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福島知事選が見事に示したこの国の政治の不毛  天木 直人
http://www.asyura2.com/14/senkyo173/msg/514.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 10 月 27 日 07:42:05: igsppGRN/E9PQ
 

福島知事選が見事に示したこの国の政治の不毛
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20141027-00040290/
2014年10月27日 7時31分 天木 直人 | 外交評論家


福島知事選が予想通り不毛な結果に終わった。

私は与野党相乗りになった時点ですっかり関心をなくしたのだが、それにしてもこの福島知事選を見て日本のこれからの政治に絶望感を抱かざるを得ない。

私は原発事故が起きた時、この未曾有の不幸を乗り越える唯一の希望は、この不幸をきっかけにして、それまでの日本の権力構造(支配体
制)が変わるかもしれない、いや変わらなければいけない、それこそが不幸を克服する唯一の救いだと思い、それを訴えた。

残念ながらその後3年半たって、様々な動きはあったが、一貫して権力側の攻勢に終始し、そしてついに今度の福島知事選で権力側がその勝利を確実にした。

脱原発の勢いは今後急速に弱まっていくだろう。

これほどの大きな政治的意味を持った福島知事選であるのに今日の大手新聞の社説は絶望的だ。

毎日や日経は社説にとりあげなかった。

読売や産経は、さっそく新知事に復興や住民帰還や除染廃棄物中間施設建設に邁進するよう注文をつけている。

驚いたのは朝日の社説だ。

脱原発をあれほど紙面で主張して来た朝日が、その社説で、新知事には生活再建に尽力を、と訴えている。

副知事の経験を活かして国と調整の上、福島の復興に尽力してほしいと書いている。

表現こそ違うが、まるで読売や産経と同じだ。

そこには福島を脱原発の象徴として日本を変えるという発想はまったくない。

東京新聞の社説だけが「選択を奪った責任は重い」と題して、相乗りの形で「脱原発」というこの国の将来がかかった重要な争点をぼか
した自民党と民主党の政治責任を問うていた。

しかし、その東京新聞の社説でさえ不十分だ。

批判されるべきは自民党と民主党だけではない。

すべての政党が非難さるべきだ。

自民党と民主党の相乗りには驚かないが、なぜ脱原発の社民党と自民党が相乗りなのだ。

なぜ社民党と共産党は統一候補を擁立できなかったのか。

なぜ報道で流される各党のコメントが、自民党、民主党、共産党の三党の代表だけなんだ。

この国の政治はすべていかまさだ。全否定されなければならない。

残るは沖縄知事選だけになった。

今度は原発よりも、もっと大きなテーマである日米同盟の将来を問う選挙になる。

日本の政治を揺さぶる一大決戦となり、辺野古移設反対派の圧勝で終わることを願うばかりである(了)


 

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コメント
 
01. 佐助 2014年10月27日 08:24:36 : YZ1JBFFO77mpI : WBNBGXIFfM
「政治不信と世界的信用縮小恐慌を認識出来ない政治家」
自公政治が求める政治とは,日本の大政翼賛会による一党独裁で愛国的軍国政治の非民主的


2008 年に姿を現した世界的信用縮小恐慌を、世界の指導者は認識できないため、各国の政権与党は、右翼左翼中道に関係なく、選挙ごとに得票を減らす。そして、証券・為替・銀行の窓ロ一時閉鎖に追い込まれ超党派法案可決まで、交代はつづく。

どんな政治や文化社会現象にも、その現象の出現を決定する、二種の基本的な対立要素がある。この二種の基本的な対立要素の一つは、その頂点で誰でも認識できるが、もう一つの基本的な対立要素は、頂点を通りスギ流行が終わったアトにならないと見えない。

隠れた政治的対立要素は「政治不信」です。

そして対立要素と周期の予測理論が黙殺拒否される最大の理由は、科学的社会的な常識を否定されるため、無条件反射脳が、不快・怒り・憎悪を無意識に反応するためだ。


政治の基本対立要素の一つは「民主主義は理念でなくルール」なので、ルール(制度)の対立構造が変化するのだが、理念(政治的概念だと思い込んでいるために、その対立要素と周期が全く見えない。もう一つの政治の基本対立要素は「自由」「平等」という理念(政治的概念)なのだが、この理念は個人と集団(企業・国家)によって異なっているのに、全く同じ理念だと思い込んでいるため、その対立要素と周期が全く見えない。

民主主義の多数決のルールは、王政でも独裁制でも採用されてきた。歴史をひも解くと、少数派の意見が時間と共に多数派の意見になり、政治のルールは変化してきた。だが、どんな少数派の意見が多数派になるのか、あらかじめ判定することは難しい。だから、少数意見はひとまず多数意見に従い、多数意見は少数意見に耳を傾けるルールが誕生したのだ。故に、多数意見は常に正義で絶対服従沈黙せよとの意見は軍国時代と同じで、少数意見尊重こそ民主主義」になる。

日本の大政翼賛会は、一党独裁に反対する人が立候補できぬ選挙制度ルールで、独裁権力を国民の総意だと思わせた。社会主義国家も、共産党に反対する人は立候補できない。病人を投票所に運び高投票率を競争させ、その独裁的権力が国民総意と思わせた。どんな政治制度史でも、独裁選択の時期を記録している。

政治から流行現象まで、文化社会現象は「ルールを守ることが正義・善」と考える人が多数派となる時代と「ルールを否定する少数派の行動と思考が正義・善」と考える人が多数派になる時代が、20 年ごとに反転し40 年周期で繰り返してきた。

政治家は「国民を安心させる」「真意を隠して反発させないため」に、確信犯的大ウソをつくためウソ発見器で検知できない。マレに、日頃考えていることが口から飛び出し失脚するために、役人の玉虫色のウソの原稿に頼らざるをえなくなる。そして思ってることを言わないことを「ウ
ソつき」だとするなら、ヒトはウソをつく動物で、ウソをつかないと断言するとウソになる。

