北朝鮮が弾道ミサイルを発射した場合に備え、政府が自衛隊に迎撃態勢をとらせる破壊措置命令を、３日から発令していることが分かった。複数の政府関係者が５日、明らかにした。国民に不安を与えたり北朝鮮を刺激したりしないよう、政府は発令を公表していない。

　破壊措置命令は自衛隊法に基づき、小野寺防衛相が発令した。迎撃ミサイル「ＳＭ３」を搭載したイージス艦を２５日まで日本海に展開し、弾道ミサイルが日本に落下する恐れがあれば、自衛隊はミサイル防衛（ＭＤ）システムで破壊する態勢を取るとみられる。地上配備型の地対空誘導弾「ＰＡＣ３※」部隊は、配備が国民の目に触れやすいため、展開していない。

　破壊措置命令の発令は５回目。過去３回は北朝鮮によるミサイルの発射予告を受けて発令され、公表された。昨年４月は予告なしで発令され、公表もされなかった。

　現在は弾道ミサイル発射の差し迫った危険性が高まっているわけではないが、挑発的な言動が続いており、オバマ米大統領の来日まで、万が一に備えて事前に破壊する権限を与えておく必要があると判断したとみられる。

　※ＰＡＣ＝Ｐａｔｒｉｏｔ　Ａｄｖａｎｃｅｄ　Ｃａｐａｂｉｌｉｔｙ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140405-00050077-yom-pol

てか、MDは本当に頑張ってもらいたいわ。何せ憲法によって矛を封じられた日本がなし得る、最大限の「戦略兵器に対する抵抗」だからね。
もちろんMDなんかより核兵器を保有して敵の攻撃を抑止した方が全然安いだろうけど、日本にそれは許されない。かと言ってアメリカの核の傘に全幅の信頼を寄せて頼りきるのも非常に不味い。イザという時に、自分の力でできる限りの抵抗を行える、まさに専守防衛の鑑のような兵器だ。
その高価さから批判されたりもするけど、これは金をかけてまでやる価値のあるものだよ。それに現在進行形で能力も向上している。

それを、対米従属だ、無駄だと批判する人は本当にアホなんだろうね。そもそもMDがなければ戦略兵器に関して言うと日本は丸っきりアメリカに付き従うしかなくなる。
それに「撃墜できない！」という奴にもアホが多いんだよな。
標的の発射時刻を秘匿したり、同時に複数発を迎撃させたり、低空目標と同時迎撃させたりする訓練も行って現に成功しているし、先程も言った通り未だに射高や弾頭の性能を向上した改良型の開発は続いている。
また自衛隊はイージス艦がMDに駆り出されることも考慮してその穴埋めとなりうる防空能力の高い護衛艦の導入も進めている。

まぁ、MDの開発が進めば中国なんかはよっぽど困るだろうけど。