安倍政権が公的年金の積立金を私物化して、株を上げて政権を維持しようとしているように見える。　マスコミは、政府のこの動きだけではなく、株式運用には暴落時の資産の巨額損失という危険性があることも、きちんと国民に知らせてほしい。

今回は金融商品や日常生活商品のバブルに巻き込まれて損しなかった貧乏人も金持ちも、あらゆる経済指数（生産・販売・雇用・投資・貿易）が三分の一以下に激減する世界的金融大恐慌の影響から逃れることはできない。

アベノミクス株で３年半ごとの景気循環さえ見えなくなる。そのために政府やエコノミストの目には、バブルの膨張が頂点に近づく足音は、匂いはしても聞こえない。

前回のバブルの体験から、賢くなっているハズだ。万が一破裂しても、その影響は限定され、景気は軟着陸できるに違いない。そう、世界のエコノミストたちがそう考えるのも無理はない。

信頼感などが永遠につづいたためしはない。バブルは、信頼感を崩壊させる事件を連続させる。そのため、世界で膨張する巨大なドルのマグマは、地震や火山の爆発のように、出口を求めて徘徊する。

アベノミクスのバブルの匂いに気がついていた人は多い。だが、経済のどの指標も好調で、政府年金が株を暴落させるハズが無い、と誰もが信頼し切ってしまう。だが、其月其日、暗黒のＸ曜日を迎えることになる。

「信用膨張商品は、名目の一割を流通させて運営されているため、一斉に取付けるなら、バブルは必ず弾ける」ということを忘れてしまう。そして世界の通貨はキンの束縛から開放され、膨張を加速した。その膨張は、地球の内部で底動するマグマに似ている。巨大なドルのマグマは出口を求め、地震や火山爆発のごとき突発的な災害に、人類を巻き込むことを不可避にする。