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日本は慰安婦問題に真っ向から取り組まない限り女性活躍社会のリーダーにはなりえない。オーストラリア歴史学モリス・スズキ教授
http://www.asyura2.com/14/senkyo173/msg/300.html
投稿者 天笑 日時 2014 年 10 月 22 日 09:29:54: EbiczIh.saKP6
 

 オーストラリア放送協会ABCのサイト
The ugly face of Japan's 'pro-women' policy  Tessa Morris-Suzuki
 日本の「女性活躍推進」政策の醜悪な面

Japan can't be a leader in women's rights while denying crucial aspects of its own history with "comfort women". 添付写真メッセージ

 訳 http://blog.tatsuru.com/2014/10/19_0924.php
内田樹の研究室

テッサ・モリス=スズキ教授の語る安倍政権と慰安婦問題

2014年10月18日 —  アジア地域史研究で国際的に知られるオーストラリア国立大学のテッサ・モリス=スズキ教授(歴史学)が、10月10日、安倍政権の動向と今回の大学脅迫事件の関係を論じたうえで、日本が「慰安婦」問題に真っ向から取り組まない限り国際社会のリーダーにはなりえないとする記事を、オーストラリア放送協会ABCのサイトで発表しました。
 参考までに以下に訳出します。誤訳がある可能性がありますので、引用される場合は必ず原文を参照してください。
 大学人はどうかこのような海外の声を決して忘れず、連帯を求めながら勇気をもって学問の自由のために脅威と戦ってください。私たち市民有志はそうした大学人を強く支持することをあらためてここに表明します。
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http://www.abc.net.au/news/2014-10-10/morris-suzuki-the-ugly-face-of-japans-pro-women-policy/5801376

日本の「女性活躍推進」政策の醜悪な面
テッサ・モリス=スズキ

 日本は戦時下の性暴力をなくすことにかけて国際社会を先導していきたいとしている。
それにも拘わらず安倍政権はいわゆる「慰安婦」の歴史的事実を強く否定しており、そのことについて敢えて語る人物を執拗に攻撃している。

 9月25日、日本の安倍晋三首相は、第69回国連総会にて行った演説で、日本を女性の輝ける社会に変えると固く誓言し、戦時下の性暴力をなくすために国際社会をリードしていきたいと付言した。
 これは安倍首相による「女性活躍推進」政策のうちのひとつに過ぎない。これに先立って、プムズィレ・ムランボ=ヌクカ国連ウィメン事務局長は、報道によれば、安倍首相が全閣僚19名のうち女性閣僚の数を2名から5名へと増やしたことによって「世界に手本を示した」と述べて、首相を称賛したという。

 しかし世界のメディアの視線の届かないところで、日本では別の女性関連政策が同時に進められてきた。
 9月5日、安倍内閣の菅義偉官房長官が、記者会見を開いて、そこでいわゆる「慰安婦」について日本政府の見解を明らかにした。それによれば、第2次世界大戦中、日本軍の慰安所へ集められた何万人もの女性たちのうち誰ひとりとして日本軍または日本警察によって強制的に徴集された者はいなかった、というのだ。
 会見に居合わせた記者たちは、「慰安婦」として勤めさせられた(戦時下捕虜を含む)オランダ人女性たちについて質問を投げかけた。ある記者は、この問題に関してオランダ議会調査委員会によって1994年に念入りに作成された報告書をとりあげた。その報告書は、およそ65名の女性たちが日本軍または警察によって売春を強要されたことを明らかにしたものだった。
 菅官房長官ははじめ質問に答えることを避けたが、やがて次のように述べた。

「日本政府の見解としては、(この問題に関する)政府の調査の結果、軍およびその関連機関の関与した強制連行があったことを証明する記述を見つけることはできなかった」

 安倍首相とその支持者たちは、長い間、日本の近代史におけるこの闇に対する責任を極限まで小さくしようとしつづけてきた。そのために、日本およびその近隣諸地域や戦場で直接とらえられた女性たちと、あっせん業者によってだまされて軍へ引き渡された女性たちのあいだに、線を引こうとしてきた。後者の女性たちは、彼らがいつも言い張るところによれば、「強制連行」されたのではないというのだ。
 そして今や安倍首相とその支持者たちは、強制連行に関する報告をすべて、一切の地域に関して、否定しているのだ。
 つまり、彼らは、今や、第2次世界大戦中の日本の領土全体のうち他の地域でも女性の強制連行があったことを示す多数の証言といっしょに、1994年のオランダの報告書をも否定しているということになる。

 安倍首相とその支持者たちがそのような否定を行う一方で、これまで「慰安婦」に関する歴史を伝えようとしてきた日本の記者、歴史学者、出版者その他のひとびとがいま右翼グループからの激しい攻撃にさらされている。
 朝日新聞は、この問題に関して比較的バランスのとれた報道を行おうとしてきた機関であるが、競争関係にある右翼の報道機関や有力政治家たちによって激しく非難されてしまっている。
 この攻撃の主なきっかけは、朝日新聞がおよそ25年前に行った誤報を最近認めたことだった。当時、朝日新聞は「慰安婦」の強制連行に関与したという元日本軍兵士の発言を報じたが、数年後この元兵士が公に発言を撤回したのだった。
 当時、他の新聞各紙がその元兵士の証言に基づく内容の記事を掲載したにも拘わらず、またその証言が少なくともこの10年来「慰安婦」問題に関する論争において採用されていなかったにも拘わらず、朝日新聞はいま公開処刑の憂き目に会っており、その主筆を国会に証人喚問せよという脅迫じみた声が上がっている。
 最近、安倍首相も菅官房長官もともに、「日本の国際的名誉を損なった」として朝日新聞を断罪した。

