさんが記事中で言うように

>日本の政治史において、明治維新が、近代、民主主義の始まりのように思う歴史観があるわけだが、そのことにより、縄文から江戸まで続いた、日本独特の政治と共同体の棲み分けと云う文化そのものが放棄断絶させられた

のが我々の歴史です。


03. 無段活用 2014年2月10日 15:58:10 : 2iUYbJALJ4TtU : 6eGjFq9zWw
結局、軍国主義も社会主義も百年かそこらの歴史しか持ち合わせていないわけ
で、その「何とか主義」にぶら下がるのではなく、人が人としてどう生きるべきか
という本質の部分から立ち返って自分の頭で考えて、それを現代の政治の分野
に落とし込んだ時、やはり、細川氏のような考え方に行き着くのだと思う。

一回の選挙でガラリと変わるような簡単な話じゃないだから、方々の選挙で同じ
ようなことを繰り返して来たる国政選挙に備えることになるのかな、とも思える。

うねりを造り、それを大きくすることが必要。最初の一石はすでに小沢氏と仲間の
皆さんが投じていると思うが、それが単一の集団による単一の活動に限る必要は
ないわけで、まずは、同じような発想をする方々がそれぞれの場所でそれぞれの
動きをして頂ければ有り難いのかな、とも思う。

細川氏・小泉氏・仲間の方々には、まずは「お疲れ様、有り難う」と言いたいです。


04. 2014年2月10日 16:01:25 : 1geRdsjJSg
権力やマスメディアを信じているのか?
普段権力やマスメディアの嘘を指摘してる者が、彼等が発表した統計や選挙結果についてだけは信頼を置いて立論することがあるが、これが不思議でならない。
それ自体が嘘だったらどうか。
大衆は政治的に踊らされているのではなく、プロレスを真剣勝負だと信じ込んでいるだけではないのか。

05. 2014年2月10日 16:17:33 : glnvOURP8A
今日のあいばさんの論考はイイね。
そういう事なのだろうな?
明治の文明開化が、
日本人が日本人であることを捨てた時。、
流浪のコウモリのような民になったのかもしれない?
歴史を俯瞰的に見て、
地球儀を俯瞰的に見る。
そういうことだろうけど、
今の国民に可能だとも思えないのが、ひどく寂しいね

06. 2014年2月10日 16:53:18 : oFrNSoS8CU
駄賃2兆円のチンピラ小ネズミ純一郎、駄賃1兆円のケケ中平蔵及び駄賃云兆円の成太作ソン・テジャック一派…こいつらを以てしても微動だにせぬ盤石の旧弊ーたあ日々脳裏に擦り込み・しょうも無いギャグで白痴化を邁進せるゴミ売り新聞・テレビ共々牛耳っている、例の記者クラブ←財務省←特捜検察←最高裁事務総局:こいつら売国軍団のなせる技じゃろうな。
 早い話が例の小保方晴子嬢の件でも、ネット検索してみれば、公表論文に超有名人ヴァカンティ兄弟数匹がぶら下がっており、こいつらの手足となって我が日本人研究者が働いたちゅう訳やから、ノーベル賞の3人はこいつらの内からに違いない、とか
(飯山一郎:文殊菩薩⇒井口和基の公式ブログより)。
 マスゴミどもが調べもせんで、日々記事を弄しておるざまや。

07. ももん爺 2014年2月10日 17:24:43 : QnfuyB5RKZq9U : ev4UogULJ6
縄文の日本人が明治維新で変節した、との認識に同意です。

あわせて、縄文から日本国への転換期を経て、天皇の権威化と幕府による権力との力の均衡が日本を平和な国家として条件付ける形が大事なことなのでしょう。

明治維新の変節は、この大事なことを忘れ、権威に権力を持たせようとした所に問題が生じ、権力の自制力を失ったことが敗戦への導火線になったのでしょう。

いま、この明治以降の日本を美しいという人々への挑戦が都知事選での脱原発の争点化にあったように思う。

その意味で、細川さんの文明史的転換、とか人口減少社会への捕らえ方の根元にある教養を正確に理解しえた都民は少なかったのではなかろうか。


08. 佐助 2014年2月10日 18:30:15 : YZ1JBFFO77mpI : cLoPFxP7a2
賞味期限切れと信用恐慌の二番底・三番底は避けて通れないようです

小泉劇場は実際は賞味期限切れているのです。それでも脱原発ならと期待したのですが,やっぱり切れたものは駄目ですね。従って小泉式の姿を変えた靖国復古調軍国後継内閣及びアベノミクスのマジックは,賞味期限切れの副作用もあり,マスコミの必死の援護でも大崩壊します。

信用恐慌脱出には「脱原発」からの「産業革命」しかなく,今後起きる暴落への即効薬は,株式市場や銀行のモラトリアム(一斉閉鎖)、売買価格の固定、負債の凍結&借金棒引きになります。そして東京都民は放射能による背反事象を止めることは不可能。なので日本列島放射能汚染は避けられません。

だから古今未曾有のパニックを体験してから,地方勢力の首長連合党が大活躍することになる構図のようです。2016年がW総選挙としたら,2015年〜2016年に銀行・証券・為替の一時閉鎖を迎えそうです。パニックの後に有権者は気付き「産業革命」が加速するとして「原発ゼロ」に向かう可能性が高くなった。日本列島放射能汚染で東京オリンピックやるとしたら,隠ぺい工作しかない。世界を騙すことどきるか疑問だが,政府は国民を犠牲にして金ばら撒くのだろうか。


09. 北の零年 2014年2月11日 07:06:35 : pi7eKAjFENWsU : BXxixfLlok

流石、あいばさん、細川氏と小泉氏の脱原発がパラダイム・シフトを内包する、と。
宇都宮氏のソレにはそう言う哲学よりもっと現実的と言うか、目の前的でした。
近視眼的と批判するものではない。哲学の差で一本化出来るものでは決して無かった。
都知事選的にはその意味、宇都宮氏の方が遥かに解り易い脱原発主張だった…が。

もう少し準備期間があれば、本の一冊を書くなり書かせるなりして、脱原発起源の
パラダイム変換のありようを選挙民に先ず周知させておく作戦なども可能だったかも。
しかし小泉氏にはパラダイムシフトに踏み込む時間の余裕はあったはずですがね〜。
ソレを書ける知り合いが居なかったか、ご本人が哲学的思考は苦手なんじゃないか。

細川氏はともかく、小泉氏に変革好きの割りに未来哲学的思考は乏しいように思う。
宇都宮氏も実務家ゆえ、脱原発をそのように捉えることは為さっていないと見える。
細川さんに脱原発の生な政治運動を少時休み、先ず著作を書いて啓蒙活動を奨める。
問題は誰がソレをするのか。ですね。あいばさんが著作される方が、早いのでは?



10. 2014年2月12日 18:36:16 : ev4UogULJ6
脱原発は争点であっても、原発立地の抱える生活(仕事)対策を現実的姿で示さないと、争点そのものの位置づけが弱いのが気掛かり。

現時点での争点の一つに尖閣がある。
田中良嗣さんが、1895年1月の尖閣諸島の日本領土編入は、その10年前から「無主の地」だったが、清国がすでに島に名前をつけていることから編入を見送り、日清戦争の勝利が確実に成った時点で閣議決定をした、としている。

だとすると、尖閣問題で政府が主張する「固有の領土」というのには疑義があるとしか言いようがなくなる。

無意味な戦争は避けるべきだ。


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