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日本は 多様性のある平和国家を目指すべきだ (元国連難民高等弁護官 緒方貞子)
http://www.asyura2.com/14/senkyo172/msg/381.html
投稿者 良寛 日時 2014 年 10 月 04 日 18:39:17: Vgi3QvtUnz6pE
 

戦後日本は敗戦国としてアメリカの占領下におかれ、西側の一員として冷戦構造に組み込まれました。そのため自分たちの置かれた位置も目指すべき方向性も、極めて明確で自ら模索し、合意形成を試みる必要が必ずしまもありませんでした。

目指したものは、戦後からの復興であり、戦争体験に裏打ちされた平和であり、国民生活を豊かにする経済成長でした。政治家も、官僚も、企業も、そして一般国民も、その目標に向かって、がむしゃらに進み、気がついたら、いつしか世界有数の「経済大国」といわれるようになりました。

しかし、戦後日本の成功体験は、日本社会全体にある種の惰性と思考停止をもたらしました。このため、近年、日本経済が壁にぶつかり、世界がグローバル化する中で、政治家も、企業も、官僚も、状況変化に適応することができずに、進むべき方向を見失い、前へ進むことができなくなっています。

私は10年近く国際協力の分野に携わってきましたが、日本は、いま世界で起きている「文化や価値観の多様化」「社会変革」を、十分認識していないのではと感じます。

今後日本が前に進むためには、世界の様々な人たちとのつながりや協力なくして実現できません。世界中の多様な文化や価値観、政治や社会に目を向け、そ多くを学びとることが必要だとも思います。

そして大切なのは、日本国内の教育のあり方です。日本の教育の最大の問題は、画一的なことです。日本以外の国では、異なる文化や意見の国々とは、コミュニケーションを通じて、自分たちの意見を理解してもらっています。

異文化とのコミュニケーションには、語学力はもちろんですが、それよりも広がりある視野と教養、好奇心と感受性、氾濫する情報の中から最適な選択をする能力。それが重要です。

世界の中で生きていくためには、「多様化」、
そして国際的に認められるためには、「戦争体験に裏打ちされた平和国家を目指すべき」です。

岩波書店「これからどうする」より転載
 

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コメント
 
01. 2014年10月04日 19:04:40 : CI32kTFWpA
この人も安倍と同じく七光り名士だから頭は悪いんですかね

02. 2014年10月04日 19:04:45 : Dic86ICeOs
言っていることはわかるが、緒方貞子を手放しで称讃できないのはコソボ問題での人道的緊急措置としてユーゴ、セルビア空爆を容認したことだ。
難民に心を寄せてきた緒方にすればコソボの問題は理屈でどうにかなるレベルを越えてしまったということで緊急的人道措置を容認したわけだが、それは安保理の全会一致にいたる協議プロセスを飛ばし、アメリカとNATOが主導で冷戦終結後の紛争を力で解決する雛形を作り上げてしまった瞬間でもある。
コソボ問題はセルビアを悪者に見立てて、人道や人権回復のためなら紛争処理の国連安保理の名文を捨て、人道人権を盾に他の主権国に堂々と介入してもかまわないというその後のアメリカによる数々の美名の陰に隠れ自分たちの権益拡大を狙った戦争クーデターにつながっている。
そして緒方が危惧する戦争体験に裏打ちされた平和国家の道をかなぐりすて、遅れをとるまいとアメリカの風下に立って、多様化の道を閉ざそうと行く手が先のない断崖絶壁にもかかわらず着いていく日本が連なったともいえる。
そう考えると緒方貞子を手放しで称讃するわけにはいかなくなる。
緒方はそのことをどう思っているだろうか。
なんとも思ってはいないのだろうか。

03. 2014年10月04日 21:43:46 : kDVop4u7Ig
>01と02のコメントを読んで、日本国内の教育の重大な欠点が見えてくる。ご自身の頭はどれほど良いのか!?知る術もないけど、異なる文化や「意見」を受け入れられるような教養は、身に付けていなかったのでしょ!

緒方貞子さんは“市川房枝”参議員から<1968年の国際連合総会日本代表団に加わって戴きたい>と要請され、
国際連合の仕事に関わったのですね。1990年に第8代の「国連難民高等弁務官」(任期3年)に選出されて
2000年(73歳)まで、各国難民のために尽力したと思う。尊敬しております。

国連の加盟国は193か国もあり日本の代表だって、緒方さんだけじゃないよね!責任転嫁は頂けないな!

『誤った歴史を繰り返さないために』「暴力装置」の鬼っ子は【退治】しなければならないのです。


04. 2014年10月04日 22:09:27 : CI32kTFWpA
この人は合意形成と多様化とどっちを信仰しているのですか?

05. 2014年10月04日 23:06:24 : Dic86ICeOs
市川房江の名が出てきたので言わせていただこう。
先の大戦時、市川は大日本国防婦人会において、率先して戦争を賛美し母として女として夫と男が戦地で戦っているとき、女は銃後の守りにつくべきと積極的に演説をぶった。
花子とアンというドラマで主人公が戦時中、戦局に抗しきれず止むに止まれず戦争翼賛を訴える描写があったが、あのドラマのモデルである村岡花子は止むに止まれずどころか積極的に戦争推進を呼びかけた。
戦後も村岡は反省するどころか、敗戦を悔やんで戦争を肯定し続けた。
上野千鶴子も言っているが、市川にしても村岡にしても戦時中、戦争協力したのはひとえに女性が国政のそれも重大な国家存亡戦争に関わることで政治は男だけのものではないということ、女も役割を担えるんだというアピールに他ならなかった。
つまり、戦前女性の立場は政治的にも経済的にもそれだけ弱かったということだ。
俺は別に市川や村岡を今さら責めようとは思っていない。
ただ、緒方が市川の要請を受けたからといって、冷戦終結後のアメリカひとり勝ちで起きた秩序作りという名の権益拡大にうまうまと協力してしまった愚を見過ごすわけにはいかない。
>>02にも書いたが、緒方は結果的に国連安保理の手続きを経なくともアメリカとNATOがいれば理由付けはいかようにも付けられる介入(侵略戦争)を道筋を作ってしまったことをどう捉えて多様化などと言っているのか、俺には疑問しか湧いてこない。
それから俺は国連に措いて緒方貞子がやってきた仕事総てを否定しているのではないことを断っておく。


06. 2014年10月05日 00:18:38 : JyGhblXKPR
>世界の中で生きていくためには、「多様化」、
そして国際的に認められるためには、「戦争体験に裏打ちされた平和国家を目指すべき」です。

「多様化」とは戦争行為も辞さないという意味。

「戦争体験に裏打ちされた平和国家を目指すべき」とは核兵器さえもそのために保有しようという意図が伺われる。


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