 世論がこれに連動して朝日新聞に対する敵意を異常に高めるなか、かつて「慰安婦」問題に関する記事を執筆したことのある元朝日新聞記者を講師として雇っている日本の大学が、右翼グループから、メールや電話を通じた集中砲火を浴びており、その元記者の解雇を要求されている。このせいで、これまでに少なくともひとりの大学教員が突然の「早期退職」に至っている。
 他にも、大学教員が自らの講義中に慰安婦の強制連行について触れた資料を用いたために有力なマスメディアから攻撃された事例がある。この問題の解説者たちや他の関連題目は、右翼の週刊誌によるいわれなき攻撃のターゲットにされてしまっている。大半の有力マスメディアが沈黙を強いられてしまっている。今もなお日本政府による強制連行否定を批判的にとりあげていたり、強制連行されたことを証言している元「慰安婦」の記事を掲載していたりするのは、せいぜい一、ニ社の勇気ある小規模な新聞だけだ。

 日本が活発なリーダーシップを発揮して戦時下性暴力をなくしていくことは、国際社会から歓迎されるだろうし、実際にいま大いに必要とされている。
 しかし日本が、女性に対する過去の重大な暴力を否定しているあいだは、またその歴史について語る自国民たちを攻撃し抑圧しているあいだは、この主導的役割を果たせはしまい。


 

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コメント
 
01. 2014年10月22日 09:44:02 : pBipN2KXDo
バカクネ大統領の独裁国家みたいになるのはゴメンですけどw
         ↓
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】【韓国】 ファック・クネ大統領の風刺画、ソウル市内のビル屋上からまいた韓国人作家を逮捕
beチェック

1 名前: レッドインク(新疆ウイグル自治区)@転載は禁止 2014/10/22(水) 01:51:27.30 ID:P+BdOde00 PLT(13121) ポイント特典

朴大統領の風刺画、ソウル市内のビル屋上からまいた韓国人作家を逮捕―韓国メディア

Record China 10月21日(火)19時35分配信

http://thumbnews.nateimg.co.kr/view610/http://news.nateimg.co.kr/orgImg/cb/2014/10/20/20141020161226478761.jpg

20日、韓国・聯合ニュースによると、韓国・ソウル市内のビルの屋上から朴槿恵大統領の風刺画を
まいた韓国人作家が逮捕された。写真は朴大統領。

2014年10月20日、韓国・聯合ニュースによると、韓国・ソウル市内のビルの屋上から朴槿恵大統領の
風刺画をまいた韓国人作家が逮捕された。21日付で中国紙・環球時報(電子版)が伝えた。

この作家は20日正午ごろ、ソウル中心部の光化門広場近くのビルの屋上から風刺画をまいた。風刺画
には、頭に花を挿した朴大統領と、上段に「WANTED」、下段に「MAD GOVERNMENT(狂った政府)」の
文字が書かれていた。

警察は建造物無断侵入の疑いでこの作家を逮捕した。

この作家は風刺画をまいた動機について、「現政権には、選挙における不正行為と表現の自由の侵害の
疑いがある」とし、「この狂った社会を風刺しようと思い、チラシを作り、まいた」と話しているという。
(翻訳・編集/NY)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141021-00000040-rcdc-cn

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02. 2014年10月22日 09:50:59 : KzvqvqZdMU
こーゆーもの知らずの外国人を引っ張り出して、日本叩きをやるのが日本左翼だ。
粛清!


[32削除理由]:削除人:アラシ
03. 2014年10月22日 10:01:39 : nMmLZmqCc2
テッサ・モリス=スズキさんをつかまえて、もの知らずの外国人・・・。
ウヨの反知性主義の典型例ですね。

04. 関西人 2014年10月22日 10:28:16 : tYyKntjulY/pE : CeAuxk8alM
03さんに同意。

こういう反知性的な感性、まぁこの手の輩は第一にテッサ・モリス・スズキがどのような実証的研究者であるのか自体を不知なのですが、が蔓延していることに憂慮。
但し、今のこの時代においてさえ、ある種の江戸時代の鎖国海禁政策的発想と言うか、水戸学な認知と言うか、当に反知性的な思潮の親玉はが首相の安倍らだから、仕方ないのでしょうが。
この手の輩らは、太鼓持ちのようにゴマをすってくれる金美麗のようなのは、まるで大学者のように持ち上げて、大好きなのですが。


05. 2014年10月22日 10:33:13 : I1dXExxYp2
何の関係もない。だいたい税を毟り低賃金低レベル労働を強要することを活躍と称するな。

06. 2014年10月22日 10:33:12 : pBipN2KXDo
>>02のバカに捧げマスw
    ↓
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http://yuchrszk.blogspot.jp/2014/08/blog-post_30.html
差別主義者は単に「頭が悪いだけ」であることが科学的にあきらかに
      8/30/2014

ヘイトスピーチの問題が騒がれる昨今ですが、アメリカの学会誌に出た論文(1)が「人種差別の原因は頭が悪いからだよ!」と言い切っていておもしろいです。

これは、過去に行われた差別と知性に関する論文をメタ解析にかけたもの。 実は、心理学の世界じゃ「差別って頭が悪いせいで起きるんじゃない?」って話は前から言われていたんですが、その説の正しさを、あらためて調べ直したわけですね。

で、ざっくり結論から言っちゃうと、やっぱり「差別主義者は頭が悪い(確率が非常に高い)」らしい。多くのデータが、偏見や人種差別と知性の低さの関連を示しているというんですな。

たとえば、ある研究では10才の子どもの知性(認知機能とか情報処理スピードとか)を計ったうえで、20年後に再テストを行ったんですが、子どものころに知性が低かった被験者ほど、大きくなってから人種差別や性差別に走る確率が高かったとか。もちろん、貧しくて満足な教育を受けられないせいで差別が生まれるって可能性もあるんで、この結論にはまだ議論の余地があるわけですけども、多くの研究が知性の低さと差別の関連を示しているのはおもしろいところ。

研究者によれば、こういう現象が起きる理由は、知性が低いと物事を単純にしかとらえられなくなっちゃうから。たとえば、

どんな人種にも善人がいれば悪人もいる
  ↓
でも、頭が悪いと、その複雑さに耐えられない
  ↓
だったら、特定の人種をひとまとめにして考えたほうがラク
  ↓
差別主義の誕生!