今日2000〜2020年代の「ルールを否定破壊する少数派に寛容な時代」は、左右の原理主義からイスラムからキリストまでの原理主義を活性化させることになる。それと平行して宗教の原理主義が、暗殺やテロリズムの思考と行動を台頭させ、戦争の瀬戸際に押し進めている。

だが、政治と宗教と経済現象は、それぞれ独立した構造と法則をもっている、そのため、どんな政治や宗教体制も、資本主義的自由経済システムを採用できることは、中国だけでなく、すべての国が証明している。そして、近代技術をとりいれ核武装することができる。だが、独裁国家は40 年目に自壊し、一党独裁の社会主義国家は、80 年目に自壊するために、核武装は国体の変革を防止することはできない。

この流れにより,ユーロの経済統合は可能だが、政治統合は不可能である。通貨の信用縮小恐慌を、欧州の政治統合統制で解決しようとすれば、ユーロ脱退と国債のデフオルト(支払停止)を主張する政党が勝利する。そのため、全世界の株式と金融市場の震撼は避けられないのです。だから銀行・証券・為替の一時閉鎖は避けられない。

政治現象は、民主・民本主義政治体制と、そうでない体制とが対立していると信じられている。だが、民主主義はルールにスギないため、どんな政治体制も、多数決を集団の総意として利用してきた。だから、多数意見は正義・善であり、少数派の意見は間違っているので、転向しなければ抑圧排除してもよろしい、という常識は間違っている。それで民主主義はルールではなく、自由・平等と同じような政治的理念だと仮定して観察すると、政治のルールの基本対立要素とその周期が、全く見えなくなる。

政治家は当選した瞬間、その政治のルールの中に思考と行動は閉じ込められる。そして、ルールのコップの中で権力争奪のため、離合集散する。その駆け引きは、現実に次々と発生する問題解決を論じながら、実際には、応急手当の試行錯誤を攻撃し、互いに足を引っ張りあう。それなのに、政治家は国民と国家の利益のためだと確信することができる。そのために、根本的解決を常に先延ばしされるだけなので、いっそ古いルールをブチ壊した方が手っとり早いと、ルールをブチ壊せと怒号する思考と行動の独裁者を待望する。

ヒットラーは第一次信用縮小恐慌下の最大の課題「失業」を、ユダヤ商人と左翼知識人を追放抹殺と、突撃・親衛・海空陸軍の大募集と、軍事工業の大増産によって、一気に解決し、どの国より早く恐慌から脱出し、ヒットラーは選挙で圧倒的に勝利した。この第一次世界大戦戦勝国のヒットラーヘの期待は、予想外の独ソ友好条約締結とポーランドの独ソ分割によって裏切られる。その後の歴史の推移はご存じのとおりである。


02. 2014年10月27日 08:43:01 : YxpFguEt7k
「(内堀雅雄氏は)今後の扱いが決まっていない東電福島第二原発を含めた同県内の全原発の廃炉を公約に掲げた。」
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/20141026-OYT1T50081.html

これは一歩前進でしょう。公約が破られないよう監視していきましょう。


03. 2014年10月27日 09:00:31 : 4BTsZQdbzc
福島県知事選 選択肢奪った責任重い
2014年10月27日 東京新聞社説

 原発事故後初の福島県知事選。県政の継承を掲げた前副知事が勝ったとはいえ、各党相乗りにより「脱原発」という重要な争点がぼやけてしまった。有権者から選択肢を奪った各党の責任は重い。

 六人の立候補は福島県知事選では過去最多だが、論戦は盛り上がりを欠いた。国政では激しく角突き合わす自民、民主両党が相乗りしたためにほかならない。

 初当選した内堀雅雄氏(50)は、民主党参院議員から転じた佐藤雄平現知事の下、副知事を務めた。三選立候補を見送った佐藤氏から事実上、後継の候補に指名され、民主、社民両党がまず支援を決め、自民党が相乗りした。

 自民党は、県連が擁立決定した候補を、安倍晋三首相率いる首相官邸と党本部が引きずり降ろして相乗りを決める異例さである。

 七月の滋賀県知事選では党推薦候補が敗れた。十一月の沖縄県知事選でも、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への「県内移設」容認に転じた、自民党が推す仲井真弘多県知事の劣勢が伝えられる。

 福島で敗れれば、知事選三連敗の可能性も出てくる。消費税率再引き上げ決定や安全保障法制整備を控える政権運営や来年の統一地方選への打撃を、有力候補への相乗りで避けたかったのだろう。

 十二万人を超える福島県民が今なお、県内外で避難生活を余儀なくされている。厳しい現実は原子力災害に起因していることを福島県民のみならず、すべての日本国民が忘れてはならない。

 今回の知事選は県民自身が「原発との関わり方」をどう考えているのか、意思表示の好機だった。

 六候補が県内の原発全十基の廃炉で一致していたが、内堀氏が県外の原発の是非に踏み込むことはなかった。再稼働を進める自民党の相乗りが影響したのだろう。

 自民党は連敗を逃れた上に原発政策が明確な争点にならず、安堵(あんど)しているのだろうが、有権者から選択肢を奪った責任は重い。

 相乗りを認めた民主党側も同様だ。政権奪還に向けた反転攻勢の好機を自ら放棄したに等しい。

 内堀氏は医療、ロボット、再生エネルギーなど先端産業の集積を進めると公約した。復興推進や被災者の生活再建、賠償実現とともに応援したい。

 選挙戦では「言うべきことは言う」とも強調した。官僚出身ではあるが、政府に遠慮せず、県民の思いをぶつけてほしい。それが県民の負託に応え、国内外に「福島の今」を発信する道である。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014102702000136.html


04. 2014年10月27日 09:01:45 : 4BTsZQdbzc
<福島知事選>復興政策に不満 100人アンケート
毎日新聞 10月26日(日)23時0分配信

