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[富の偏在問題]「裕福なわずか67人の富=世界人口のほぼ半数35億人の富」という現実
http://www.asyura2.com/14/senkyo164/msg/174.html
投稿者 あっしら 日時 2014 年 4 月 12 日 16:16:23: Mo7ApAlflbQ6s
 


 昨日(11日)早朝、NHKBS1で放送されたフランス「F2ニュース」が、NGO組織オックスファムの調査結果として報じた内容である。

 ニュースで報じられた内容は実に簡単で、

「世界の財の不平等についてNGOのオックスファムがまとめた調査によると、世界で最も裕福な67人の財と残りの世界人口の半数に当たる35億人が持つ財とがほぼ等しいという驚くべき結果になった」

 というものである。

 調査に関する詳細の説明はなかったが(オックスファム・ジャパンは未掲載)、「裕福なわずか67人の富=世界人口のほぼ半数35億人の富」という数字だけを知らされると、確かにショッキングではある。

 が、その一方で、現実はまあそんなものだろうと思いもある。
 1兆円を超えるような超資産家のなかのさらに上位67人(たぶん100兆円超の資産家)と、持っているおカネはその日をなんとか暮らす分だけで家も土地も持たない超貧乏人を下位から35億人ほど集めて、保有する財の大きさを比較したものだからである。
 さらに言えば、同じ広さで同じ使用価値の土地であっても、その評価額は、東京など先進国の都市部と発展途上国の地方では雲泥の差がある。同じ面積の田畑の評価額を考えても、先進国と途上国では月とスッポンの差がある。
 このような差が生ずる要因は、外国為替レートの差であり、突き詰めれば最低生活費の差であり、経済論理的には、資本蓄積の差でありそこから生ずる所得格差である。

 財の所有構造に関する調査だから、日々の労働で得る稼ぎ(所得)ではなく、所有する現金預金(年金受給権や保険金受領権利)・土地・証券類・建物・機械道具類・家畜類・輸送用機器・家財道具などの偏在を意味する。

(資産を手に入れるための負債は控除されなければならない。財のなかには転売価値がある衣類も含まれるかもしれない)


 「裕福なわずか67人の富=世界人口のほぼ半数35億人の富」という現実を評価するためには、まずその内実を考えなければならない。
 内実を考える手掛かりとして、「日本のちょっとしたサラリーマン1人の富=世界人口のほぼ1千万人の富」という話はどうだろう。

 実際に調査をしたわけではないが、預貯金も不動産もないというひとは世界に1千万人をはるかに超える数で存在するはずだから、それほどぶっ飛んだ話ではないどころか、逆に抑えた比較とも言える。

 住宅ローンを完済した不動産や老後に備えた預貯金や年金受給権などを保有する日本のサラリーマン1人の資産額は、貧乏人の下位1千万人の資産を集めた額よりも大きいか等しいと評価できることは間違いない。

 「裕福なわずか67人の富=世界人口のほぼ半数35億人の富」という話と、「日本のちょっとしたサラリーマン1人の富=世界人口のほぼ1千万人の富」という話のどちらが衝撃的なものかは人それぞれの評価だと思う。

 日本では、97年の消費税増税を契機としたデフレ・スパイラルのなかで、ハケンなどの非正規労働者や生活保護受給者が増加し、相対的貧困率(現在約16%)や「経済格差」が大きな問題になっている。

 阿修羅でも散見されるが、このような状況を受けて、「格差是正」を唱える政治勢力も少なくない。自民党でさえ、「格差是正」の必要性を語るくらいである。

 私は、平等主義者でもなければ経済成長主義者でもない。
 その一方で、現実の国家社会構造及び国際関係を考慮すれば、ほとんどの国民がこれからも現レベルの生活を営み続けられる条件を維持するためだけであっても、それなりの経済成長が必要だと考えている。
 経済成長にこだわらず生活の質にこだわるという発想が広がると、穏やかな生活を維持できるひとが徐々に減っていくことになるだろう。

 だからこそ、支配層のためにもなってしまう経済関連の投稿を続けるという恥ずかしい姿をさらしている。

 「格差是正」については、その必要がないと考えている。「格差是正」という観点そのものが平等主義の発露であり、政治家的もしくは学者的な捉え方だとも思っている。

 問題は、まっとうな国民のなかの最低位の人の所得水準(生活レベル)が低すぎることであり、多数派の所得水準(生活レベル)が上昇しないどころか切り下げられていることだと考えている。

