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「女の耐久度」チェックも! 産経新聞の総帥が語っていた軍の慰安所作り(リテラ)
http://www.asyura2.com/14/senkyo171/msg/138.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 9 月 09 日 00:09:05: igsppGRN/E9PQ
 

               『いま明かす戦後秘史 下』(サンケイ出版)


「女の耐久度」チェックも! 産経新聞の総帥が語っていた軍の慰安所作り
http://lite-ra.com/2014/09/post-440.html
2014.09.07 リテラ


 朝日新聞の慰安婦報道の失態で勢いづいている右派・保守陣営だが、中でも、一番大はしゃぎしているのが産経新聞だろう。産経は慰安婦が政治問題化した1990年初頭から、慰安婦の強制連行はなかったと否定し、河野談話や村山談話を批判、慰安婦を記述した教科書を糾弾するキャンペーンを展開してきた。

 さらに同紙の社説にあたる「主張」や月刊オピニオン誌「正論」では、強制連行の否定だけでなく、慰安婦は「民間業者が行っていた商行為」で、「自ら志願した娼婦」。日本軍は従軍慰安婦に「性病予防対策などで関与していた」だけ、「公衆衛生面で関与していた」にすぎないという主張を繰り広げてきた。

 そして今回、朝日が「吉田証言」の間違いを認めた事で、こうした自分たちの主張がすべて正しかったと勝ちどきをあげているのだ。

 97年に結論が出ていた「吉田証言」の虚偽を朝日が今になって認めたというだけで、どうしてそういう結論になるのかさっぱりわからないが、とにかく産経は自信満々で、日本軍に慰安婦の責任はまったくないかのような論調を繰り広げている。

 だが、彼らは自分たちの会社で中興の祖とあおがれている人物が、その「軍は公衆衛生面で関与していただけ」という主張をくつがえすような衝撃的発言をしていたことを知っているのだろうか。

 その人物とは元産経新聞社長で、フジサンケイグループ会議議長だった故・鹿内信隆。鹿内は日経連専務理事からニッポン放送、フジテレビを開局して社長を歴任した後、産経新聞の経営権を握り社長に就任。現在、フジサンケイグループの原形を築き上げた人物だ。その権力と政治力は絶大なものがあり、1990年になくなるまで、事実上のオーナーとして同グループを独裁支配。経営方針だけでなく、現在の同グループのタカ派的な姿勢もすべて鹿内がつくりあげたものだ。

「鹿内さんは産経新聞社長に就任時するや同紙を反共タカ派の拠点にする方針を掲げ、自分にさからうリベラルなスタンスの社員のクビを片っ端から切っていった。800人に及ぶそのリストラの凄まじさは当時、マスコミ界でも“産経残酷物語”といわれたほどです。こういうことがあって、産経は今のゴリゴリの右派一色に染まった訳です。この鹿内さんのDNAはもちろん、現在の経営陣、編集幹部にも引き継がれています」(産経新聞OB)

 その鹿内は戦中、陸軍経理部に招集されていたのだが、産経新聞社長就任後に桜田武・元日経連会長との対談集『いま明かす戦後秘史』(サンケイ出版/絶版)を出版。陸軍時代の思い出話をこんなふうに語っている。

「鹿内 (前略)軍隊でなけりゃありえないことだろうけど、戦地に行きますとピー屋が……。
 桜田  そう、慰安所の開設。
 鹿内  そうなんです。そのときに調弁する女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとか、それからムシロをくぐってから出て来るまでの“持ち時間”が将校は何分、下士官は何分、兵は何分……といったことまで決めなければならない(笑)。料金にも等級をつける。こんなことを規定しているのが「ピー屋設置要綱」というんで、これも経理学校で教わった」

 鹿内は召集後、1939年4月から9月にかけて陸軍経理学校で軍の後方支援のノウハウを学んでいたのだが、そのときに、慰安所の作り方も叩き込まれたというのだ。しかも、その内容は今、右派メディアがしきりに喧伝している「公衆衛生の管理だけ」というようなレベルではない。鹿内の発言に「調弁する女」という表現が出てくるが、「調弁」というのは軍隊用語で兵馬の糧食などを現地で調達するという意味。つまり、これは陸軍が慰安婦の調達に関与していたということではないのか。

