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首相、立憲主義を否定 解釈改憲「最高責任者は私」  東京新聞
http://www.asyura2.com/14/senkyo161/msg/417.html
投稿者 ダイナモ 日時 2014 年 2 月 13 日 12:38:11: mY9T/8MdR98ug
 

 安倍晋三首相は十二日の衆院予算委員会で、集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更をめぐり「(政府の)最高責任者は私だ。政府の答弁に私が責任を持って、その上で選挙で審判を受ける」と述べた。憲法解釈に関する政府見解は整合性が求められ、歴代内閣は内閣法制局の議論の積み重ねを尊重してきた。首相の発言は、それを覆して自ら解釈改憲を進める考えを示したものだ。首相主導で解釈改憲に踏み切れば、国民の自由や権利を守るため、政府を縛る憲法の立憲主義の否定になる。 

 首相は集団的自衛権の行使容認に向けて検討を進めている政府の有識者会議について、「(内閣法制局の議論の)積み上げのままで行くなら、そもそも会議を作る必要はない」と指摘した。

 政府はこれまで、集団的自衛権の行使について、戦争放棄と戦力の不保持を定めた憲法九条から「許容された必要最小限の範囲を超える」と解釈し、一貫して禁じてきた。

 解釈改憲による行使容認に前向きとされる小松一郎内閣法制局長官も、昨年の臨時国会では「当否は個別的、具体的に検討されるべきもので、一概に答えるのは困難」と明言を避けていた。

 今年から検査入院している小松氏の事務代理を務める横畠裕介内閣法制次長も六日の参院予算委員会では「憲法で許されるとする根拠が見いだしがたく、政府は行使は憲法上許されないと解してきた」と従来の政府見解を説明した。

 ただ、この日は憲法解釈の変更で集団的自衛権の行使を認めることは可能との考えを示した。横畠氏は一般論として「従前の解釈を変更することが至当だとの結論が得られた場合には、変更することがおよそ許されないというものではない」と説明。「一般論というのは事項を限定していない。集団的自衛権の問題も一般論の射程内だ」と踏み込んだ。

 元内閣法制局長官の阪田雅裕弁護士は、首相の発言に「選挙で審判を受ければいいというのは、憲法を普通の政策と同じようにとらえている。憲法は国家権力を縛るものだという『立憲主義』の考え方が分かっていない」と批判した。

 横畠氏の答弁にも「憲法九条から集団的自衛権を行使できると論理的には導けず、憲法解釈は変えられないというのが政府のスタンスだ。(従来の見解と)整合性がない」と指摘した。

<立憲主義> 国家の役割は個人の権利や自由の保障にあると定義した上で、憲法によって国家権力の行動を厳格に制約するという考え。日本国憲法の基本原理と位置付けられている。


http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014021302000135.html  

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コメント
 
01. 日高見連邦共和国 2014年2月13日 12:51:59 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

首相も首相なら、後ろで座っていた“あ、そう?幹事長”の表情や態度もヒドかった。

“法解釈による集団的自衛権の行使”に対する、これまでの見解をひも解いているのだ。
首相の一存でそれを変えたいならば「妥当ででしかるべき理由」を明確に示し、国民に信を問うべき。

あへ首相も自分で言ってたじゃないか。
『選挙で問われるのは私なんですよ』よね。
ほう、分かってるじゃないか、昨年・一昨年の選挙で、この件を国民が“信を与えていない”ことを。(笑)
『選挙で私が信任を受けて、この決断をするんですよ』
と言い切れなかったのは、可愛いと言うべきか?

そうだ。こんな大事な“解釈の変更”を、この件を争点として争われずに得た多数議席を根拠に、
たかが一総理大臣の“意向”で決めていい筈がない。

アへ首相よ『選挙で問われる私』は、まさか3年後の総選挙の事ではあるまい?
この問題の決断をそこまで引き延ばしたいならそれでもよかろう。
が、これを急ぎたいなら、どこで『選挙で問う』のさ、キミのその浅はかで薄汚い思惑を!!