 「格差是正」は、このような問題を、上位から下位に所得を再分配することで解決していこうという政策や考えだと思える。

 所得中下位の者が、徐々にであっても所得を増やしていくのなら、所得上位の者がより所得を増やしていいてもかまわないと考えている。

 奇妙な説明になるが、上位から下位に所得を再分配することは、所得上位の者がより所得を増やすことになるとまでは言わないが、所得上位の者が所得を維持する方策であることは指摘しておきたい。

 「トリクルダウン理論」は、税制政策や社会政策として無用どころか害悪だが、経済論理としてなら合理的である。
 経済的自由主義者と社会的リベラリストは、経済論理の理解で共有する基盤がないまま非難の応酬を行っているわけである。

 経済成長を必要と考える人には、「格差是正」は経済の停滞を招く政策であり、“格差”すなわち「電位差」が経済成長の動因であると言いたい。

 だからといって、このような経済論理が人々を支配するような“近代”が続くことを望ましいとは思っていない。

 資本主義終末論が非マルクス主義者のあいだからさえぼつぼつと出てきているが、だからと言って、資本主義世界(近代)が自滅することはない。

 人々の主体的な営みを通じて新たな論理に支えられた社会を構築しない限り、金融家が支配の頂点に立つ“近代”(資本主義世界)は自己変身を遂げながら存続することになる。

 産業資本主義的近代は、日本を除く先進諸国において70年代には終焉を迎え、日本でも90年代に入り行き詰まりを迎えた。以後の“近代”は、金融資本主義の論理で動かされている。

 グローバリズムという地球的大競争だから、給与(所得)水準が切り下がるのもやむを得ないという考えがはびこっている限り、所得(フロー)も財(ストック)も金融家(投資家)にますます吸い上げられるようになり、日本国民多数派の生活がさらに困窮することになるだろう。

 

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コメント
 
01. 2014年4月12日 17:59:48 : 2f4eqyymkM

 孫正義が ?千億円かの 金持ちだとして 彼は毎日 会社のために働いている

 アメリカに 豪華な(100億以上)の別荘を購入して アメリカの通信会社を

 買収して ソフトバンクの本社を アメリカに移すつもりかもしれないが

 それは 日本の会社では 安倍の外交が災いして 中国に進出出来ないからだ

 ===

 ま〜〜 それは さておいて お金持ちも楽ではないな〜〜 って思う

 ===

 各言う 愛も 小金持ちではあるが それなりに忙しい

 定年した愛の同期は 年金暮らしだが 1000万のキャンピングカーで

 夫婦で 日本中を旅しながら のんきに過ごしているようだ

 ===

 ま〜〜 それぞれの人生ということで いろんなバリエーションがあっても

 いいのでは なかろうか??
 

[32削除理由]:アラシ

02. 初心に帰る 2014年4月12日 18:06:26 : inYWYT8X1fasw : wgkF71md2A

資本主義社会において格差だけが問題なら、そのような考えでもいいでしょうが、西側各国政府の諜報機関が相互に国民の日常まで監視、株式市場においてさえ、不平等取引が行われているような健全でない競争社会の継続や、歴史的に見ても戦争等を利用した富の不法な蓄積の結果を是認されるのでしょうか。 オイルダラーなども、ありえない不平等詐欺行為でしょう。(かなり以前、あなたはそういった点を認めていたのではないでしょうか。)

また、企業倫理が支配的で、人に利己であることを強要し、企業や企業群が己の存続や繁栄のために多くの真実が隠蔽されているのも、最近では明らかな状況、しかも金融経済の一人歩きが実物との大幅な乖離をもたらしている中、

>資本主義世界(近代)が自滅することはない。

ないとしても、そこには、数多くの人々の犠牲の上に継続されるだけでしかないでしょう。

圧倒的大多数のある程度の利益享受が、人類進化であると思考するのが論理的である以上、あなたは、それをのぞまないのでしょうか。

産業金融資本主義社会はいずれ自滅するでしょうし、それが続く限り、戦争や飢餓、格差等も止むことはないでしょう。

平等主義が怠惰を招くなら、それを防ぐ方策を思考すればいい。現代奴隷制資本主義よりは、遥かにましでしょう。


03. 2014年4月12日 19:01:17 : Hbe4VyWfOk
あっしらさん、

>その一方で、現実の国家社会構造及び国際関係を考慮すれば、ほとんどの国民がこれからも現レベルの生活を営み続けられる
条件を維持するためだけであっても、それなりの経済成長が必要だと考えている。

これをもう少し具体的に説明いただけるとありがたいです。
人々の豊かな生活の基盤となる生産力だけは維持してゆかなければならないから、ということでしょうか?