 さらに衝撃的なのが「女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとか(中略)といったことまで決めなければならない」という発言だ。当時の日本軍が現地の女性を完全にモノ扱いし、どんな女がいいのかを品定めする作業までをも士官に命じていたことを証明するものだ。

 断っておくが、この鹿内発言は老人の妄想でも記憶違いでもない。靖国神社の一角に靖国偕行文庫という図書館があるのだが、そこにこの鹿内発言を裏付ける一冊の本が所蔵されている。

 300ページ以上はあろうかという分厚いその本のタイトルは『初級作戦給養百題』。昭和16年に陸軍主計団記事発行部が発行した、いわば経理将校のための教科書だ。
 
 表紙はハードカバーで、「日本将校ノ外閲覧ヲ禁ス」という文字。その9ページ目、第一章総説に、師団規模の部隊が作戦する際に経理将校が担当する15項目の「作戦給養業務」が解説されているのだが、その最後の項目「其他」の解説に以下の任務が列挙されていたのだ。

1 酒保ノ開設
2 慰安所ノ設置、慰問団ノ招致、演藝會ノ開催
3 恤兵品ノ補給及分配
4 商人ノ監視

 ようするに、陸軍の経理将校向け教科書に任務として「慰安所ノ設置」が掲載されていたのである。軍が関与したのは衛生面の管理だけという保守派の主張が、明らかな嘘だということがよくわかるだろう。

 もちろん、こうした事実を産経新聞をはじめとする右派、保守派が知らなかったわけはない。少し前に中曽根康弘元首相が「土人女を集め慰安所開設」していたという戦時記録を紹介したが、今回は自分たちが中興の祖とあおいでいる人物が自社の単行本で軍の組織的な関与を認めていたのだ。

 しかも、中曽根元首相の証言でも明らかになったように、軍は現地で娼婦でない女性たちも徴収している。これでほんとうに、従軍慰安婦のことを「自ら志願した高級娼婦」などと信じているとしたら、どこかおかしいとしか思えない。

 ようするに、保守系メディアはこうした事実を知っていながらそれをネグり、あらかじめ強制連行の定義を「軍が銃剣を慰安婦に直接突きつけて連行した」という非常に狭いものに限定し、それを否定することで、巧妙に情報を誘導してきたのである。朝日が歴史を捏造したというなら、産経をはじめとする保守メディアもまったく同罪なのだ。

 しかも、中曽根首相、今回の鹿内信隆フジサンケイグループ元議長の発言でもうひとつはっきりしたことがある。それは、彼らが従軍慰安婦に対していささかも自責の念を抱いていない事だ。それどころか、まるで笑い話のように、「慰安所をつくってやった」「女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとかまで決めなきゃならない」と語っている。

 狂気のるつぼだった戦中ならともかく、戦後20年以上たってもこんな発言を嬉々としてできるというのは、そのベースに「女性はセックスのための使い捨ての道具」という差別意識が横たわっているという事に他ならない。そして、このメンタリティは、従軍慰安婦像に紙袋をかぶせるような性差別ギャグを嬉々としてほめたたえる今の右派メディアや嫌韓本、百田尚樹などの右派言論人にもしっかりと引き継がれている。
 
 彼らの姿が今の日本人を代表するものだと思われているとしたら、それこそが「日本の恥」ではないか。

(エンジョウトオル)


 

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コメント
 
01. 木曽の山猿 2014年9月09日 01:34:49 : YnLQsTybFStJg : dKmpECqj2U
すばらしい真実暴露!!!

{大東亜戦争」万歳さん達に対抗するには、
こうしたデータを執拗に暴露することが大切だ。
連中も隠蔽工作を始めるだけ卯から、
その前に素早く。

公式文書に残っていないなど、
当たり前のむことなのだ。
戦後十分時を経てさえ、
沖縄返還時の密約は、
西山本毎日新聞記者が暴いても、
開示された米国極秘資料に歴然としていても、
日本側からは資料が出てこない。

証拠隠滅は、
我が国の政府官僚の常套手段、
たとえ証拠が出てきても否定し続けるのが彼らの使命、
あったこともないことにするのが彼らの体質、
今も昔も官僚は国民の僕、公僕とはほど遠い存在。

つまり、公式資料がないのは当たり前だから、
民間資料でも信頼できるものは掘り起こせ。
白日にさらしてさらし尽くせ。

快哉、快哉!!!
快哉、快哉!!!