選択肢は、『国民投票』か、ワンイシューでの『衆院解散』しかないんだが、
それを理解しての国会での発言かね、アへ首相よ・・・


02. 日高見連邦共和国 2014年2月13日 12:53:24 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

01です。

“あ、そう?”君は幹事長では無いズラ。
失礼つかまつり。


03. 2014年2月13日 13:10:41 : BDDFeQHT6I
行政の長が憲法の解釈をどうこう出来るんだ、行政の長は万能なのか、それなら立法府である国会も司法も要らない。
この発言は三権分立を明確に否定していて、今までの数々の暴言や妄言より圧倒的に重大な発言だ、すぐに安倍首相の不信任案を出さなければならない、これを見過ごせば国会は存在意義を失う。
自民党議員も不信任案の共同提案者になれ、安倍はあんた達国会議員を否定しているんだ。

04. 2014年2月13日 13:12:54 : JtW399YiA2
首相権限と大統領権限を同一視してるんじゃないか?
日本の最高意志決定機関は国会なんだがな・・・。
戦後レジームからの脱却ってのは単なる憲法否定ってことなんだろな。

05. 新共産主義クラブ 2014年2月13日 13:25:45 : w0NMVeciJ/Y.. : TTzHwB6oS2
安倍晋三は小沢一郎がこれまで言ってきたことを真似して言ったまでだ。


06. 日高見連邦共和国 2014年2月13日 13:36:35 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>05 『新自由主義クラブ』=『新共産主義クラブ』=『米犬』=『ぽわろ』

ここでの論点は、アへ首相の薄汚い偏った“主義主張”への是非ではない。

“三権分立”を含む、立法府の役割と、“総理大臣”としての責任範疇の話しだ。

これが理解できないなら、その臭い犬の鼻っつらを挟み込むな!!

それと何が『小沢一郎がこれまで言ってきたこと』なのかを、具体的かつ客観的な挙証を元に説明してくれ。


07. 日高見連邦共和国 2014年2月13日 13:44:07 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>05 『新共産主義クラブ』=『新自由主義クラブ』=『米犬』=『ぽわろ』

それとサ、オマエ、あっちのスレッドで私との応酬から逃げて新しいトコに書き込みすんなや〜

コメント欄での真面目な意見交換の邪魔だから、オマエはここで私の質問に答えたうえで、
下に引用するスレッドにお戻りになられたし。ご馳走を準備して待ってるから・・・(笑)

『新共産主義クラブ』が“マッハ20”で逃げ去ったスレッド。
↓↓↓↓↓
脱原発の2候補が得た得票数は勝った舛添候補に匹敵すると小沢一郎は強調するが、2候補の差は大(櫻井ジャーナル) 
http://www.asyura2.com/14/senkyo161/msg/412.html
投稿者 かさっこ地蔵 日時 2014 年 2 月 13 日 09:33:15: AtMSjtXKW4rJY


08. 2014年2月13日 17:24:10 : Q1AShcAlNU
何故、新共産主義クラブはこうも嘘八百を平気でいえるんだろう。
ワンフレーズでしか物言えぬ浅学のやから丸出しだね。

阿修羅の仲間入りしたけりゃ、きちんと根拠を示してコメントするよう努力してよ。君が小沢氏を嫌いなのは結構だが、その先入観を捨てて一度小沢一郎氏について調べてみて欲しい。その後で何故小沢氏が嫌いか、人から聞いた受け売りでなく、自分の考えを述べてよ。

今、日本の首相に最も相応しいのは小沢一郎しかいないと思っている(断言)。
それは小沢氏が、日本の国益と国民の生活を優先する、アメリカにノート言える、世界から尊敬される政治家であり、安倍の戦争できる国政策をひっくり返せる政治力をもっているからである。他の政治家たち? 彼らは皆自公民の器に入って自分の金銭的安泰を求めているだけ。


09. 新共産主義クラブ 2014年2月13日 18:05:48 : w0NMVeciJ/Y.. : i2q62WS81c
>>08さん

小沢一郎氏が、法案まで提出して内閣法制局廃止を求めてきたこと、解釈改憲によって日本の集団的自衛権を行使を容認しようとしていることは、インターネットでも簡単に検索できると思います。

