また撤退については吉田の言っているのは現場レベルで判断できる一部撤退の話であり、清水の言っているのは経営レベルで判断する全面撤退の話だ。吉田が怒っているのはこれを混同しているから。だが「本店と総理の間でどういう話をしているのか知らないが」と自分の知らない話が関わっている可能性を示唆してもいる。

これについて当初は東電側から撤退の話はしていないと言っていたのが、複数の証言が出るに従って言い逃れが難しくなり、今は清水がもちかけた撤退は吉田の言う無関係の人間を一部撤退させる話を官邸へ打診しただけで、全面撤退という話ではなかったということにしている。

官邸側は全面撤退と受け取った。この解釈は正しい。撤退と聞けば、その時必ず撤退とはどういうことを意味するのか確認したはずだからだ。作業に無関係の人間を撤退させるという話であれば菅が怒るわけもなく、また無関係の人間を撤退させることなどいちいち官邸の許可を得る必要がない。現場または本店レベルで決断できることだ。なにしろ無関係でそこにいる必然性が無いのであるから。首相の許可を得なければならないとしたら、それは全面撤退の場合である。

事実は、清水は全面撤退の許可を求めた。あとは国の責任で自衛隊に収束作業にあたらせる目論見だったのだろう。そうすれば責任は曖昧にされ原発の処理は国費で賄われる。東電が経営破綻し国有化された原因はこの時撤退を認められず、責任を解除してもらえなかったことにあるから、恨み骨髄であろう。原発を事業化するにあたっては恐らくは万が一の事故時には国が責任を持つという裏約束もあったであろうからなおさらだ。

そして海水を入れた段階で廃炉は確定、莫大な費用が生じることがわかっていた。だから東電は海水を入れることに抵抗し吉田へ注水を止めろと命令し、もはや廃炉は避けられないとわかった時点では政府への責任の押しつけを画策したのである。

従って菅の言う東電の撤退を阻止したという発言は正しい。より正確に言うならば東電を破滅させた、と言うべきであろうが。だからこそ彼は首相の座を引きずり下ろされ、いまだに憎まれ、あらゆる工作で名誉を毀損され続けているのである。

・東電の清水社長から電話で「撤退」の許可を求める電話があった。
・海江田大臣は「わたしは、そのときは福島第一原発の全員の退避の申し出だと理解した」（そう受け止められる内容を清水社長は話した）

吉田氏は「全員撤退」ではなく「一部撤退」のつもりだった。
本社では「全員撤退」だと思った。だからそう海江田氏に伝えた。
朝日の全員撤退はむしろ補強されたのではないか？

「官邸」「大臣」「東電本社」「吉田氏」「吉田氏の部下」で、てんでんばらばらの意志で動いていたんだね。たったこれしきのことがきっちり伝達できてないのだから、当時の混乱はすごかったのでしょうね。それと危機管理能力のなさ。

そこから分かることは「吉田調書」からは事実のほんの一部しか分からないということだね。検証続けてもいいけど意味があるのか？

事故直後から、官邸には嘘の情報を流していて、それを察知した人が別の専門家を紹介して、嘘がばれた。それで菅さんが東電に直接乗り込んで怒ったことを、闇の手先のマスコミが菅さんだけをオーバーに叩いた。

マスコミ特有の権力側の都合のよいように、
吉田証言を利用しているように見えます。

おそらく原発事故福島及び近隣県には相当量の放射能が蓄積されてると思われます

＜自民党＞「新たな規制、考えず」…国会周辺デモ、火消し（毎日新聞）
http://www.asyura2.com/14/senkyo170/msg/712.html

民主党政権であったから阻止した、菅さんは東日本人壊滅を救った恩人かも。
さらに、泉田新潟県知事が新潟の原発に免震重要棟設置を要請した時に、ついでに福島にも設置することにして完成したのが、311の8ヶ月前。重要棟がなかったら同じく壊滅した。

この重大なことは、知事が出演したBS11以外は報じない。

マスコミが叩く人(国)=善人、擁護する人=悪人