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日本政治の危機を象徴する政党政治の衰退(植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/220.html
投稿者 笑坊 日時 2014 年 5 月 31 日 06:54:33: EaaOcpw/cGfrA
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-4f11.html
2014年5月31日

集団的自衛権の行使に関する論議は二つに分けて考察することが必要だ。

ひとつは、集団的自衛権行使そのものの是非。

もうひとつは、憲法解釈を変更することの是非。

両者を区分して議論するべきであるが、国会論戦を含めて、両者が混同された論議が多い。

もちろん、重大であるのは、憲法解釈変更の問題だ。

内閣が憲法解釈を自由に変えられるということになると、憲法は意味を失う。

憲法解釈変更とは、憲法の内容を変えることである。

憲法の内容を改定するのは憲法改正=憲法改定で、その手続き、用件は日本国憲法第96条に規定されている。

第九十六条  この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

日本国憲法改定のハードルは高い。

硬性憲法である。


憲法改定のハードルはなぜ高く設定されているか。

憲法が国の基本法であり、憲法は政治権力の暴走を防ぐために定められているものだからである。

政治権力の暴走を許さない。政治権力が暴走しないように憲法が制約を課して政治権力の行動を縛る。

これが「立憲主義」の考え方である。


安倍晋三氏は選挙で勝った政権は憲法解釈を勝手に変えられると受け取れる発言を示した。

そしていま、現行憲法の条文を変えずに、集団的自衛権の行使を容認しようとしている。

この問題については、歴代の政権が政府としての公式見解を示してきた。

「日本は独立国として個別的自衛権、集団的自衛権を有するが、日本国憲法の規定により、集団的自衛権は行使できない」

というのが、日本政府が明示し続けてきた見解である。

この憲法解釈は正当なものである。


日本国憲法第9条の条文は以下の通りである。

第九条  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

日本は、

国際紛争を解決する手段としては、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、永久にこれを放棄する

こととしているのである。

この規定により、日本の集団的自衛権行使は憲法によって禁止されていると解釈され、これが政府の公式見解となってきた。

このなかで、安倍政権が集団的自衛権行使を容認するというのは、憲法否定の行為であり、日本国憲法第99条に違反する違憲行為である。


日本国憲法第99条には次の条文が置かれている。

第九十九条  天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

難しい話ではない。

誰にでも理解できることがらである。

安倍晋三氏が、信念をもって日本が集団的自衛権を行使できるようにするべきだと考えるなら、堂々と憲法改定を提案すればよい。

立憲主義に立つ政治を行う考えがあるなら、これが唯一の進むべき道である。

国会で、こうした正論が広く展開され、安倍政権の暴走に歯止めをかけることが求められているが、いまの日本の国会は著しく歪んでしまっている。


政界再編が取り沙汰されているが、野党のなかで、集団的自衛権行使容認の憲法解釈変更を容認する見解が示されている。

維新とみんながこの考えを示している。

立憲政治を踏みにじる政治勢力が拡大していることは、日本の危機を意味すると言って過言ではない。

およそ考えられない事態が進行しているのだ。

安倍首相の暴走に同調する姿勢を示す政治勢力は、結局のところ、与党にぶら下がりたい勢力であるのだと思われる。

与党になれば、政権の旨みにありつける。

巨大な財政資金を配分する権利は、何にも代えられない巨大な利権である。


民主主義の根幹、法の支配、立憲政治を守り抜くという気概など、かけらも存在しない。

ひたすら政治権力を求め、政治利権を求める。

低俗な政治勢力が拡大していることが、日本の危機を如実に物語っている。


 

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コメント
 
01. 2014年5月31日 08:15:34 : YxpFguEt7k
憲法は公務員ロボットの行動を制御するOSです。そのOSの書き換え権限を持つのは、国民です。
しかし、一部の武装集団によって、そのOSを無視するプログラムが埋め込まれようとしています。安倍晋三氏率いる国粋主義集団とその取り巻きです。
彼らを排除することが、今の日本にとっての急務です。

