この利益誘導型政治を行なった典型例が、田中角栄の新潟県だ。新潟県は不便だからと、新幹線やら高速道路やら何でもつくった。確かに東京に行くのは便利になった。だが、上越新幹線の建設は国家予算ではなく、財政投融資で行なわれた。これを支払わされたのは国鉄だ。国鉄の財政は新幹線建設のために毎年1兆円の赤字を出し続け、壊滅したのである。

当方は国鉄一家だったが、国鉄部内でも「在来線でも上野〜新潟まで、特急「とき」で3時間で行けるのに、どうして新幹線をつくる必要があるのか?」と疑問が出されていた。在来線の上越線も、新清水トンネル開通で1960年代末期に完全に複線化されたと言うのにである。

結果はどうなったか。現在の上越線は、僅かな普通電車と、夜間に集中する貨物列車が通るだけ。結局のところ、新幹線を作る意味はなかったのである。

滋賀県に話を戻すと、滋賀県内の国道1号線、国道8号線、国道161号線と言った幹線道が、二車線ではない。このため渋滞する。二車線化の要望は長年、地元から出されている。自民党の言い分だと、こやり氏を当選させれば、これら長年の懸案が一挙に解決すると言いたげである。

しかし田中角栄の利益誘導型政治が長年続けられた結果、建設国債の発行は年々増え、借り換えのための発行が常態化し、今や1,000兆円を遥かに上回る、世界でも屈指の財政赤字国家になってしまったのである。これの結果として税金はどんどん上がり、消費税なるものも3％からスタートして5％になり、この4月にはアベコベが8％にした。これらの税金は、諸外国なら当然になっている生活関連のものの免除あるいは軽減措置すらないのである。当方の妻も、あまりにも酷いと言っています。

自民党に投票することは、利益誘導型政治を認めることです。その結果が、今日の日本だと言うことを忘れてはなりませんぞ!!

　１３日投開票の滋賀県知事選について、読売新聞社は世論調査と取材を基に情勢を分析した。小鑓隆史氏と三日月大造氏が横一線で激しく競り合っている。

　ただ、有権者の２割弱は態度を明らかにしていない。

　小鑓氏は、推薦を受けている自民の支持層の７割以上に浸透し、公明支持層もほぼ固めた。無党派層の２割も支持する。

　嘉田由紀子知事から後継指名を受けた三日月氏は民主支持層の９割をまとめ、無党派層の５割近くから支持を得ている。

　坪田五久男氏は共産支持層の９割近くを固めた。

　調査は３〜５日、無作為に作成した番号に電話をかける方法で実施。有権者在住が判明した１４０６世帯の中から７５２人の回答を得た。回答率５３％。

　　　　　　　　　　◇

　小鑓（こやり）　隆史（たかし）　４７　無　新　（元）経産省職員〈自〉〈公〉

　坪田（つぼた）五久男（いくお）　５５　無　新　共産党県役員〈共〉

　三日月（みかづき）大造（たいぞう）　４３　無　新　（元）衆院議員

　（届け出順、〈　〉内は推薦政党。（元）は前職を含む）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140705-00050126-yom-pol

　５日で告示から２回目の週末を迎えた滋賀県知事選（１３日投開票）は、政党隠しか、政党が前面に出るかで対照的な選挙戦となっている。前民主党衆院議員、三日月大造（たいぞう）氏（４３）が政党の推薦を断り、政党色を出さない方針なのに対し、元経済産業省官僚の小鑓（こやり）隆史氏（４７）＝自民、公明推薦＝は、閣僚や自民党幹部らが続々と応援に入り、国政選挙並みの態勢を敷く。共産党県常任委員、坪田五久男（いくお）氏（５５）＝共産推薦＝は安倍政権批判を強めている。

　三日月氏を支えるのは、後継指名した嘉田由紀子知事（６４）と、かつて知事を務めた武村正義元官房長官（７９）だ。共に自民などが支援した現職を破って知事選に初当選した経験から「草の根自治の伝統を守る」と訴える。

　嘉田氏は２日の演説会で「心優しい、温かい滋賀県政を国からの横やりに渡してはいけない」と小鑓氏を批判。武村氏も５日、大津市の集会で「利権がどんどん生まれるのが自民党の悪い体質。そういう県政に戻してはいけない」と主張した。陣営は三日月、嘉田両氏を別行動にし、二枚看板で戦う。

　小鑓氏陣営には５日、菅義偉官房長官が来援。大津市などであった街頭演説や個人演説会で「安倍政権の最優先課題である成長戦略を作ってくれた。知事に送ってもらい、国と一緒になって改革を進めてほしい」と訴えた。

　これまで応援に入った国会議員は約９０人、延べ約１３０回に上る。小鑓氏に同行する議員とは別に参院比例代表の議員らも滋賀入りし、建設や郵政、看護など自身の出身団体を独自に回る「自己完結」（自民党関係者）方式で票固めを狙う。３日には石破茂幹事長が自民の滋賀県議全員に直接電話して激励した。

　坪田氏は、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定や消費増税を「安倍政権の暴走政治」の象徴として批判。「県民の暮らしを守れるのは私だけだ」と支持を求める。３日には共産党の市田忠義副委員長も応援に入り、「国政への姿勢を明確にしない」と他候補を批判した。

　５日は高島市の住宅地やスーパーで街頭演説。個人演説会では宮本岳志衆院議員（比例近畿）が「国の進路が問われる選挙。滋賀県民が安倍政権にノーを突き付けよう」と呼び掛けた。【加藤明子、石川勝義、村松洋】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140706-00000016-mai-pol