みたいな感じ。 世の中の複雑さを最小限に減らそうとするせいで、あまり深く考えないですむ差別主義に走ってしまうわけですね。

ちなみに、この研究者たちは右翼的な思考も知性の低さと結びついていると考えていて、これまたおもしろい。要は、右翼は定まった社会ルールや伝統をベースに考えるので、それだけ脳のエネルギーを消費せずにすむことになり、知性が低い人たちをひきつけるんだ、と。

うーん、なるほど。ひとまず世の中の複雑さに耐えられるだけの知性は欲しいなーと、自戒を込めつつ思う次第です。
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07. 2014年10月22日 10:53:30 : qMyKRQvazU
 今回の辞任劇が証明するように、安倍政権の女性登用は純粋に人気取りの手段であった。
 それはそれとして、何でこんな奴からそこまで言われなくちゃならないのか理解不能だね。慰安婦問題であきらかなウソにだまされまくって譲歩しまくって金を取られまくって日本は国際的な地位が上がったか?敵国条項すら外せなかったではないか。また同じ事をしたって、国際社会のリーダーになんてなれるわけも無いのに如何にもそれを実践すれば可能性があるような言い方をする。
 日本にとって大切なのは、こう言う戯言に惑わされず、外国に対してもう余計な金を流さないことだね。それと原子力潜水艦の技術はオーストリアに渡さない方が賢明だろう。


08. 2014年10月22日 11:09:01 : XWBfmoKrOw
オーストリアじゃねえだろ、オーストラリアだろ。

>>06 さんのコメントのあとでなにやってんだか(笑) マジでバカ。


09. 関西人 2014年10月22日 12:10:23 : tYyKntjulY/pE : mQf4N1QmMI
02と07が同一人物かは不明だが、確かに06さんが言うように、確かに頭が悪いな、どう見ても。
頭が悪いから反知性になるのか、反知性だから頭が悪くなるのかの順序は不明だが。

どちらにしても、今世界的に課題となっているエボラ出血熱心と同様に、これ以上拡散すると、ヤバイ。エボラは個人の生命を奪うが、反知性の頭の悪さは、社会や協同意識を破壊するからね。
ある意味、前者はワクチン投与で何とか出来る余地はあるが、後者はそう直接的ではないから、余計にタチが悪い。


10. 2014年10月22日 13:08:53 : YxpFguEt7k
日本政府には「女性がそのような生き方を強いられる社会には、絶対にしない!」というメッセージを出してほしいものです。
そういう政府がカッコイイですな。

11. 2014年10月22日 15:25:51 : QiHQW4FeI2
02はバカだねェ!
「日本叩き」にしかおもえないとは情けない!
日本に忠告してくれているんだろ
世界の主導的立場を果たしたかったら反省しろ!ってね

いつまでも幼稚園児みたいに言い訳がましく
悪くない!
いいことした!
って言ってるだけじゃん
大人になれって言われてるのに気が付かんとは
さすがはなんちゃって大学でてるだけのことはある!
ってバカにされてるのに気が付かないんだからねぇ安倍!
まぁ早くいなくなってくれそうだから良いけどね


12. 2014年10月22日 18:00:46 : xni5yVaf3k
>>10

日本は今でも売春大国。
鎖に繋がれていなければ、奴隷ではない?
貧困のために借金や売春に追い込まれるのは、自由意志と言えるのか?
古代ローマの奴隷にも「債務奴隷」というのがあった。

従軍慰安婦というと、ウヨは異様な反応を示すけど、今でもそう変わらないんじゃない?
まず、そこにメスを入れたら?
朝日を叩く前に、売春せずに暮らせる社会を作るための活動をしてよ。

女の貧困の問題を解決せずに、女性が輝く社会はあり得ない。
暗い過去を明らかにせずに、未来への扉は開かれない。


13. 2014年10月22日 18:15:44 : FfzzRIbxkp
どこかの軍事独裁国が隣国の侵略をする時に、

「日本の慰安婦を学べ!」と声高に叫ぶようになりそうだね。

そのとき、日本には慰安婦はなかったと言えるのかい?

隣国が大国になるにつれて、それこそ中国が台頭するにつれて、
中国が日本に対して従軍慰安婦を強制できる権限を、高市氏は与えている。


「ナチスに学べ!」と声高に叫ぶ日本の議員に対して、ドイツ政府やEU加盟国が国際法で訴えてほしいものです。


14. 2014年10月22日 20:31:37 : cvmFnkl1dA
「数式一本六億円!」の無境界家族は1%の富裕層(グローバリスト)の手先。
 
どこかで見たような本当に中身のない文章。慰安婦問題が陳腐化しているのがよくわかる。「人工中絶の是非を問う」並だ。

もう、いい加減飽きているんだよ。
日本人も韓国人も。アメリカによる新自由主義政策を苛烈に推し進めようするたびに、同時に何度となく持ち上がる慰安婦問題。

日韓双方をいがみ合わせ、統治者たるアメリカの支配層に怒りの矛先が向かないするための作られた争点。分割統治の手法だ。

テッサ・モリス=スズキは慰安婦問題にはやたらと熱心(日本人慰安婦は除く)だが、特殊慰安施設協会(RAA)には全くと言っていいほど関心を示さない。女性の尊厳とかいうよりも、日本人を罵倒し、貶めたいだけだろう。テッサ・モリス=スズキは自らを左翼と規定しながら、オランダ海上帝国の植民地搾取については全く触れない。
当然、ABCD包囲網にも触れない。