>人々の主体的な営みを通じて新たな論理に支えられた社会を構築しない限り、金融家が支配の頂点に立つ“近代”(資本主義世界)は自己変身を遂げながら存続することになる。

「新たな論理に支えられた社会」とは、電位差のない定常状態においても、経済成長を必要としなくても、
人々が豊かな生活を送れるような社会というイメージでしょうか?

この辺、もっと具体的にあっしらさんのお考えを伺いたいです。


04. 2014年4月12日 19:48:46 : F1rdEGEFlo
そもそも地球は誰のモノかを考えれば結論は出るはずだよーーー。誰のモノではない事に気づかないとなー。

05. 2014年4月12日 21:44:47 : Kzxj69xmKE

 マネーゲームをやって経済を狂わせるから、使い切れないほどの大金は税金で取上げろ。


06. 2014年4月12日 23:08:26 : pHyX7ac0Bw
俺は格差が憎い。既得権益が憎い。大企業の社長や政治家が憎い。

しかし、だからと言って1日220円ポッキリで暮らせと言われて受け入れるか?
マトモな医療も教育も受けず、全て自給自足の生活をしろと言われて受け入れるか?

俺は嫌だね。例え発展途上国の貧しい人々に恨まれようとも、俺は断じて嫌だね。


07. 2014年4月12日 23:44:37 : 6OzR626LxQ
独り占めした奴を懲らしめてやろうと考える人はあんまし居ないんだね。

08. 2014年4月13日 00:08:31 : 2f4eqyymkM

 >新たな論理に支えられた社会」とは、電位差のない定常状態において

 電位差のない社会とは ベーシックインカムでしょうね〜〜〜

 電位差のありすぎる社会 公共工事優先ですかね〜〜〜

 ===

 政府がお金を使うときに

 上から撒くと 電位差が生まれて 上から下まで届きそうだが

 実際には 上に厚く残るわけだが

 下に捲くと 上には届きにくい

 ===

 愛としては 上からも 下からも 水(金)を撒く方が能率が良いと思うが

 現状 安倍の政策は 上からしか 水を撒いていない
 
 ===

 安倍を支持するウヨは 経済に対しては どう考えているんだろうね〜〜

 

[32削除理由]:アラシ

09. 2014年4月13日 00:16:41 : s8QUlrGz5M
マルクスを素直に読めば、資本主義経済社会の発展が次の経済社会段階へと移行するのだと言っているのであり、そこには生産手段に主眼を置き、再配分主義が問題解決の万能薬であるかのようなことは書かれてない。この視点は資本主義把握の核心をついている。(途中で死んでしまったので、現代のように流通手段が膨張した段階までの考察面は弱いが。)

※極左の場合は、格差拡大が革命の原動力になるという倒錯した資本主義終末論を唱えているが、この発想が先鋭化すると毛沢東主義のような「政権は銃口から生まれる」となる。いわばマルクス読みのマルクス知らずである。

>経済成長を必要と考える人には、「格差是正」は経済の停滞を招く政策であり、“格差”すなわち「電位差」が経済成長の動因であると言いたい。

残念ながら、この文言はあっしら氏のような資本主義的立場からは言い得ている。資本蓄積が進んで総資本における不変資本の比率が大きくなる(=可変資本(=人件費)比率は小さくなる)と利潤率は低下する。つまり格差を当て込めない市場は資本主義の立場からすれば魅力がない。※格差を利用し利潤をもとめて何処までも冒険するのが資本の性(さが)なので、可変資本比を大きく取れる市場に触手をのばす(活性化)。

例えば、中国(生産)→米国(消費)という旧来の「高低差」が崩れつつあったとしても、依然、途上国は存在し、また、それぞれの国単位においても「格差」が存在するが故に、それが資本が利潤を産み出す拠り所となるわけである。

