★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK169 > 780.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
安倍晋三首相は、「丁半」博打の判断を誤れば、折角手に入れた政権まで失う、まさに剣ヶ峰に立たされている(板垣 英憲)
http://www.asyura2.com/14/senkyo169/msg/780.html
投稿者 笑坊 日時 2014 年 8 月 14 日 07:03:33: EaaOcpw/cGfrA
 

http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/340f50f0d4cfbc7e086a2bbfac67d1fc
2014年08月14日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」

◆「先行き反動減は和らぐ。夏以降は緩やかな回復が続く」と強調するのは、甘利明経済財政・再生相の強気の弁明である。8月13日の記者会見で述べたという。情報には、「客観的事実」「状況説明・分析」「観測・予測・予想・見通し」「情勢判断」「希望・願望」「宣伝・プロパガンダ」「メッセージ」「占い判断・鑑定」などの種類がある。受け手は、発信される情報がどの種類かをしっかり明確に見極めないと、大きな間違いに陥ったり、発信者の情報操作に惑わされたりする。

 ならば、甘利明経済財政・再生相の強気の弁明は、何なのか。まず、「これから先のこと」について言っているので、「客観的事実」とは言えない。「希望的観測」ないし「希望・願望」と言ったところであろう。安倍晋三政権の閣僚の立場から、「政権維持のための宣伝・プロパガンダ」という意図的なものが感じ取れる。つまり「安倍晋三政権は、これからもしっかり経済運営していくので、安心して欲しい」というメッセージである。

 この発言が、国民有権者に対して、どれほど説得力を持つかは、安倍晋三政権のこれまでの実績、あるいは信頼度によって左右される。だが、安倍晋三政権の支持率が、急速に下落してきている現実を直視すると、甘利明経済財政・再生相の強気の弁明が、国民有権者にどれほどの説得力を持って、理解されるかは極めて怪しい。

◆「二兎を追う者は、一兎を得ず」と言う言葉があるように、安倍晋三首相は、二兎も三兎も追ってきた。「アベノミクス政策」(「三本の矢」=大胆な異次元の金融政策 機動的な財政政策 民間投資を喚起する成長戦略)に集中するのかと見えて、「営業外交」に力を入れて、就任以来47か国を訪問し、その間、首相官邸を留守にしてきた。

 悪く言えば、「アベノミクス政策」に度々手を抜いてきたのである。機動的な財政政策は、巨額の復興予算を余らせているうえに、労賃や資材費の高騰、人材不足などが重なり、思い通りには進捗していない。国土のメンテナンスも遅れがちである。民間投資を喚起する成長戦略は、依然として焦点が定まっていない。

 安倍晋三首相が、着手・実行できたのは、日本銀行の黒田東彦総裁が、博打打よろしく打ち出した「大胆な異次元の金融政策」(流通資金を130兆円から270兆円増額)であり、金回りをよくすること程度であった。それも、「日本銀行→都市銀行」の間での流通量増額が中心だった。一般庶民の懐が温まったわけではなかった。

安倍晋三首相が、「アベノミクス政策」から目を逸らしたのは、「集団的自衛権行使容認・憲法解釈変更・閣議決定」に執着した時であった。祖父である岸信介元首相の「自主憲法制定」の宿願・悲願を自分の政権のときに、何としても実現しようとして焦った。その中核は、「国防軍創設」であったが、憲法改正が無理と見て、次善の策として「「集団的自衛権行使容認・憲法解釈変更・閣議決定」に力を入れた。この間、どうしても「アベノミクス政策」に神経を集中できなかった。これは、日本経済新聞が8月13日午前11時39分配信の記事「消費増税後の日本経済は駆け込み需要の反動でブレーキがかかった。前期比年率6.8%減という実質国内総生産(GDP)の低下幅は前回消費税を引き上げた1997年4〜6月期(3.5%減)を大きく超えた」という表現にズバリ表れた。

◆安倍晋三政権は、「内閣支持率」と「株価動向」に常にハラハラさせられている。「集団的自衛権行使容認・憲法解釈変更・閣議決定」と「原発再稼働決定」は、内閣支持率を急落させる元凶になっている。これを引き上げるには、「北朝鮮に拉致されている日本人被害者の救出」しかない。だが、まだ一人も救出していない。

 「株価動向」も上昇テンポがやや鈍化している。そこで、安倍晋三首相は、今秋に予定しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)改革を早めることにしている。GPIFは、資金約130兆円を保有する世界最大の「官製ファンド」である。これを株式市場にブチ込んで、人為的に株価を押し上げようと目論んでいる。だが、国民年金と公的年金の積立金を運用するということは、壮大な博打場に投入することであり、欧米の獰猛なヘッジファンドなど名うての外人博徒の餌食にするのも同然である。大幅に損失を被ったときは、どう責任を取るつもりなのか。博打は、必ず儲かるとは限らないからだ。この
意味で安倍晋三首相は、「丁半」博打の判断を誤れば、折角手に入れた政権まで失うことになる。まさに剣ヶ峰に立たされている。

