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官僚統制国家も新自由主義国家も強力な結界を張っている事実(神州の泉)
http://www.asyura2.com/14/senkyo167/msg/211.html
投稿者 かさっこ地蔵 日時 2014 年 6 月 20 日 08:50:52: AtMSjtXKW4rJY
 

http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2014/06/post-8d5d.html
2014年6月20日


2001年から2014年の現在時間まで、わずかな空白期を除けば、グローバル資本の尖兵と化していた竹中平蔵は常に日本の国政を牛耳ってきたと言える。

彼の政治的本性については、ジャーナリストの佐々木実氏など、極めて数少ない碩学たちが語っているが、これは重要なことである。大方は小泉構造改革を導入した張本人が小泉純一郎だと思っているが、これは見当違いである。

小泉元首相は年次改革要望書に則った政策指針で編み出された「構造改革」に対し、ヤクザ崩れの判断力でGO!を下しただけであり、この政策の歴史的意義とか政治学・経済学的な内実などを少しも考えていた節がない。

それは彼が採っていた、マスコミを舞台とした劇場型ワンフレーズ・ポリティクスによく表れていて、記者連中にワン・フレーズの中身をもう少し具体的にクロニクルに説明して欲しいと要請されると、小泉の行き着くところは決まってとんでもない論理破綻か、逃げの一手だった。

彼は政策の中身をよく把握していなかったし、政策を小史(short history )、クロニクル的に説明しなければならないブリーフィングが大の苦手だった。ただ、小泉が他の政治家と決定的に違っていたことは、おのれの敵が誰であり、その敵が打ち出している政策を徹底的につぶさなければならないという、本能的な勝負感覚があったことである。

敵をきちんと見分けているのだから、小泉は政治内容をきちんと把握していたのだろうと思う向きもあるかもしれないが、それはない。彼の頭にあった唯一の判断材料は、自分が属するヤクザのシマを守れるかどうかの自己保存本能だけであり、それが彼の政治感覚の全てなのであった。

ちなみに「シマ」とはヤクザ用語で縄張り(上がりを得るための支配領域)のことである。縄張りというからには、神道(しんとう)や陰陽師(おんみょうじ)などで使う“結界(けっかい)”を思い浮かべてしまうが、概念的には似たようなものである。

結界とはもともと古代インドの僧集団(サンガ、サンキャ)ら来ているようだが、その歴史は古く、じつは分かっているようでほとんどその来歴は知られていない。人類の発祥と結界の相関関係を文化人類学的に調べたら、きっと面白いものが見えてくるだろう。

だが、通常の意味における“結界”は、神聖域・清浄域など、宗教的に重要な場所を俗世界と区別して、他者の立ち入りを制限する意味合いがある。

また、なじみの深い所では日本各所の村境の辻や田畑の畦(あぜ)、垰(たわ、峠のこと)の頂には、お地蔵さん(地蔵菩薩)や、路傍の神様である道祖神(どうそじん)が必ず置かれている。

人さらいや飢えのための子殺しなどが横行した昔は、やり切れない庶民はお地蔵さんを生活の身近に置いて災難回避や難に遭った者たちへの供養をしていたが、一方では、地蔵や道祖神は、村落に外側から災厄が入ってこないように結界を設ける意味があった。

また呪符や護符などを用いる陰陽道などでは、結界は魔封じとか自然霊の暴虐などに対する防護壁の意味合いがある。要は境界を設けて場所(トポス)的な空間の概念を二分することで異界の侵入を防ぐ意味があった。陰陽道的な結界については荒俣宏さんの『帝都物語』や映画『陰陽師』などを観るとイメージしやすい。

結界というと、宗教がかっていて、何やら古めかしくおどろおどろしい印象を持つかもしれないが、この結界構造は何も宗教界だけではなく、政治の世界にも昔から存在している。それは支配層による人民に対する結界である。

これは別名、「日本教」という山本七平が指摘した、日本人特有の無意識の集団宗教ともかかわるのだが、支配層はこの日本教を利用して結界を構築し、支配層に都合の悪い情報を遮断する術を古代から心得ていた。

「由(よ)らしむべし知らしむべからず」という支配層の民心操作術というのは、一種の結界術なのである。これは現代日本の官僚統制国家体制でも、1980年代から出来つつある新自由主義体制でもまったく同じ形を持っている。

新自由主義体制の萌芽は中曽根政権からあったが、これを完成形に近づけたのは竹中平蔵である。

官僚統制国家の政治結界は天武・持統天皇時代の律令国家形成時代からあったのだが、近年のワシントン・コンセンサスによる日本改造プログラムでは、「由(よ)らしむべし知らしむべからず」という情報統制は、古代からあった政治結界による隠蔽体質にじつによく馴染んでいる。

加えて、日本のマスコミは「閉ざされた言語空間」を継続していて、特に米国要請の政治マターは結界で遮断されている。このように、現代日本における情報空間の結界は最低3層に及んでいて、国民は正確な政治情報に触れることができなくなっている。

石井紘基議員が調べていた特別会計の闇は、国民の税金が国民経済に対して閉鎖されている中で、官僚帝国の中で還流しているわけではなく、300兆円を超える膨大なカネがシロアリ構造体制の中にそのまま流れていて、地下に吸い取られているのである。

これは還流(return current)ではなく、最終端では散逸(逸失)状態になっている。つまり国民の血税が特別会計のゲートをくぐったが最後、その金は砂に果てしなく吸い込まれていくイメージである。

石井紘基議員が殺されてから、誰もこの特別会計を陽光に当てていないのだ。この鉄壁の遮蔽幕こそが官僚統制国家の最大の結界となっている。これと併行して新自由主義の遮蔽幕は年次改革要望書という片務的な内政干渉指令書によく見えていた。

今、安倍政権が進めている国家戦略特区は、1989年に始まった日米構造協議(Structural Impediments Initiative )の最終進化形であり、この流れの中核に規制緩和があるのだが、この政策は規制が国民を守る規制がどうなるのかを決して言わない前提となっていて、言うことは、企業に便益を与える規制緩和だけにバイアスしている。

これも重大な情報の意図的なバイアスであり、経済的な結界の一つとなっている。

さて・・、小泉ヤクザ政治と、日本特有の結界構造に何の関係があるのか?と思われたかもしれない。


 

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コメント
 
01. 函館の犬。 2014年6月20日 08:57:43 : bhbAK3m6MJQx2 : mmvBtYAgys
日本のオボコサッカー弱い。国家破壊主義。

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