さて、あっしら投稿文の論考は、競争があって市場が機能している近代経済が前提となっている。
では、このまま、さらに資本の寡占・独占化が進んだら社会はどうなってしまうのか…
現状の追認を続けていった先には、ともすれば、グローバル資本よって自由や権利が奪われ家畜化される未来が待っているだけかもしれない。


10. 2014年4月13日 14:08:49 : uAoyI8j6TA
>金融家が支配の頂点に立つ“近代”(資本主義世界)は自己変身を遂げながら存続することになる。

私には支配層が金融家であるのは、彼らが支配の道具、手段として「金」、「金融」を選んだからに過ぎないと思える。
人間の意識が「物」にフォーカスされていることを利用し、「物」を得るための「金」、金を得るための「金融」を手段として選んだ。
「物」を掻き集めるより金を、武力より金融を支配するのが最も効率的だから。
フィレンツェ→ロンドン→ニューヨークと拠点を移動し、資本主義を徐々に広げ成長させながら、最後に金融資本主義としてその役目を終わらせる計画だと思う。
次に彼らが選ぶ道具、手段が何になるかにより、経済成長も資本主義も意味をなさなくなるはずだ。
今はその時代の転換点にあるような気がするが、変化は数十年単位でなされるため人々の目には映り難い。
経済合理性だけで判断することはできない時代に差し掛かっているように思う。


11. 2014年4月13日 20:52:42 : 2f4eqyymkM

 マルクスの資本論は20世紀の骨格をなす 経済理論だが

 21世紀のロボット時代では 時代遅れかもしれない

 ===

 富は 労働者からの搾取から生まれることになっているが

 現状では ロボットが 富の源泉であり ロボットに搾取という言葉はそぐわない

 ===

 元来は ロボットが働いた富は 国民全てに 分け与えられるべき物だが

 現状は 限られた資本家に 富が集中しているわけだ

 つまり ロボットの作った富は ベーシックインカムで 全員に配られるべき

 ===

 別の角度から言えば ロボットが働くのだから 人間は 遊ぶのが正しい
 
 現在は 限られた人たちが 遊んで暮らしている
 

[32削除理由]:アラシ

12. 2014年4月14日 12:17:25 : ZATIHOZf8s
現状ではロボットは不変資本(固定資本)になってますね。(社会全体の所有物ではないですから。)
ロボット化、すなわち生産の高度化が進めば進むほど、総資本における不変資本の比率は累進的に高まり、労賃を払う部分である可変資本の比率は減っていきます。資本蓄積の増加と労働需要の増加が平行し得ないところがポイントです。資本の蓄積と共に労働需要の増加も見込めるのですが、それは資本の増大に対比すればどんどん逓減していきます。


13. 2014年4月14日 19:58:03 : K2NTHURYls
「電位差」が経済成長の動因である、とは格差があった方が、皆が落ちこぼれないように懸命に働くから、その結果、経済成長できるという意味でしょうか?

14. 2014年4月14日 22:27:06 : ZATIHOZf8s
電位差は一般化されてないあっしら氏特有の造語でして、ただ、それがあることによって資本の回転、対流が起こり安く、資本主義的成長を促すのは確かだと思います。一方で、資本蓄積の増加率に対して労働需要の増加率はたえず逓減しますので、イノベーションがなければ、皆が落ちこぼれないように懸命に働いたとしても落ちこぼれていきます。生産力や資本蓄積の増大を成長とするなら、どんどん成長していきます。

15. 2014年4月15日 01:23:14 : K2NTHURYls
14の方、ありがとうございます。電位差とはそういう意味でしたか。
ただ、資本の対流、回転が起こりやすいというイメージが、いまいちつかめなくて。それは低所得者の方が消費性向が高い傾向があるから、消費が活発になるとか、あるいは低所得者から見て高所得者の生活が隣に示され憧れる事で、消費意欲が活発になるとか、そういう意味かなと考えましたが、どちらも違うかもしれません。
資本蓄積による生産力の増大を経済成長としても、分配がなければ、結局格差の下の方は消費できないですよね。ならば、そのうち経済も成長しなくなるのではないかと、混乱中です。知識があやふやですみません。


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