今、求められているのは正しい手続きで、正しい政治を行なう政治家です。
そういう活動をする政治家の後押しをしましょう。

植草氏、がんばってください。応援しております。


02. 2014年5月31日 09:11:56 : qABQvdTAB6
>安倍晋三氏は選挙で勝った政権は憲法解釈を勝手に変えられると受け取れる発言を示した。

それは植草が強引に推す小沢一郎も同じでしょ。

小沢は現憲法下で集団的自衛権を行使すると宣言している。


「自衛権及び自衛隊については、現行の規定を維持した上で、下記の解釈を採る。

(1)
外国からの急迫かつ不正な侵害及びそのまま放置すれば我が国に対する直接の武力攻撃に至るおそれのある事態等我が国周辺の地域における我が国の平和及び安全に重要な影響を与える事態に限って、我が国の独立と平和を維持し国民の安全を確保するため、やむを得ず行う必要最小限度の実力行使は、個別的又は集団的な自衛権の行使を含めて、妨げられない。 」
http://www.seikatsu1.jp/activity/diet/act0000062.html


鳩山ー小沢政権のときには集団的自衛権の行使を認めていなかったのだから、小沢は憲法解釈の変更で集団的自衛権を限定容認すると言っているわけだ。

これは安倍総理の主張とほとんど同じ。

植草の主張は矛盾もいいところ。

要は植草に騙されてはいかんということだな。




[32削除理由]:管理人特別処理

03. 佐助 2014年5月31日 10:13:31 : YZ1JBFFO77mpI : wpmCg8U5S6
平和憲法を変えて核武装し,世界の憲兵の仲間入りをしたいという流れが,いまや多数派。
そして靖国復古調軍国後継内閣や既成政党は戦争待望論者が多数派です。
しかも戦争による景気回復を待望する妄想は,政治経済と大マスコミは多数派。
従って世界信用恐慌の渦中に戦争に期待するための集団的自衛権云々は必然的。
日本は愛国的熱狂に軍国主義なのか国連軍中心なのか,選択が絞られてくる。
それは十年を経過しても、生産・販売・株式・雇用・投資・貿易の指数を回復できないから


第一次世界金融大恐慌により1929〜32年の経済指標(生産・販売・雇用・投資・貿易)に戻れたのは、12年後の、日本の真珠湾攻撃で、第二次世界大戦に参戦した1941年になってからだ。その間、ナチスドイツと軍国主義日本は、1935年頃には、軍需景気により、金融恐慌の打撃から脱出していた。そのため、バブルから早期脱出する手段は戦争であるという妄想をもつ人はビックリするほど多い。なにしろ日本は、朝鮮戦争特需やベトナム戦争特需を体験しているため、戦争による景気回復を待望する妄想は、鍵もかけないで放置されたままである。

ナチスドイツと軍国日本が、第一次世界金融恐慌から早く脱出できた決定的で、普遍的な要因は、世界の金融システムから隔離された「経済鎖国」のセイである。

イランや北朝鮮は、受動的「経済鎖国」である。そのため、世界的バブルの影響は軽減されるが、経済の停滞は避けられない。ナチスドイツと軍国主義日本は、軍需生産に人と資源を動員し、国民の消費生活は物資不足で困窮させた。困窮しても戦意が衰えなかったのは、他民族に対する優越感が、自己愛と国家的な愛国心を固く結合させたからである。

過去の列強による植民地分割時代のように、戦争で資源を略奪し、他民族を奴隷化し、巨額な賠償金をせしめることは不可能になっている。にもかかわらず、ポンドやドルは、その世界通貨の地位を守るため、世界の憲兵として、全世界の戦争と紛争に介入し、無益な殺傷にカネをバラ撒けたのは、自国通貨が世界通貨だったからである。その結果、世界通貨ポンドもドルも、戦争によって、その凋落を加速させた。だから戦争が金融大恐慌から脱出る早道だという妄想を捨てられないのです。

しかし一党独裁下の国家・企業・個人が、利己的に防衛思考し行動する法則の作用から逃れることはできない。資本主義国家でも、官僚支配するビジネスに参加するにはコネと賄賂が絶対必要である。社会主義政治体制は官僚支配なので、どんな開放政策にも認可権がつきまとう。そのため、自由経済システムそのものも腐敗堕落が避けられない。

