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グローバル化による国民の貧困化。(日々雑感)
http://www.asyura2.com/14/senkyo172/msg/103.html
投稿者 笑坊 日時 2014 年 9 月 28 日 06:56:22: EaaOcpw/cGfrA
 

http://okitahidehito.blog.fc2.com/blog-entry-4367.html
2014/09/28 05:34

 国際化やグローバル化が錦の御旗として「構造改革」を大胆に推し進めたのは小泉政権時代のことだ。それにより何が起こっているか、問うまでもないことだ。国際的な「安価な労働力」が日本国内に「輸入」されて、日本の勤労平均年収が長期的に減少してきた。

 それに伴って婚姻率が低下して、少子化がこの国の未来を奪うほどの大問題として浮上してきた。それに対処するため、安倍政権は国際化やグローバル化を少し以前に戻すのではなく、女性を家庭から引き剥がし、安価な外国人労働者を移民させようとしている。

 国民の貧困率は年々深刻化している。それも子育て世代といわれる20代後半から30代全般にかけての貧困率は深刻だ。それにより貧困家庭の子供がこの豊穣の国で16%台に達しているという。何とも痛ましいことだ。

 未来の日本を支える子供たちの六人に一人が貧困家庭に育っている。彼らの未来を貧困が故に歪めたり、選択肢を奪ったりしてはならない。親の因果が子に報い、などというのは前近代の江戸時代の芝居のセリフに封じ込めていたいものだ。

 皮相な経済評論家に煽られた無能な経営者が「利益を上げるためには生産拠点を海外へ移すことだ」との暗示にかけられて、集団催眠状態のように海外へ移転してしまった。安い労働力を手に入れれば製品価格を下げられて国際競争力が就く、というのがその理由のすべてだ。

 時恰も為替が円高に振れていたため、海外移転した企業はより為替差益による金融利益で「濡れ手に粟」状態となった。無能な経営者はたちまち有能な経営者と勘違いして「労働費削減こそが企業経営の大儀だ」と思い込んでしまった。

 そこでさらに経営者に「労働費削減には派遣業法理割一層の緩和だ」とグローバリズムが耳元で囁く。正社員という雇用調整の困難な労働力を抱え込むのではなく、派遣やパートに置き換える方が企業利益の最大化を手に入れられ、経営者として最大報酬を手にすることが出来る、という米国流の経営理念に染まっていく。

 確かに企業は利益を手にするが、国民への労働分配率は引き下げられ、国民に貧困がジワジワと浸透していく。終身雇用制度や年俸序列を前提としたこの国の社会保障や子育てなどの制度や慣行が徐々に崩れている。「恒産なくして恒心なし」とは良くいったものだ。日雇い労働者に未来を見通した家族計画を立てろ、というのは無理な話だ。

 恒産を国民から奪ったのはグローバリズムだ。海外移転こそが企業経営の要だ、と経営者の耳元で囁き続けた無責任な評論家たちであり、その誘惑に簡単に負けた理念なき経営者たちだ。

 そして今、中国などへ進出した企業が撤退に向けて中国政府や中国民の嫌がらせに遭っている。禍福はあざなえる縄の如しとは良くいったものだ。その同じ轍を、さらに東南アジアへ転出して踏もうとしている。なぜ国内へ回帰しないのだろうか。

 日本企業であればまず第一に日本の国家と国民のために奉仕すべきだ。世界的な規模で利益を上げて、経営者が生涯で使い切れないほどの報酬を手にして、それが一体なんだろうか。世界の美食をテーブルに広げても食べる口は自分の口一つだ。味わう舌も自分の舌一つだ。
 グローバル化は長期的に何をもたらすのか。そろそろ新自由主義者たちの正体に気付くべきだ。彼らにあるのは国境を越えた投機による最大利益の実現にある。企業の海外展開も投機活動の一つに過ぎない。そこで働く人たちも「労働賃金を支払う」製造・工作機械の一つに過ぎない。地域文化や地域の未来などはもとより眼中にない。地域が衰退すれば他所へ移せば良いだけだ。