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、初めての福島県知事選は26日、前副知事の内堀雅雄氏(50)が初当選した。県民は内堀氏に復興を託す形となったが、毎日新聞が県内の100人に聞き取り調査したところ、これまでの復興政策への強い不満が浮かび上がった。【横田香奈、高橋隆輔、土江洋範】

 「震災後は気持ちに余裕がなく、毎日の生活で精いっぱい。国は住民の声に耳を傾けてほしかった。県にはもっと現状をアピールしてほしかった」。郡山市の仮設住宅で暮らす鈴木鈴子さん(61)=川内村=は漏らした。

 村では、避難指示解除準備区域に指定された自宅の隣で焼き鳥屋を営んでいた。今月1日に避難指示は解除されたが、自宅も店も荒れたまま。他市に嫁いだ娘2人は放射能の影響を懸念し、「お母さんが村に帰っても、死んだ時にしか行けない」と言った。帰還した常連客からは「早く帰って来い」と声がかかる。店は生きがいだったが、「(戻れば)娘をほうる(捨てる)ことになる」と、踏ん切りがつかない。

 避難指示の解除から1年後には精神的賠償が打ち切られる。「体は衰えていく一方なのに、生活していけるのか。(新知事には)県民一人一人の思いをくみ取った政策を進め、安心して暮らせる環境づくりを」と願う。

 県政、国政に向ける県民の目は厳しい。福島市の男性(52)は「除染土が自宅の敷地内に置かれたままだ。搬出の見通しも立たず、県も国も指導力を発揮していない」。同市の女性(73)は「原発事故収束もなく、他の原発を再稼働させようとしている。国は事故のことを忘れているのでは。(新知事には)国や東電に言うべきことを言ってほしい」と求めた。

 全村避難が続く飯舘村から福島市に避難する60代女性は「(内堀氏は)原発を推進する自民の支援を受けていて筋が通っていない。そういう人に生活の拠点が失われた私たちの気持ちが分かるのか」と指摘。川内村の男性(63)は「勝ち馬」に乗るような与野党相乗りの構図に、「国の政治の道具に知事選が使われているようだ」と不快感をあらわにする。こうした政治不信は低投票率に表れた。

 南相馬市小高区から避難中の鎌田文子さん(58)は、市内の仮設住宅で震災後に脚が不自由になった義母(87)を介護する。週2回、デイサービスの時間以外は義母につきっきり。2年前、施設への入居を申し込んだが、「400人待ち」と言われた。

 市は小高区について2016年4月の避難指示解除を目指しており、鎌田さんは自宅を修繕した。しかし、介護サービスが受けられるのかが心配だ。「私たちのような人はたくさんいる。(新知事には)少しでも早く、福祉施設の整備を進めてほしい」と訴えた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141026-00000079-mai-pol


05. 2014年10月27日 11:48:53 : qSUUE2FkL2
私は自公、民主、社会が相乗りしようが、福島県民の不満が爆発すれば、熊坂さんに票が集まったのでは?と思っています。

福島県民はまだ余裕が有るのでしょう。だから今の政策を推進する人に、票を入れたのではないでしょうか?

私は福島県民ではないですが、ネットから候補者のインタビューや、回答、演説などを聞いていて、熊坂さんの実直な人柄を見る事が出来たと思います。この様な人を何故県民は指示しなかったのか?とても不思議です。


06. 2014年10月27日 13:32:31 : rw1lW2to0I
脱原発に関しては原発に反対する大手メディアが反対の急先鋒として小出助教だけを祀り上げて他の言論人の発言をを封じてしまったことが朝日の記事捏造問題と絡んで状況を悪くしている部分がある。朝日は原発事故前まで原発推進派で事故を経てどうスタンスを変えたのかを明確にしないまま新聞や書籍類の売り上げを伸ばそうとすることだけ考えた欠点を推進派に突かれた。社民党は共産党と違って従米政党なので拠り所となるメディアが不祥事を起こすと途端にその力が弱くなる。メディア上からは大相撲の逸ノ城の取り組みで八百長を仕組んでデング熱報道などと同様の方法で世論を誘導しよう試みようとする匂いが漂ってくる。11月の米議会中間選挙で共和党が勝てば自民党はその動きに追従するはずでひょっとしたら年内総選挙の動きが出てくるのではという気がする。それは原発再稼働の推進にも資するという計算があるはずだ。

07. 2014年10月27日 14:11:44 : 0TQkKJo5EU

福島知事選が与野党相乗りになった・・・・

それ?ほんとう?。テレビや新聞でもとりあげないから
ますます関心うすい。マスコミは何も感じてないのか?
ふしぎ・・・。


08. 2014年10月27日 14:25:50 : jDUea84PZI
本当に信じられない、しかもあれほど熱心にアピールしている
小泉も何も言わないって。おかしいでしょ。
すべて、なし崩し状態で、まだまだ国民を愚ろうする党が
闊歩するでしょう。
日本が第2次世界大戦に参加した意味は色々ありますが、
中でも優秀な人材を亡くしたことは、言うまでもありません。
調べてみれば、わかります。

日本人の優秀さは、平凡なようで、しっかりと国のことを
考える人のことです。
プーチンが柔道で、立ち直ったと言っていますが、
日本の柔道界は今はどうでしょうか?
オリンピックの中に組み込まれて、その実を
捨てているように思います。
偽湯田やの成功の一つです。
日本潰しやの成功の一つです。


09. 2014年10月27日 14:45:04 : jHy5xFgNyW
多くの極左は
今回の福島知事選のような
自分たちにとって不快な事が起きると
突然口をつぐんだり謀略論にすがったりして
現実逃避を始める。

しかしこの天木は
そういうときでも一応現実や自分自身に向き合う言論を行っていて
その点だけは他の極左よりマシなようだ。


10. 2014年10月27日 15:38:34 : rw1lW2to0I
>>。ノ今度は原発よりも、もっと大きなテーマである日米同盟の将来”