02. 2014年9月09日 02:29:52 : hcNS36RztQ
> 「鹿内 (前略)軍隊でなけりゃありえないことだろうけど、戦地に行きますとピー屋が……。
桜田  そう、慰安所の開設。
鹿内  そうなんです。そのときに調弁する女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとか、
それからムシロをくぐってから出て来るまでの“持ち時間”が将校は何分、下士官は何分、兵は何分……といったことまで決めなければならない(笑)。
料金にも等級をつける。こんなことを規定しているのが「ピー屋設置要綱」というんで、これも経理学校で教わった」

鹿内は召集後、1939年4月から9月にかけて陸軍経理学校で軍の後方支援のノウハウを学んでいたのだが、
そのときに、慰安所の作り方も叩き込まれたというのだ。
しかも、その内容は今、右派メディアがしきりに喧伝している「公衆衛生の管理だけ」というようなレベルではない。
鹿内の発言に「調弁する女」という表現が出てくるが、
「調弁」というのは軍隊用語で兵馬の糧食などを現地で調達するという意味。
つまり、これは陸軍が慰安婦の調達に関与していたということではないのか。

さらに衝撃的なのが「女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとか(中略)といったことまで決めなければならない」という発言だ。
当時の日本軍が現地の女性を完全にモノ扱いし、どんな女がいいのかを品定めする作業までをも士官に命じていたことを証明するものだ。

断っておくが、この鹿内発言は老人の妄想でも記憶違いでもない。
靖国神社の一角に靖国偕行文庫という図書館があるのだが、そこにこの鹿内発言を裏付ける一冊の本が所蔵されている。


これは、ひどい。<女性は完全にモノ扱い。人権なし。女は性奴隷>が日本軍の実態。

>ようするに、保守系メディアはこうした事実を知っていながらそれをネグり、
あらかじめ強制連行の定義を「軍が銃剣を慰安婦に直接突きつけて連行した」という非常に狭いものに限定し、
それを否定することで、巧妙に情報を誘導してきたのである。
朝日が歴史を捏造したというなら、産経をはじめとする保守メディアもまったく同罪なのだ。

しかも、中曽根首相、今回の鹿内信隆フジサンケイグループ元議長の発言でもうひとつはっきりしたことがある。
それは、彼らが従軍慰安婦に対していささかも自責の念を抱いていない事だ。
それどころか、まるで笑い話のように、「慰安所をつくってやった」
「女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとかまで決めなきゃならない」と語っている。

狂気のるつぼだった戦中ならともかく、戦後20年以上たってもこんな発言を嬉々としてできるというのは、
そのベースに「女性はセックスのための使い捨ての道具」という差別意識が横たわっているという事に他ならない。
そして、このメンタリティは、従軍慰安婦像に紙袋をかぶせるような性差別ギャグを嬉々としてほめたたえる
今の右派メディアや嫌韓本、百田尚樹などの右派言論人にもしっかりと引き継がれている。

彼らの姿が今の日本人を代表するものだと思われているとしたら、それこそが「日本の恥」ではないか。

同感。日本の右派メディアの理想国家は、<女性は完全にモノ扱い。人権なし。女は性奴隷>の国か。


03. 2014年9月09日 03:10:30 : kiWL8VFdm2
> あらかじめ強制連行の定義を「軍が銃剣を慰安婦に直接突きつけて連行した」という非常に狭いものに限定し、

銃剣突きつけるかどうかは別として、強制連行というのだから、そういう定義になるのが普通だと思います。
つまり、公権力が強制力を持って連行するのが強制連行の定義でしょう。
その定義が不適切と言うこの筆者自身は、強制連行とはどういうことだと定義しているのでしょう?
ご自分の論点の中心であるのに、「非常に狭いもの」と批判しながら、ご自分が正しいと考える定義を明記していないのは、議論としていかにも片手落ちだと思います。


04. 2014年9月09日 11:25:39 : INmRx7FCeK

「調弁」というのは現地で調達するという意味。

このような記録があるんですね〜参考になりました。


05. おじゃま一郎 2014年9月09日 20:17:23 : Oo1MUxFRAsqXk : 74HWvhaagQ
>04
>「調弁」というのは現地で調達するという意味。