テッサ・モリス=スズキは韓国カルト統一教会の安倍を叩きたいなら、ムサシ不正選挙についてオーストラリア放送協会ABCのサイトで発表しろ。支持率捏造もついでにな。

別に国際社会のリーダーにならくてもいい。日本が更に毟られるだけだからな。


15. 天笑 2014年10月23日 12:29:34 : EbiczIh.saKP6 : ZPKDTHc4y6
テッサ・モーリス=スズキ 調べました
旧名 Tessa Morris  Suzukiは夫の本名の姓 夫は作家・ギャンブラー。森巣博
本名、鈴木博
 2013年 福岡アジア文化賞 (第24回)学術研究賞受賞
http://fukuoka-prize.org/laureate/prize/acd/tesmorris.php
【贈賞理由】
 テッサ・モーリス=スズキ氏は、卓越したアジア地域研究者である。氏は、北東アジア社会についてのこれまでの認識を、グローバルな視座とローカルな視座から鋭く問い直し、斬新な思想的課題を提起し続けてきた。
 モーリス=スズキ氏は1951年英国に生まれ、ブリストル大学でロシア史を学んだ後、バース大学で日本経済史の研究により博士号を取得。89年『日本の経済思想−江戸期から現代まで』を発表し、日本型の成長モデルが注目を集めた1980年代、新進気鋭の学者として登場した。
 1981年ニューイングランド大学で経済史の講師、90年同大学准教授、92年オーストラリア国立大学アジア太平洋研究学院シニア・フェロー。97年同アジア太平洋研究学院日本史教授に就任。オーストラリア・アジア学会会長やアジア学アジアンネットワーク代表など要職を歴任し、日本研究やアジア研究を主導した。
 1990年代半ばより、モーリス=スズキ氏は自らの関心を経済から政治や文化の方向に移し、カルチュラル・スタディーズの領域にも足を踏み入れて、「脱近代」と「脱植民地化」の視点から論陣を張った。特に、主著の『辺境から眺める−アイヌが経験する近代』では、近代国家の下で「辺境」に追いやられ、国民社会において「他者」として扱われてきたアイヌの人々の体験を、北東アジアの広がりを背景にみごとに描き出し、日本国内外から高い評価を獲得した。
 知の創造には、研究方法の革新が必須である。これまでの実証研究においては、国家の公文書や重要人物の著作が信憑性のある史料とされてきた。だが、モーリス=スズキ氏は、こうした研究の限界を打ち破り、民衆的な記憶や経験を掘り起こすため、先駆的な研究方法を切り拓いた。現地を旅して関係者と対話し、その土地固有の資料・史料を発掘した。諸国で収集した様々な情報を結びつけ、国家や地域の枠組みを超えた広がりの中で、人々の新しい物語を紡ぎ出す氏の文章は、凛として美しい。
 モーリス=スズキ氏のまなざしは、常に、社会の端にたたずみ、権力から遠く離れて生きる人々に向けられている。近年は学術研究と並んで、多文化主義を掲げるオーストラリアを足場に、アジア市民権ネットワーク代表としても活躍している。
 民族や国家の境界を乗り越えて、人が人らしく生きられる社会を希求できるか。民主主義の時代、これは市民一人ひとりの問いである。国家の枠組みを超えた新しい地域協力のあり方を社会の端から構想し、アジアの人々の相互理解に寄与してきたテッサ・モーリス=スズキ氏は、グローバルな知識人としてまさに「福岡アジア文化賞−学術研究賞」にふさわしい。

受賞者スピーチ
 この受賞は大変な名誉であり、光栄に存じております。日本と近隣アジア諸国の国際関係を研究する者として、福岡市からいただく賞には特別な感慨を覚えます。福岡は日本とアジアの関係史において中心的な役割を果たしてきました。現在、世界経済のけん引車であり、文化的エネルギー源でもある東アジアの国々が、偏狭なナショナリズムの発露でいがみ合うことなく、互いに力を合わせて平和な未来を築き上げることの重要性は、いくら強調しても足りません。

 私は研究者となって30年以上経ちますが、研究に多くの示唆を与えてくださった学界の人々だけでなく、日本とアジアの架け橋となる、静かで力強いコミュニティ活動をされている方々に、特別の賛辞とこの受賞を捧げようと思います。もちろん、そのうちの一人はペシャワール会の中村哲さんです。

 アジアの和解と協力のために活動を続ける方たちは、メディアや政治から正当な評価を受けることはがあまりありません。日韓両国の草の根連携のために活動する韓国の組織のモットーは「我、希望する。故に我あり」です。日本とアジア諸国の架け橋となろうとするすべての人たちへ、あなた方は未来に向けての希望です。あなた方の活動は価値ある貴重なものであり、決して無駄になることはありません。希望を携え、未来に向けてともに歩みましょう。

市民フォーラム
テッサ・モーリス=スズキ氏による基調講演
“緊張の時代にこそ、大切な民際関係”

 私はイギリスで生まれ、大学を卒業しましたが、自分のやりたいことが分からず、世界を見てみようと思って1973年、はじめて日本にやってきました。1年半の間に素晴らしい人々に出会いましたが、なかでも有名な環境学者の宇井純先生は特別でした。先生は「研究内容は、普通の市民と共有しなければ意味がない」が信条であり、当時の公害問題に対して「公害の被害者を研究するのではなく、公害の被害者と研究する」と言われ、私は本物の学者に出会ったと思いました。

 その後、イギリスに帰り、日本と東南アジアの経済関係の論文で博士号を取得。オーストラリアの大学に勤め、これまで50回以上来日しています。初来日から40年、東北アジアでの最も大きな変化は、人々が越境し、交流する事例が増大していることです。最近は領土問題や歴史認識問題などで、日本と近隣諸国との間で緊張が高まっています。こうしたニュースにばかり接していると、日本と隣国に築かれた草の根レベルの架け橋が、見えなくなるのではないでしょうか。国際関係はよく注目されますが、民と民との“民際関係”は、注目されることが少なくほとんど知られていません。ですから今日は、この40年間に私が出会った、隣国との架け橋を作ろうとしている人々を紹介したいと思います。