ここに天木氏の原発に対する本音が出ているような気がするね。確かに自民党と米・共和党の蜜月関係がなければ日米同盟も原発推進もないわけなので大きなテーマではあるが。しかし、脱原発の運動をしている人たちはこういう細かいところを見逃さないだろう。


11. 2014年10月27日 17:12:51 : rrhrFN6JLd
もうこの国は滅んでよし。

12. 2014年10月27日 18:14:53 : iL5oTTFrFs
福島県民は自民公明などには投票しなかった。
不正選挙で生まれた阿部下痢臓がまた不正選挙を指示した結末だ。

不正選挙
不正選挙
不正選挙
不正選挙
不正選挙
不正選挙
不正選挙
不正選挙


13. 2014年10月27日 20:20:44 : XXhldHt4HI
>「(内堀雅雄氏は)今後の扱いが決まっていない東電福島第二原発を含めた同県内の全原発の廃炉を公約に掲げた。」

選挙用の公約でしょう?
当選後、しばらくしたら別のことを言ってそう。


14. 2014年10月27日 21:15:34 : FfzzRIbxkp
福島県が選んだ 森まさ子氏があんな状態では、

あらかじめ悪玉を選んでおいた方が、意見をぶつけやすい。


15. 2014年10月27日 21:50:29 : 3L4lXg3Kfs
騙されたことの責任を一点も感じない福島県民の見事な意思表示ではある。
騙されてきたことに気付いたとしても、その意思表示をしようにも社民党まで相乗りの無責任候補圧勝選挙に行く気にならないわな。
かくして我がニッポンチャチャチャは破滅に向かっている。

16. 2014年10月27日 21:59:05 : vtvOyZyRWA
原発を♪

どんなに非難♪
したとこで♪

避難させなきゃ♪
偽の反対♪


17. 2014年10月27日 22:06:53 : sLoYFO4rwE
>09 → バカ丸出し

因みに私は極右ですが


18. 2014年10月28日 01:23:16 : f6S4A2Lf0Y
選択肢を奪った各党の責任は重い?

はたしてそうなんだろうか? 県民性が低いだけのことなんじゃないの?


19. どぶさいら 2014年10月28日 02:39:34 : loFw68yS.9s8U : 1JIYE8o9Ns

フント!
ホント!
ブント!

クぅァアサん
あのムサシは幻だったのですか

これが吹く須磨のぎぇんじゅ地どすかね

みんなどのスゥェンキョもおなしだったのどすこい


[12削除理由]:管理人:言葉使い

20. 2014年10月28日 03:51:03 : 56dUun5rlw
この前の総選挙でアホノシンゾー自公が勝利した時点で
日本は終わってるよ。

ますます貧乏人は奴隷化されて
金持ちばかりが豊かになる。

どうしようも阿呆の国、
にっぽんちゃちゃちゃ!


21. 2014年10月28日 07:25:55 : jXbiWWJBCA
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DOL特別レポート
【第508回】 2014年10月28日 開沼 博 [社会学者]
本当に無風の選挙だったと言えるのか?
福島県民が内堀雅雄知事に期待するもの
――社会学者・開沼 博
26日、震災後初となる福島県知事選の投開票が行われた。選挙前の予想の通り、前福島県副知事の内堀雅雄氏が当選。福島のみならず、日本の未来を占う重大な選挙だったが、投票率はワースト2位を記録し、関心が高いとは言えない結果となった。福島県民は内堀氏に何を期待したのか。『「フクシマ」論』の著者であり、社会学者の開沼博が今回の選挙を総括する。

過去の知事選との比較から見えてきた
県政への「無関心」と「一定の批判」

 26日、東日本大震災・福島第一原発事故後初めてとなる、福島県知事選が行われた。

 当選者は内堀雅雄・前福島県副知事。報道機関において初当確が出たのが、投票締め切り直後の午後7時台。候補者6名のなかでの得票率は、実に66.8%。文句のつけようのない圧勝だった。

 内堀新知事は、震災から4年を迎えようとする福島県を率いていくことになる。この知事選に何が映りこみ、新知事に何が求められていくのか。まず、福島県選挙管理委員会事務局のWebにて公開されている投開票の結果を参照しながら、選挙の結果を簡単に振り返ろう。

 今回の福島県知事選の結果で注目すべき点は二つある。

 一つは、現職・佐藤雄平知事の事実上の後継者である内堀氏の「圧勝」は確かであるものの、そこには県政への「無関心」と「一定の批判」が見えたということだ。

 過去3回の知事選の当選者と次点の得票数を並べてみよう。

 2014年・福島県知事選(有権者数:1612738、投票率:45.85%)

  新人・内堀雅雄 490384
  新人・熊坂義裕 129455 他4名

 2010年・福島県知事選(有権者数:1646867、投票率:42.42%)

  現職・佐藤雄平 609931
  新人・佐藤克郎  79594

 2006年・福島県知事選(有権者数:1663410、投票率:58.77%)

  新人・佐藤雄平 497171
  新人・森雅子  395950 他3名

 2004年・福島県知事選(有権者数:1661922、投票率:50.76%)

  現職・佐藤栄佐久 704220
  新人・小川英雄  124179

 まず気づくべきは、得票数を見ると、2004年、2006年のように、「現職 vs. 新人」になった場合、福島県では現職に60万票ほど集まる基盤があるということだ。その点、今回の選挙において、現職・佐藤雄平氏の事実上の後継者である内堀氏が、民主・社民・自民・公明等の相乗りにもかかわらず50万票を割ったことについては、「もう少し票を伸ばせる余地があった」と言うことができるだろう。

