福島事故費用11兆円は国民負担！東電は破綻させ廃炉こそ経済的！
http://ameblo.jp/takumiuna/entry-11914924480.html
August 25, 2014　かばさわ洋平 BLOG

「動かしていない原発の維持費を国民は電気代として払っているのです。原発がいますぐ廃炉のプロセスに入れば維持費はいらなくなります。これは電気料金が下がる方向に作用します。」

「原発のコスト」についての著書がある大島堅一立命館大学教授（環境経済学）が福島原発事故のコストに関して、また廃炉にした方がむしろ国民負担は減るという見解を示されてます。

赤旗8/25

電力会社が再稼働に走るのは事故を起こしたときに自らは損害賠償費用を払わなくてもいいという仕組みを政府がつくったことが大きい。福島第1原発事故の費用とは賠償や放射能の除染の費用ですが、これを東京電力が実質払わなくてもいい仕組をつくりました。国民にはわかりにくいようになっていますが、税金を国費として投入することと、電気料金に上乗せするという二つのやり方をとっています。それで広く国民の負担にしています。

そういう制度をつくると、他の電力会社もいちばん心配な事故のリスクとそのためのコストを負わなくてもいいことになる。だから早く再稼働して利益を上げたくなる。

いま電力会社は火力発電を動かすとともに、原発を維持しています。原発の場合は動いてなくても燃料を水につけて冷却しなければならず、放っておくとどんどん施設が劣化するので、運転時の3分の2以上もの維持費がかかり、額は年1兆円以上にものぼります。動かしていない原発の維持費を国民は電気代として払っているのです。原発がいますぐ廃炉のプロセスに入れば維持費はいらなくなります。これは電気料金が下がる方向に作用します。

中略

損害賠償費用、現状回復費用、事故収束・廃止費用、行政による事故対応費用から成り立っており、合計で少なくとも11兆円にのぼります。

東京電力は支援機構から賠償金の原資を受け取り、それを賠償に充てている。右から入れて左に出しているだけです。東電は11兆円のうち2兆円ほどは積み上がっていますが、肝心の賠償と除染という根幹部分が税金から出ています。表面上は黒字というおかしなことになっている。これでは経営者に痛みがなく責任感もうまれません。

東京電力に対して支援機構が仮に資金を貸し付けるとしたら、貸付額は5兆円、6兆円の巨額になってしまい債務超過に陥ります。それでは経営破たんしてしまう。政府はそうしないために貸付ではなく「あげてしまう」交付にして東電を救済したのです。東電を生かし賠償の窓口を東電に負わせることで、国の責任をかわしているのです。この仕組みは民主党政権ではじまり、安倍政権で固められました。

いうまでもなく福島の被災者への賠償も除染も、生活と営業を完全に回復するために必要です。そのためには加害者・汚染者の責任で支払うことが基本です。公害や薬害でもそれが経済の原則です。東電には優良な資産がいっぱいあるのでそれらを売り払い賠償に充てる。さらに投資した銀行や株主にも責任を負わせます。法的に破綻処理すれば東電という企業はなくなるが、電気供給の事業は別のところで継承できます。

