維新分裂、民主巻き込み野党再編加速へ［日経新聞］
2014/5/28 21:57

　日本維新の会が結党から約１年半で分裂することになった。維新は結いの党と夏までに新党を結成する方針を確認していたが、石原慎太郎共同代表が憲法観の違いから合流に反対していた。橋下徹共同代表ら「大阪組」や松野頼久国会議員団幹事長ら民主党出身議員を中心に、民主党の一部を巻き込んだ野党再編が加速しそうだ。

　石原氏は28日の橋下氏との会談で、「分党」を提案し、橋下氏もこれを受け入れたという。党首が分党を決めれば、政党助成法に基づく政党交付金を分割できる。分党は「協議離婚→財産分与」にあたる仕組みで、分裂後の新党は所属議員数に応じて交付金が受け取れる。

　維新は2012年11月、石原氏ら旧太陽の党が合流して結党した。現在、衆院53人、参院９人の計62人で、参院では４月に結いの党と統一会派を組んだ。松野国会議員団幹事長ら旧民主党出身者らも結いとの合流に前向きで、橋下氏らと行動をともにするとみられる。

　分裂の最大の原因は、政界再編を巡る考え方の違いだ。橋下氏や松野氏らは結いや民主党と合流し、自民党に対抗できる勢力の結集を目指すのに対し、石原氏ら旧太陽の党系は安倍晋三首相に考え方が近く、保守勢力の糾合を狙う。

　維新、結い両党は合流に向けた政策協議を続けており、３月末には実務者間で大枠で合意していた。最終合意すれば近く「新党準備協議会」（仮称）を立ち上げる手はずだったが、これにまったをかけたのが石原氏だった。持論である「自主憲法の制定」を強硬に主張し、政策合意案に盛り込むように迫ったのだ。
　しかし、結いの江田憲司代表は安倍首相が進める集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈の変更にさえも否定的だ。今月24日の京都市内での橋下氏との会談には、民主党の前原誠司元外相も同席し、江田、前原両氏は石原氏の「自主憲法制定」が今後の野党再編の障害になるとの認識で一致したという。

　橋下、江田両氏を中心とする野党再編に向けた動きは、維新分裂を受けて加速しそうだ。秋の臨時国会をにらんで８月までに改革を旗印にした新党を結成し、民主党の一部やみんなの党、生活の党の有志議員を含めた「100人規模の勢力結集」（松野氏）を目指す。民主党内では細野豪志前幹事長も江田、松野両氏らと再編に向けた意見交換を続けている。

　一方、保守勢力の結集を目指す石原氏は昨年12月に首相と会談。平沼赳夫国会議員団代表も同席し、石原氏は「協力できるところは一生懸命協力する」と述べ、憲法改正などで連携する意向を伝えている。旧太陽の党の出身者以外にも石原氏と行動をともにする議員がいるとされる。石原氏は29日、記者会見する予定だ。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2802U_Y4A520C1000000/?dg=1

コメント
01. 2014年5月29日 02:51:11 : qQo4zpJqE2 石原珍太郎、馬鹿な国家主義者だな。 日本日本と言っておきながら、アメリカなんとが財団に尖閣問題をあぶり返す役をやらされ、自衛隊をアメリカ軍支援部隊にする戦争国家推進を企んでいる。 結局、日本でなくアメリカさんに仕える政治家である正体がわかったであろう。 清和会出身政治家である所以なり。 騙されないようにしたいものです。 いい加減、ご老体は、国会議員おやめになられたらと、ご忠告させてもらいます。 国民を貧困にさせて国家など忠誠心などモテないわな。 徴兵制度は、政治家自身を対象に行えよ！ 若者に、馬鹿な戦争で命を失わせたくない。 石原珍太郎は、バカの３息子に戦争に行かせなさい！ それにしても、民主党もだらしない。
02. 罵愚 2014年5月29日 05:43:08 : /bmsqcIot4voM : E2OdyHnF5o 　もともと石原・橋下の二人の友情でくっついたもので、政治理念や政治体質のちがいを無視した無理がきしんでいた。むしろすっきりしてよかったと思う。 　おなじ軋みは自民にも民主にもある。石破自民党幹事長が「政党をつくるときに国家の基本政策を整理しておくべきだった」といっているが、党綱領に改憲をうたいながら幹事長経験者やら閣僚経験者に護憲派がたくさんいる自分の党を見回すのが先だろう。おなじことは民主党にもいえて、民主党保守派なんてのは、ゲイバーにレズのホステスがいるようなもので、気持ち悪いったらありゃぁしない。 　そして国家の基本政策が整理できている政党は、社民党、共産党のように、とるに足らない弱小勢力だ。３年後の衆参同日選挙をにらんで、憲法改正ができる体制をつくるか、あるいは永久に平和憲法を守り抜くのか、有権者の意思がしめせる状況をつくってもらいたいと思う。
03. 佐助 2014年5月29日 06:37:56 : YZ1JBFFO77mpI : wpmCg8U5S6 日本政界は、新たな枠組みの政権を目指すことになる。 現代版応仁の乱の三重構造は，まだ前兆期。本番はまだこれから。 自民党が大勝していますが，自民・公明・民主の三党の人気は低下し続けます、国会というコップの中の枠組みに、固定概念を閉じ込めらているために、既成政党と、現在の議会制度を否定が進み，腐敗と不信により二大政党制は機能不全となります。すなわち新党への期待を増大させる。 消費税値上げだけではなくすべての税収も2015年まで順次値上げされる。そのカネはすべて金持ちにばら撒かれます。そのため弱者切り捨て，金持ち救済の政策を採用し耐乏を押付けてマスコミなどが「やむえない」と国民に容認させる，とくに公共投資などにばら撒くと総選挙で勝てると勘違いしてしまうのです。ところが既成政党の人気は低下します。 80年ふりの世界信用収縮恐慌では従来の理論や経験は「諸刃の剣」となります。次々と発生する危機を，これまでと同じやり方，貿易拡大・外資導入。緊縮財政・信用の拡張・補助金・消費税増税・ＴＰＰなどを経験と理論で乗り切ろうとすると内外の市場の縮小の加速は止りません。そして2016年前後に古今未曽有のパニックを迎えます。次期総選挙では地滑り的に新しい枠組みに政権移動が地滑り的に発生するはずです。そのために政権交代が続きます。

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