2020年までは「ルールを否定する少数派の行動と思考が正義・善」と考える人が多数派になる時代なので,ルールを否定する少数派の復古と改革の極端な行動との理念は弾圧されるが、その流れた血は、戦争で統合加速され、つぎの政治現象へと移行してゆく。それは政治から流行現象まで、文化社会現象は「ルールを守ることが正義・善」と考える人が多数派となる2020年以降の時代に移行する。

「ルールを否定破壊する少数派に寛容な時代」は、どんな左右の原理主義を誕生させているのだろうか?  右翼原理主義は「移民」と「領土」問題で排外的思考と行動を台頭させている。そして左翼原理主義は、1%の金持ちが99%の富をもつ「不平等の是正」の思考と行動を台頭させている。それと平行して宗教の原理主義が、暗殺やテロリズムの思考と行動を台頭させ、戦争の瀬戸際に押し進める。

しかも「ルールを否定破壊する少数派に寛容な時代」は、近代技術をとりいれ憲法改正や改変して集団自衛権のように核武装することができる。だが、独裁国家は40 年目に自壊し、一党独裁の社会主義国家は、80 年目に自壊するために、核武装は国体の変革を防止することはできない。そしてこの戦争待望論が全世界の株式と金融市場の震撼は避けられなくなる。

そのために2015年前後から,超インフレデフレと超失業率に見舞われた国家に愛国的熱狂によって登場するカリスマが,平和的革新的に世界金融恐慌と通貨の危機を沈静化させることが否定できない。戦争でなく平和的に解決されるよう望みたい。


04. 2014年5月31日 10:27:06 : qABQvdTAB6
>>01
>一部の武装集団によって、そのOSを無視するプログラムが埋め込まれようとしています。安倍晋三氏率いる国粋主義集団とその取り巻きです。

安倍首相がそうだとすると、植草イチオシの小沢一郎もそうだということになりますね。

その証拠は>>02で提示済み。

なぜ口から出まかせの植草に簡単に騙されるの?



[32削除理由]:管理人特別処理

05. 2014年5月31日 10:43:46 : BbxGhFcMPI
行政が執行するにあたり、多くの権限をもち、かなり自由に政策を遂行することが効率的であるとされればされるほど、憲法などの法律上の制限を明確に受けることが不可欠なわけで、これを行政側の解釈で変更しようとすることは、行政権限の拡大しようとすることに反することとなる。

06. 2014年5月31日 11:29:19 : YxpFguEt7k
高村薫氏
「集団的自衛権の問題一つとっても今の時代、世界のどこに世界一の軍事大国・米国を攻撃する国があるんですか。その米国を日本が守る? そんな事態が本当に起こると思っているのか。すべて安倍(晋三)さんたちの妄想としか思えません。しかも憲法は時代を超えて私たちの思考の基礎になるもの。その時々の人が解釈するものを憲法とは呼びません。解釈改憲こそ妄想の最たるものです」
http://mainichi.jp/shimen/news/20140522dde012010002000c.html

妄想思考の連中(←国粋主義者)ですなぁ…
現実をしっかり見たいものです。


07. 2014年5月31日 16:39:55 : wJZnV3B0jk
02>04>さん、小沢氏が言っているのは集団的自衛権は今の憲法でも安倍総理が言っている一部の事は出来る、と言っているのであって、安倍総理と同じ事を小沢氏が言っているのではありません。早トチリしないで小沢氏の言っている憲法論をしっかり聞いて下さい。如何に小沢氏の言っている事を理解していないか解る。

08. 2014年5月31日 17:30:28 : MwGj4KIhpA
>07
不治三軽関係者で基地外浴びる教信者貧相の道に何を言っても無駄でしょう。

毎回小沢氏へのネガコメントは殆ど病的
工作員として失敗してアラシ認定を受けてから小沢憎しだけで生きているのでしょう、相手には決してならないように。


09. 2014年5月31日 17:53:33 : qABQvdTAB6
>>07さん
>小沢氏が言っているのは集団的自衛権は今の憲法でも安倍総理が言っている一部の事は出来る、