 経営者や政治家諸氏はそろそろ常軌を取り戻してはどうだろうか。投機家集団に操られた米国政府の要請に従っていて、日本の未来に碌なことはない。外国移民を受け容れて、日本の未来に大きな禍根を残すよりも、国民への労働分配率を上げて、国民の貧困率を引き下げる方がどれほど良いだろうか。

 年俸序列賃金を廃して、成果主義で賃金を決める、というのは一見もっともらしいが、成果を誰がどのような基準で評価し、それを誰がどの程度の比率で賃金に反映させるのか。所詮は人は成功体験から抜け出られないものだ。経営トップに登り詰めた人たちが人格高潔な人たちばかりではないだろう。自分たちの成功体験にそぐわない人たちをも適正に評価することが出来るのだろうか。ましてや日立は管理部門で実施するという。短期的な利益を求めるのか、長期的な利益を求めるのか、企業理念によって大きく方針は異なる。しかも企業環境は時々によって大きく変化する。海外展開を積極的に行わなかったスバルがこの円安で企業業績を上げているのが良い例だ。禍福はあざなえる縄の如し。長期的に日本企業としてあるべき姿を経営者は見詰めるべきではないだろうか。


 

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コメント
 
01. 2014年9月28日 12:07:41 : tivI8OUQkI
「そして今、中国などへ進出した企業が撤退に向けて中国政府や中国民の嫌がらせに遭っている。禍福はあざなえる縄の如しとは良くいったものだ。その同じ轍を、さらに東南アジアへ転出して踏もうとしている。なぜ国内へ回帰しないのだろうか。」

このことが、キャリアカウンセリングに置き換えれば、「グローバル化による国民の貧困化」というものを、相談者にとっての主訴に対する、キャリアカウンセラーから見た本質的な見立てになるかと存じます。