 2006年の選挙における新人の佐藤雄平氏もほぼ同数だが、この時は、現在自民党の参議院議員である森雅子氏との自公対立が盛り上がったうえでの結果だ。その点でも49万票という数字には、「本来取れる票が他に流れた」、あるいは「そもそも投票に動員できなかった」と読み取るべきだ。

 そこには、「どうしても現職知事の流れを組む候補に勝ってもらいたいというわけではない」「どうせ投票に行かなくても勝つだろう」といった「無関心」、「他の候補のほうがいい」「負けるにしても対立候補に批判票を入れておきたい」といった「一定の批判」が表れていると言えるだろう。

「無関心」は投票率にも表れている。今回選挙の最終的な投票率は45.85%とワースト2位。過去最低だった前回選挙の42.2%よりは上がっているように見えるが、前回選挙と今回選挙は比べづらい。前回選挙は当時、すでに1期を終えていた佐藤雄平知事と共産党系の候補の2名しか立候補者がいなかった。そして、今回同様、原発に関する態度など、一部を除いて争点がない条件のなかで過去最低の投票率となったのである。

 一方、その前に実施された2006年の選挙では、58.7%の投票率を記録している。これは、選挙直前にその当時の佐藤栄佐久知事が贈収賄で逮捕される事件があったこと、先述の通り、民主党と自民党がそれぞれ候補者を立てて、「民主党 vs. 自民党」の対立が鮮明になり関心を呼んだことなどが要因だ。

 今回の選挙もまた、福島第一原発事故後初めての選挙であることを踏まえれば、関心が集まる可能性はあり、それに比例して一定の投票率の上乗せがあってもおかしくはなかった。しかし、そうはならなかった。

いまや「脱原幻想」は得票に結びつかない

 もう一つは、「原発・放射線」を掲げても、それは集票にほぼ影響がないとうことだ。とくに放射線について過剰な主張をすることは、選挙に不利に働くことはあっても、有利に働くことはない。

 熊坂陣営・支持者の一部は選挙戦のなかで「内堀氏は、県内原発の全基廃炉と言っても、県外原発の再稼働反対とは言わない。我々は県外原発の再稼働反対を言っている」などと、これを争点化しようと主張してきた。その点で「争点が見えにくい」という大手報道機関の報道には「争点はあるではないか」と反発もしてきた。しかし、得票数に表れる通り、それが有効な武器になったとは言い難い。

 たとえば、2004年の選挙では、共産党系の新人が12万票を獲得している。今回、共産党も支援した熊坂氏の投票数がほぼ同数だ。もちろん、2004年から10年が経っていることや、他にも候補者が複数いたこと、投票率が低かったことなどもある。しかし、内堀氏に票が流れなかった分を吸収できる余地があったはずなのに、そうはならなかった。

 そもそも、「『脱原発・放射線回避』を掲げれば選挙に勝てる・有利になるという幻想」(以下、「脱原幻想」)は3.11以後、何度も繰り返され、そのたびに破綻してきた。前回記事でも触れたように、2013年の都知事選に関する選挙前の論考でも同様のことを指摘したが、今回の選挙でも「脱原幻想」構造が繰り返された。

 2012年の衆議院選、「脱原発シングルイシュー」を掲げる未来の党が、政界を揺るがすかのような「脱原幻想」が大きく膨らんだが、結果は未来の党の惨敗どころか、同様に「脱原発」を掲げた政権与党であった民主党に至っても、菅直人・前総理が敗れそうになるほど大敗北を喫した。2013年の参議院選でも、やはり「脱原発」で挑もうとした民主党は、自民党に太刀打ちできず、同年末の都知事選でも、ふたたび盛り上がった小泉・細川連合や宇都宮健児氏による「脱原幻想」は鮮やかに敗れ去った。

 その間、福島県内では、原発事故時、衆議院小選挙区5議席すべてを持っていた民主党は、4議席を自民党に渡した。参議院選でも民主党が議席を失っている。いずれも「脱原幻想」一本槍の感が否めない戦術をとった挙句のことだった。

 今回、熊坂氏への地域別得票数を見ていくと、町村部よりも市部、つまり浮動票の多い「地方都市」からの得票が明らかに多かった。しかし、それでもこのような結果になったことは、「脱原幻想」の限界をより証明したことになるだろう。

 さらに触れておくべきなのは、放射線回避に関して強い主張をする候補の得票の傾向だ。

 たとえば、2013年の参議院選では「放射線が危ない」と福島県内での駅伝大会の開催に反対するなどしてきた山本太郎氏が当選した。これについては、「山本太郎当選に対する福島からの「希望」の在処――ある県外避難をした福島人との会話」という記事で触れたが、放射線を忌避して福島県外に避難をした人々から「放射線のことを表立って言ってくれるのは太郎さんだけだ」と、希望の象徴として捉えられてきた部分もあった。

 もちろん、極端な主張なのではないか、という反発の声も大きかったが、「脱原発とともに放射線の危険性を声高に主張する」ことで一定数の支持が集まる前提がこれまではあった。

「エコー・チェンバー現象」の落とし穴

 では、今回の選挙ではどうだったのか。注目すべきはやはり、井戸川克隆氏だ。「美味しんぼ事件」では両鼻から毎日のように鼻血が出続けているなどと主張。その両鼻から出ているという鼻血の写真をFacebookに上げるなどして一部メディアでも特異な論陣を張り、「放射線回避派」にとっては象徴的な存在だと言える。

 今回の選挙では、多くの脱原発・被曝回避団体は熊坂陣営に乗ったが、「熊坂氏でも放射線への配慮が足りない」と、より激しい脱原発・被曝回避を求める層が井戸川氏の支援に回っていた。

 たとえば、新左翼(いわゆる「過激派」)の中核派が中枢にいると言われる脱原発団体は、熊坂氏の被曝回避の甘さを指摘したうえで、「これに対し、井戸川元双葉町長が「避難の権利と全面的補償、帰町運動絶対反対、政府と県、医大の被曝隠し弾劾」を掲げて立候補しています」と井戸川氏支持を示していた。無論、井戸川氏を一方的・勝手連的に応援しているという状況なのだろうが、井戸川氏が強い主張を持った「放射線回避派」の受け皿となっていたと言えるだろう。