 まずは、長野県佐久市の「平和と手仕事 多津衛民芸館」。在野の思想家・小林多津衛氏の弟子たちが受け継いだ哲学は「自分の頭で考え、自分で判断すること」。住民たちは多彩なプロジェクトを展開し、今年は「農村発住民白書」を作成。活動は近隣諸国へも広がっています。夏には著名な韓国の歴史家を招き「朝鮮戦争休戦60年」記念のシンポジウムを開催。県内に移住した東南アジアの女性を支援する活動にも取り組んでいます。

 “次代のために、見えざる架け橋を築く”

 架け橋づくりは一人でも取り組むことができると教えられたのは、仙台市に住む金順烈(キム・スニョン)さん。在日コリアン2世の彼女は、アジアの農村女性とのネットワークを構築し、工芸作品の即売会を開催。仙台を拠点にマイノリティと日本人の交流グループを設立し、活動しています。 

 北方少数民族ウィルタ族出身の二人の兄妹は、戦前のカラフトで日本の臣民教育を受けましたが、終戦後、先住民で日本国籍のない二人は北海道へ渡ることができませんでした。1957年の日ソ国交回復によりようやく北海道に移住。移住後も差別に苦しみました。こうした少数民族の苦難の歩みは歴史のページから抜け落ちています。70年代に民衆歴史家が立ち上げた「オホーツク民衆史講座」の中で初めて自分たちの生い立ちと文化を語りました。その後、「空知の民衆史を語る会」が結成され、これは90年代の「東アジア共同ワークショップ」の活動へと引き継がれ、アジアの様々な地域から若者たちが集い、これまで1000人以上が参加しています。

 現在、東北アジアに緊張と摩擦が生じているからこそ、こうした民際関係がより重要になってきます。次の世代のために、新しい見えざる橋を架け、戦争のない平和な社会を築くために、希望を携え、未来へ向けて歩みはじめましょう。



16. 2014年10月23日 14:50:55 : xSk6YIeyxC
>>06

病身舞をやる韓国人は科学的に頭が悪い差別主義者ということですかそうですか
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/864.html#c5


17. 2014年10月23日 15:31:16 : xSk6YIeyxC
>>06


33 :名無しさん@0新周年@\(^o^)/:2014/10/10(金) 00:40:24.05 ID:ZhhUodr40.net
「差別主義者は単に「頭が悪いだけ」であることが科学的にあきらかに」

たしかにその通り。この写真見てください!!!
https://pbs.twimg.com/media/BzaBXOvCEAAkomd.jpg:large


パククネ、
黒人の女性が手を差し伸べてるのに手を引っ込めてる

46 :名無しさん@0新周年@\(^o^)/:2014/10/10(金) 00:46:50.00 ID:Cfo8wnqI0.net
クネに「おまえ韓国人みたいなやつだな」
って言ってみたい。


【韓国・産経起訴】「パク国家元首は日本首相とは比較にならない権威 産経側に問題がある」 韓国人記者 [朝日新聞]★5
http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1412868745/
【the Qween's】キム・ヨナ アンチスレ495【これクソン】
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/skate/1411467270/



http://img.news-us.jp/fuckorea/BzaBXOvCEAAkomds.jpg
http://img.news-us.jp/fuckorea/BzaBXOvCEAAkomd.jpg


18. 天笑 2014年10月24日 09:25:25 : EbiczIh.saKP6 : ZPKDTHc4y6
テッサ・モーリス=スズキ 調べました ・2

【絶対お勧め】 テッサ・モーリス・スズキ――「従軍慰安婦、安倍の詭弁」 2007/04/13 04:42
http://tu-ta.at.webry.info/200704/article_13.html

 表題の文章は、TUP速報というMLで配信されたもの。もうこれはどうしても宣伝して広めなくちゃいけないと思った。
TUP速報は「戦争と平和に関する翻訳記事や重要な情報を、できるだけ早くお知らせする掲示板」
 この絶対お勧めの文章は このURLで読めるんだけど、これは全文転載したいと思ったので、以下に転載。最後に少しだけぼくのコメント加えている。

Date: 2007年4月11日(水) 午後10時37分
Subject: 速報662号テッサ・モーリス・スズキ――従軍慰安婦、安倍の詭弁 070411

迷走する安倍の二枚舌、真意はどこに?
=========
 3月のはじめ、米国下院で日本の戦時中の従軍慰安婦問題に関する決議案の審議がはじまり、安倍首相は「狭義の意味では強制ではなかった」として、謝罪を拒否している。一方で、1993年に政府としての関与を認め、元「従軍慰安婦」に対し「お詫びと反省の気持ち」を表明した河野洋平官房長官(当時)の談話も否定はしない。このような二枚舌をつかう日本政府を、近隣諸国やオーストラリアのような関係国に住む人々はどのようにみているのか、アジア市民権ネットワークの代表でもある、オーストラリア国立大学のテッサ・モーリス・スズキが力強い小論文にまとめました。  (翻訳:金克美/TUP)
*翻訳、配信は著者の許可を受けています。
=========

従軍慰安婦:
ほんとうのことを言う時(普段使っている普通の意味で)

テッサ・モーリス・スズキ
2007年3月8日

 2000年8月、ドイツではナチ奴隷労働の何万人もの生存者を補償するために強制労働補償基金が設けられ、51億ユーロの基金が戦時中の奴隷労働の使役にかかわったドイツ政府や企業によって共同で出資され、2005年までには、7万件以上の補償請求が認められている。

 日本史の研究者の中には、日本とドイツの戦争責任に対する姿勢の比較に反対する者もいる。確かに、過去に向き合う「良い」ドイツとそうでない「悪い」日本と、単純に二分するのは深刻な誤解を生む。歴史的責任へのドイツの姿勢は、複雑で、さまざまな意見がある。そのうえ、ドイツの主要な問題はホロコーストへの責任であり、それは、日本の歴史において、これに明確に相当するものはない。