【参考引用】日本経済新聞が8月13日午前11時39分、「GDP、7〜9月は高成長予測も 秋以降の持続カギ」という見出しをつけて、以下のように配信した。

 「消費増税後の日本経済は駆け込み需要の反動でブレーキがかかった。前期比年率6.8%減という実質国内総生産(GDP)の低下幅は前回消費税を引き上げた1997年4〜6月期(3.5%減)を大きく超えた。ただ、13日の記者会見で甘利明経済財政・再生相は『先行き反動減は和らぐ』と述べ、夏以降は緩やかな回復が続くと強調した。

消費増税の影響を最も受けた個人消費は、1〜3月期に駆け込み需要で前期比2.0%増になった後、4〜6月期は反動で5.0%減に落ち込んだ。特に家電や自動車が低迷し、耐久消費財に限ってみれば、18.9%減になった。

前回の消費増税時の個人消費は1〜3月期に2.1%増になり、その後3.5%減となった。前回に比べ、駆け込み需要の反動減は強く出た。

落ち込む消費の下支え役として期待された海外需要も伸びなかった。輸出は前期比0.4%減と3四半期ぶりのマイナスになった。前回増税時は4.2%増で、消費の落ち込みを外需が支えた。甘利経財相は『生産能力の海外移転が進んでいる』と述べ、輸出減には製造業の空洞化という構造的な問題があるとの認識を示した。

政府・日銀ともに2014年度は緩やかな外需の伸びが景気をけん引するシナリオを描く。米国経済の回復が続く中、輸出の低迷は今後の日本経済に影を落とす。

内閣府が7月に見直した14年度実質経済成長率の見通し(1.2%)を達成するには、今後平均で前期比1.2%(年率5%弱)の成長が必要で、実現は難しそうだ。

ただ、日本経済が今後、悪循環のスパイラルに陥るかというと、そこまで悲観する必要はなさそうだ。日本経済研究センターがまとめたESPフォーキャスト調査によると、エコノミストら42人の見通しは7〜9月期のGDPについて前期比年率4.08%増と高い成長率を見込む。『谷深ければ山高し』で、夏場は高めの成長となり、その後もプラス成長が継続するとの見立てだ。

前回の消費税を引き上げた97年は夏以降、アジア通貨危機や北海道拓殖銀行、山一証券の経営破綻などが相次ぎ、深刻な景気後退に陥った。今のところ世界経済は緩やかながらも回復を続けている。ウクライナ情勢などの懸念はあるが、景気後退に陥るほどのリスクは今のところ見当たらないとの声が多い。

政府内には『大幅な成長率のマイナスが国民心理に大きな影響を与えないかどうか心配だ』との指摘もある。日本経済をどうやって巡航軌道に戻していくか。甘利経財相は同日の記者会見で『必要と判断される場合には、機動的な対応を行う』と強調した。秋以降の安倍政権の経済政策運営が試される」


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2014年8月14日 07:33:53 : g8TBf7OKFo
負けるべくして負けているのだ
丁半博打などではない
目先のごまかしで
政治家も役人もメディアも
自分らの既得権益の減少を
ひろく国民から搾取しようとしている
資本論の対立論理は
付加価値収奪闘争は
資本家たい労働者から
国ら他既得権者と一般国民にかわっている
既得権代弁者の自公を
国民NOとしない限り
日本の北朝鮮化一層進む
今の安倍政権は
国民生活をよくすることより
自分たちの生活レベルを落とさないことが第一だ

02. 2014年8月14日 13:51:48 : 3EMgCxnjJI
重力が計算に入っていない。
山高ければ谷深しという相場格言は逆は成り立たないことを承知している。
天井十日底百日は、そのあたりを示すものだ。

03. 2014年8月14日 23:29:48 : mRlShvjhFM
独断的な集団的自衛権の容認の閣議決定と原発再稼働に前向きな発言。この時点で多くの有権者から国民を守る気がない首相だというイメージが定着した。経済状況の悪化だけが支持率下落の要因なら対応策を打ち出せば乗り切れるが国民を守る気がないという部分の信頼回復は難しい。既に退陣へのカウントダウンは始まっていると見るべきだろう。

04. 2014年8月15日 18:02:10 : JFBcDRs0dM

  >>>丁半の博打判断

日本は軍縮においてのみ勝つことはできる国だが、軍拡は国費の浪費であり国益の喪失ということ。

もしも50%の高確率で自らと政権の延命を国益に代えようとするならば、軍縮に転ずることだ。

軍縮と和平は世界が潜在的に求めている喫緊の政治課題だからである。

いつになったら日本は世界の対立や紛争に対して緊張の緩和と和平を呼びかけるのか。

お偉いさん政治家の皆さんに誤解していただきたくないのは、現実の政治において違憲状態にあるのは現政権の方であり、憲法に違背する政策および立法を強行するのであれば、国民主権の発動により現内閣あるいは現在の政府を停止させる行為があったとしても、なんら憲法に違背しないことを認識するべきだということです。

国を守る為に自衛権が必要であり、歴代政権の実行した政治が国民に説明がつかなくなって繰り返した憲法解釈変更の踏襲などと、意味が分かっていて今の自公政権は閣議決定したのか。

丁半のうち、集団的自衛権行使容認の先にあるのは日本が無法国家になったと世界に宣言するに等しい愚かな結末だけだ。すべて虚構となるだろう。国を滅ぼすことも分からぬ外道のやることだ。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。) ★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK169掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK169掲示板  
次へ