陸軍は、食べ物と女は現地調達。

当時、日銀が現地の配下の朝鮮銀行に送金し
朝鮮銀行のダミー銀行が、送金額に見合う銀聯紙幣を発行した。

そして朝鮮銀行は、送金された金を日銀に戻す。
これで永久機関が完成。

結果、簿価400億円が未だに日銀の返すあてのない借金。



06. 2014年9月09日 22:00:59 : 5Jpvho4NgA
朝日新聞の過去の記者の誤報を口実に逆上したのか「廃刊」だなどと口走る日本会議の桜井よしこ。などタカ派の連中には呆れ果てている。朝日新聞について私が非難するとすれば太平洋戦争推進の尖兵として侵略戦争に加担したごとだろう。今だつて大手メデイアの記者クラブでは朝日も他の大手メデイアと同じ穴の貉であり、とても真のジャーナリズムとは言えない。朝日新聞を攻撃する連中、は「戦争容認」と太平洋戦争は日本の自存自衛の聖戦であり、悪いのはアメリカなど連合国側であり、日本軍は侵略や蛮行はしていないという「歴史修正主義者」に拠りつている。次の矛先は「南京大虐殺」の否定だとすでに気炎を上げている。いずれ矛先はアメリカへも向き牙を剥くだろう。、現憲法の〈平和主義と民主主義」は占領軍に押しつけられたものだとしてタカ派は非難し、永遠に偉大だとタカ派の信じる明治憲法下的体制への回帰を指向するひとたちである。背景を見れば朝日新聞への攻撃は日本の「ネオナチやフアシストや過激民族主義」支持者によるリベラルメデイアへの「浄化作戦」であり「自由と民主主義」系メデイアへの攻撃だと断定できる。

07. 函館の犬。 2014年9月10日 06:35:54 : bhbAK3m6MJQx2 : u1Nzt3mUtg
フジテレビの女子アナってホステス化だよな。
フジサンケイグループの伝統だろう。

08. 2014年9月10日 07:57:45 : pLLrpdtlwk
戦争中のメディアといえば、朝日新聞よりも文芸春秋のほうがよほど好戦的で威丈高だったよ。
少なくとも、朝日とかの新聞に嬉々として出してた広告を一目見ればわかる。

俺が子供の頃、戦時中の資料集の片隅にそれを見た時(「支那事変特集号」とかいう題だった)
「うわ、ひでえ。当時はこんなもんが大手振ってたのか」と呆れた。

今、日本中の新聞雑誌が毎号毎号、新聞広告にも電車内広告にも、コンビニに並ぶ表紙にも
執拗に中国への侮蔑、憎悪、敵意をひたすら書き立ててやがるの見ると、
「ああ、今の日本は、あの頃に先祖帰りして、全く同じになってるんだな、
 どんな凶悪な戦争犯罪でも嬉々としてやるんだろうな」とつくづく思う。

俺は平和な時代(新聞雑誌があんなことがなり立ててなかった時代)に育ったからいいが、
こんな時代に育って、しかもスマホでヘイトサイト漁りまくって情報通気取ってる連中見ると、心配でならない。


09. 2014年9月10日 15:15:47 : JOn6cnZJic
怖いなあ
上の人じゃないけど、生活保護の扱いみても、まるで

欲しがりません 勝つまでは

だからなぁ・・・


でも、これは、変な支援団体のせいもあると思う
政党とかも

そういうのナシで受給させるべきなんだ
だから受給資格あっても持病があっても、党員になるのが嫌で、水際も耐えられそうになくて
その後の公務員のいじめにも耐えられそうにない人たちは、持病に耐え、闘病し通院し働いている。

もしかしたら、そうやって耐えてる人が多いからさらにバッシングが?
いや、そういう痛みがわかる人はやらないか


10. 2014年9月10日 15:23:52 : ympOl8vfAk
赤かぶさん、good job!