 一方、日本には政府を説得して、戦時中の過ちに対する責任をとらせようと何十年も戦う、多くの決然とした勇敢な学者、ジャーナリスト、弁護士、および一般市民がいる。困難と、時には落胆をともなう状況のなかでの彼らの努力は称賛に値する。おおやけに日本の歴史的責任の問題を提起すると、多くの場合警察がとりたてて犯罪として扱おうとしない、暴力的な脅しをちらつかせた口汚いメッセージの集中砲火に直面する。

 しかしながら、強制労働の問題では、日本とドイツの違いははっきりと対照的だ。日本も戦時中、鉱山と工場で働くために非常に多くの強制労働者を徴用した。しかし、日本の場合は、この強制的徴用の暗部として、いわゆる「慰安所」に収容され、日本軍の手による強姦やその他の性的虐待を受けた女性の強制的な徴用があった。

 また、ちょうどドイツが強制的に労働者を徴用したかどうかについて論議を必要としないように、「慰安所」が存在したという事実に疑問の余地はない。ドイツ政府は強制労働を認め、謝罪し、賠償金の支払いを行ったが、しかしこれまで何人もの著名な日本の政治家たちは、戦時中に徴用された労働者と「従軍慰安婦」の双方とも、本質的に強制であったことを認めたがらない。2007年3月の最初の週にトップニュースを飾ったのはこの後者の問題である。

 これより2週間ほど前、米下院では日本政府に対し、戦時中の「従軍慰安婦」の戦時暴力を謝罪し、この事実について正確な公教育を行うよう要求した下院決議案121号に関する審議が始まった。議会がそのような決議案について審議するのは決してはじめてではないが、このたびの議論は特に多くの国際的な注目を集めた。

 米国議会決議案に対し、3月1日、安倍晋三首相は「従軍慰安婦」の募集が「狭義の意味の(軍の)強制性は、それを裏付ける証言はなかった」とコメントした。数日後の国会答弁で彼はこの発言を繰り返し、「狭義の意味での強制とは」、明らかな事実として、「官憲が家に押し入って、人さらいのごとく連れて行く」ことがなければならないと述べた。米国議会決議の結果がどのようなものであれ、彼および彼の政府は謝罪しないと明言したことからも、安倍には「従軍慰安婦」の徴用は「広義の意味で」強制的であったと主張することに、何の問題も、また一切の歴史的責任も感じていないことは明らかである。また、麻生太郎外務大臣は米国議会決議案を「客観的事実に基づいていない」と非難した。

 これらの発言を読み私は、もしドイツ政府がナチの強制労働に対して「狭義の意味での強制」ではなかったので歴史的な責任はないと主張したら、国際的な反応はどんなものかと想像した。また、もしこの強制労働を積極的に否認するドイツの大臣のひとりがクルップという名で、その名の財閥の直系の子孫であったとしたら、世界はどのように反応するだろうかと、考えた。(訳注:クルップ社はドイツの重工業企業。父親から工場を受け継いだアルフレート・クルップが事業を発展させ、第二次世界大戦中にはドイツ軍向けに、戦車や大砲などの兵器を製造したことでも有名)

「従軍慰安婦」が被らなければならなかった悲運に対する責任の拒否は、もちろん、アジアの隣人やオーストラリアを含む地域のパートナーとの関係にとって非常に重要な問題である。オーストラリアの元「従軍慰安婦」ジャン・ラフ・オハーン(訳注:オランダ語ではジャンヌ・オフェルネ)は、戦時中の「慰安所」での強姦と虐待の経験に関して直接米国議会で感動的な実体験に基づく証言を行った人々のひとりである。オーストラリアとの緊密な関係を望む安倍の熱意は広く報道されてきており、彼の首相としてのありかたに、日本とオーストラリアの友好関係の新たな局面の始まりを見るものもいる。しかし、日本政府は安倍や麻生のコメントが、韓国や中国だけでなく特に戦争の記憶が生々しく残っている(オーストラリアのような)多くの国々において、日本の国際的イメージを損なわせたことを把握できないように思える。北朝鮮によって拉致された日本人の運命は近年日本国内で激しい感情を引き起こし、安倍自身も感極まって、公衆の面前で彼らの苦況に涙を流した。なのになぜ安倍や彼の政権にいる人々は、ジャン・ラフ・オハーンのような人々の体験が同じような感情をオーストラリアや近隣諸国に抱かすかもしれないと想像できないのか、人は不思議に思う。

強制と従軍慰安婦

「慰安所」の歴史にまつわり多くの混乱と論争があるが、いくつかの明白な事実がある。戦時中、日本軍の軍人が使用するための売春所が、アジアの占領地域全体につくられた。1932年には最初のものが設置され、その大部分は1937年に中国と全面的戦闘状態になった後につくられた。なかには、民間人が利益を得るために営業したものもあったが、そこも頻繁に出入りしたのは日本軍軍人であった。その他は直接日本軍によって設立され運営された。元内閣総理大臣の中曾根は海軍の彼の部隊が使うためにボルネオ島の「慰安所」建設の予算を許可したことを彼の回顧録でふれている。

 これらの場所で働くために徴用された女性の数は定かではなく、予測は2万から40万と大きく異なるが、歴史家吉見義明が慎重な研究を行い、その範囲を5万から20万と狭めている。また、徴用の方法と女性が置かれた環境はそれぞれの状況により大きく異なる。以前に売春婦として働いていた日本人女性や、ある意味で「自発的」――貧苦や借金、また絶望の抑圧から追い込まれたものも多くいた。大半は韓国と中国からの女性だった。その多くは工場やレストランの仕事の約束につられ、家庭からおびきだされ、異郷の「慰安所」で監禁された。韓国、東南アジアやその他の地域には、銃口を突きつけられ集められた女性もいた。「慰安所」に連れてこられる前に軍人によって強姦された女性もいた。

