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10月4日(土) 大学への脅迫を断じて許してはならない(五十嵐仁の転成仁語)
http://www.asyura2.com/14/senkyo172/msg/394.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 10 月 05 日 00:14:05: igsppGRN/E9PQ
 

10月4日(土) 大学への脅迫を断じて許してはならない
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2014-10-04
2014-10-04 06:33 五十嵐仁の転成仁語


 なんという世の中になってしまったのでしょうか。気に入らない教員の排斥を求めて、大学を脅迫する卑劣な行為が相次いだというのですから……。

 戦争に言論弾圧はつきものです。大学の自治や学問の自由、報道の自由への攻撃は戦争への道にほかなりません。

 特定秘密保護法の制定によって情報の秘匿と報道の統制が図られ、朝日新聞たたき(バッシング)によってマスメディアを委縮させ、大学を脅迫して教員を辞めさせる。このようなことが、今日の日本社会で堂々と行われ、しかもそれが異常なことだという危機意識が極めて薄い。

 これが現実なのです。こうして、戦争への道は掃き清められるということでしょうか。

 一昨日の『朝日新聞』の社説「大学への脅迫 暴力は、許さない」によれば、「かつて慰安婦報道に関わった朝日新聞記者が教授を務める帝塚山学院大(大阪狭山市)に9月、別の元記者が非常勤講師を務める北星学園大(札幌市)には5月と7月、それぞれの退職を要求し、応じなければ学生に危害を加えるという趣旨の脅迫文が届いた。警察が威力業務妨害の疑いで調べている」といいます。

 脅迫文には、「辞めさせなければ学生に痛い目に遭ってもらう。釘を入れたガス爆弾を爆発させる」「元記者を辞めさせなければ天誅(てんちゅう)として学生を痛めつける」などと書かれていたそうです。北星学園大には「爆弾を仕掛ける」という内容の電話もあったといいますから、このような脅迫を行ったのは1人や2人ではないでしょう。

 そればかりではなく、家族までもがネット上に顔写真や実名をさらされ、「自殺するまで追い込むしかない」「日本から出て行け」などと書き込まれているといいます。断じて許すことのできない蛮行だと言わなければなりません。

 これに対して「社説」は、「朝日新聞は8月、過去の慰安婦報道について、女性を強制連行したと証言した吉田清治氏(故人)に関する記事を取り消した。間違った記事を掲載してしまったことに対して多くの批判が寄せられており、真摯(しんし)に受け止めている。しかし、だからといって学生を『人質』に、気に入らない相手や、自分と異なる考えを持つ者を力ずくで排除しようとする、そんな卑劣な行いを座視するわけにはいかない。このようなことを放任していては、民主主義社会の土台が掘り崩されてしまうだろう」と指摘しています。

 その通りだと思います。このような卑劣な行為が放任されてはなりません。

 警察は刑事事件としてきちんと捜査し、犯人を捕まえて処罰していただきたいものです。あわせて、このような社会的な風潮を生み出し、言論による「脅迫」や「恫喝」を行っているに等しい右派論壇とそれに同調している新聞、雑誌、週刊誌の責任をも問いたいと思います。

 昨日の『毎日新聞』は「大学への脅迫 看過できない卑劣さ」という「社説」を掲げ、「今回の事件の背景には、一部の雑誌やネット上に広がる異論を認めない不寛容な空気がある。各地で深刻さを増すヘイトスピーチ(憎悪表現)にも相通じる現象だ」と指摘していました。大学への脅迫やヘイトスピーチの「背景には、一部の雑誌やネット上に広がる異論を認めない不寛容な空気がある」というのです。

 昨日の『東京新聞』は「こちら特報部」で特集を組み、さらに詳しく「朝日バッシング」の「深層」を明らかにしています。そこには、「国動く時、排除の論理」「新たな『戦前』の序章?」という見出しが出ていました。

 出版物に「売国」「国賊」「反日」などの見出しを付ければ売れるというのです。商売での「小銭稼ぎ」に目がくらんで、出版人やジャーナリストとしての良心や誇り、矜持を捨て去って良いのでしょうか。

 学生を「人質」に取り、暴力をちらつかせて大学を脅迫し、気に入らない教員を追い出そうとするようなことが許されれば、大学の自治も学問の自由も失われてしまいます。新聞記者時代の報道を理由に、このような理不尽な攻撃がなされれば報道の自由に対する脅威となり、ジャーナリストの自己規制や委縮を引き起こすことになるでしょう。

 日本における自由と民主主義は重大な脅威にさらされていると言わなければなりません。右翼的風潮に迎合して売れ行きを伸ばすために、一部の学者、評論家、出版人、ジャーナリストなどがそれに加担してしまったのは何とも残念です。


 

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コメント
 
01. 罵愚 2014年10月05日 05:02:21 : /bmsqcIot4voM : hFjIjkhzhj
 大学を失業左翼の救済所にするのがいけない。文教政策の見直しを強化することだな。売国奴を税金で養うな。

02. 2014年10月05日 06:43:55 : FunEihTCHc
今の日本は独裁的な安倍政権によって言論弾圧が蔓延し始め、戦前の矢内原事件や滝川事件と同じ卑劣な抑圧行為が目立ち始めた。それを総括したものとして今こそ読んだらいい本が「言論抑圧」ではないか。
http://www.amazon.co.jp/%E8%A8%80%E8%AB%96%E6%8A%91%E5%9C%A7-%E7%9F%A2%E5%86%85%E5%8E%9F%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%81%AE%E6%A7%8B%E5%9B%B3-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B0%86%E5%9F%BA%E9%9D%A2-%E8%B2%B4%E5%B7%B3/dp/412102284X/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1412458665&sr=1-1&keywords=%E5%B0%86%E5%9F%BA%E9%9D%A2+%E8%B2%B4%E5%B7%B3
実に冷静な分析がしてあり、参考になる。