こういう情報をメディアは流すべきではないか。無理だろうけど。
「食べ物と女は現地調達」と平然とのたまう輩もいるが、それが保守の常識なんだろう。桜井某のような女性「ジャーナリス」がそれを擁護する神経が分からん。


11. 2014年9月11日 16:43:25 : RgvqLcaxyY
>女性は完全にモノ扱い。人権なし。女は性奴隷

comfortとからslaveryと海外で表記が変わった辺りで
外務省は何をしていた。 となる。
そして恥ではなく、民主主義国家かの問いかけだね。


奴隷を人身売買での時代劇にある花魁のように思い描く
向きもある。 その花魁も浮世絵となるスターであり、幼少の
禿(かむろ)時代、教育を受けるという一面もあった。

で、フランスから始まる近代の民主主義は奴隷と密接に
関わっている。 憲法前文においても『われらは、平和を
維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去

しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を
占めたいと思ふ。』とある。 奴隷制の翻訳が隷従である。
この奴隷からの解放を象徴するドラクロワの絵の解説に、

フリジア帽とサンキュロットとリバティ(自由)、銃も携えて
いるが、この絵から民主主義を問い直す必要がある。
因みに、掲示板で見かける憲法18条の奴隷的拘束の

英文は、バンディジやサービチュードの訳であり、条文に
ある自由はリバティとフリーダムで使い分けられている。
人身売買も18条のところで、解釈すると狭義となる。

ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」
http://www.louvre.fr/jp/oeuvre-notices/%E3%80%8A7%E6%9C%8828%E6%97%A5%EF%BC%8D%E6%B0%91%E8%A1%86%E3%82%92%E5%B0%8E%E3%81%8F%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%81%AE%E5%A5%B3%E7%A5%9E%E3%80%8B

奴隷の語が往々に使われるのは、奴隷制がなかったからと
するからなのか、山本七平氏は奴隷制がなかったとしている。
そして、奴隷制がなかった故に日本人には理解が難しいと。

第41条:「奴婢(ぬひ)や雑人(ぞうにん)のことについて」
http://www.tamagawa.ac.jp/SISETU/KYOUKEN/kamakura/goseibaishikimoku/#nuhi

山本七平氏の解説によると、奴隷解放は貞永式目41条。
以降の武家政権はこれを踏襲しているからとしている。
借金のかたであっても、年季奉公などへの前払いとして、

個人間の証文が交わされ、それを幕藩は知らぬふりである。 
時代劇は名奉行の介入で、一件落着のお上神話となる。
この話も奴隷を認めていない前提からであり、奴隷制のある

国家の例が、ニッケイ新聞(ブラジル)に記載されている。

「その日本人青年の属性として「日本州出身の日本人種、
フランシスコ・ハポン(21歳)、戦利品(捕虜)で担保なし、
人頭税なしの奴隷を八百ペソで売る」 ・・・

日本人青年は一五九七年三月四日付けで、「私は奴隷と
して売買される謂(い)われはない。従って自由を要求するも
のである」と起訴したとある。 奴隷として売られてから二年

後、一五九八年十一月三日に裁判に勝訴し、無事、自由の
身になった。裁判所は、代金の八百ペソを奴隷商人から
神父が取りもどす権限を与えている。 ・・・』

この事例のように、公的な裁判所が出てくるのが西欧である。
日本人奴隷とキリスト教は、信長秀吉の時代であり、信長は
弥助という黒人奴隷を家臣にしていたが、キリシタン大名や

改宗者により、日本人の妻子も奴隷として海外に売られた。
奴隷禁止として、秀吉の伴天連追放令やイエズス会の奴隷
購買者破門令、キシタン禁止として、踏み絵・日本誓詞・
南蛮誓詞・寺請制と奴隷から仏教になって行くのが日本史。

奴隷売買に関する徳富蘇峰の著述 (2)
http://plaza.rakuten.co.jp/jijii50/diary/201112140000/

日本人奴隷の謎を追って=400年前に南米上陸か?!
http://www.nikkeyshimbun.com.br/090409-61colonia.html

明治に奴隷解放裁判として、マリア・ルス号事件がある。
中国人の苦力(クーリー)を奴隷とみなし解放した。 この
裁判で、人身売買が指摘され、芸娼妓解放令が出された。

マリア・ルス号事件を見事に裁いた裁判長
http://www.chiiki-dukuri-hyakka.or.jp/1_all/jirei/100furusato/html/furusato030.htm

奴隷という言葉で、民主主義国家と軋轢もうむね。


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