 多くの人間が――軍人だけでなく、韓国の植民地警察(もちろん、日本の指揮下の)や民間人ブローカー(それらブローカーは今日人身売買業者によって使われるのと同じ詐欺の手口を使った)が「従軍慰安婦」の徴用にかかわった。同じように鉱山や工場への強制労働の徴用に際しても、まぎれもない暴力行為や脅迫、また偽の約束など、様々な手口が使われた。

 このことを証拠づけるのは、耐えがたい痛みと乗りこえなければならなかった烙印にもかかわらず、自らの体験を話すために進み出た非常に多くの女性の証言である。また、「慰安所」を使用した元軍人と、そしてそれらを設立するのにかかわった中曽根のような人々の証言もある。多くの書類は戦争の末期に(誤ってか、または意図的にか)破棄されたのだが、残存する戦場日誌とともに、「慰安所」の規則や運営を詳述した文書は、日本軍が慰安所制度の設立と運営に関わっていたことを明らかにする。それだけでなく、吉見義明によって掘り起こされた公文書からも、この事実は確認される。

 1991年12月から1993年8月にかけて、日本政府は従軍慰安婦問題の調査を行った。調査結果に基づいて、1993年8月4日に 当時の官房長官河野洋平は談話を発表した。談話において河野は次のように述べている。

「慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。また、慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった」

 河野は、つづいて「従軍慰安婦」として「数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を受けたすべての方々」に政府の「心からのお詫びと反省の気持ち」を表明し、以下の約束をした:

「われわれはこのような歴史の真実を回避することなく、むしろこれを歴史の教訓として直視していきたい。われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する」

 この談話に従い、1995年に、村山内閣はアジア女性基金の設立を支援(設立したのではなく)した。アジア女性基金は、何らかの金銭による賠償を生き残った犠牲者に提供するために、一般市民から寄付を集めることを計画した。しかしながら、多くの犠牲者が、補償金を支払うのは日本政府の義務であるという原則に立ち、アジア女性基金からの補償を受け入れることを拒否した(基金は、その事業の2007年3月31日の終了にともない、解散すると予想される)。

 1996年に、国連人権委員会によって任命された特別報告者は「従軍慰安婦」問題に関する詳細報告を発表した。結論は明確である:

「特別報告者は、大部分の女性は、自らの意思に反して慰安所に置かれたこと、日本帝国軍は、大規模な慰安所網を設置し、規制し、かつ監督したこと、かつ日本政府は慰安所に責任があることについて完全に確信を得た。これに加えて、日本政府は、国際法上これが示唆するところから発生する責任を取る覚悟をすべきである。」

 元「従軍慰安婦」と「慰安所」に訪れた元日本軍人を含むその他関係者からのさらなる証言はアジアの女性グループが集まって2000〜2001年に開かれた民間のフォーラム、女性国際戦犯法廷で集められた。法廷の主な主催者は受賞歴のある日本人ジャーナリスト松井やより(2002年没)であり、提出された証拠はガブリエル・カーク・マクドナルド(ユーゴスラビア戦犯法廷の前所長)を含む国際法学者らによって証拠評価された。

 要約すると、必ずしもすべての「従軍慰安婦」が銃口を突きつけられて駆り集められたわけではないが、そうされた者もいた。「サービス」に支払を受けた者もいたが、ほとんどはそうでなかった。すべての「慰安所」が軍の直接管理であったわけではない。しかしそれは、膨大な数の女性が、暴力によるか、強制的であったか、または騙されるかして、結果的に彼女らの一生涯に影響を及ぼした恐ろしい性的暴力の犠牲となる状況に連れ込まれたという事実を打ち消すものではない。私は疑う、「数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を受けた」多くの人々が、その傷が、「広義」の強制の結果であったか、あるいは「狭義」の強制の結果であったかなどと思い悩んで月日を過ごしてきたであろうか、と。

 日本のシステムは、この意味ではナチの強制労働のシステムとなんら違いはない。ある専門家の言葉を借りればそのシステムは、「自発的応募にまかせるかと思えば、脅しや暴力はもちろん賃金を支払うともちかけるなど、しょっちゅう変わる矛盾の多い政策と、予測不可能な方針転換」の複雑な混合物なのだ。

暴力の遺産

 米国議会が「従軍慰安婦」問題に関する決議を審議している間、保守的な日本の議員グループ(政権与党の自由民主党員たち)は、政府に河野の謝罪を公的に否認させようと圧力をかけている。安倍のコメントとそっくりそのままの彼らの主張は、「従軍慰安婦」が「本人の意思に反する業者の強制連行はあったかもしれないが、軍や官憲による強制連行はなかった」ので、従軍慰安婦にそのような謝罪の必要は全くないということである。

 この否認は、「従軍慰安婦」に対し公正な対応を要求している人々は、偏見に満ちた無知な「日本叩きをする連中」にすぎないという主張とワンセットになっている。例えば、保守的な産経新聞のジャーナリスト古森義久による記事は、米国議会決議案の「前提には慰安婦はすべて日本軍に直接に強制徴用され、河野談話も村山談話も明確な謝罪にはなっていないという決めつけがある」と述べている。

 古森は決議案を注意深く読んだように思えない。下院決議案121号は(マイケル・ホンダが提案者、戦時中に米国の戦時強制収容所における収容を経験した日系アメリカ人)、確かに「帝国軍隊への性的な奴隷制度への若い女性の強制」について言及しているが、どこにも、すべての募集が軍隊によって実行されたと示唆していない。反対に、日本の政府が「帝国軍隊の性的な隷属を唯一の目的として若い女性の獲得を”公式に委託”した」(””は原文著者による強調)と慎重な言葉遣いで述べ ている。また、決議案は、「日本政府関係者と一般市民の尽力と同情が1995年に民間のアジア女性基金の設立をもたらした」ことを褒め、1993年の河野談話での謝罪を言及している。しかしながら、河野談話に示された謝罪撤回の動きと、アジア女性基金の解散に懸念を示し、その文脈で日本政府が「従軍慰安婦」の歴史に関して改めて謝罪し、情報を広めるように求めている。つまり、決議案の本質は、日本政府が河野の約束を果たすことを要求しているのである。