03. 2014年10月05日 10:19:23 : c9oGsEQAs2
「私は学んだ、人間は歴史から学ばないということを」(ヘーゲル)

2ちゃんねるでも恐ろしい書き込みがあって、それを一部メディアが報じていますが、
「愛国」のためなら、脅迫やデマの流布など、
どんな卑劣な手段でも許されると考えているネット右翼が跳梁跋扈している今の風潮、ほんとうに怖いですね。
日本版ナチス台頭の前夜なのだろうか。

彼らネット右翼は、ネットナチスであるといわざるを得ないほど卑劣かつ陰湿です。

先日、「ヒトラー 権力掌握への道」という番組を観ました。

ナチスが全体主義体制を確立するまでの過程を、貴重なカラー映像でたどる作品で、
じわじわと段階を踏みながら少しずつ、国民に絶対的服従を強いる「全体主義体制」が構築されていくさまが、ほんとうに怖かったです。

目的のためなら手段を選ばないナチス。
この番組を観て、
今日本では、ネットナチスとでも呼称できる、醜悪な日本版ネオナチ勢力が猛威を振るいつつある時代なのかもしれないと危惧しています。


朝日への「攻撃」ネット上でも激化…家族も対象
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/20141003-OYT1T50010.html
2ちゃんねるでの書き込みも報じている
きわめて邪悪で陰湿な“ネットナチス”の犯罪行為
まさに「21世紀版:ナチスの手口」

日本版ネオナチ勢力が台頭している今、
ネオナチ団体・レイシスト団体と親密な関係の現職閣僚がいる今は、
いわば1920年代的状況なのかもしれません。その一方で
90年前と違い、今の国民はレイシズム・全体主義がいったい何をもたらすのか、どんな惨劇をもたらすのか、知っているはず。
ですから、国民は、いくら疲れていても、いくら心身が弱っていても、日本版ネオナチ勢力だけには決して共感してはいけないと存じます。


04. 2014年10月05日 10:53:53 : CqcLi9FkD6
>>01. 罵愚 2014年10月05日 05:02:21 : /bmsqcIot4voM : hFjIjkhzhj
 大学を失業左翼の救済所にするのがいけない。文教政策の見直しを強化することだな。売国奴を税金で養うな。
 
その通り。

ヨーロッパの大学には、学生には公的な大学入学資格資格試験があるが、日本にはない。
ドイツの大学には、公的な大学教授資格試験があり、その試験に合格し、資格を持つ者しか教授になれないが、日本には公的な大学教授資格試はなく、誰でも教授になれる。

朝日新聞に大嘘を書いた者が大学教授になれるのは、日本の大学制度の致命的な欠陥である。彼のような大嘘吐きを大学教授にして、嘘を若い学生に吹き込まれれば、日本の民主主義は根底から覆される。

> 学生を「人質」に取り、暴力をちらつかせて大学を脅迫し、気に入らない教員を追い出そうとするようなことが許されれば、

制度の欠陥を放置すれば、このような過激な主張が現れる。
少なくとも博士学位を持つ者しか教授になれないように、大学制度を改める必要がある。
博士学位を持たない者を教授にする大学には、政府の補助金の支給を止めるべきである。


05. 2014年10月05日 17:42:11 : QBrYpzDGwo
  大学だけの問題では無い。
  公務現場でも、部内で粛清は行われている。つまり、官製談合などは天下り制度と相まって最早日常のことであるが、その利権構造を維持するには部下をも淘汰することが必要であり、異論反論を呈するような部下は無論査定の対象となり、処分こそされずとも、冷遇が待っている。反面、上司への絶対服従を誓う部下には厚遇が待っている。まさに、飴と鞭の構造である。
  問題は、この上意下達システムには一切雇用主である国民の関与する余地が無く、省庁部内で淘汰が歴然と行われ、結果的に予算は利権構造の下に措置される。
  国民は水増し請求、天下り予算など、湯水の如く血税を使用され、部内上部にはそれを是とする者しか残らないという仕組みである。
  教育現場でも同様だろう、この場合、学生や学生の親など、肝心のスポンサーの出る幕が無い。少なくとも、容認出来ない教員を排除するには学校全体の問題として学生、その親も含めて、学校を維持するための資金を提供している者を含めるべきだ。納税者でありながら、部内の職員の淘汰や排除に関われず、密かに行われるのを黙認するか、後になって知るのみである。
  03さんと同様、ナチスの凶暴は収容所から始まったのでは無く、もっと以前から、政治の段階で始まっており、知識人や報道関係者の抹殺から数年を経て、遂に一般人へと波及した。今はネットの時代であり、偏った見解に飲まれることも少ないが、逆に煽られる事も有る。煽られたとしても、首謀者は特定出来ない。ある意味、彼らは愉快犯なのである。
   常にアンテナを張り、少しでもおかしいなと思ったら黙殺しないことが肝心だということだが、場の空気を読んで大勢に付くという立場重視の日本人には最も苦手な行為である。凶暴はヒットラーだけで出来たものではなく、それに賛同するどころか、空気を読んで排斥に加担した多くの人間によって無し遂げられたのである事だけは、意識に留めて置きたい。

06. 罵愚 2014年10月06日 04:32:04 : /bmsqcIot4voM : hFjIjkhzhj
 つまりそれは「左翼 Vs 右翼」「保守 Vs 革新」の対立構造ではなく「国民 Vs 官僚」「民主主義 Vs 官僚機構」の対立ということかなぁ?

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