つまりあなたは、小沢が現憲法下での集団的自衛権行使を限定容認していることは認めるわけですね。


さらにその詳しい内容も、小沢の主張と安倍総理が検討している主張はよく似ています。


小沢の主張は>>02で引用した通り生活の党のホームページに明確に記載されており、すなわち、

「外国からの急迫かつ不正な侵害及びそのまま放置すれば我が国に対する直接の武力攻撃に至るおそれのある事態等我が国周辺の地域における我が国の平和及び安全に重要な影響を与える事態に限って、我が国の独立と平和を維持し国民の安全を確保するため、やむを得ず行う必要最小限度の実力行使は、個別的又は集団的な自衛権の行使を含めて、妨げられない。 」


一方、安倍総理が検討中としている主張は、

「我が国の安全に重大な影響を及ぼす可能性があるというとき、限定的に集団的自衛権を行使することは許される」
http://www.huffingtonpost.jp/2014/05/15/right-of-collective-self-defense-abe_n_5329129.html


見比べてみればわかる通り、小沢の主張も、安倍総理が検討中の主張も、どちらも現憲法下で集団的自衛権の行使を限定容認するものであり、日本の安全に重要(重大)な影響を与える場合に許されるとしており、両者はよく似ています。

生活の党のHPにきちんと公式見解として明確に詳しく発表されているのだから、これ以上たしかなことはありません。

つまり、小沢の主張と安倍総理の主張はよく似ており、与野党含めて一番主張が似ていると言えるでしょう。


つまり植草の主張は、小沢が主張すればOKだが安倍総理が同様のことを言えばNGというものであって、日本国民をバカにしたものです。

植草に騙されないように気をつけなければなりません。



[32削除理由]:管理人特別処理

10. 2014年5月31日 23:26:23 : 7a485pUwzQ
自国を守るための軍隊は辛うじて合憲。
それ以外のいかなる武力行使も違憲。
小沢一郎氏が言っている国連決議下での主体的判断を経た後での武力行使は合憲。
他国の脅威と向き合う時に悩ましい限りの憲法ではあるが、現状では現状のままで十分機能している。
世界で一番危ない米国とは安全保障で取り敢えず担保が出来ている。
後は、集団的自衛権とかの絡繰り人形の糸を結ばせないことだ。
しかし、首都を制圧して69年、今まで穏やかに耐えてくれたものだ。
米軍の寛容さに感謝申し上げる。
日本人よ、米軍に足を向けては眠れないぞ。
尻は向けても結構です。

11. 新共産主義クラブ 2014年6月02日 08:32:52 : w0NMVeciJ/Y.. : 183U02GDLU
>>07>>08

その話、小沢と安倍が逆になっています。

あなた方こそ、よく確かめてください。

小沢と安倍の、どちらも私は支持しませんが。


[12削除理由]:騙り

12. 2014年6月02日 08:36:35 : 183U02GDLU
>>10

>小沢一郎氏が言っている国連決議下での主体的判断を経た後での武力行使は合憲。

10はデタラメを書いている。



[12削除理由]:騙り

13. 2014年6月02日 13:50:27 : 41QlQ5XKYI
>>11,>>12の新共産主義クラブ

ウンザリするね!未だにあなたは仕事?とはいえ事実を曲げてまで小沢氏批判を繰り返すことに虚しさを覚えないか!

あなたはこの日本を日本国民の為に自立した民主主義国家へ先導しなければとの使命感で政治行動をなす小沢氏を、日本に自立されては困る国と民主主義になっては困る既得権者の片棒を担いで小沢氏を中傷ばかりして嬉しいか?

政治理念の欠片も無い安倍氏は小沢氏の比較対象では更々ない。安倍氏と小沢氏を並列で論じるのは「味噌と糞を同じくする」に等しい。
まさに「月とスッポン」である。勿論小沢氏が味噌であり月であることを念のために申し添えておく。


14. 2014年6月02日 14:01:26 : 183U02GDLU
>>13さん

11、12は小沢一郎氏への批判ではありません。

正確ではない情報を書いている、07、08、10への批判です。



[12削除理由]:騙り


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