小沢一郎氏の問題は、政策もさることながら、自分の政策を明瞭に伝えようとしないことにあります。

小沢一郎氏もさることながら、そのとりまきや、支持者にも、小沢氏の本当の政策を隠そうとする傾向があります。

今の阿修羅の閲覧者には少ないとは思いますが、>>08のようなコメントを初めて読んだ人は、小沢一郎氏が、内閣法制局の意見に反する解釈を内閣が下したり、集団的自衛権行使に反対しているかのように、誘導されてしまいます。



10. 新共産主義クラブ 2014年2月13日 18:11:31 : w0NMVeciJ/Y.. : i2q62WS81c
小沢一郎氏と安倍晋三氏とは、朝鮮半島での自衛隊の集団的自衛権行使を、公明党や民主党と折り合える落しどころと考えているのかも知れませんね。

小沢vs.法制局 湾岸戦争以来の確執
http://globe.asahi.com/feature/100614/02_2.html
 
 
内閣法制局設置法を廃止する法律案 自 由 党
http://www.eda-jp.com/pol/jiyuto/6-2.html
 
 
生活・小沢代表、集団的自衛権を限定容認
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS22013_S3A920C1PE8000/



11. 2014年2月14日 01:09:36 : 8ITaxNccBw
不思議でしょうがない。

「小沢は終わった」と囃し立てる人間たちに限って、自分たちに不利な事(安倍晋三が無知をさらけ出した とか)が出来すると、決まって「小沢もそう言ってた」と、救いの道を小沢に求める。

もう終わった人間の話は止めるんだな。ストーカーだね、これじゃ。


12. 新共産主義クラブ 2014年2月14日 08:28:48 : w0NMVeciJ/Y.. : i2q62WS81c
>>11さん

小沢一郎氏らは野党糾合を考えていますから、小沢は終わっていません。

しかし、新しい野党の安全保障政策は、安倍自民党と同じだと思います。

その理由を09,10に示しました。

もう少し詳しくしたものを、後ほど、本投稿します。


13. 2014年2月14日 11:59:13 : rrhrFN6JLd
12)マスターベーションはよそでやってくれ。

14. 日高見連邦共和国 2014年2月14日 14:32:04 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>08>>09>>12 『新自由主義クラブ』=『新共産主義クラブ』=『米犬』=『ぽわろ』

私のコメントは相変わらずスルーか?
そう難しい事は聴いてないはずだが・・・

もちっと待て、オマエの自慰行為に“とっておき”のネタを貼り付けてあげるから・・・
(笑)


15. 日高見連邦共和国 2014年2月14日 16:03:17 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>08>>09>>12 『新自由主義クラブ』=『新共産主義クラブ』=『米犬』=『ぽわろ』

確かに小沢一郎は、自民党所属時代、内閣法制局の廃止を強く主張した。
それは、内閣法制局という存在とその運用が絶対化もしくは一人歩きし、
政治家が官僚に操られる(抱き込まれる)ツールと化していたからだ。
それは、時代の動きにそぐわない、旧泰然たる硬直した“官僚機構”そのものだからだ。
そして、“国連安保理とその決議”に則った国連を通じての“国際貢献”の実行を主張したのだ。

安倍は確かに小沢一郎の行動を見ていたのだろう。
そしてその“根本の理念や原理”を軽視して、かつ原理原則を履き違えているのが、
“二度目の総理大臣”に就任した安倍シンゾーぼっちゃんという訳サ!!

安倍シンゾーの主張の最大の問題点を指摘しておこうか?
“自衛権”というのは、個別・集団を問わず、国連を通した最大限度の努力に付随して認められるものだ。
たかが2国間の軍事同盟にのみ準拠して、広範に無秩序に認められるべきものでは無い。

さらに言えば、現在の日米(軍事)同盟という“不平等条約”は、日本が米軍の半ば治外法権を認める代わりに、
(有事の際の無制限・無条件の基地等の使用を含む)
対価として日本が同盟国に対して示すべき“集団的自衛権”を免除されているのだ。

筋として、その“免除されている責任”を自ら求めて(アメリカは決してそれを喜んではいない)、
日本に、いや一般の日本国民にどのような“実益”があるのか?
交換条件として、あの憤懣やるかたない“地位協定”の見直しを迫る、とでも言うのなら相応の筋は通るのだが、
安倍シンゾーにそのような思想や理念があるのか???