 選挙の数日前、いわき駅前で演説する井戸川氏の支援者のなかには、福島では聞き慣れない、関西訛りの言葉の運動員がビラを配るのを見た。県外のいわゆる熱心な市民活動家も、井戸川氏の支援に熱心な層がいるという。

 しかし、開票してみれば、その得票数は、かつては双葉町長や双葉八町村会会長を務めた人物にもかかわらず2万票あまりと、他の無名新人候補同様、供託金没収水準の得票数となってしまった。むしろ、地域別得票状況の詳細を見ると、その集票の多くを比較的知名度の高いであろう双葉郡から得ており、それ以外の地域の浮動票はほとんど得られず、まったく政治経験のない新人候補たちに流れてしまったと言わざるをえない。

 なぜ、「脱原幻想」が生まれては破綻することが、繰り返し起こり続けるのか。さまざまな側面があるだろうが、その一つには、「エコー・チェンバー現象」との結びつきは踏まえるべきだろう。

「エコー・チェンバー」とは、「反響室」という意味だ。エコー・チェンバー現象とは、狭い部屋で同じ言葉が反響し続けるように、少数の人間のタコツボ化したつながりのなかで同じ主張が何度も繰り返され、増幅される現象のことである。

 これはインターネット上で起こりやすい。そして脱原発・被曝回避については、「みんなが脱原発・被曝回避を強く言っている」と勘違いしやすい状況がすでに指摘されてきた。たとえば、2013年の参議院選における毎日新聞の調査によれば、脱原発という言葉を一部の人が主張しているのがリツイートされて、3倍に増幅されていたことが明らかにされている。

 しかし、実際は脱原発・被曝回避の価値観を持っているとしても、それが投票行動にとって重要な問題と位置づけている人は極めて少ない。あるいは、福島第一原発事故から3年7ヵ月経ち、極めて少数派となってきていることが井戸川氏の意外な得票数の少なさ、熊坂氏の票の取りこぼしにはあったと言えるだろう。

なぜ、50歳の若き政治リーダーが生まれたのか

 そんななか当選し、新知事となったのが内堀氏だ。内堀氏は50歳になったばかりである。66歳の現職・佐藤雄平知事と比べても、今回の知事選立候補者のなかで政治経験がある熊坂義裕氏(62)や井戸川克隆氏(68)に比べても、圧倒的に若かった。他県では40代の知事も複数いるが、とりわけ高齢化の激しい福島県内の県議会や市町村議会のなかで、若い政治リーダーが誕生したのは画期的なことだ。

 選挙では、その武器となりうる「若さ」を強調する戦略もとれただろうに、そうはしなかった。なぜだろうか。具体的な戦術については本人・選挙関係者にしかわからないだろうが、少なくとも客観的に言えるのは、そのような表面的なところに頼る必要のないほどに、内堀新知事の周りに絶対的な信頼があったからだろう。

 この選挙における内堀新知事の立候補に至る過程については、前回記事にも書いた。そのなかで、「内堀氏、立候補」の報が出始めた段階で、表向きに立候補要請を行ったのが双葉郡に8人いる町村長たちだった。

 この3年10ヵ月、彼らは、震災直後の避難、警戒区域の指定や再編、賠償・除染の問題、最近では、中間貯蔵施設の受け入れなどで常に重大な決断を迫られてきた。それは国策レベルの決断の連続であり、誤解を恐れず言えば、地方基礎自治体の首長にとってはあまりに重すぎた仕事であっただろう。対峙するのは官邸や官僚組織であり、県や住民との利害のズレも度々あった。

 そのようななかで、ときに国との間に入り、県との調整をし、あるいは自らの行政経験からなしうるアドバイスをし続ける存在として、内堀氏の役割は、双葉八町村をはじめ県内基礎自治体首長、その周辺の幹部のなかでは小さなものではなかったと度々耳にする。

 民主党から始まった内堀氏擁立の流れに自民党が相乗りしたこと、さまざまな思惑を持った組織・団体が内堀氏支援に回ったことも背景にあるのは、同様の構図だろう。実務能力、国・県の動きを見つつ機動力をもって動ける立場、震災前から政治と行政との接点で培ってきた調整力。県庁OB・OGなどに内堀氏と仕事で接した際の話を聞いても、その多くが高い評価を口にする。

 ただ、それが住民に伝わっていたのかと言うと、必ずしもそうとは言えないのかもしれない。

 多くの人が「自分の住む自治体の首長」を知っていても、「自治体のナンバー2が誰なのか」までは知らないだろう。これまでの副知事としての仕事は、県が後援するイベントなどで知事の代理として話すような場合を除き、あくまで行政官として裏方に徹するものが主であり、一般の人々に知名度があったとは言えない。それが今回の低投票率にもつながっていると言えるだろう。

 また、双葉八町村の長は内堀氏の立候補の道筋をつけたが、双葉八町村の住民や県外避難を続ける住民のなかなどには反発の声もあった。それは、内堀氏の問題というよりは、当時の佐藤雄平知事が率いてきた震災後の県政に大きな不満・不信感があり、それを「継承」する後継者を支援することはできない、という面が大きいだろう。

 しかし、そうした側面が大きな動きとなることはなかった。さまざまな思惑とかねてよりの信頼が内堀新知事の誕生を導いた。それが今回の選挙の結果だった。

 内堀氏が福島県にきたのは、2001年のこと。旧自治省・総務省からの出向で、それ以来、企画調整部長などを経て副知事を務め現在に至る。

 課題が山積する福島県だが、内堀氏ほどその中枢に長期間いた人物は他にいない。かつての知事も県庁生え抜きの幹部たちも多くが去ってしまい、結果として13年間にわたって県幹部として福島県の状況を俯瞰してきた人物は、他にいない状況になってしまった。今回の選挙戦のなかでは「中央省庁からきた官僚」であることを言挙げて批判しようとする対立候補の支援者もいたが、福島県の中枢における実務の実績が彼ほど蓄積している人物はいない、と言わざるをえないだろう。