所詮は、自らの短期的な利益のことばかりしか考えないで、中国などに勝手に出て行ったものの、韓国企業等に敗北させられ、撤退を余儀なくされてしまったことも一つの真実として見破れば、こんな企業なんか、中国政府や中国国民の皆様に幾らでも嫌がらせをされようが、自ら選択した運命に他ならないのだし、どうなろうと関係ないし、こんな企業なんか、国内に回帰されても、日本全体にしてみれば、たまったものではないし、ニ度と日本に回帰するくらいならば、どうぞ、幾らでも涙を流しながら、全人類から幾らでも叩き潰されて、とっととくたばって下さい、ということで、誇りを持って、そっと静かに歴史の闇の中に葬り捨ててしまうしかございませんね。
財界に対しては、この代償として、法人実効税率を80%に引き上げ、社会保険料も幾らでも徴収し、内部留保で溜め込んだお金についても、全てを没収するか、人件費に還元するのか、どちらかを選択させることで、どちらも選択する気もないし、日本から逃げたければ、まんまと騙されたふりをして、「日本から逃げたければ、使い物にならない間抜け社員共だけを道連れにして、どうぞ日本から出て行って結構ですので、幾らでも勝手に勝負して、全人類から、幾らでも叩き潰されようが関係ありませんので、幾らでも涙を流しながら、とっととくたばって逝かれるのか、全人類から邪魔されないように、何処か人目のつかないところで、そっと静かに幸せに暮らして頂くのか、どちらかを選択してくだされば、これだけで結構ですので」ということで突き放してしまうしかございませんね。
これならば、大企業に対しては、電力料金を幾らでも値上げをして節電に協力させる位のことも出来て当然のことだし、アベノミクスなんか破綻させ、グローバル競争からは、自ら誇りを持って下りてしまうことで、為替については、幾らでも円高に戻してしまうことで、原材料コストの削減に繋がるのならば、これだけでも少しは利益になることだけでも、深く感謝をして応えて頂ければ、これだけで十分なことだし、年収1000万円を超える労働者を対象に残業手当をカットすることで、これを低所得者の皆様などへの基本賃金に回したり、下請け中小企業などに廻せるだけでも、お互いに損することは何処にもないし、所得税についても累進性を強化することで、所得税ならびに社会保険料の公的負担についても、年収1億円もあれば、9000万円を税金や社会保険料として、誇りを持って払ってあげることで、残りの1000万円で、ひっそりと幸せに暮らすことが出来ることだけを誇りとすれば、これだけで十分なことだし、これならば最低賃金の目安を、例えば年収300万円以上に底上げするならば、この年収300万円を生活保護受給額の上限にすることで、農家への戸別所得補償制度や最低保障年金にも適用することにでもすれば、生活保護受給者の皆様からすれば、少しでも収入があるならば、年収300万円に満たない分だけに減らしてあげることで、減らした分は、どうぞ他にも生活に困っている人たちに廻してあげて下さい、ということで構わないのだし、これを不正受給だと勘違いをしてくる連中なんかに対しては、誇りを持って無視をしてしまえば良いのだし、返還義務を求められないように、そっと静かにお金を溜め込んで置くことで、返還義務を求められた時には、まんまと騙されたふりをして、貰いすぎた分については、喜んで返還義務に応じてあげることで、「返還してあげた分については、どうぞ他にも生活に困っている人たちに、廻してあげて下さい」と言い返してあげるくらいのことは構わないのだし、これに対しては、誇りを持って涙を流しながら、「返還して頂きまして、誠に有難うございます。仰せの通りに、他にも生活に困っている人たちに、全てを廻して頂きますので、今後共、どうぞよろしくお願い申し上げます」ということで、深く感謝をして応えて貰えば、これだけで十分なことだし、財界にしてみれば、もう自ら「もっともっと課税して、もっともっと幾らでも社会保険料を徴収して下さい」というくらいのことは出来て当然のことだし、国としては、誇りを持って「幾らでも増税し、社会保険料も幾らでも徴収し、内部留保についても、全てを奪って、富の公正な再分配に回すことで、幾らでも誇りを持ってもがき苦しませ、幾らでも痛みつけてあげるくらいのことをして、誇りを持って、涙を流しながらも、深い悲しみを分かち合いながら、弱体化させてしまうことで、極めて良心的な中堅企業ならびに中小企業を中心として、安定した収益を確保し、付加価値の向上と生産性の向上が同時に実現することで、安定した利益の拡大に繋がり、これを人件費に還元し、税収の確保に繋がり、社会保険料の確保にも繋がり、産業構造の流動化と同時に雇用の流動化を加速化させながらも、生活保護受給者の就労支援に繋がり、怪我や病気、介護などが必要な人に対しては、全て無料で、幾らでも遠慮することなくサービスを自由に受けることが出来る様になれば、健康で特に必要がなければ、定期的な診断や人間ドックなどには無料で受けることが出来て、なおかつ必要最低限のサービスだけに遠慮することで、他に必要な人に、どうぞ廻してあげて下さい、ということで構わないのだし、そうすることで、勝ち組も負け組も一人もいなくなってしまうことで、共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、共に幸せに暮らすことが出来る社会となって安定化させ、同時に、労働時間は減り、経済規模は縮小均衡となり、先進国の地位から自ら没落することになろうとも、途上国でもない新興中間国としての地位にとどまることが出来さえすれば、これだけを誇りとして、良いロールモデルとなって、全人類に示して行くことで、名誉ある孤立化をして、ひっそりとしながらも、心豊かで開かれた弱小島国として、自立および自律をして存続出来る運命に変えて行けば良いだけのことではないでしょうか。


02. 2014年9月28日 14:19:51 : CI32kTFWpA
新聞によると、ダイエーが三越の売上を抜いたのは1970年とあるから、
国民貧困化はこの時点で始まっているのでは?