“日米同盟”の抜本的見直し、とセットで語らなければ、“集団的自衛権”の解釈拡大の議論は片手落ちだ、
としか言いようがない。

さて、問題は政府あるいは内閣法制局が、“集団的自衛権”の行使における解釈として、
どのような立場、見解を取ってきたかを、ある書籍から書き起こし、次のコメントに引用する。

そこで、“内閣法制局”のイカサマぶりと、小沢一郎が一貫して主張してきた
“国連安保理決議を通じての国際貢献”の真の意味とその先見性を見出して頂きたい。

引用、書き起こしの書籍はコチラ・・・
↓↓↓↓↓
★『小沢一郎 嫌われる伝説』
 渡辺乾介 著
 小学館 刊
 2009年12月5日 初版第一刷発行

  ■第2章  官僚を脅かす3つの証文 ――「小沢総理」を恐れる真実とは

から抜粋・・・

ちょっと長いけど、吟味熟読されたし!!



16. 日高見連邦共和国 2014年2月14日 16:12:00 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>08>>09>>12 『新自由主義クラブ』=『新共産主義クラブ』=『米犬』=『ぽわろ』

□「小沢幹事長」に差し出した文書 ――外務省VS小沢20年戦争の始まり
 ★ 三首脳「これが我が省の総意です」
 ★ 内閣法制局は無用の長物

P.143〜P.189の間を抜粋
=============================================
(承前)
小沢は自民党四役会議で海部にもとめていたのと同じ発言をし、党内の合意形成に踏み出す。このように述べている。
「わが国は、憲法が謳っている恒久平和の追求と、そのための国際社会への貢献という理念が
国連憲章に合致するからこそ、国連に加盟し、国連中心外交を展開してきた。その国連憲章は
平和を維持するために、最終的には加盟国共同で武力も行使するとしている。
 ところで、憲法第9条は、わが国に直接、急迫不正の侵害行為がないのに、同盟国として出かけて
武力行使する集団的自衛権を禁じていると解釈されている。しかし、それは、特定の国家と結んだり、
特定の国に対して武力行使するのがいけないのであって、全世界が一致して平和維持のために行う
国連軍とは次元が違う。
 もし、国連軍に参加することも憲法違反であるなら、国連加盟国として活動できず、
国連を否定することにもなる。現憲法下でも自衛隊を国連軍に派遣することは、憲法違反にあたらない。
平和のための憲法があり、自衛隊があるのに、なぜ国連の平和維持活動をしてはいけないのか」
(発言要旨。毎日新聞90年8月31日付より)

(中略)

 だが、政府の自衛隊派遣の解釈は「目的、任務が武力行使を伴うものであれば、
自衛隊がこれに参加することは憲法上許されない」(80年10月28日の政府答弁)、
「憲法上許容されている自衛権の行使は、わが国を防衛するために必要最小限の範囲に
とどまるべきであろう」(81年5月29日の政府答弁書)――ということで一貫していた。
とくに二番目の政府答弁書は自衛隊の海外派遣の最大の制約とされ、集団的自衛権の行使を
認めない解釈となていた。同時に、武力行使を伴わない国連軍への参加は憲法上認められるとしながら、
現実には自衛隊にはその任務規定がないため、新たな法整備をしない限りできないことだった。

(中略)

