●日本の高度成長期には、１０年間で日本の軍事費は約６倍になったが、
中国は過去１０年間の高度成長期では、軍事費は約４倍にしか増えていない。
日本の高度成長期の軍事費は、ＧＤＰの１％という制限を守りつつ、今の
中国以上に急速に拡大させていたのである。（中国はＧＤＰの２％）

中国は、国家予算の対前年比＝軍事費の対前年比というルールで軍事費を
管理している。

それで、何らかの事情で国家の歳入が異常に増えると、国家予算がＧＤＰの
成長率を上回り、軍事費もＧＤＰの成長率を上回る場合がある。

しかし、それでも中国の軍事費は毎年、概ねＧＤＰの約２％で一定している。

ところが、英国やフランス、ロシアなどはＧＤＰの２・５％以上を軍事費に
使い、米国は４〜５％である。

★つまり、安保理の５ヶ国中では、中国の対ＧＤＰ比が一番少ないのが現実
であり、中国は意図的に軍事費を拡大しているのではない。

従って、中国経済の高度成長期が終われば、日本と同じように軍事費も増え
なくなるのは必然であり、中国経済の高度成長期が終わるのは近い。
（中国の本当の軍事費は公表の２〜３倍という人もいる。しかし、それが
正しいとすると、中国の軍事費は米国の６０〜１００％近くなってしまい、
あり得ない事態となる）

●既に、中国の軍事費は日本の約３倍に達している。日本が、軍事力で中国に
対抗しようとすると、ソ連のように破綻してしまうのは明らかである。

また、世界最強の米軍が、人口わずか１０００万のタリバン（パシュトン人）
や、ゲリラ軍に転じたイラク軍を制圧できなかったように、そもそも、国土を
守る最強の軍は、民衆の支持を得た軽装備のゲリラ軍であり、正規軍ではない。

だから、今の自衛隊は無意味であり、浪費である。解体して、各県毎に組織
する郷土軍（知事が指揮する軽装備のゲリラ的軍＝本物の自衛隊で、９条の
理念の実現）に再編すべきである。

●軍事力に差がある正規軍が戦争をすると、軍事力が弱い軍の戦闘機や戦車、
装甲車、駆逐艦、軍事基地などは、格好の攻撃目標となり、敵に自軍を効率的
に殲滅させる装備に変じる。海軍や空軍などは、一瞬で壊滅してしまうので、
必要ない。中途半端な装備は、却ってマイナスになる。

だから、戦車や装甲車を持たず、民間車両で移動する軽装備のゲリラ軍の方が
有利。それで、フセインのイラク軍は米軍にほとんど抵抗せず、ゲリラ軍へと
転じる作戦を決め、生き延びることができたので、今、攻勢に転じている。
（イラクがゲリラ戦へと転じる作戦であることは報告されていたが、政府は無視）

つまり、米軍はフセインのワナに嵌ったのであり、また、米軍が戻ってもイラク
のゲリラ軍を制圧できない。

★だから、オバマは派兵しないのである。

米軍のパイロットは脱出して無事だったが、今回は中国海軍が参加するので、
中国の艦船を「間違って」攻撃しなければ良いのだが、心配ではある。

（航空自衛隊のＦ−１５も演習中、僚機である自衛隊のＦ−１５を、本物の
対空ミサイルで撃墜するというとんでもない事故を起こしている。Ｆ−１５
を、世界で初めて本物の対空ミサイルで撃墜したのは、この自衛隊機である）

ゆうぎり (護衛艦)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%86%E3%81%86%E3%81%8E%E3%82%8A_(%E8%AD%B7%E8%A1%9B%E8%89%A6)

F-15僚機撃墜事故
http://ja.wikipedia.org/wiki/F-15%E5%83%9A%E6%A9%9F%E6%92%83%E5%A2%9C%E4%BA%8B%E6%95%85