「集団的自衛権」行使容認で加速 安倍政権「脱日米安保」
http://gendai.net/articles/view/news/149948
2014年5月5日　日刊ゲンダイ

前泊博盛氏／（Ｃ）日刊ゲンダイ

「安倍政権が集団的自衛権の行使容認を急ぐのは、尖閣問題などで緊迫化する中国を意識しているからでしょう。しかし、こうした動きは逆に反感を買うだけ。そもそも安全保障を軍事に依存するのは危険であり、本来は外交交渉を積み重ね、信頼関係を築くべきです。安倍首相は、靖国参拝などで自ら招いた近隣諸国の不信感を『日米同盟』や『集団的自衛権』という力で抑えようとしている。北朝鮮と何ら変わらないやり方です」

　特定秘密保護法、武器輸出三原則の見直し、国家安全保障会議（日本版ＮＳＣ）の設立……。着々と「戦争できる国づくり」の準備を進める安倍政権。その“仕上げ”が、５月中にも取りまとめられる予定の「集団的自衛権」の行使容認である。しかも安倍は解釈改憲という“禁じ手”を使って強引に突っ走るつもりだから正気の沙汰じゃない。

「解釈改憲は到底許されません。日米地位協定でも、外務省が実際の運用について『裏マニュアル』を作っていました。行政が解釈で協定を運用していたわけで、その結果、米兵は日本で罪を犯しても厳しく問われなくなった。集団的自衛権で解釈改憲を認めたら、時の政府はどこまで暴走するのか分かりません。すでに国会で『事前承認が必要』が、『事後承認も検討』に変わりつつあることを見ても明らかです」

　このまま集団的自衛権の行使容認に突き進むと一体どうなるのか。

「集団的自衛権の行使を容認するのは米国のためといわれてきました。しかし、今の政府内で制服組（軍人）の発言力が増している状況や、武力行使の制約のない自衛軍を創設すべきとの声が出ている現状を見ていると、安倍政権は『自主防衛』を言い出しかねないのではないか、と危惧します。日米安保から離れ、武力で他国を威圧する国になる。戦争できる国から、する国になるのです。そんな事態は絶対に防がないといけません」

▽前泊博盛（まえどまり・ひろもり）／１９６０年、沖縄生まれ。「琉球新報」記者・論説委員長、九州大助教授を経て、沖縄国際大教授。０４年、「地位協定取材班」として日本ジャーナリスト会議（ＪＣＪ）大賞、石橋湛山記念・早稲田ジャーナリズム大賞を受賞。

コメント
01. 2014年5月06日 08:52:34 : Q3JEI42fT2 武力行使の制約のない自衛軍を創設すべきとの声が出ている現状を見ていると、安倍政権は『自主防衛』を言い出しかねないのではないか、と危惧します。日米安保から離れ、武力で他国を威圧する国になる ----------- 結構なことではないか、武力で他国を威圧できなければ、中国の暴走を 止められないぞ。 前泊博盛のような反日親中は追放するべきだ。
02. 2014年5月06日 09:42:20 : ZpxShrXgV2 武力による現状の変更は許されない、認められない。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イラク国民一同
03. 2014年5月06日 10:04:22 : dzSvvl4VUI ０１＞戦争を知らず軍隊に入る根性もない性根の腐ったバカのおまえが戦争を語る 資格などない。大東亜戦争の戦死者の大半は餓死者だ。つまり戦闘以前のおそまつな 軍隊だった。東條以下日本人の手で吊るして敗戦の責任を取らせるべきだった。 おまえのようなクソは斥候の意味すらわからんだろう。わしが徹底的にしごいて 軍隊のイロハを教えてやる。覚悟しろ。クソニート。 [１２削除理由]：言葉使い
04. 2014年5月06日 15:09:54 : etPhX8oeNA ＜すでに国会で『事前承認が必要』が、『事後承認も検討』に変わりつつあることを見ても明らかです」＞ 確かに集団的自衛権の行使に、アベシンゾーは「国会は事後承認でＯＫ！」と云い始めている。 アメリカオバマががシリアに軍事介入をしようとした時、キャメロンの同調はイギリス議会の不承認で、挫折した。 日本はこのイギリスよりも規制を緩くしようとしているということ。 イギリスの代わりに、アメリカの傭兵・先兵として、地球上どこへでも国会を無視して迅速に軍事介入するつもりなのだろう。 アベシンゾー一派は日本をどこへ連れて行こうとしているのか…！ このまま放置してしまうと、とんでもないことになりそうだ。 なんとか引きずり降ろさないと…！！
05. 2014年5月07日 01:55:49 : QBrYpzDGwo 　それならそれで、先の戦争をしっかり反省しないと。何処から見ても先の戦争は大本営の戦略の失敗であった。宣戦布告して戦争ゲームに参加した以上、緻密な戦略を以って撤収、撤退、ギブアップなども含めて兵士を無駄死にさせない指揮能力が必要であることは、スポーツの試合と同様である。ところが大本営や駐屯地では部下によって食糧調達がされ、たらふく喰うことが出来た反面、それを横目で見ながら原住民の畑のジャガイモを盗み食いしていた下級兵がいたという。 　　最前線では最終的に抗日分子として彼ら原住民を掃討せざるを得なかったが、本来植民地化というのは支配権は行使しても、現地の住民は元の生活に置くことが必要であったが抹殺するような事態を招いてしまったのであるから、これもまた大本営の戦略の失敗である。 　　戦犯と言われれば腹も立とうが、スポーツの試合でいえば本来負け試合の監督なのであるから、それをいつまでも崇めていれば次なる試合への試金石にも成り得ないのである。 　　　負けを認めず、ジャッジが悪いと言い張り負け試合の監督なのに胴上げするようなことでは反省というものがなく、またまた同じところで失敗を繰り返すのもスポーツと同様であろう。「素晴らしい監督でした」などと言わんばかりに靖国で頭を下げるような政権党では過去の試合に学ぶ意志が皆無なのだから、今日の戦争を語る資格はない。 　　　従って過去の負け試合に何も学ばずに他国の武力行使におっとり刀で駆けつけたところで、誰かのコメントにもあったように、またまた兵隊の無駄死に、侵攻した国の住民を見下し、逆らったと言っては憤怒にまみれて刃を向けるような軍隊となるであろうことは容易に想像出来るのである。 　　　　集団的自衛権行使も良いが相手のあることであり、いわば全世界が認める中で模索されるべきだが、過去の戦争の反省どころか居直りの状態では、「結構です」と言われ、大量の兵器だけを買わされて持て余し、思い余って火ダネを作るようになるのが落ちであり、大変危険である。

フォローアップ:

▲上へ　　　　　 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・ＮＨＫ165掲示板　次へ 　前へ

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。