 県外からはあまり知られていないことだが、2001年以降の福島県は激動のなかにあった。

 2001年に福島県知事であった佐藤栄佐久氏は4期目に入り、選挙においても行政との関係においても盤石な基盤を築いており、自民党・保守系の知事として、当時としては異例の政策を次々と発表していた。

 たとえば、当時進んでいた「平成の大合併」に対して、福島県内の矢祭町が「合併しない町宣言」を出すと、それを支援する方針を出して国と対立。当時の小泉政権化で自衛隊のイラク派兵が決まると、イラク派兵への反対を県議会で決議をした。そして、予言的なことであるが、原発に関するトラブルが起こると原子力政策を問題化し、県内にあるすべての原発の稼働を停止することもした。

 ところが5期目に入った佐藤栄佐久氏は、2006年に、後に冤罪事件との疑いもささやかれる贈収賄容疑で突如逮捕され、職を辞することとなる。代わって知事となったのが佐藤雄平氏だった。元々経営者・日本青年会議所副会頭でもある、「リーダーシップ型」の佐藤栄佐久氏とはまた違ったタイプの政治家である佐藤雄平氏のもとでは、原発のプルサーマルの開始や、地方分権改革のなかでの新たな地域づくりを担ってきた。

 そうしたなかで、2011年に東日本大震災・福島第一原発事故が起こる。

 対立候補のなかには、内堀氏を「生まれも育ちも福島ではない」とレッテル貼りして評判を落とそうとする動きもあったが、10年以上にわたり、福島県の激動を最前線に立って見続けてきた内堀氏の実績は、特筆すべきものであるのは確かだ。リーダーの参謀役として心に秘めてきた理想があるだろう。真っ先に処理しなければと焦る現実もあるだろう。その具体化がどう進むのかが、これから問われることになる。

中央との関係で揺れ続ける福島県政
県民は内堀氏に何を期待するのか

 最後に、福島県政の歴史を紐解きながら、今回の知事選を位置づけたい。

 戦後の福島県知事はこれまで7名。内堀新知事は8代目となる。

 内掘氏以前の知事のなかで、「生まれ・育ちが福島ではない」のは、初代の石原幹市郎氏のみだ。石原幹市郎氏は旧内務省の出身者。内務省は特高警察とともに語られ、ファシズムに加担したネガティブなイメージも根強いが、公衆衛生や地方行政なども担っていた。

 戦前・戦中の県知事の制度は「官選知事」と言われ、国から官僚が送られてきていた。つまり、戦後民主主義が成立する以前は「県知事選」という概念自体がなかったのだ。

 石原氏は、戦後すぐの時期に、この枠で福島に赴任してきた官選知事だった。そして、GHQのもとで進んだ民主化とともに「民選知事」の制度が整えられた際、それまでの県政を継承する形で選挙に立候補し、初代県知事となったのである。

 内堀氏は、石原氏以来の「生まれ・育ちが福島ではない」知事であるし、「(戦後・災害)復興」に向き合う県政を継承するという点では、共通しているようにも見える。この「共通性」をどう見るべきか。

 初代・石原知事に続く二代目以降の知事が、どの地域から選出されているか見てみよう。福島県を「浜通り」「中通り」「会津」の三地域に分けるならば、二代目が会津、三代目が中通りとつづき、その後、浜通り=>会津=>中通り=>会津と、誰かが意図したわけでもなく、バランスよく県内三地域を回し合う形で県知事が選出されてきた。

 今回の選挙でも、当初浜通り選出の国会議員など「生まれ・育ちが福島」の知事を模索する動きもあった。しかし、さまざまな思惑が渦巻くなかでの誰も意図せぬ結果であれ、3.11後の福島の状況はそれを許さなかった。そこには、ある種、無意識的な変化への福島の社会的な意志があったと言えるのかもしれない。

 目の前で起こっている現象を見る限りでは、たしかに今回の選挙は何の波乱もなく、おもしろみのない保守的な選挙だったと見えるかもしれない。しかし、歴史的な現象として巨視的に見た時、これは決して凡庸な事態ではないことに気づく。

 歴史のifではあるが、3.11がなければ、「生まれ・育ちが福島」の知事が順当に誕生していた可能性も少なくはなかっただろう。その点、復興という大きな課題に向き合うなかに、「生まれ・育ちが福島」ではない内堀県政が誕生したことは革新的なことであり、長期的に見れば、県政に新風を吹き込む可能性を秘めている。

 ちなみに、戦後初代知事の石原氏は、知事を辞めた後、国政に転じ、できたばかりの自治省の初代大臣にもなっている。それは、食料とエネルギーという課題に、その資源を大量に持つ福島をはじめとする地方で向き合ってきた実績あってのことだ。この石原氏の歩んだ歴史を見据えるならば、内堀県政が生み出すべき方針が明確に浮かび上がることになるだろう。

 少子高齢化、既存産業の衰退、医療福祉制度の崩壊、科学的リスクとの対峙…それら福島に限らず普遍的に起こっている、しかしながら、震災後の福島にきわめて困難な形で覆いかぶさっている、現代地方自治の課題とそれへの対応を進める。そして、そのなかで生まれた解決策が福島の課題のみならず、日本全体にとっても重要なモデルとなり重用される。そういった反復を期待せずにはいられない。

 もう一つ、福島県知事選史の中からエピソードを示したい。

「中央の介入による知事選の混乱」は、福島県にとって初めてのことではない。面積が広く、自民党内でも分裂構造ができやすい土地柄の福島県では、知事候補の合意形成がうまくいかないことが過去2回あった。