 米国議会決議案の慎重な言葉遣いと日本が過去に謝罪を認めていることを考えれば、麻生外務大臣がなぜ「事実に基づくものではない」と決議案をしりぞけるのか理解しがたい。しかし、一方で麻生にとっては、事実が厳密に調べられなかったことが都合が良いのかもしれない。イギリスのジャーナリスト、クリストファー・リードの報告によれば、麻生自身が、麻生財閥の子孫であり旧財閥系企業である麻生セメント株式会社の元代表取締役である。(戦時中、吉隅炭坑で少なくとも300人の連合軍捕虜:イギリス人101人、オーストラリア人197人、およびオランダ人3人を労働させ、同様に、何千人もの朝鮮人強制労働者を雇用した)

 安倍と麻生が否認して、いったいどのような目的が達せられるというのだろう? 米国議会決議案否決を促進するという目的に適わないことは確かである。それどころか、彼らの発言は議会決議案に”反対する”(””は原文筆者による強調)米国議員を真剣に当惑させた。米国の決議案121号の反対者の主な戦略は、日本の政府が既に十分に「従軍慰安婦」の受難に陳謝しており、さらにその問題にふれる必要は全くないと主張することだった。安倍と麻生は反省を回避することで、彼らに最も近いアメリカの味方の足元をすくってしまったのだ。

 否認の政治

 慰安婦制度の本質は「強制」だったことに疑問をなげかける安倍は、まぎらわしくも、実際には河野談話を撤回していないと主張する。しかし、この2面性のある主張は、安倍に対する批判者たちを納得させることなく、なぜ日本の政治家の謝罪が隣国に懐疑的に見られる傾向があるのかという点を明らかにした。謝罪は個別的なものであったのであり、また、犠牲者に対する補償や歴史的責任に関するしっかりした公教育プログラムなどの内実ある包括的政策によって、裏付けられたことはなかった。だからこそ、河野談話などの談話(たぶん、どんなに善意に基づいたものであったとしても)は、次に権力の座につくグループによって簡単に改ざんされ、解釈しなおされ、その場の状況で言葉をにごされ、または簡単に放棄される。

 もちろん安倍には、この問題と関連する前歴がある。2001年初め、NHKは前年末に閉廷した女性国際戦犯法廷に関するドキュメンタリーを制作した。番組が放送される数日前に、安倍(当時は内閣副官房長官)はNHKのチーフプロデューサーと面会した。彼らはドキュメンタリーの中身について議論し、その直後に、NHK経営者側によって土壇場で批判のトーンを実質的に弱める変更が番組のプロデューサーに命令された。

 4年後、NHKの内部告発者が、安倍晋三が番組の内容を変えさせるために公共放送局であるNHKに直に圧力を加えた(日本の公共放送法に違反した介入)と発表し、問題はトップニュースになった。NHKのスタッフと番組について議論したのを認めた安倍は、面会が「政治的圧力」であったことを否定した(「狭義の意味での政治的圧力」というべきだろうか?)。この件は政治的論議を引き起こしたが、マスメディアの大部分は内部告発者の信憑性に攻撃を集中させた。

 ことの結果、間違った行いをしたことでお仕置きされたのはNHKの内部告発者と事件を伝えた朝日新聞のベテランジャーナリスト、本田雅和である。本田は保守的なメディアから批判、中傷、皮肉の集中砲火をあび、彼の上司によって記者のポストから外された。

 その間安倍は、歴史と記憶関連の問題と、北朝鮮による日本人拉致問題に関して熱心な国家主義者であるとの信任状をうけ総理大臣に任命された。しかしながら、政権の座について以来安倍は、よりタカ派の後援者を失望させている。2006年11月に、彼は中国をなだめるようなそぶりをし、長い間両国間の関係を悩ませている歴史問題を研究するために日中共同委員会を設立した。より深刻なのは、北京の六カ国会議の結果、北朝鮮に対する強硬路線をとる日本の安倍政権が他から孤立し、日本は拉致問題の解決に路線変更をしなければならないかもしれないという予測が起こったことである。明らかに揺れる政策と重要な社会・経済問題へ目に見える政策的な影響を与えられなかった安倍の個人的な人気は急落した。「従軍慰安婦」問題への彼の発言は、日本の右派の信頼を回復したいという安倍の熱望という文脈において、とりわけ7月の重要な参議院選挙への下準備として理解されなければならない。

 なさけないほど相変わらずの話である。歴史的真実は短絡的な政治的便宜主義の犠牲にされている。犠牲者は今回、誰よりもまず、またもや政治家の道徳的に破綻した小事にこだわるレトリックによって侮辱され、正義を否定されている、生存する「従軍慰安婦」自身である。しかし、もう一方の犠牲者は日本人自身なのだ。近隣国との関係は政治的指導者の近視眼の、そして、不適切な行動で損なわれている。過去数日間、ニュースを読んでいて私は、松井やよりを思い出していた。彼女は死のその日まで真実と正義のために勇敢に戦った。そして吉見義明のような歴史家と本田雅和のようなジャーナリストに想いを馳せる。元「従軍慰安婦」と彼らのような日本人こそが正当な処遇を受けるべきなのだ。


原文:http://nautilus.rmit.edu.au/forum-reports/0706a-morris-suzuki.html



19. 天笑 2014年10月25日 11:21:42 : EbiczIh.saKP6 : h9h4QGnNAE
テッサ・モーリス=スズキ 調べました・3
 Tessa Morris Suzukiは夫の本名の姓 
 Hirosi Morris 森巣博 本名、鈴木博 夫は作家・ギャンブラー
NHK朝ドラ マッサン リタ夫婦似の相愛カップル?
 面白い 大学教授とギャンブラー

死刑廃止に向けたメッセージ 森巣博  死刑廃止INKFO
http://homepage2.nifty.com/shihai/message/message_morisu.html



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