ハッカーにとって遠隔操作は常識で他国のサイバーを経由しながら攻撃を仕掛けている。
その経験値が無かった日本の捜査機関の敗北だ。

片山さんは検察の言う状況証拠の場所を訪問した事を認めているが、見つかったメモリーは知らないと言っています。
詳細な情報が漏れた理由はPCを遠隔操作されたと述べています。
この説明が有ると、検察は明らかな証拠を出さない限り罪には問えない事になります。
では何故検察は起訴したかと問えば、検察は裁判所には判検交流で培った人脈が有り、法と証拠で罪に問えないなら推認で有罪にしてくれるとの信頼感が有るからでしょう。
逮捕を繰り返し拘留し続けたのも、裁判所が検察の言いなりとの証明になっており、これからは最終決定権のある裁判所の不法行為が、検察の不法行為より国民に与える悪影響が強いとの非難が湧きおこる情報になるでしょう。
この様な状況下でも裁判所が有罪判決を出す確率は50％を超えると感じています。

　他人のパソコン（ＰＣ）を遠隔操作し、無差別殺人や航空機爆破の予告をインターネット上に書き込むなどしたとして、ハイジャック防止法違反や威力業務妨害などの罪に問われた片山祐輔被告（３１）の初公判が十二日、東京地裁（大野勝則裁判長）であった。片山被告は「徹頭徹尾、事実無根です」と起訴内容を全面否認し、無罪を主張した。

　この事件で、警察当局は二〇一二年七〜九月、四人を誤認逮捕。昨年二月に逮捕された片山被告は一貫して否認を続け、弁護側も「被告のＰＣも何者かに遠隔操作された」と主張。検察側は「被告以外の別人が遠隔操作した可能性はあり得ない」と、状況証拠の積み重ねで立証を図る。

　検察側は冒頭陳述で、被告の元職場のＩＴ関連会社のＰＣから遠隔操作ウイルスの痕跡が多数見つかった上、ウイルス情報の入った記憶媒体が神奈川県・江の島の猫に取り付けられた時間帯に、被告が猫に接触したと指摘。「ウイルスの作成日時が（元職場の）被告の出退勤状況と符合するなど、犯人の行動と被告の行動はよく合致する」と主張した。

　起訴状によると、片山被告は、六人のＰＣをウイルスに感染させた上、一二年六〜九月に各ＰＣを遠隔操作し「日航機に同志が爆弾を持ち込んだ。洋上で爆発するようセットしてある」などのメールを関係先に送ったり、ネット掲示板に書き込んだりしたとされる。片山被告はこの事件を含め都内の幼稚園や横浜市の小学校襲撃、伊勢神宮爆破などの犯行予告、遠隔操作ウイルスを他人のＰＣに感染させたウイルス供用の計十事件で起訴されている。

　この日は片山被告本人も冒頭陳述を朗読する予定。弁護側は証人を絞り込んで審理の迅速化を図ることなどを目的に、検察側の全証拠に同意する異例の法廷戦術をとり、証人は捜査員ら二十人前後となる見通し。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014021202000206.html