 一度目は、戦後3代目の佐藤善一郎知事の選定の際である。この時は、労働事務次官をつとめ、後に自民党の大物政治家となる斎藤邦吉氏が自民党から担がれ、公認を得たことに対して野党を結集して、佐藤善一郎氏が立候補し勝利した。二度目は先にも述べた戦後6代目の佐藤栄佐久知事の選定の際で、この時は今回の選挙とも似た形で、自民党中央の意向で県知事候補の選定が行われそうな中で、当時参議院議員だった佐藤栄佐久氏が立ち、知事になった。

 これらは、「中央の介入への反発と自らの論理の構築の歴史」と言える。その歴史は、もしかしたら、今回の「中央政界の意向を汲み、多党相乗りで盛り上がらず」と言われ続けた選挙とは、異なる流れなのかもしれない。

 そのこと自体は、意図せざる政局のなかで生まれたものであり、致し方のないものだろう。しかし、いま住民が知事に求める大きな期待として、「中央への発言力」がある。それを考えた時に、「中央の介入への反発と自らの論理の構築の歴史」の流れがいかに呼び戻されていくかが、重要になっていくに違いない。

http://diamond.jp/articles/-/61245


22. 2014年10月28日 08:01:48 : cRmoKfeqYk
天木直人も権力批判的なことを書いているけど、かならず問題の核心については意図的にスルーなんだよね。重要なことは脱原発よりも喫緊の住人避難なのに絶対書かない。こいつを信用してはいけないよ。

23. 2014年10月28日 12:00:08 : 61tYr2V1fA
聖書の一節「ソドムとゴモラよ覚悟しろ」だな
為政者は近々の未来の話しで何時も誤魔化すのだ、
長期に見たら福島に復興などあるわけがないだろ
幻想振りまいているだけだ
絶対に復興はできない
勝ち目は無い、、逃げるしか手はない
あのウソ付き東伝発表さえ放射能数値がモノスゴイ
ドンドン数値が上昇しているのだ
原因は不明と来たもんだ。
発表内容にはセシュームの数値しかないけどストロン等も跳ね上がっているはずだ
専門家は言う
「福島の収束は技術的に不可能だ、、
今後3000年から一万年は放射能が出続ける」と言う。
これは日本の死刑宣告だよ
政治家官僚は取りあえず誤魔化して先送りだ、、しかし事態は先の戦争など子供の遊びに見えるほど悲惨であり国家が消滅するだろう
景気回復とか円安だとか株が上がったとか言ってる場合じゃないと思う
人類有史以来の空前絶後な大事件だ
人類が生きるか死ぬか、、の問題
当然だがすでに福島は死んでいるよ、
しかし私には何も出来ず見ているだけが悲しい。



24. 2014年10月28日 12:57:18 : zacqP76L3M
内堀さんが知事になられたという事は命より「銭」を優先にした県政をやるということかな。
個人的には「命」を優先する井戸川さんが知事になってもらいたかったです。
そうすればすぐさま県内の子供、若者を避難又は疎開させる手続きを取ると思います。
ところで新知事のご家族は知事とご一緒に福島市に居を構えられ地産地消の食事を取られるのでしょうか?
それともご家族は何らかの理由で県外に居を構えらるのでしょうか?

25. 新鮮組 2014年10月28日 13:34:07 : hYT1ZzdBhtgo2 : WA3OCMkvGU
それにしても福島県民はなんにも考えていないのではないだろうか。
震災直後の総選挙も自民党に入れ、今回も自民党を容認する投票行動だ。
あと何回だまされれば反自民党になるのだろうか。
福島県民は自業自得である。マスコミに辛抱強いと褒められていい気になっているだけのバカ県民である。

26. 2014年10月28日 14:48:31 : Rcn7w0GzWM
福島県知事選 元副知事の内堀氏 当選
 
「原発の廃炉を国と東京電力に求める」
 
「風評被害を払拭して農林水産業の再生を図る」

「原発の全基廃炉と原子力に依存しない社会を作ることを、被災県として国民や国外に伝えていく」

言ってることが、霞ヶ関文学だらけですな
騙されてはいけない。
http://megalodon.jp/2014-1028-1445-43/www3.nhk.or.jp/news/html/20141027/t10015711031000.html
 


27. 日高見連邦共和国 2014年10月28日 16:42:14 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>26

同感です!


28. 2014年10月28日 17:46:05 : 2N0mGUkkl5
安全神話に騙されてきたことの責任が問われていたのに、それ以前の救いようのない選択でした。
ず〜〜っと騙され続けて下さい。良識的な福島県民がいることは分かっていても脱力ですな。どう折り合いをつけて支援していこうかと逡巡する。

29. 2014年10月29日 00:22:19 : VCY3LeAyJU

 福島のジレンマは理解すべきだ。

 再稼働を推し進める現政権に怒りすら感じるだろうが、
 歯向かえば、復興や復興支援が遅れる。

 「要は金目」とは、言ってはならない言葉だが、それは本音なのだ。

 だけど、この選挙を見て、正直、福島を支援する気がなくなった。


 

 


30. 日高見連邦共和国 2014年10月29日 08:39:13 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>>29

お気持ちさ察します。当然の心情だと思います。

でも、あえて重ねて言わせてください。

どうか福島を見捨てないでください。お願いします。


31. 田舎もの 2014年11月04日 20:03:11 : 9eePCUvm4LVCU : VrLAh5NVCI
福島に同情したら尻の毛まで抜かれるぞ。
フッコーガーフッコーガーやっかましいわ!

原発の建設に首を縦に振っておいて、事故が起こったら反対とかアホか?

こないだ仮設住宅での生活に慣れないババアが自殺した話が出たけど、
アレに賠償金払うんなら他の裁判もまかり通って東京電力が潰れちまうわ。



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