 小沢が海部に自衛隊派遣を進言し、自民党四役会議で党内の取りまとめに乗り出した直後、
外務省の首脳3人が打ち揃って小沢を訪ねた。事務次官・栗山尚一に外務審議官・大和田恒、
官房長・際等邦彦である。3人は小沢に申し入れ書を手渡した。小沢は首脳たちの名前も、
訪問を受けたこと、申し入れ書の所在も、当時もその後も明かさないでいる。
「これを我が省の総意としてお汲み取りいただきたい」
 栗山がそう言いながら、おもむろに小沢に文書を手渡した。小沢は無言で受け取り、ゆっくり文面に目を走らせた。
内容は、外務省として自衛隊を海外に派遣することは断固として反対せざるをえないとし、
その理由は、自衛隊派遣は中国、韓国をはじめアジア諸国が容認しないと思料され、あえて自衛隊を派遣
して近隣諸国の反発を招くことは外交上得策ではなく、国益を損ねる恐れがある――というものだった。
 小沢は申し入れ書を読み終えると、文書を手にしたまま、首脳たちの顔を見据え、口を開いた。
「外務省は戦後一貫して日米同盟あっての日本だ、日米協調が重要だ、国連通信外交だと強調してきた。
私もそう思う。しかし、この文面には日米の一言も、国連という言葉すら見当たらないが、これはどういうことなのか」
と問いかけた。3人は反論するでもなく、同意するでもなく、押し黙ったままだ。

(中略)

小沢は首相公邸と自民党四役会議で話した自衛隊派遣の持論を改めて説明し、加えて日本の
国連加盟の誓約から説き起こした。「日本は国連加盟に当り、三度、国際社会に日本の決意を表明し、
約束をしている」と言った。一度目は1952年6月23日付、岡崎勝男・外相の「国連加盟申請」に
「加盟国としての義務を、その有するすべての手段をもって履行することを約束する」
と表明したことであり、二度目は1956年12月18日の国連総会で加盟が承認されたときの
「政府声明」で、「(国際連合憲章の)条章を忠実に遵守する」とし、三度目は加盟決定後の
国連総会での重光葵・外相演説で「日本はこの厳粛なる誓約を、加盟国の一員となった今日再び確認する」
と宣言したことである。小沢はそれら長文の文書・演説をほぼそらんじていた。そのうえで、
湾岸危機は国連決議に基づく制裁であり、国それぞれの国権の発動としての自衛権による行動とは
異なる国連の平和活動で有る以上、自衛隊を派遣しても憲法違反にはならないことを力説した。
 外務省首脳は小沢の主張に反論さえせず、黙って聞くばかりで、ひたすらアジア諸国の反発を懸念する、
の姿勢を崩さなかった。

(中略)

 各省庁は法律をつくる際、憲法に違反していないか、国民の基本的人権を侵害していあいかなど、
事前に法制局の審査を受け、承認を得たうえでなければ閣議決定も法案提出もできない仕組みになっている。
法制局は、いわば「内閣総理大臣の顧問弁護士」であるから、憲法を含め、
さまざまな問題の法律解釈をし法制局長官は国会で答弁する。

(中略)

 小沢は、湾岸戦争における多国籍軍は国連決議に基づく国連の平和活動であり、直接の武力行使はできなくても
物資輸送など後方支援活動に自衛隊を派遣するべきだと主張した。内閣法制局は国連の活動であっても、
自衛隊は集団的自衛権行使を禁じる憲法に違反するとして反対した。
あくまで自衛権の発動であるという考え方を通した。
 集団的自衛権は、ある国が武力行使を受けた場合、それと密接な国が、自国が攻撃されてなくても
協同して排除できる権利として国連憲章第51条に認められている自衛権であるが、
個々の国の自衛権とは分けて考えられてる。政府は「日本は国際法上、集団的自衛権を有するが、
憲法9条のもとでは必要最小限度の自衛権の行使は許されるが、集団的自衛権の行使はその範囲を超えるので、
憲法上許されない」と説明してきた。

(中略)

