安倍晋三首相が「朝鮮半島有事の際、米軍が韓国在住の日本人を救う」というのは、「大きなウソっぱち」だ
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/0c1ed97001bae3414f0f458e9009eaf1
2014年06月17日　板垣 英憲（いたがき えいけん）「マスコミに出ない政治経済の裏話」

◆「朝鮮半島有事の際、米軍は韓国在住の日本人３万人を救う余裕はない」と朝日新聞が６月１６日付け朝刊１面、２面で報じた。1. 外務省の海外在留邦人数統計によると、２０１２年１０月１日現在、韓国在住の日本人３万３８４６人を救うのは、「日本の責任が原則」というのが、極めて当たり前のことである。

にもかかわらず、安倍晋三首相は、集団的自衛権行使を容認する事例１５の1つに米軍に救ってもらうことを前提にして「紛争地から避難する日本人を乗せた米艦が攻撃された場合」を挙げて、憲法解釈変更を閣議決定しようとしている。言い換えれば、「架空の話」を創作して、国民を説得し理解を求めようとしているということだ。中国には、日本人１５万３９９人が在留していて、中国は米国に次いで２番目に日本人が多い国である。これらの日本人も米軍に救ってもらうつもりらしい。これらの日本人を救ってもらうとしたら、米艦は何隻必要かと考えれば、「空想」＝「絵空事」でしかないことは、容易に思いつくはずである。

◆朝日新聞がようやくこのことを実証してみせた。朝鮮半島有事の際の「米軍による救出・保護作戦での国籍による優先順位」を決めているという。これは、「１９９７〜９８年の日米交渉で米側が日本に伝えたもの」（当時の政府関係者の証言）が、根拠になっている。優先順位は、以下の通り。
1．米国籍を持つ人
2．米国の永住許可証の所有者
3．英国やカナダ国民ら
4．その他の外国人（日本人を含む）

　朝鮮戦争（1950年6月25日〜- 1953年7月27日休戦）のときのように、北朝鮮軍が、宣戦布告もなく、突如、韓国に侵攻してきた場合、粟を食って、海岸に逃げてくる避難民の国籍、人種をいちいち確認して「米艦に乗せる者」「乗せない者」を区別、選別するのに、おそらくパスポートの提示を求められるであろう。「その他の外国人」に含まれている日本人は、後回しにされているうちに、米韓は慌ただしく出港せざるを得なくなるに違いない。戦禍に巻き込まれない最善の方法は、日ごろから朝鮮半島の軍事情勢を注視して、「カントリーリスク」情報に敏感になって、「北朝鮮軍が侵攻してくる兆候」を察知したならば、身の回りの貴重品を事前に日本に送っておき、逸早く帰国するしかない。外務省が発令する「注意情報」をキャッチしてから行動するのでは、もう遅いのである。

◆大東亜戦争時のことを戦争史書から振り返れば、まず「大日本帝国陸海軍が、民間人を救出した」という話は、あまり聞かない。それどころか、中国東北部（旧満州）にソ連軍が突如、侵攻してきた際に、真っ先に逃げたのは、満州を守備していた帝国陸軍「関東軍」の将兵であった。多くの日本国民は、見捨てられ、逃げ遅れた子どもたちは「中国残留孤児」となり、苦難の道を強いられた。沖縄県民は、本土に救出されることもなく、米軍の猛攻撃の犠牲にされた。これらの実例を直視すれば、軍隊はアテにはならないということを改めて思い知らされる。安倍晋三首相が力説する「机上の空理空論」に仕込まれた「大ウソ」を喝破しなくてはならない。

コメント
01. 2014年6月17日 10:12:58 : vgPgbrsFTs 　朝日新聞、ますますナイス！！　　その意気だ。　それでこそジャーナリズム。
02. 2014年6月18日 01:42:55 : QBrYpzDGwo 　 隣国にそんなに在住しているのに、それを連れてどこへ帰るのかな。戦争が始まっているんだろう？日本も戦場になっているということだろう？戦争が終わって引き揚げというのはあるが、戦争の渦中に戦場である自国へ連れて帰ることはしないだろう、普通は。兵隊が足りなくなって他国にいる男だけ日本へ連れて帰るのなら、そういう話をしなければ駄目だろう。 　　朝鮮半島有事に日本が深く関わっているからこその想定なのだろうから、当然日本は紛争当事国なのだから、遅かれ早かれ日本も戦場になる。 　　朝鮮半島有事が北と南の戦争である場合には米国も当事者ではなく、当然日本も当事者では無いから、集団的自衛権行使の例にはならない。 　　日本が在住邦人を保護する想像は構わないが、要は難民ということだ。難民は、少なくとも紛争地域から離れるから難民なんだ。難民となっているのだから、紛争地へわざわざ帰る馬鹿は無い。殺されに行くようなものだ。地続きである戦場では無いアジア周辺へ逃れるしか方法が無い。とにかく、戦火の昇る本国へ団子にして連れて帰ろうとするアホな政策に乗る在外邦人はいないのではないか。
03. 2014年6月18日 01:55:54 : QBrYpzDGwo 　　　　この投稿の最後の段落では、沖縄戦のことを書いているのだろうが、沖縄戦の語り部によれば、一番困ったのは日本兵だったと言う。赤ん坊が泣くと、うるさいから殺せと怒鳴られ、泣く泣く手をかけたとか、米兵が来る前に自決しろ、と命令され、断崖から飛び降りたとか、占領されていた時は沖縄の言葉を話すことを許されなかったとか、多くは頼りにしていた日本軍のあまりの横暴に泣いたと言う。 　　　また、壕にいる少女に白旗を持たせて先に壕から出し、その後に着いて投降した日本兵の話は有名である。 　　　石垣島ではマラリアが蔓延し、絶滅寸前であったところを米軍によって薬が散布されて助かったという記憶を持ち、語り継がれている。 　　　とにかく軍が宛にならないのは沖縄でも同様だったということなのである。
04. 2014年6月18日 05:09:58 : Q9Per7s1Bs 下痢ゾウの ホントは戦争に参加したい　思いが 《集団的》という三文字込められている という、仮説が 真実だとあからさまになってきた それに、賛成する 公明党はもはや戦争推進の党となるだろう 学会のおばちゃんたちは 本当に公明党を見限るだろう 自衛隊員のみなさん もなさんの敬愛するゾウリ虫は ワールドカップに参加する気持ちで みなさんの命を差し出そうとしているのですよ

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