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「尖閣問題がエスカレートするのは深刻な過ち」日本メディアに歪められたオバマ大統領発言(岩上安身)
http://www.asyura2.com/14/senkyo164/msg/726.html
投稿者 猫侍 日時 2014 年 4 月 28 日 15:59:06: De1pMGrYJHTyk
 

■安倍首相と米・オバマ大統領共同会見(全録)


今月23日から25日にかけて来日したオバマ米大統領は、尖閣諸島が、日米安全保障条約第5条の適用の対象となることを明言した。第5条は、日本の施政下にある領域が武力攻撃された場合に日米両国が共同で対処する行動を取るというもので、米国の対日防衛義務を規定した条文である。


尖閣諸島を第5条に適用するという今回の明言には、中国に対する牽制の意味が込められているということで、この明言は日本のメディアでニュースとして報道された。だが、その一方で、このときに行われたオバマ大統領の発言のひとつをメディアが意図的に誤訳しているという指摘がなされている。尖閣問題がエスカレートするのは「深刻な過ち(profound mistake)である」というオバマ大統領の発言を、複数の日本のメディアが「正しくない」と訳しているのだ。


※ピース・フィロソフィー・センター2014/4/25「尖閣問題をエスカレートするのは profound mistake「深刻な過ち」とオバマが安倍に釘をさした言葉を,日本のメディアの多くは重視せず、「正しくない」と誤訳したりしてごまかしている。」


この発言を詳しく見てみよう。
●ホワイトハウスのプレス・ブリーフィングからの翻訳


CNNの記者が「もし中国が尖閣諸島に何らかのかたちで軍事侵攻してきたとしたら、尖閣諸島を守るためにアメリカが軍事力を使うことを検討するとおっしゃっているのでしょうか?新たなレッドラインを引かなければならないのですが、シリアやロシアのケースのようにアメリカの信頼や大統領自身の信頼をかけて、どうやってレッドラインを引くのでしょうか?」と問い質した。


オバマ大統領は「この質問には仮定があって、私が同意できない仮定もあるので、質問を解きほどいてみましょう」と言い、次のように述べた。


「まず、アメリカと日本の条約は、私が生まれる前からあるものですので、これは当然私が引くべき”レッドライン”ではありません。それは、同盟の条件について歴代の政権がとってきた標準的な解釈です。日本の施政下にある領域がこの条約の対象となるという解釈です。この立場に変更はありません。”レッドライン”は引かれませんでした。私たちは単に条約を適用しているだけです。


同時に、私は直接安倍首相にこう言いました。この問題に関して、日本と中国とが対話し信頼関係を作り出す方法を取らずに、エスカレートさせ続けるのは深刻な誤ちでしょう。そして、私たちは、それを外交的手段で進めるためにできることは何でもします」


このオバマ大統領の言い方をみると、アメリカが必ずしも武力行使に意欲を見せているわけではないことが分かる。むしろ、日中の対話による努力を求めていて、エスカレートは「深刻な誤ち」であると言っているのだ。


この「深刻な誤ち」という言葉を、日本の各メディアがどう訳したのかを確認しよう。


●毎日新聞「(対立が)エスカレートし続けるのは正しくない。信頼醸成措置を講じるべきだ」


●東京新聞「事態がエスカレートし続けるのは正しくない。日中は信頼醸成措置をとるべきだ」


●日本経済新聞「事態がエスカレートし続けるのは正しくない。日中は信頼醸成措置をとるべきだ」


●産経新聞「この問題に関して事態がエスカレートし続けるのは正しくないということだ。日本と中国は信頼醸成措置をとるべきでしょう」


●共同通信「日中が対話や信頼醸成をせず事態がエスカレートするのは、大きな過ちだと安倍首相に伝えた。私たちも外交的にあらゆる協力をする」


共同通信以外は、「正しくない」という訳で統一されている。「profound mistake」に「正しくない」という訳語をあてるのは全く一般的ではない。示し合わせてこの言葉を使ったとしか考えられないだろう。


「深刻な過ち」という言葉は、日本に向けられた激しい非難だ。日米安全保障条約第5条を適用すると明言したことで中国を牽制したと思われているが、この発言は日本を牽制している。


オバマ大統領からのメッセージを正しく受け止めなかったのが、日本のメディアだけではなく、この言葉を直接言われた安倍総理もそうだったとすれば、それこそ深刻な事態になるだろう。(文・ゆさこうこ、文責:岩上安身)


http://iwj.co.jp/wj/open/archives/137009
 

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コメント
 
01. 2014年4月28日 22:23:14 : X3XWSYCwnE
オバマの発言はむしろ中国の主張にそったもの。過去の見解と矛盾はない。

明快だ。


02. 2014年4月28日 22:38:01 : FfzzRIbxkp
翻訳ミスで思いだしたけど、

森ゆうこ元議員が、TPPの正確な日本語訳を政府に要求してましたよね。
生活の党に、正確に日本語訳したものは提出したのでしょうか?