 そもそも論では、集団的自衛権行行使が違憲とされたのは1954年、自衛隊発足に伴う防衛二法
(自衛隊法・防衛庁設置法)の国会審議の時だった。その際、内閣法制局が自衛権発動の要件に、
@急迫不正の侵害行為がある、A他にそれを排除する手段がない、B必要最小限度の実力行使に留まる――
の3点を示した。以来、「自衛権の三原則」とされた。国会では参院での自衛隊の海外出動を
禁止する決議がなされ、政府が「集団的自衛権の行使は違憲である」との見解を表明した。
「三要件」と参院決議があって、集団的自衛権は憲法に違反するとして禁止されたことが始まりだった。
集団的自衛権行使は海外派兵と一体的に考えられ、違憲判断の根拠になってきた。
 東西冷戦の中、54年以降は日本が集団的自衛権の憲法解釈で岐路に立たされることはなかったが、
79年末のソ連のアフガニスタン侵攻によって交際社会が新冷戦に入ると、日本の防衛分担は様変わりした。
グアム以西のフィリピン以北の海域の防衛出動とシーレーン防衛が課せられるようになった。
集団的自衛権をめぐる憲法解釈が政治問題になったが、内閣法制局は個別的自衛権の適用を
拡大解釈する形で凌いだのである。
 小沢が「黒船襲来」と喩える90年夏の湾岸危機とその後の湾岸戦争では、小沢の自衛隊派遣論によって、
法制局の憲法解釈は54年以来、初めて大きく軸がぶれだしたのだった。廃案にはなったが、
時の政府は多国籍軍に自衛隊が後方支援できるようにするための国連平和協力法を国会に提出した。
その審議のさなかでも小沢が自衛隊の補給艦や輸送船の派遣を主張したことに対して、
法制局と外務省は、国連活動の後方支援であっても武力行使と一体のものである以上は
憲法9条に抵触するという論法で反対した。
 法制局はその段階ではまだ、「武力行使と一体の後方支援」は違憲であるという理論によって、
自らの憲法解釈が苦境に陥ることになるとは気がついていなかった。そこにいたるまでは、
さらに自衛隊派遣のハードルを越えなければならない。
 湾岸戦争終結後、ペルシャ湾の機雷除去のために自衛隊の掃海艇が派遣された。
法制局はこれを機に、「武力行使と一体化しなければ自衛隊の海外派遣も違憲にならない」という判断を示すようになった。それからカンボジアPKOに自衛隊が派遣された。
その際、自衛隊員が身を守るために小火器の形態を認めるかどうかで国会は大論争になった。
武器を使用すれば、武力行使と一体化することになるから違憲になる。法制局は自衛隊員個々人が
正当防衛の場合にのみ小火器の使用を認めるとし、身を守るためならば、国権の発動としての
自衛権の行使には当らないという理屈を編み出して従来の憲法解釈をすり抜けた。
掃海艇派遣で憲法解釈を一ひねりして、PKOで二ひねりさせたのだ。99年のガイドライン関連法
が成立すると、自衛隊は「周辺事態」には米軍を後方支援できるようになって、三度ひねった。
日本がアメリカ、カナダ、オーストラリア、韓国などと参加してきた環太平洋合同演習(リムパック)では、
もろに集団的自衛権行使問題の軸を揺さぶった。

(中略)

 自民党はそのまま官僚統治の仕組みに安住するのだが、悩み多き内閣法制局は01〜02年、
アメリカのアフガン攻撃とイラク戦争への自衛隊派遣に直面して、憲法解釈に四たびひねりを加えた。
ごまかしも二度、三度と重ねると度胸がついてくるのか、四度目はちょっとのひねりではなくなった。
 湾岸戦争当時、内閣法制局の憲法解釈は、国連の平和活動の後方支援でも武力行使と一体でありから
違憲になるという論理だった。後方支援(兵站線)なき戦争はありえず、「武力行使と後方支援は一体である」
とする認識は正しい。そうした法制局の四角四面の硬直した憲法解釈に対して、外務省北米課出身で
元首相補佐官だった岡本行夫が「ブリキのパンツ」と辛辣に皮肉った。
 しかし、内閣法制局はそれまでの憲法解釈を変えずに、アフガン、イラクでは現に戦闘している区域
であるにもかかわらず、「武力行使と一体化しない後方支援は憲法が禁止する集団的自衛権にはあたらない」
という理屈をひねり出して自衛隊派遣を認めたのだ。つまり、法制局は武力行使と一体化しない
という口実と名分さえあれば、憲法違反にならないとする新しい抜け道を考え出したのだ。
まさに官僚は積み上げてきたものを自ら否定できないだけでなく、
生きた現実を無理でもなんでも当てはめて整合性を保とうとするとはこのことを言う。
(以下省略)
=============================================

どうだい?