03. 2014年9月28日 18:59:44 : QBrYpzDGwo
 グローバル化による国民の貧困といえば、政治的にも、行政事務的にも、戦後70年に亘って一切の不手際が無かったかのようだが、実際はそれほど単純な構図では無かった筈だ。
  凄まじい敗戦がグローバル化の切っ掛けを作る前に、欧米列強を模倣したかのように、隣国へ入り、日本列島の面積も地位も拡大しようとした時点で日本はグローバル化に足を突っ込んだのである。戦時のブラジルや満州への開拓移民政策もそうだろう。
  そして悉く失敗に終わり、敗戦後は米国の巨大な市場を使った製品の大量輸出政策に踏み切った。政財官に司法、マスコミも含めた護送船団方式は効率良く国民を誘導し、大量生産、大量輸出で成功を収めるべく、国民の労働環境や労働条件は二の次とし、過労死や過労死予備軍、企業戦士を排出しながら、遂にはニューヨークのマンハッタンに日本企業のネオンを掲げるに至ったのである。
  自動車産業、船舶産業、白物家電などが世界を席捲したのであるから、これをグローバル政策と言わずして何をグローバルと言うのか。
  栄枯盛衰はどの国にも或る。だから、国の富が出来上がった時点で租税国家としては、福祉にカネが回るよう、配慮をせねばならなかったが、相変わらずの護送船団方式を続けていたために官僚の天下りを始めとして談合、接待、賄賂などによる政治を続け、今や財界の内部留保は300兆円と言われている。これは戦後のグローバル貿易政策の成果であることは否定出来ない。
  今日、子供の6人に1人は貧困だということだ。
  日本は間違い無くグローバルな輸出大国として大成功を収めたのであるが、その成功を政財官司法の護送船団が互いにもたれ合い続けている結果、国民全体のものとは出来ていないところに大きな瑕疵があるということだ。

04. 2014年9月29日 00:17:30 : CI32kTFWpA
>>03の言っていることは、単にロシア、ドイツ、日本などの後発資本主義国全体の特徴ではないのかな
ロシアは革命、ドイツと日本は戦争で滅ぼされたわけだが

05. 2014年9月29日 12:52:53 : QBrYpzDGwo
   グローバル化イコール国際化として捉えれば非常に大まか過ぎるが、一応一般的なイメージとしては、外国とのビジネス的な交流をイメージし、それによって純粋無垢な日本国民の暮らしが犠牲になってしまった、という文脈となるのだろう。
   しかしながら、そもそも隣県が敵国であり、国盗り物語などと言ったように県境で戦を繰り返していた時も多分日本国として他県とも交流することをして、いわばグローバルとして警戒する向きも多かったことだろう。
   ところが今では九州人と東北人が婚姻したとて、違和感を持つなど有り得ないし、福井の人間はこうだとか、秋田の人間はこうだとか、決めつけられないほどいわゆる混血となっている。
   このように、見知らぬ外国との接触が無い内は非常に警戒するものであるが、地球が狭くなった今、グローバル化、国際化を批判する勢力というのは何らかの意図があるとしか思えない。
    原発事故により三年を経て今や放射性物質は世界を一周している勢いであるのに、グローバル化を嫌悪し、外国との接触によって日本が汚染されるかのようなヒステリックな論調は非常に手前勝手であろう。
    アーミッシュのように一切外界と接触を断って暮らしているなら別だが、欧米列強に倣って世界へ進出し、領土の拡張を図った時点で既にグローバルを目指していたのである。調子が良い時にはグローバル化の弊害などおくびにも出さず、世界第二位の大国だなどとむしろ積極的に国際化を誇っていたが、国政の失策によって綻びが出た途端、グローバル化、などと外国語を使用して負のイメージを与え、情報の内向きを目指すのは問題である。
   日本は本音と建前を上手く使い分ける風土があるが、国際化を庶民向けには害悪であるようなイメージをつくり、一方では常任理事国を目指したり集団的自衛権行使を可能とするなど、一層のグローバル化を進めている。
   庶民には国際化は恐いから外へ出るなと脅し、血税は国際化のために湯水の如く使うという二重基準の統治を支える言論が非常に巧妙である。
   原発事故で世界を汚染し、新興国が日本の経済的地位を圧迫しているからといって都合の悪いときだけ鎖国的意識を持つということ等国民は出来ないだろう。
ましてや、国政の瑕疵をグローバル化を原因にして片づけるなど言語道断だ。
   庶民向けには国際化を悪しきものとし、エリートにはその逆を行く具体的な行為を全く指摘しないという反グローバル論にも首を傾げる。  

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