03. 2014年4月29日 04:46:26 : YxpFguEt7k
英、日本の尖閣領有権に疑問 「固有の領土」支持せず
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014042701001507.html

各国がこの見解で一致するだろう。


04. 2014年4月29日 19:59:24 : X09zaySq8c
焦点:オバマ大統領がアジア歴訪終了、同盟国にくすぶる「不信」
2014年 04月 29日 17:07 JST
http://jp.reuters.com/news/pictures/articleslideshow?articleId=JPKBN0DF0K320140429&channelName=topNews#a=1
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[マニラ 29日 ロイター] - オバマ米大統領は29日、アジア4カ国の歴訪を終えて帰国の途に就いた。側近らは何カ月も前から細心の注意を払ってスケジュールを練り上げてきたが、今回の約1週間にわたるアジア歴訪では、すべてがホワイトハウスの思惑通りには運ばなかったようだ。

オバマ大統領の狙いは、外交政策の軸足をアジア太平洋地域にシフトさせるという米政権の意思が本物であることを示すことだった。しかし、これまでのところ、各国からの反応はまだら模様だ。

米国のシンクタンク、ウィルソン・センターのアジア専門家マイケル・クーゲルマン氏は「重要なのは次に何が起きるかだ」と指摘。「もし米国が(アジアへの関与に)消極的になり始めれば、再び懐疑的なささやきが始まる可能性がある」と述べた。

今回のアジア歴訪を特徴づけるのは、悲観と楽観が交錯していることだが、それが最も顕著に表れたのは、最初に訪問した日本だった。

特に、環太平洋連携協定(TPP)交渉で合意に至ることができず、TPPの勢い自体にも疑問が投げかけられる格好となった。安倍首相とオバマ大統領の非公式の夕食会や長時間に及ぶ閣僚協議でも両国の溝は埋まらず、日米共同声明は発表が延期されるという異例の事態となった。結局、TPP交渉をめぐっては「2国間の重要な課題について前進する道筋を特定した」との表現にとどまった。

一方、日本側にとってさらに重要だったのは、中国が領有権を主張する尖閣諸島(中国名:釣魚島)に関し、オバマ大統領が日米安全保障条約の適用対象だと明言し、中国には「いかなる一方的な行動にも反対する」と警告したことだろう。

元外交官の宮家邦彦氏は、尖閣をめぐるオバマ大統領の発言は、日本政府にとって「十二分な成果」だったと述べた。

<難しいバランス>

そうしたオバマ大統領のコメントは、当然ながら中国政府の反感を買い、米中関係を傷つけるリスクがある。

外交専門家の間では、オバマ大統領は今回、アジアの同盟国を安保面で安心させる一方、中国を封じ込める意図はないことを強調し、うまくバランスを取ったとの分析が大勢だ。

中国は、日米に対しては「冷戦的な精神構造」を捨てるべきだと非難したが、残りのアジア歴訪については目立った発言をしていない。ただ一部では、中国政府の反応は数週間もしくは数カ月経ってからでないと分らないと懸念する声もある。

人民大学(北京)のアメリカ研究センターで責任者を務める時殷弘氏は、オバマ政権は恐らく、中国抑止のメッセージがうまく伝わったと感じているはずだと指摘。そのうえで、「今回の歴訪が米中関係に深刻なダメージを与えたかどうか、米国の戦略的および経済的利益にダメージを与えたかどうか」については、現時点では定かではないと語った。

<乏しい具体的成果>

今回は2期目のオバマ政権で初のアジア訪問となったが、シリア内戦への対応など、同政権の幅広い外交政策が批判にさらされているタイミングにも重なった。

アジア地域の米国の同盟国からは、オバマ政権のアジア重視政策が、欧州や中東での危機対応によって骨抜きになると懸念する声も聞かれる。

緊張が続くウクライナ情勢に関しては、今回訪問した4カ国のいずれで行った記者会見でも多くの時間が割かれた。オバマ大統領も会見を通じ、ロシアに対する追加制裁をめぐり欧州首脳らに力強いメッセージを送った。

ただ28日のマニラでの会見では、オバマ大統領はアジア重視路線をアピール。「アジア太平洋でのわれわれの連携はかつてないほど強まっている。それは断言できる」と述べた。

韓国ではオバマ大統領は、4月16日に起きた旅客船沈没事故の犠牲者に追悼の意を示し、北朝鮮問題では韓国との一致団結した対応を強調した。しかし、北朝鮮の核問題では、これといって新たなアイデアは出されなかった。

韓国の朝鮮日報は論説に「米国は言葉だけではアジアで指導力を発揮することはできない」と掲載し、韓国日報も「韓国と米国の首脳会談は象徴にしか過ぎない」と批判した。

今回のアジア歴訪で数少ない具体的成果となったのは、フィリピンとの今後10年に及ぶ新軍事協定への署名だろう。これにより、米軍はフィリピン軍の基地を使用できるようになる。

オバマ大統領は今回、昨年10月に米政府機関の閉鎖によって訪問中止を余儀なくされたマレーシアも訪れた。

米高官の1人はアジア歴訪の意義について、「ここは実際に訪問して高い関心を示すことが大切な場所だ」と語った。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0DF0K320140429?feedType=RSS&feedName=topNews&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPTopNews+%28News+%2F+JP+%2F+Top+News%29&sp=true


05. おじゃま一郎 2014年4月29日 20:02:08 : Oo1MUxFRAsqXk : JHa8k6eJAc
オバマは、共同声明の最後に、日本の学生はアメリカに来て英語と
アメリカ社会を学ぶようプログラムを作るといった。これは
日本人があまりにも英語ができなく、恣意的な日本語誤訳にだまされ、
将来の英語公用語化にあたっての不安を示したものであった。


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