小沢一郎の20年以上前の“どっしりした正論”と、安倍シンゾーが振りかざす安っぽい論理の差が理解できるかい?
まあ、ヘリウムより軽ぁるいアタマでは無理かもしらんがな。
(笑)


17. 2014年2月14日 16:35:14 : QBrYpzDGwo
  04さんに同意。
  確かに、国民主権主義を憲法が保障しており、では国民主権主義とは何かといえば、本来は直接民主政治であるべきが、やむなく代表者を出して議会にて徴税した税金の使途を議論させ、それに基づいて行政機関という公僕に実務を担わせる、これを国民代表議会制民主主義と称するのだから、我々主権者はいわば国家の経営者であり、官僚を始めとする行政官は公僕と称されるとおり、我々主権者である国の経営者が雇用した「事務担当の従業員」であることになる。
  さて、経営者の代表としてCEOが存在するように、主権者国民の代表として総理大臣、一回限りの委任において各省大臣が最高経営責任者であることは国家公務員法に規定されている。
  ところが、各省大臣が各省庁の半ばお飾りとなっており、行政実務に関与することを歓迎されず、必要なときに官僚機構から「ご説明」を受けて、閣議の際、また本会議の際、予算会議の際の、行政による立案の採決要員になり下がっている。
  従って、真に国民議会が機能し、国会議員が主権者を代表して政策や血税の使途を決定しているかといえば、否である。
  我々は行政による政治と代表である議員による政治を混同しているが、本来は行政による政治など有り得ず、行政は議員立法にて可決された法案の原理原則に沿って実務を担うのが任務の限界である。
  ところが、基本法を採決させた後は行政指導や通達を乱発し、あたかも国民はそれが法律であるかのように従って来た。
  そして驚くべきことに、行政官の作為、不作為により国民に被害が発生した場合に行政訴訟というものもあるが、その被告には大臣がなるのである。大臣が被告ということは、とりもなおさず大臣を代表とする主権者国民が行政官の不始末の全責任を負わされているということになる。
  司法の段階になる際にだけ国家公務員法の、主権者代表としての総理大臣、一回限りの委任で各省大臣、という規定とリンクするのであるから呆れる。
   権限は官僚を始めとする行政が揮い、その後始末は総理大臣か各省大臣、即ち主権者が引き受けるということでは全く筋が通らない。
   従って、おそらく首相の発言は間違ってはいない。権限と責任は一本化しなければならないのは確かである。つまり、あくまでも行政実務に国民議会が権限を持ち、責任も持つということであるから、行政機関は従僕に徹するべきであるものを、行政指導や通達を疑似法律としてで独り歩きさせて来たのは間違いである。
   権限と責任を一本化することにより、初めて政策についての国民的議論が可能になり、主権者による政権党や議員の更迭も可能となる。あくまでも公明正大な選挙であることが前提だが。
   ただ、04さんのコメントにもあるが、安倍氏は国民が選挙で支持したのでない総理大臣であり、政権党の党首であるということだけでは全権を担うことは出来ない。あくまでも議会が中心となる。従って、議院内閣制ということもあり、安倍氏単独の意向で何がどうなるということではないのは確かであるから、この発言は誤解を受けるし、もし安倍氏が自分があたかも大統領でもあるかのような認識であれば当然ながら大間違いであるということになる。

18. 日高見連邦共和国 2014年2月14日 17:22:13 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>08>>09>>12 『新自由主義クラブ』=『新共産主義クラブ』=『米犬』=『ぽわろ』

読んだか?

よんだらちゃんと、コメント入れろよ!!

それと、約束通り、安倍シンゾーへの政権運営批判も、しっかり実行するようにネ!!
(笑)


19. 日高見連邦共和国 2014年2月19日 17:01:32 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>08>>09>>12

新しい方のスレッドでさんざん“煽った”から、戻って来るかな?
来れるカナ???
(笑)


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