中国メディア・人民網は１６日、北京で開かれる第３回世界平和フォーラムに出席するため訪中予定の鳩山由紀夫元首相が１４日、「安倍晋三首相の掲げる積極的平和主義では、真の平和は訪れない」と語ったと報じた。

鳩山元首相は、先日のアジア安全保障会議（シャングリラ会合）で安倍首相が「中国脅威論」をまき散らすとともに、「価値観」の異なる相手を脅威とみなす「積極的平和主義」を喧伝したことについて「実に狭隘な考え方だ」と批判。日本の集団自衛権行使は「戦争の道を開き、米国などと一緒に戦争に参加しうることを意味する」と強調した。

また、米国の戦略に隠された意図に対する安倍政権の認識には誤りがあると主張。「日米同盟の重要性を繰り返し強調することで米国が喜んでいると思っているが、米国にとっては中国の重要性が強まるばかりなのだ」と論じた。

同元首相は日中関係の現状打破には釣魚島（日本名：尖閣諸島）の問題解決が不可避であるとし、「日本国民は歴史の事実をより多く理解し、事実を認める勇気を持たなければならない」とコメント。習近平主席が先日提起した「共同、総合、協力、持続可能な安全」を柱としたアジアの安全保障に強く同意した。

また、日本には「自分のような考え方の人が多い。多くの日本人が中国との良好な関係を望んでいる」とも語った。

（編集翻訳　城山俊樹）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140616-00000015-xinhua-cn