コメント
01. ひでしゃん 2014年8月25日 15:35:10 : dsqbUTCLpgzpY : l9iSwseQ8k 原発事故処理も太平洋戦争敗戦と同じロジックで全国民が負担を強いられるのです その陰で真の悪党である責任者は責任逃れのため頬かむりして知らぬふりを続ける 恥知らずの連中の為に国民がいつも負担を転嫁される構図 債務超過の東電を破産処理して東電の株主責任、経営者の責任、銀行等金融機関の責任を明確に処理することが国民負担を求める前提じゃないのか？ 徳洲会使途不明金１００億円問題も有耶無耶になっているがこれでは日本は法治国家と言えない 東電破綻処理後は福島第一原発廃炉も国が直轄で処理を行う 作業員は全員国家公務員の身分とする 「原子力災害損害賠償・廃炉支援機構」の詐欺システムに国民は騙されてはいけない
02. taked4700 2014年8月25日 15:46:34 : 9XFNe/BiX575U : xxGLtMtvLE ＞原発の場合は動いてなくても燃料を水につけて冷却しなければならず、放っておくとどんどん施設が劣化するので、運転時の3分の2以上もの維持費がかかり、額は年1兆円以上にものぼります。動かしていない原発の維持費を国民は電気代として払っているのです。原発がいますぐ廃炉のプロセスに入れば維持費はいらなくなります。これは電気料金が下がる方向に作用します。 これは多少誤解を招くと思う。 「原発がいますぐ廃炉のプロセスに入れば維持費はいらなくなります。」ということが、混乱を招くもと。廃炉と言っても、現実には現状維持とあまり変わらない。 廃炉とは実際は次のようなことをやる。 １．核燃料の原子炉からの取り出しとプールでの冷却。 ２．プールでの冷却が5年以上経過した使用済み核燃料の乾式キャスクでの保管。 ３．乾式キャスクでの保管が30年以上程度経過したものを六ヶ所村などで受け入れ。 ４．核燃料を取り出した後の原子炉施設を、放射能レベルの低い部分から壊してリサイクルに回したり、埋設処分する。原子炉建屋の中核部分は10年以上、そのまま手つかずで放置して、放射能レベルが低減するのを待つしかない。 現状では各原子炉のプールがかなり満杯に近く、六ヶ所の受け入れ施設やむつ市に完成しつつあるプールも、全国にある原発全てからの受け入れは容量的に無理。 プールでの冷却よりも、原子炉での冷却の方がある意味安全であり、現状は、これをやっている。 現実問題として、実際に廃炉プロセスに入れるのは早くても4，5年先から。乾式キャスクの予備がほとんどなく、今製造しているところらしい。乾式キャスクでの保管に移ることが廃炉プロセスの実質的な第一歩。乾式キャスクでの保管は水の循環が必要ないので、管理コストはプールに比べてかなり下がる。 ともかく、再稼働すると、地震などの事故時の危険性も比較にならないほど増加するし、廃炉までの時間も一気に長くなる。だから、再稼働はしないでこのまま放射能レベルが下がるのを待ち、乾式キャスクを用意するしかない。 それまで大地震が起こらず、経済が持つかどうかが問題。
03. 2014年8月25日 16:14:53 : GujO8JYTN2 これだけの事故を起こした企業が破綻しない方がおかしい。 また救いようのない事故が起きる可能性のある原発を動かすのもバカげている。
04. fumifumi923 2014年8月25日 16:27:45 : SkHMOfI8xanDg : tzqmCNcnKE 処で４号機のプールに保管されている使用済み燃料棒の移設はどうなっているのか、とんと報道がありませんが。
05. 2014年8月25日 16:30:59 : Por1hDkYKo >>03さん 　端的なご指摘内容に１００％賛同します。
06. 2014年8月25日 19:13:06 : u6MiU3BG8Q 福島原発巨大事故以降は、廃炉にも2種類あって、 ぶっ壊れた原発の復旧と正常稼働中の廃炉の２つ。 京大の山名をトップにした廃炉技術の確立だとかぬかして福島を拠点にする ようだけど、この２つの種類の廃炉作業をまぜこぜにして 莫大な費用が掛かる１Fの廃炉費用の希釈化をしようとする 悪あがきの意図が見え隠れしている。
07. 2014年8月25日 22:19:38 : AVCzW2K2rQ 東電への税金投入も、この原子力損害賠償支援機構とやらも所詮天下り機関で税金無駄遣い。 一体全体どれだけ税金食いつぶすつもりか？ 何かがあるとすぐに何ちゃら機構だのをすぐに作って天下り先を確保しているようだが、もうそれ自体が無駄、無駄、無駄！東電への税金だけでなくて 新たなこすからい小役人への高額給与が増えるだけ。 いい加減にしてほしい。だから国の赤字が増え続ける。 消費税は福祉に使うのではなかったのか！
08. 2014年8月26日 10:05:18 : 4npqS2ZfRA 実にわかりやすい解説だ。大島堅一立命館大学教授の見解もジャーナリストの 仕事のように明快だ。 北海道電力の値上げの話が出ている。北海道電力のバランスシートを調べた人 の話によると東電事故への負担金（上図中の一般負担金）が大きくそれが値上げ の主因らしい。なんと電気代が高いのは、原発のせいなのだ。以下参照。 北海道電力の赤字は原発のせいだった!! （原発停止のせいじゃないよ） http://fkuoka.blog.fc2.com/blog-entry-1247.html
09. 2014年8月26日 19:22:50 : QmCdNKSOs2 国策で進めてきた原発。 実際に原発を作って稼動させたのは民間企業である電力会社。 それなのに国は知らんぷり。 電力会社は原発再稼動に向けて、莫大なおカネをかけて設備を手直しして、安全基準に合格させようとしている。 国はどうするつもり？ 安全審査には合格しても、自治体の同意が得られずに稼動できなければ電力会社は泣くに泣けないわな。 国が責任持てよ！ 責任が無いなんて言わせないからな！！
10. 2014年8月27日 12:40:42 : qgvNjhIo2g だから誰も責任取らず，潰れる心配ないと、給料もボーナスも以前と殆ど変わらず、未だに何も事故の進展はない。国民を馬鹿にするにも程がある。

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